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「んぐっ?うま……シスターのここ……甘い!!」『眠り姫の我慢大会』

「もらった!!」


 陰陽師団副団長ヌリカペは形代の『蝶』に向かってジャンプする。


 ヒラリ!


 しかし、蝶はヒラリヒラリとヌリカペの攻撃をかわした。


 ヌリカペが苦戦していると、拳聖レキ、シスター・シホンも蝶の元へたどり着いた。


「いた!あの蝶よ!」


「あの蝶を捕まえた者が優勝!」


 バタン!


 急に扉が閉まった!


 気がつけば三人は六角形のガラス張りの部屋に誘われたかのように迷いこんでいた。


 床には綺麗な花が咲き乱れ、激闘を物語るかのように日も暮れ、月明かりが挑戦者達を照らしだす。


 幻想的な様子が観戦モニターにも写しだされ、誰もがガラス張りの部屋で鱗粉を撒きながら飛ぶ蝶に見惚れる。


「きれい……」


 陰陽師団長アベノ・ハルカが呟く。


「ま、待て!あの蝶は形代のはず!!あの鱗粉はなんだ!?」


 いち早く異変に気づいた勇者ユキノがモニターの中の蝶を指差す。


「あ、三人が……!?」


 モニターの中の三人を確認した剣聖イクは、最後の挑戦者、ヌリカペ、レキ、シホンが次々に倒れていくのを目撃する。


 ざわざわとする観客。


 それを説明するかのように大司教イナリは立ち上がった。


「形代の蝶は『眠くなる鱗粉』を撒き散らす。彼女達は浣腸を我慢しているので、到底眠気には耐えられない。最後まで我慢して牛乳を出さなかった者が優勝だ!」


 大声で最低なことを叫んだ。


 バン!!


 急に挑戦者が眠る部屋に入ってきたのは……マーサだ!


「ん?この部屋は……あれ?みんな寝てる?どうしたの?」


 何も知らないマーサは三人の美女に近づく。


 まずはシスター・シホンに声をかける。


「シスター、こんなところで寝てると風邪を引きますよ~」


「……マーサさん、我慢……できない(眠気を覚まそうとするとお尻から牛乳が出ちゃう!我慢できないわ!)」


「え?エッチしてほしい?レキと向こうの美女は寝てるけど、気づかれたら大変だよ!」


 マーサはそう言いながら、シスター・シホンの服をたくしあげ、露になったおっぷにに唇を這わす。


「……なめ……でっ!!?(違います!!マーサさん!!やめて!出ちゃう!!)」


 シスター・シホンが声にならない声を出しながらクネクネする。


「え?舐めて?シホンさん大胆!」


 アホマーサはシホンの足をガバッと広げると、秘部に吸い付くように唇をつける。


 ジュルル――!!ジュルジュルル――!!


「んぁ――!!ダメ!ダメ!出ちゃう!あぁ――!!いっくぅ~~~~!!」


 ぷしゃぁ――!!


 シスター・シホンのお尻から大量の牛乳が溢れ出す!シスター・シホン、失格!!


「んぐっ?うま……シスターのここ……甘い!!」


 アホなマーサがアホなことを言ってシスターから溢れ出す甘美の液体を堪能する。


 その様子を虚ろな眼差しで見ていた拳聖レキがマーサに向かって声にならない声を上げる。


「……ばか!ま……(バカマーサ!)」


「ん?レキもしてほしいのか?」


 マーサがゆっくりとレキに近づく。


「……ぁ!(バカマーサ!違うって!触らないでよ!もう我慢できない!!)」


 その様子を見ていたヌリカペは眠気と浣腸に耐えながらレキに近づくマーサを見て勝利を確信する。


「……!……ぅ(やった!拳聖が我慢できなかったら私達、陰陽師団の勝ちだ!)」


「え?一緒がいいの?」


 勘違い野郎マーサはレキに向かった足を陰陽師団副団長ヌリカペに方向を変え、ヌリカペを抱えるとレキの隣に並んで寝かせる。


 ポロン!ポロン!


 マーサはレキとヌリカペの服をたくしあげ、おっぷにを露にする。


「……!?(キャァ――!!バカマーサ――!)」


「……ぇ?(お前、なにするのよ――!!)」


「レキの方が大きいが、こちらの美女の方が柔らかい。先っぽの色はこちらの美女の方が若干薄いか……」


 マーサは両手で二人の胸を揉みながら解説をする。


「んっ……!?(やめて!やめて!マーサ!つままないで……はぁ~ん!!)」


「あっ……!?(バカ!お前!んぁ!んぅ!んん~~~!!?)」


「え?下も触ってほしい?」


 マーサは今度は両手を二人の股間まで下ろす。


「……んっ!?(言ってない!言ってない!バカマーサ!出ちゃう!出ちゃうよ~!!)」


「……あっ!?(やめ!バカ!お前!かき回すな!んぁ!出ちゃうよ!牛乳出ちゃうよ!)」


 二人は激しくクネクネして我慢する。


「俺も我慢できない!」


 マーサが美女の足を開き、バナンポを当てる。

 

 果たして……入れられるのは……どっちだ!!?


「……まぁ(マーサ!やめて!本当に我慢できないの!)」


 レキだった!


「いくよ!」


 マーサは勢いよくレキにバナンポを押し入れた!


「――!!??(はぁ――ん!!だめ――!!んぁ――!!出る!出るぅ~~~~!!)」


 陰陽師団副団長は勝利を確信して小さくガッツポーズをした。


 しかし、次の瞬間、マーサの掌に生えた巨大バナンポを見て、目が点になる。


「こっちの美女さんはこれで我慢してね」


 マーサは自身のバナンポを複製し掌に空間転移させたのだ。


 恐るべし魔力!恐るべし発想力!恐るべしエロ根性!恐るべしマーサ!


「いくよ!」


 ズビュゥ!プシャァ――!!


 マーサがヌリカペに掌を押しつけると同時にヌリカペから大量の牛乳が吹き出した。


「――!!??(はぁ――!!!!見ないで!出るてる!いっぱい出てる!!見ないで~~~~!!はぁ~~~~ん!!!!」


 ヌリカペは牛乳を放出した解放感で盛大に果てた。


 戦いに勝利したレキも緊張の糸が切れ、絶頂と同時に牛乳を吹き出す。


 ぷしゃぁ~~!!


「んぁ!!(いっくぅ~~~~!!!!)」


 床のお花畑に虹がかかり、牛乳がかかって重くなった蝶がレキのおっぷにの谷間にヒラヒラと舞い降りた。


『勝者!拳聖レキ!!』


 ワァァ――!!!!


 大歓声が沸き起こる。


 ここは敵国。だが、そんなことはどうでもいい!


 数々の名勝負、数々のドラマが見る人々に感動を届ける。


 惜しくも敗者となった者達もマーサの元へ駆け寄る。


「マーサ!おめでとう!」


 勇者ユキノが服を脱ぎながら走る!


「マーサ殿!わ、私にもしてください!」


 剣聖イクも涎を垂らしながら走る!


「ご主人様!出すときは私の口に!」


 マーサ出すところに聖女トモミンあり!


「マーサ様!サーフォンは我慢できません~!!」


 全裸で頭に鉄仮面をつけたサーフォンがマーサに飛び付く!


「わ、我も!」


「カオーリュ様!……もう、仕方ない族長だわ」


 ダークエルフの二人も服を脱ぎながらマーサに駆け寄る。ここに種族間を越えた交流が実現する!


「モメンも仲間に入れてください~」


「団長の私より先にイケたら見習い卒業よ!」


 陰陽師団も副団長ヌリカペを起こしながらマーサへ駆け寄る。昨日の敵は今日の仲間。平和とは、ひとつの愛で訪れるものだ。


「おお!?順番!順番~!」


 声はするけど美女にはさまれ姿の見えなくなった双子の弟マーサをモニター越しに見ながら、大司教イナリは涙を流しながら側近に語りかける。


「ワシは感動した!いい勝負であった!久方ぶりに心踊ったわい!……で、ところで、何の勝負をしとったっけ?」


「……さぁ?」


 側近は首を傾け答えた。


 何はともあれ大会は感動と興奮に包まれながら幕を閉じた。


 次回、最終回。宴はまだ……終わらない!

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