「心配なさらずに、ぜ……全部入れてください!」『○ッチしないと出られない部屋』
ちゅぷちゅぷ……れろれろ……はむはむ。
マーサ商会の寝室でマーサはトモミンに先の戦い(『惑』の勇者、オイラン・イーランの娼館制覇)で空になったバナンポジュースを補充していた。
「トモミン大丈夫?疲れない?」
「れろぉ……お気遣いありがとうございますご主人様!好きで舐めているので大丈夫でっす!子守唄のようにゆっくり癒す、新技『トモミンスローバナンポ癒しの子守唄』でっす!……れろれろ~ちゅぱちゅぱ~元気になぁ~れ~」
トモミンはベッドで横になるマーサのバナンポを咥えながら、かれこれ1時間以上は舐めていた!
「ああ、気持ちいいよトモミン。空になった電池が充電される気持ちが今ならわかるよ」
でた!マーサのよくわからないアホな例え!!
「では、そろそろちっぱいで急速充電しまっす」
そんなアホなマーサの返事に、トモミンはメイド服の背中のファスナーを下ろし、マーサの頭の上に股がり、くの字に体を曲げてマーサのバナンポを咥えた。マーサは咥えられながら、白のかわいいショーツを堪能、さらにちっぱいに悪戯できるぞ!これぞメイド道!これぞメイドの極み!
「急速充電――!!」
マーサがトモミンのちっぱいを親指と人差し指で摘まむ!!
「はにゃん!!ご主人様のエッチぃ~!!」
アホマーサのバナンポは100%充電された!
「あぁ!出るぅ!!」
びゅるる!
アホマーサのバナンポは90%に残量が減った!
「ありゃりゃ!また減っちゃった!充電し直しまっす!」
れろれろ……。
「えへへ……ずっと気持ちいい……」
幸福の連鎖が止まらない!!
――マーサがバナンポを充電している間、ザマァ王国外れの廃城で『闇』の勇者、アブノーマル・ピッチは『光』の勇者、ネトラレ・オージを招き入れていた。
【廃城『マニマニア』】
「完成したのか?ピッチ」
床に書かれた大きな魔方陣を見て、『光』の勇者、ネトラレ・オージは『闇』の勇者、アブノーマル・ピッチに話しかける。
「あとはこの魔石を令嬢チワに当てて。そうすれば闇の魔力を吸い上げ、禁呪魔法が発動するわ。うふふ……楽しみだわ」
ボンテージに身を包んだピッチは薄笑いをする。
「これでチワ嬢もこの国も俺のものだ!」
タタタッ――!!
オージは魔石を受け取ると、光の速さで部屋をでた。
「うふふ。オージったら説明もろくに聞かずに行ってしまったわ。この魔方陣は禁忌の封印術。封印を解く『お題』をクリアしないと部屋から出られなくなるのよ。面白くなりそうだわ」
暗闇の中、魔方陣だけが不気味に光っていた……。
【ザマァ王国『チワ令嬢 寝室』】
「チワ様、オージ様が来られました」
執事シュナウザーは寝室のドアをノックしたあと、丁寧な口調で話す。
「オージ様が!?ま、待って!!すぐに支度するわ!!」
チワはランジェリーを脱ぎ捨て、何百着も収納されているクローゼットを開けた。チワは魔王を倒したという『光』の勇者、ネトラレ・オージにベタ惚れだった!
「本日はチワ様へ献上したいものがあり、参りました」
オージは部屋に入ると丁寧にお辞儀をする。
「あら!?プレゼントですか!?嬉しいです!」
豪華なドレスに身を包んだチワは大喜びだ!
「こちらです」
オージが魔石をチワに渡すと、チワの闇の魔力がどんどん魔石に吸われていった!
ゴゴゴゴゴ……!!
「きゃぁ!!な、何?何なの!?」
バタン!!
急にドアが閉まり、ドアに文字が刻まれた!!
【お題】『絶頂しないと出られない部屋』
対象者:チワ
『はぁ?』
オージとチワは同時に叫んだ。
「何の冗談なの?……あれ?ドアが開かない……」
チワがドアノブを回すが、ドアはビクともしなかった。
「お嬢様、ここは私が……」
ガチャガチャ!ドンドン!バンバン!!
執事のシュナウザーがドアにあらゆる試みをしたが出られない!!
『光』の勇者、オージは考え込んでいる。
(ピッチの奴、どういうつもりだ?まてよ……チワ嬢を、絶頂させないと出られないということは、このままチワ嬢を落とせるということか!なるほど!!)
オージがニヤリと笑う。
「チワ様!これは何者かによる封印術です!ですが、安心してください!私がチワ様をすぐさま絶頂させて、部屋から脱出させます!!」
「へぁ!!?……オージ様」
チワ嬢の顔が真っ赤になる!
――その頃、ザマァ王国のあちこちで同じ現象が起きていた!!
【マーサ商会 トイレ】
【お題】『オシッコを口で受け止めないと出られないトイレ』
対象者:マーサ×レキ
「あんた、また私がトイレしてるときに入ってきて!!」
「ごめんごめん……すぐ、出るよ……。あれ?出られない?」
【騎士団長室】
【お題】『○ッチしないと出られない部屋』
対象者:フーリン×騎士団副団長ポメラーニア
「これはこれは『癒』の勇者、ヒトツマ・フーリン殿、今、団長は出掛けております」
「そうですが、では、出直します……あれ?出られない……」
【マーサ商会 食堂】
【お題】『三人同時にバナンポジュースをゴックンしないと出られない部屋』
対象者:イク×サーフォン×女神フレイヤ
「女神フレイヤ様!!お久しぶりです!」
「イクにサーフォン。久しぶりね。さっき、すごい闇の魔力を感じたから様子を見に来たのだか……」
「マーサ様は先ほどトイレに行きました!呼んできますね!……あれ?出られないわ……」
【ザマァ王国ロイヤルホテル スイートルーム】
【お題】『元カレと仲直り○ッチしなきと出られない部屋』
対象者:勇者ユキノ
「あれ?出られないぞ?……元カレ?」
【お題】『???』
対象者:???
【再び、チワ令嬢 寝室】
「じゃあ……チワ様……入れます」
オージは布団から裸の上半身を出し、腕の中で震えるチワの耳元に囁く。
「は、はい!」
チワは緊張で震えた声で返事をして、ギュッと目を瞑る。
ヌプッ……。
「……チワ様、大丈夫ですか?」
「え!?……え、ええ!大丈夫ですわ!」
驚いた様子のチワだったが、目は瞑ったまま返事をする。
「よし!では、少し激しく動くよ!いつでもイッていいですからね!」
パンパンパンパン……。
「ハッ!ハッ!どうです!俺のモノは!?気持ちいいですか!?ハッ!ハッ!ハッ!これは耐えれるかな!?」
パパパパパパ……ン!
オージの腰がさらに激しく動く!!
『光』の勇者の能力は、ズバリ『俊敏性』!
モンスターと戦う時は自慢の短剣を光の速さで切りつけるぞ!!まさに『光速の貴公子』!!
「あ……あの!!オージ様!!」
チワがオージの体を無理やり起こす。
「おや?どうしたんだい?イキそうかい?遠慮しなくてもいいんだよ」
オージは白い歯を見せながら満点スマイルで返事をした。
「いえ、あの……心配なさらずに、ぜ……全部入れてください!」
チワは恥ずかしそうに叫んだ!!
「え?……全部……入ってるけど……」
オージの頬に冷汗が流れる。
「え!?……え!?」
チワはゆっくりと目を開けて、自分とオージの繋がっている部分を確認する。
『…………』
しばしの無言!
短剣使いの『光』の勇者、ネトラレ・オージは、あそこも短剣だった!
「……シュナウザー」
チワは自分に刺さったオージの短剣(?)を抜くと目隠しして立っていた執事のシュナウザーを呼びつける。
「は、はい!お嬢様!」
シュナウザーがすぐにチワに駆け寄る。
「あなたのバナンポを私に入れなさい!!これじゃあ満足できないわ!」
チワはシュナウザーのズボンを脱がしながら命令する。
「え!?お、お嬢様!いけません!!」
抵抗する執事のシュナウザー!
「お、おい!『これ』って、どういうことだ――!!?」
納得がいかないオージの眼前に、ズボンを脱がされたシュナウザーの巨城がそびえ立つ!
ブルゥンッッ!!
「な……な……な……」
目が点になるオージ!
「ほら!さっさと入れなさい!」
チワは足をシュナウザーの腰に絡ませ、引き寄せる!
「お、お嬢様ぁ~!!」
ズブブブブブブブブ!!
「はぁ――ん!!きたわ――!!体を撃ち抜かれる感覚!!いっくぅ――!!!!!!」
チワは仰け反りながら絶頂した!!
カチャ……。
「お、おい!ドアが開いたぞ!」
オージがドアを開け、チワに話しかける。
パァン!!パァン!!パァン!!
「あん!すごい!太い!硬い!シュナウザー!もっと!!いいん!!はぁん!!壊れちゃう――!!」
「お、お嬢様ぁ――!!」
パァン!パァン!パァン!パァン!パァン!
「…………ぅぅ」
ガチャン。
オージは泣きながら無言で部屋を出た……。
<……つづく>




