「いつでも好きなときに出してぇ~!」 『食』の勇者、カンバン・ムースメの修行。
ズボッ!ズン!ズバン!
「はひっ!んひ!いんッ!!」
フーリンが腰を振るたびに氷の槍ツンデレー・テレの顔が歪む。
「マーサさん!!ありがとうございます!僕、自信がつきました!テレ、こっち向いて!」
「んはぁ!は、はい!!」
びゅるる!!
フーリンはテレに入れていたバナンポを抜き、テレにこちらを向かせると、顔にバナンポジュースをぶっかける。
「んぁ~。……ありがとうございます。フーリン……私はあなたのものよ」
テレはフーリンに従順になった!!
『癒』の勇者ヒトツマ・フーリンはマーサに習い(?)、冷酷とまで言われた氷結の槍ツンデレー・テレを心酔させることにより、勇者としての自信がついたようだ!
マーサはフーリンに笑顔を見せる。
「俺も最初はネトラレってどうなのかな?って思ったけど、背徳が快感に変わるのだな。世間で流行ってる意味が少しだけわかったよ」
マーサの言っていることは、いまいちよくわからない!!
イクがマーサの方へ大男を引きずりながら来る。
「マーサ殿、私は『忠』の勇者オトコギ・ダンチョーを騎士団乗っ取りの件で、ザマァ王国騎士団長マジメと冒険者ギルドに渡してきます」
バナンポを破壊され、気絶したオトコギ・ダンチョーはイクに引きずりながら運ばれてきた。
「師匠!足の方を持ちます!!」
騎士団長マジメは以前、剣聖イクに修行してもらってからイクのことを師匠と呼んでいるぞ!
「じゃ、俺はレキとサーフォンでも誘ってご飯でも食べに行くかな。フーリンは…………置いていくか」
自信を取り戻したフーリンはテレとの蜜月な関係を楽しんでいる!マーサはフーリンを置いていくことにした!!
パンパン!スパパン!
「いつもクールなテレが、こんなに乱れるなんて!!お尻を叩きながら感じるのか!!」
「あん!フーリン!!はぁん!!感じますぅ!!」
【大食堂『勇者食堂』】
「ここ?『食』の勇者カンバン・ムースメが建てた食堂って?ちょっと楽しみ」
黒のケープコンビドレスを着たレキは久しぶりの外食にウキウキしている。
「マーサ様!私も楽しみです!」
紫色のオールレスロングワンピースを着用したサーフォンもマーサと腕を組みワクワクしている。
「うまいといいね」
両手に花のマーサはいつものバスローブ着用だ!
「あんた、ドレスコードって知ってる?」
レキのツッコミと同時に店の扉が開き、数人の客が店から飛び出してきた!
「ぎゃ――!!助けてくれ――!!」
「ぐわ――!!殺される――!!」
客達は逃げるように走り去る!
「え!?何事!?」
レキに緊張感が走る。
「店の中で魔物が現れたのかも!?マーサ様、行って見ましょう!」
サーフォンに続き、マーサとレキも店の中に入る。
「ぎゃ――!!辛い――!!」
バタン!!
そこには椅子から転げ落ちる客と、キョトンした美少女が立っていた!
下着が見えそうなミニエプロンにガーターベルト、大きなリボンカチューシャが特徴の美少女『食』の勇者カンバン・ムースメだ!!
「あれ~?チャーハンに唐辛子たくさんいれた『薔薇色チャーハン』食べたら泡吹いて倒れちゃった!?なんでだろ?」
『食』の勇者は相手に食べさせることで、毒でもないのに相手の行動を不能にしてしまう能力を持つぞ!!
「あ、いらっしゃ~い!三名様こちらへどうぞ~」
ムースメはマーサ達に気付き、空いている席へ案内する。
「ねぇ、他のテーブルの客、みんな気絶してない?」
レキが周りを見渡す。
「ん?感動して気絶するくらい旨いんじゃない?」
マーサは超ポジティブになれるレアスキル『スキルAB型』を持っているぞ!
「お待たせしました~『魔王悶絶カレー』と『親子離縁丼』『昇天蕎麦』で~す」
注文もしていないのにムースメは三品運んできた!
「ままままマーサ様!い、いただきます!」
サーフォンは意を決して魔王悶絶カレーを一口口に入れた!
「かっ!!かかかか!辛ぇ――!!」
バタン!!
サーフォンは気を失った!
「ほら、レキ。料理が冷めるよ」
親子離縁丼を気にせずパクパク食べるマーサがレキに箸を向ける。
「わ、わかったわよ!!た、食べるわよ!」
レキは昇天ソバをすすった!
「んんんん!!?すっぱぱぱぁ――!!」
バタン!!
レキも気を失った!!
「も~二人とも、食べてる途中に寝るなんて、行儀が悪いなぁ~」
マーサは寝ている二人の口にバナンポを近づける。
※マーサのバナンポジュースには状態異常無効化の効果が期待できるぞ!
クポックポッ、ジュルル~。
「んっ……んぁ……」
マーサはバナンポをレキの口に押し込む!
ジュルジュル、じゅぽじゅぽ!
今度はサーフォンの口に押し込む!
「レキの口の中は温かくて気持ちいい!サーフォンの口の中はすごく濡れていて気持ちいい!」
要はどっちも気持ちいい!!
「あ!出る!!」
びゅるる!!
マーサはレキの口にバナンポジュースを流し込む。
「まだ、出る!!」
ビュー!ビュー!
残りはサーフォンの口に流し込んだ!!
「……ん?んぁ!苦っ!マーサの味!!」
レキが目を覚ました!
「はぁん!熱い!!これは……マーサ様」
サーフォンも目を覚ました!
「わぁ~あなた、完食してくれたのですの~?嬉しい~」
ムースメがマーサに駆け寄る!
「しかし、味はいまいちだったな。ちょっと厨房を借りる」
マーサは厨房に入るとすぐさま『女神のオムライスおっぷに仕立て』を作って出てきた。
一口食べた『食』の勇者カンバン・ムースメは感動し、持っていたスプーンを落とす。
「はぁ~ん!おいしい!!たまごのボリュームとふわふわ感!!それでいて、この弾力!!オムライスに挟まれたいわ!!」
ムースメの感想が独特だ!
「すごい!マーサ様は料理も得意なのですね」
感激するサーフォン。
転生前、独身時代を貫いたマーサは料理もプロ級なのだ!
レキが説明する。
「サーフォン、マーサは魔法が得意だけど、じつは剣の腕前もイク様と同程度なの。どうやら成長速度を著しく上げる秘密の特訓方法があるみたいなのよ……」
※第8章 「はぁ――――ん!!……速すぎ……」『王と群衆と異世界生配信』のおまけ小説参照。
「弟子にしてください!!」
「よかろう。マーサ流食道、極めるのは険しい道だぞ!」
ムースメはマーサに弟子入りした!
「私達も……習おうか」
レキとサーフォンも修行に参加した!
【食道1日目】
「最初のお題は……玉ねぎのみじん切りだ!」
『はい!』
トントントン……。
三人は一斉に玉ねぎのみじん切りを始める。
「なんで、あんたバナンポ出してるの?」
レキがバナンポ丸出しのマーサに話しかける。
「ん?一番早くみじん切りした人は俺のバナンポを咥えれるのだ!」
「何よそれ!」
呆れるレキ。
「出来ました!!」
サーフォンが手を上げる。
「よし!合格!咥えていいよ」
「ありがとうございます!マーサ様!……あ~ん」
パクっ!ちゅるちゅる……んぱっんぱっ!
マーサのバナンポを美味しそうに頬張るサーフォン。
「あんたね――!!」
怒るレキ。
「……羨ましい」
羨ましそうにバナンポを咥えるサーフォンを見つめる『食』の勇者カンバン・ムースメ。
「え!?」
ムースメの反応に戸惑うレキであった。
【食道2日目】
「よし!今日は『出汁』を一番うまく作れた人の勝ちだ!勝者にはバナンポジュース2杯をプレゼントだ!」
「プレゼントはともかく、出汁を作ればいいのね!簡単よ!」
レキはコンロに鍋を置き、出汁パックを入れる。
「私は昆布で……」
ムースメは昆布を入れたの。
「マーサ様、がんばります!!」
なんとサーフォンは鰹節を削り、鍋に入れる。
「ズズズ……勝者!サーフォン!!」
圧倒的にサーフォンの出汁は旨かった!!
「では、勝者のバナンポをいただきます」
サーフォンはマーサのパンツを下ろし、バナンポを咥える。
ジュルル~ジュルル~。
「ああ!1回目出すよ!どこに欲しい!?」
「マーサ様!おっぷににかけてください!」
びゅるる!!
サーフォンは着ていたフワフワセーターをずり下ろしおっぷにを露にしてかけてもらう。
「ああ……あったかい。では、お掃除します。ちゅぱちゅぱ……」
「はぅ!気持ちいい!!2回目はどこに欲しいか考えてね」
「んぱっ!大きくなりました。次は味わいたいので舌の上にお願いします!」
サーフォンは再びマーサのバナンポを優しく咥えた。
ちゅ!ちゅ!じゅるじゅる……ちゅぱちゅぱ。
『う、羨まし――!!』
美味しそうにバナンポを咥えるサーフォン!レキとムースメの涎が止まらない!!
【2日目の夜、マーサの部屋】
コンコン。
「マーサいる?」
レキがマーサの部屋を訪れた。
「お?レキ?ど~したの?」
「あの……その……」
レキはモジモジしている。
「ん?ど~した?」
「あの……え、エッチしたいなって!!」
レキは真っ赤な顔してマーサに叫ぶ。
「あ、ごめん。明日の『食道』でいっぱい出すから今日は我慢してるんだ」
「え!?あ、そ、そうだよね!特訓中だもんね!えへへ!ごめんね!おやすみ!!」
レキはそそくさと部屋を後にした……。
【食道3日目】
「今日のお題は『肉じゃが』です」
マーサのお題発表に気合いを入れる3人。
「マーサ様!今日もがんばります!」
サーフォンは鰹節から出汁を取る。
「今日こそ勝ちます!」
ムースメも覚えた鰹節を削り、玉ねぎ、ジャガイモを切っていく。
「絶対に勝つわよ――!!」
シュルシュタタ――!!
スババババ――ン!!
ひとり頭にハチマキを巻いた気合いMAXのレキは、物凄い勢いで鰹節を削り、高速で玉ねぎとジャガイモを切っていく!
果たして、勝者は!!
「旨い!!勝者レキ!!」
マーサはレキの作った肉じゃがに惚れ惚れする。
「やた――!!!!」
泣いて喜ぶレキ!!
「そんな、泣かなくても……」
「抱いて――!!」
すぐにエプロンを脱いで、マーサに抱きつく。
スポポッ!!
「え~ん!気持ちいいよ~!え~ん!!」
泣きながらマーサの上で腰を振るレキ。
「よしよし、がんばったね」
マーサはレキを抱きしめながら頭を撫でた。
「んぁ!撫でられながら入れられるの気持ちいい!!んぁ!!いっちゃう!!はぁ~ん!!」
「くぅ!レキ様!羨ましいです!」
サーフォンが悔し涙を流す。
「私も……勝ちたい!!」
ムースメの目に炎が宿る。
「んはぁ……気持ちよかった……」
レキはマーサに繋がったまま、ぐったりしている。
「ほらっ、もう一回するよ」
マーサはレキの体を優しく起こす。
「うん!えへへ!」
レキは満面の笑顔で返事をした。
【食道最終日】
「最後のお題は……『女体盛り』です」
「女体盛り……難しそう!でも、がんばる!」
ムースメは自身の体に刺身を並べるがうまく並べられない。
「あ~ん。うまくいかない!でも!諦めない!」
何度やってもキレイに盛り付けができない。
「え~ん!なんでできないのぉ~。え~ん……」
「ほらっ、おっぷには先端から盛りつけないで、周りからよ」
レキがムースメのおっぷにに刺身を並べ始めた。
「レキさん……」
ムースメが不思議そうにレキを見る。
「あなたの頑張りは見てきましたわ。ムースメさん」
今度はサーフォンが果物を下半身に並べはじめる。
「サーフォンさん……」
レキ、サーフォンの手伝いで見事な女体盛りが完成した!!
「三人とも優勝だ!!」
涙を流しながらマーサは叫んだ!!
『やった――!!』
三人は喜んだ!!
ズパァ――ン!!
感激したマーサはバナンポを勢いよくムースメに入れた!!
「あはぁ――ん!!!!」
ムースメがビクッと体を跳ね、ムースメに乗った刺身達が泳ぎ出す。
「バカマーサ!ムースメさんは初めてよ!ゆっくりしなさい!」
レキがムースメの頭を撫でる。
「大丈夫です!お好きなようにお召し上がりください!」
涙目のムースメがニコッと笑う。
「いっただきま~す!!」
マーサは刺身ごとおっぷにをむりゃぶりながら腰を振る。
「はぁ――ん!!!!」
「マーサ様!私にもください!」
サーフォンが四つん這いでお尻をフリフリする!
「マーサ!私もよ!」
レキがM字開脚しながらマーサを誘う。
「女体盛りの食べ放題やぁ――!!」
マーサは女体盛りを堪能した!
「はぁ~ん!マーサさんに好きに食べられるぅ~ん!」
「マーサ様!!好きなとこに出してください~!」
「マーサぁ~!いつでも好きなときに出してぇ~!」
三人はおいしくいただかれた!!
びゅるるるぅぅぅ~!!
顔を寄せ合った三人は、口を大きく開け、バナンポジュースを味わうかのように受け止めた。
「ごちそうさまでした……」
ぐったりする彼女達に手を合わせる美食家マーサ。
「マーサさん。私、食とは何かわかったわ。食とは……『愛』ね!!」
真っ裸のムースメがマーサを見つめる。
「その通り。もう、教えることはないな」
師匠マーサは晴れ晴れとした笑顔を見せた。
「私、旅に出る!お腹を空かせた人を満腹にするために!!」
ムースメは立ち上がり宣言した!!
『食』の勇者カンバン・ムースメの攻略が終わった!!
次回、『欲』の勇者、ハーレム・ダビットチョンと奴隷落ちした『癒』の勇者ヒトツマ・フーリンの妻、オニヨメ・リコンシターイ!
<次回は……寝取られ!!つづく!!>




