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「中に!中にくだひゃい!!」【完結】『宴――そして子器封印』

 ダークナース領大司教イナリは大会の成功を祝って国を挙げたお祭りを開催した。町は踊り、人々の笑い声は天まで届いた。


「も~、せっかくの宴の最中に呼び出して何~?あ、女神フレイヤ様!おひさ~」


 頭にネクタイを巻いた酔っぱらいマーサは大司教イナリの部屋へ呼ばれ、そこに女神フレイヤも同席していた。


「マーサ。よくやったわね。準備が整ったわ」


 女神フレイヤが珍しく真面目な素振りで話しかける。


 イナリが立ち上がり説明を始める。


「さすがワシの弟じゃ。ワシが到達できなかった領域まで、よくぞ到達した。しかし、事態は前向きに考えても最悪じゃ――」


――<スキル『早送り』発動!>――キュルル。


 説明しよう!スキル『早送り』とは、つまらない説明を飛ばし、エッチなシーンまで自動で進む超便利魔法なのだ!それが物語の核心をつく展開だろうが知ったこっちゃない!


――<再生ボタン>――ポチっ。


 マーサは椅子から転げ落ちた!


「なに――!!彼女達の力を封印するためにバナンポジュースを体内に注ぎ、『子器の封印』をしろと……期限はあと半年!?」


 女神フレイヤは両手を合わせ祈るように額へ当てる。


「彼女達の避妊封印は解いたわ。それでも着床する確率は……14.2%よ。果たして間に合うか……」


「……まっ、がんばってみるよ」


 マーサは部屋を後にした。


 重々しい空気の中、大司教イナリが落胆する女神フレイヤに声をかける。


「世界は大丈夫でしょうか……」


「やれることはやったわ。マーサ……世界を、頼んだわよ」


 マーサが案内された部屋の扉を開けると、そこには事情を説明された『勇者スキル』『聖スキル』を持つロイヤルフィアンセーズの面々が純白のドレスを着て、大きなベットに座っていた。


「話は聞いたわ。まさか私達のせいで世界が繰り返されているなんて……」


 そう言うレキの顔は暗い。


「私も……まさか鉄仮面にそんな秘密が……」


 サーフォンが被っている鉄仮面から一筋の涙が流れる。


 著者は鉄仮面の秘密はスキル早送りの効果で飛ばしたことを少し後悔する……。


 勇者ユキノはそんな重々しい空気を消そうとベットの上で立ち上がる。


「でも、マーサとエッチして子器を封印すればいいんでしょ?おかしいと思ったんだ~!いっぱい中に出されても妊娠しないし!」


 聖女トモミンも勇者ユキノに賛同し立ち上がる。


「ご主人様は私達のためにあえてエッチな行為をしてたでっす!すごいでっす!」


「ああ……まぁ」


 テレるマーサに拳聖レキが申し訳なさそうに頭を下げる。


「マーサ……あの……その……今まで勘違いしててごめんなさい」


 『マーサの精魂液で彼女の力を封印させて世界を救う作戦』を女神フレイヤから聞いたのは、つい先程だ!マーサは天性のエロだった!


 剣聖イクは純白のドレスのファスナーをゆっくり下ろし、おっぷにを露にする。


「マーサ殿、世界を救うため、私の子器に精魂液を注いで」


「イク!!めちゃめちゃイヤらしい!!」


 両足を開いたイクにマーサは飛びかかった!


「イク様!ずるい!!」


 レキも慌てて純白のドレスを脱ぎ始める。


「よ~し!エッチして世界を救うぞ~」


 勇者ユキノも純白のドレスを秒で脱ぎ去る。


「マーサ様!私を鉄仮面から解放してください!!」


 サーフォンの鉄仮面の秘密とはいったい!?


「ご主人様!封印の儀は転位バナンポやバナンポカーニバルは使えません!」


「トモミン!つまり俺自身のバナンポで直接、子器を満たさなければいけないということか!」


 マーサのバナンポはひとつ!


 満たさないといけない子器は五つ!


 封印確率は14.2%!


「最低35回!楽勝だ!」


 マーサは服を脱ぎながら彼女達に迫った!


「あんた、そういう計算、ものすごい速いわね……パクっ」


 レキは呆れながらマーサのバナンポを咥えた。


 それを皮切りに、ロイヤルフィアンセーズの世界を救うエッチが始まった。


 剣聖イクは足をVの字にピーンと伸ばしマーサを受け入れる。


「マーサ殿!中に!中にくだひゃい!!はぁ――ン!!」


 ビュルル――!!


 勇者ユキノは後ろ向きでベットの鉄格子にしがみつきながらマーサを受け入れる。


「マーサ!待って!激しっ!だめ!入っちゃいけないとこまで入っちゃう~!いやぁぁ――!!」


 ドッパァ――!!


 拳聖レキは立っているマーサにしがみつき、泣きながら受け入れる。


「マーサ!好き!好き!え~ん好き~!出して!中に出して!はぁ――ん!!……出しすぎ」


 コポコポ……ドパッ!


「……まだ出てくる」


 聖女トモミンは喉奥をマーサに容赦なく突かれる。


「んっ!んっ!ご主人様!いつでも!んっ!出してください!んっ!んっ!んっ!んぐ!?ん――――!!……ごくん」


 レキがマーサの頭を叩く。


「バカ!口に出してどうするのよ!」


「……ごめん。もう一回」


 ズルッ……。


「あん!ご主人様!子器が壊れちゃいますぅ~」


 サーフォンはマーサ精魂液を顔に浴びながら不思議そうな顔をする。


「あ……れ。鉄仮面の呪いが……消えた」


 ベトベトする顔を両手で触りながら確かめる。


 勇者ユキノはサーフォンの頭を撫でながら言う。


「マーサにぶっかけられたら呪いが解けたんだな。よかったなサーフォン。ついでに中に出してもらうか」


 ユキノはサーフォンの顔に腰掛けながら、サーフォンの足を広げてマーサに目線を送る。


「むぐむぐ……ユキノ様……んぁ――!!は……入ってきた……」


 マーサは夢中で腰を振った。


 それは世界を救うためではなく、彼女達を愛していたからだ。


 マーサの元に集まった五人の美女。


 彼女達もまた、マーサを愛した。


 『スキルAV男優』の効果はとっくにない。


 純粋な愛だけが、そこにはあった。


『悪は私が打ち砕く!ファースト!拳聖レキ!』


「マーサ!!好き好き!!はぁ――ん!!もう……出しすぎよ……バカ」


 『切り裂く聖剣ゼックスカリパ!セカンド!剣聖イク!』


「もっと!もっと突いて!あぁ――ん!!……いっぱい。今度は……ちゃんとこっちにください」


『癒しの歌声をあなたに!サード!聖女トモミン!』


「あん!あん!ご主人様!好きなときに!好きなとこに!いつでも出してください!にゃぁ――!!」


『世のため人のためマーサのために!フォース!!勇者ユキノ!!』


「んはっっっっ!出したばっかりのお尻に……シッポで栓をしないで……マーサの変……態……」


『あなたの盾に私はなる!!フィフス!鉄仮面サーフォン!』


「マーサ様――!!気持ちいいですか!?どうしたらもっと気持ちよくなってくれますか!?え!?そ、そこをそんなに!?だめぇぇ――!!……あぁ……嬉しい……です」


「最後は全員にかける!いくぞ!!せ~の!!」

 

 仁王立ちをしたマーサを真ん中に五人の花嫁達が顔を並べる。


『我ら『ロイヤルフィアンセーズ』!!』


 ドォ――ン!!


 マーサの祝福の液体が彼女達に降り注ぐ。


「みんな……愛してる」


 マーサは、最後までマーサであった。


【イナリの部屋】


 ガチャ。


 扉がゆっくり開き、フラフラのマーサが入ってきた。


『マーサ!!』


 女神フレイヤと大司教イナリは同時に叫んだ。


 疲れきったマーサだったが、その顔には自信が溢れていた。


 マーサは顔を上げ、女神フレイヤに親指を立てると、ゆっくりと口を開く。


「全員の……子器封印……終わりました」


 女神フレイヤと大司教イナリは顔を見合わせたあと、マーサの方を向き、声を合わせて叫んだ。


はやぁ――――――――――!!!!!!』


 世界は救われた。


 たったひとりの男によって。


 これはこれから起こるであろう異世界の話。


 コンビニのATMで『借金返済(異世界転生)』のボタンを見つけたら、迷わず押そう。


 そこには世にも素敵な異世界物語があなたを待っています。


 マーサは明日のあなたです。


 それでは、また、異世界で。


 ♀♀♀♀♀♂異世界ハーレム生配信「転生したけど、スキル『AV男優』ってなに!?


          【完結】


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