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ズポッ!!『騎士団長ポメラーニアの辱しめ』

 東の大国『ザマァ王国』、商販一国をスローガンに財力で国を納めたゴールデン・レトリィーヴァー王の元、商人が集う街。


「さぁ~肉まん安いよ~女はタダ。男は一万ノーエッチだよ~」

 

「さぁさぁ健康的な二十歳の男奴隷はいかが?裸で散歩させるのもよし、椅子にするのもよし、使いたい放題だよ~」


 街は活気に満ちていたが、元気に働いている人や綺麗な服を着て買い物している人は全員女性。男は四つん這いで犬のように鎖で繋がられていたり、浮浪者のように乞食の格好をして地面に座っていた。


「異様な光景だな」


 胸の部分に白のフリフリがついたギンガムチェックのウエイトレスの格好をした勇者ユキノは街に入るなり目を疑った。


 勇者一行はターバンを巻いた商人っぽい服装をしているマーサを筆頭に、マーサ考案の可愛い売り子さんに変装していた。


「思ったよりひどいわね」


 スクール水着に上だけ異国学生服(通称セーラー服)を着た拳聖レキが唖然とする。


「ひどいでっす!」


 聖女トモミンは自前のメイド服をピョンピョン跳び跳ねながら揺らす。


「私の格好……変ではないか?」


 バニーガール姿の剣聖イクがモジモジしている。接客のプロと言えばバニーガール!もちろんマーサの提案だ。


「あああのののの!ま、マーサ様!私はなぜ裸にエプロンの格好なのですか?」


 真面目な鉄仮面サーフォンはマーサに裸エプロン姿にされていた!恥ずかしさの余り、顔に鉄仮面を被った姿が余計にシュールに見える。


「ん?サーフォンには客役(サクラ)をやってもらおうと奥さまの格好をしてもらったんだ。かわいいよ」


 マーサの奥さまイメージは裸エプロンだった!


「か、かわいいですか!?ならいいです!」


 サーフォンは鉄火面の中で頬を赤らめた。


「いいんだ……」


 バニーガールイクが丸見えのお尻を覗き込みながら呟く。


「マーサ!私のこれ、本当に売り子の格好なの?」


 スクール水着セーラー服のレキが恥ずかしそうにマーサに詰め寄る。


「一番いい!」


「ば、バカ!嬉しいじゃない!」


 照れるレキにウエイトレスユキノが呆れる。


「……よかったね、レキ」


 ザワザワザワ……。


『なに?コスプレ?』


『あの人達、どこかで見たような……』


 勇者一行の周りがざわつき始めた!


 いきなり現れたコスプレ団体だ!無理もない!


 「待ってました!」とばかりに、勇者ユキノが一歩前に出て高らかと宣言する。


「私達は西から来た『マーサ商会』だ!皆のもの!奇跡の商品欲しくはないか!」


『おお――!!』


 パチパチパチ。


 なぜか拍手が起こった!


「どんな商品があるの?」


 裸の男を犬のように扱う貴婦人がユキノに近づく。


 ユキノは女神から預かった『女神の身震い』を手渡し、貴婦人に耳打ちする。


「ゴニョゴニョ……で……すると……あへ――!!……しちゃいます」


貴婦人の顔が真っ赤になる。


「そ、そんなわけあるか!怪しい商品よ!詐欺だわ!」


「まぁまぁお客様、物は試しに……ね!」


 ユキノは瞬時に貴婦人のスカートの中に潜り込み、女神の身震いを装着させる。


「あん!やめて!取ってよ!」


 マーサは鎖に繋がれている裸の男にスイッチを渡した。


「ほら、好きなときに押しな。仕返しだ」


「うう……?……ポチっ」


 奴隷の男はマーサから受け取ったスイッチを押した!


 ブブブ――!!


 貴婦人が股間を押さえる!


「んはぁ――!!やだやだ!だめ――!!」


 ビシャァ――!!


 貴婦人のスカートがみるみる濡れて、水溜まりを作る。


「やぁ~ん!見ないで!見ないでぇ~!」


 貴婦人はその場でへたり込む。


 それを見た奴隷の男はスッと立ち上がり、そそり立ったアレを貴婦人の顔に近づけた!


「舐めろ」


「ば、バカにしないで!あなたのなんか……あぁ~ん!!スイッチ押さないので!あん!わかった!舐めるから!舐めるから――!!」


 ペロペロ……。


 貴婦人はへたり込んだまま、奴隷の男のバナンポを舐めた。


「反乱よ!男の反乱よ!!」


 野次馬の一人の女性が叫ぶ!


 すかさずその女性にレキが疾風迅雷の動きで女神の身震いを装着させる。


 「ごめんね」


 レキはスイッチを押した。


 ブブブ――!!


「んぁ――!!だめだめだめ――!!」


 プシャァ――!!


「あぁ……見ないで……あふん!」


 唖然とする野次馬。ターバン姿のマーサが両手を上げて宣言をする。


「見よ!彼女の恍惚の表情を!我ら女神様の神託を伝える者なり!悩める者達よ!ご利用は『マーサ商会』まで!!」


『わ――!!』


 歓声が上がった!


 こうしてマーサ達はザマァ王国で一躍有名になり、街の外れの空き家を借りて商売を始めることとなった。


 【マーサ商会 一日目】


「すいません。わぁ!!」


 マーサ商会の入り口のドアを開けたザマァ王国騎士団元団長のマジメ(♂)は、入っていきなり目の前にいた裸に鉄仮面とエプロンをつけたサーフォンに驚いた。


「ほら!マーサ様!お客様が私の格好見て驚きましたわ!やはり、変なのでは!?」


 サーフォンがマーサに泣きながら訴える。


「サーフォンが可愛くてびっくりしただけだよ。で、何をお求めですか?」


「え!?ならいいです。あ!マーサ様!んぁ!」


 裸エプロンに手を忍ばせ、おっぷにを揉みながら接客するマーサに驚きながらも、マジメは意を決した表情で話した。


「実は現騎士団長のポメラーニア(♀)は私の幼馴染みなのだが……チワ様が国を治めてからは男を練習台にしたりとやりたい放題。私から騎士団長の地位を奪ってからは特にひどくなり、騎士団は壊滅状態になってしまったのだ……」


「なるほど!『幼馴染みをみんなの前でザマァさせて虜にしちゃう系』ね!わかった!」


 マーサは飲み込みが早かった。


「イク、この人に稽古をつけてあげて。トモミン明後日、決闘するから場所の確保。ユキノは噂流して、レキはポスター制作、サーフォンはビラ配りね」


『了解』


 奥で待機していた彼女達は返事をしながら店を出る。


「え?いや……あの」


 戸惑う元騎士団長マジメを他所に各仕事を与えられ散らばる彼女達!彼女達の能力の高さはもちろん、マーサのマネージメント力は転生主人公お決まりの能力だった!


「では、時間がありません……。最初から全力で教えますよ!」


 バニーガール姿のイクが大剣を振り下ろした!


「え?そ、その剣は……聖剣ゼックスカリパ!?え?え?」

 

 パニックなマジメに対し、久々登場の聖剣ゼックスカリパは興奮状態MAXだ!


『ヒャッハ――!!久々に切るわよ――!!』


「剣が喋った!?ギャァ――!!」


 過酷な特訓が始まった!


 【明後日 マーサ商会主宰『騎士団長ポメラニーアン対元騎士団長マジメ『死合』』】


 大剣を地面に突き刺し、金色の鎧に包まれたポメラニーアンは死合場の真ん中で大歓声を浴びながらイライラしていた。


 ※マーサの神スキル『早送り』により、無駄な場面は極力飛ばしてお送りしています。


「……待たせたな」


 イクとの修行を終えた元騎士団長マジメはボロボロの姿で現れた。


「遅い!死合を申し込んで遅れるなんて!幼馴染みじゃなかったら死罪よ!ま、い~わ。約束通り私が勝ったら『男は全員奴隷』で文句ないわね。あなたが勝ったらなんでもするわ」


 ポメラーニアは大剣を地面から抜き、マジメに向ける。


 その様子を見ていた観客席のスクール水着セーラー服のレキ(拳聖)が驚く。


「あの怪力……スキル『拳豪』ね。マジメさん大丈夫かしら?」


 となりの席のバニーガールイク(剣聖)が自信満々に言う。


「マジメさんには剣聖の『技』を教えました。大丈夫ですよ」


 対峙する二人の間にギンガムチェックウエイトレスのユキノ(勇者)がマイクを持って登場する。


「それでは!騎士団長ポメラーニアと元騎士団長マジメによる決闘を始める!提供は『マーサ商会』!マーサ商会をお忘れなく~」


 宣伝もバッチリだ!


「それでは、試合開始!!」


「いきなり終わらせてあげるわ!豪炎虐殺!」


 ポメラニーアンの振りかざした大剣に炎が纏う!


「……スキル二つ持ち!?」


「もごもご……マーサ様、急に立ち上がらないでください」


 VIP席のマーサのバナンポを咥えていた裸エプロンのサーフォン(鉄仮面)が急に立ち上がるマーサにびっくりする。


「大丈夫でっす。マジメさんはイク様の特訓に耐えたでっす!」


 再び腰を下ろすマーサのバナンポを今度はメイド服トモミン(聖女)が咥えながら話す。


「あっ、二人でされるの……気持ちいい」


 マーサはVIP席でやりたい放題であった!


「ポメラーニア!覚悟!シルフィード流『寸止め』」


 ボオォン!!


 マジメはポメラーニアの炎の斬撃を寸前で避け、ポメラーニアの首筋に剣を突き立てる。


「くっ!!情けをかけたつもりか!」


 ポメラーニアは首筋に突きつけられた剣を大剣で叩き落とし距離を取る。


「今度はこちらから行くぞ!シルフィード流奥義『脱衣拘束』!!」


 スガガガガガガァァ――ン!!


 ポメラーニアは鎧を全て砕かれ、手錠で右足と右手首、左足と左手首を繋がれた状態で地面にひれ伏した。


「んぁ!なんだこれは!離せ!離せ――!!」


『わぁ――!!』


 大歓声が上がった!


「敗者にはこの『女神の身震い』をつけてもらう!」


 ユキノがすかさず女神の身震いをポメラーニアに装着させる。


 ヌリュン!


「んあ!なに?いやぁ――!!」


「ほら、勝利宣言しな」


 ユキノはマジメに女神の身震いのスイッチを渡した。


「こ、これで私の勝ちだ!」


 ポチっ!


 ブブブ――!!


「んぁぁぁぁ!!だめだめ!何かきちゃう!!んぁ!!」


 ブシャァ――!!


 ポメラーニアは勢いよく漏らした!


「あぁ……ポメラーニア……」


 マジメはポメラーニアの姿を見て下半身が熱くなる。


「ほらっ、止めを刺せ。武士の情けだぞ」


 ユキノはそう言いながら、マジメのスボンを脱がしバナンポを取り出す。


 ブルン!!


 マジメのバナンポが天高くそびえ立った!


「え?いや、勝負はもう……」


「ほらっ!いいから行けっ!」


 ドン!!


 ユキノはマジメの背中を押すと、マジメはポメラーニアに倒れるように挿入した!


「わぁ――!!」


 ズポッ!!


「んぁ――――――!!ま、マジメ!貴様!許さんぞ!!」


「ポメラニーアン!俺が勝った!俺の嫁になってくれ――!!」


 マジメは叫びながら腰を振った!


 ズン!ズン!ズン!


「あん!あん!あん!え?嫁?んぁ!!マジメ!待って!!あぁん!!だめ!だめだめだめ――!!」

 

「出る!中に出すぞ!ポメラニーアン!!」


「だめ!中はだめ!!赤ちゃんできちゃう!!だめ~!!」


 ビュルル~!!


「ああ~ん!!……バカ……中に……いっぱい……。マジメ……だい……ちゅき」


 バタン!!


『わぁぁぁ――!!』


 この日一番の歓声と共に、マーサ商会の快進撃は、やがてザマァ王国悪役令嬢チワの耳にも入るようになる!


 【ザマァ王国 ペットショップ城】


「チワ……」


「椅子が喋るんじゃないわよ!」


 国王ゴールデンに座りながら、令嬢チワは苛立っていた。


「マーサ商会……!?何よ……それ」


 次回、悪役令嬢チワ……ザマァされる?


 <どうでもいいけど、マーサはいつも咥えられてていいね!……つづく!>


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