「しゅ……しゅみましぇ……でし……た……」『月のガブリエルと狼男』
「私の列車は『月』の列車。聖なる月夜のロマンス列車よ!」
大天使ガブリエルは月に代わってお仕置きしそうなセーラー服の格好で列車に乗り込んできた!列車の中は電飾がツリーやリース取り付けられ、上空に浮かぶ満月に照されなんとも幻想的な空間を演出していた。真ん中には丸いベッドが置いてある……。
「わぁ~!キレイ~!」
「うぉぉ~ん!」
マーサは遠吠えをしながらレキを丸いベッドに押し倒した!
「ちょ、ちょっとマーサ!いきなり!あん!やぁ~ん、おっぷに舐めないでよ~」
「『満月は男を狼にする』常識よ」
「うん、常識だな」
ガブリエルの勝ち誇った態度を列車の窓の外からユキノが「うんうん」と頷く。
「ご主人様のバナンポは満月の時は1.5倍に大きくなるでっす!」
トモミンが両手でバナンポの長さを「これぐらい……」と分かりやすく表現する。
「たまにカーテンが開いている時のマーサ殿が激しかったのはそれでか……」
イクの呟きに女神ノートが反応する。
「剣聖イクよ……。何気にすごいこと言ってるぞ……」
「はっ!これは……その……」
真っ赤になった顔を隠す!
「それなら、ファーストの拳聖レキは狼男になるマーサを知ってるんじゃない?」
女神ムーアは視線を列車の中に戻すと、レキがマーサの手首に手錠をつけ、首輪を装着させていた!
「マーサ!今日は私がご主人様よ!いつもみたいに好き勝手できないんだからね!」
「わん!」
忠犬のように飼い慣らされるマーサ!
「くっ!やるな!聖なる夜を演出すれば勝手に出すかと思ったが……。まてよ、このケーキを……えいっ!」
ガブリエルは用意していたショートケーキをレキの秘部へ投げつける!
「きゃ!」
見事、命中し、レキの秘部から甘い匂いが漂う!
「ぐるるる~!わぉ~ん!」
マーサはレキの秘部を舐めまわした!これでもか!というほど、舐めまわした!
「あっ……!っ――は……!っ……あっ……!!」
……あれ……??なんで……?
……今日は私がご主人様なのに……?
……マーサったら……んっ!……いつまで舐めるの?
……はぅ!……だめ……んっ!……おかしくなっちゃう……。
……あん!……イッ……あ……もう少しでイケたのに……。
……はぁ……はぁ……んぁ!イ……あ……あぁ……。
……焦らさないで……あん!……はぁ……はぁ……んぁ!
「……ほら、レキ「すみません」は?」
マーサは舐められすぎて放心状態のレキを見つめる。
……ゾクゾク。
「へ……?あっ……!ビクン!!」
レキの体が大きく跳ねる!
……イク――――!!
……あぁ……イケた……んぁ――――!!
……待って!今、イッたばかりで……あぁ――――!!
「ほらっ、レキ……」
執拗に舐めまわすマーサ。
……あぁ――――!!
……ダメ……何も……考えられない……。
……また……あぁ――――っっっ!?
「……しゅ……しゅみましぇ……でし……た……」
レキは体をガクガク震えながら謝った!
「お?レキ、いいこだよ~」
レキの頭をナデナデしながらバナンポをレキの口に押し当てる。
「はい、ご褒美だよ~」
レキは黙ってマーサのバナンポを咥えた。
……あっ……バナンポ……パクッ……。
じゅぽ!じゅぽ!んぐっ!んっ!ん~っっ!!
「あちゃ~、あんなに夢中で……」
窓の外からユキノが顔を出す。
「立場が逆転しましたね……。さすがマーサ殿です」
イクは「うんうん」となぜかマーサを誉め出した!
「ご主人様がレキ様の頭を抑えました!出ちゃいそうです!」
トモミンが叫ぶ!これで2連敗か!!?
「おっ……と、危ない」
マーサはバナンポをレキの口から離した。
「はっ、はっ、はっ、え?終わり……?」
トロンとした顔をしたレキがマーサを見上げる。
「だって、出したら負けでしょ~」
マーサは意地悪そうに言う。マーサ狼男バージョンは性格がドSになるらしい!
「おお……悪魔のような男だ……」
ガブリエルが冷や汗をかく。
「……しゃい」
レキが呟く。
「ん?」
「マーサの……くだしゃい!」
泣きながらマーサの腕をつかむ。
「しかたないなぁ!!」
マーサは1.5倍に膨れ上がったバナンポをレキに勢いよく押し入れた!
「んはっ!もうしわけっっ!ございまっ……せっっ……れしっ……たああああ!!」
レキは後ろ向きで突かれながら叫んだ!
「あっっ!イッ……イく!!」
「こらっ!勝手にイッちゃだめ!パシッ!!」
マーサはレキのお尻を叩く!
「はぁん!!ごべんなっ……ざい!!イき……たい……です!」
「よし上手に言えたね~いいこだよ~」
後ろから突きながらレキの頭を撫でる。
「えへっ!あっあっあっ、うれしいいいいい……!」
満面の笑みを浮かべる!
「一緒にイクよ!!それ――!!」
マーサはレキの中にバナンポジュースを流し込んだ!
「あ――――!!あっ……あっ……あっ……」
レキは放心状態になりながら、気を失った!
「敵ながら見事なドSっぷりよ……」
大天使ガブリエルは間近で完璧に調教された拳聖レキを見せつけられ「はぁ……はぁ……」と興奮した息づかいをしながら、その場にへたれこんだ……。
「あれ?……私?」
気がつくとレキは皆に囲まれていた!
「目を覚ましたぞ!」
剣聖イクが「よかった」と涙ぐむ。
「ご主人様!レキ様が目を覚ましました!」
聖女トモミンが横たわるレキのそばにいるマーサに声をかける!
「……ごめんなさい」
マーサはずっと土下座をしていたようだ!
「……もう、いいわよ」
レキは体を起こしマーサに言う。
「気を失うほど気持ちよかったみたいだな。私もマーサの狼男バージョンで相手されたいぞ」
勇者ユキノが笑いながら話す。
……かぁ~!
みるみる顔を真っ赤にするレキ。
「マーサ!あんた、満月を見るの禁止!!」
「は、はいっ!」
マーサは再び土下座しながら返事をした。
ガブリエルがマーサの前に立つ。
「私の勝ちね……あの……その……」
なんだか、モジモジしているぞ!?
「次はオレの『火』の列車だ!待ってたぜ!」
待ちくたびれたと言わんばかりに、ガブリエルの前に出てきたのは大天使サラフィエル!
ショートカットのボーイッシュなサラフィエルが羽を広げ、マーサ達の周りを飛び回る!
「次は……誰が行く?」
勇者ユキノが元気よく飛び回るサラフィエルを目で追う。
「はい!作戦があります!」
勢いよく手を上げるトモミン!
トモミンはマーサの手を引くと自信満々に『火』の列車に向かって歩きだした。
「あ……うぅ……」
挙げそうになった手を引っ込めるロイヤルフィアンセーズ、セカンド剣聖イク!
「大天使サラフィエル……大天使一熱い天使よ……」
絶対神ゼウスが信頼の眼差しをサラフィエルに向ける。
先に2敗をしてあとがない女神&ロイヤルフィアンセーズ!!
果たしてマーサ達の運命は!?
そして、トモミンの作戦とは!?
世界の命運をかけた戦い(?)は次のステージへと駒を進めた。
果たして!勝つのは――!?
次回、第68話「んぁ――――――!!!!」
『魂を燃やせ!アスレチック対決!』
次回も……ダメそうだぜ!!
<つづく!>
「……あ……はぁ……」
……私も調教されたい。
密かに思い、マーサを陰ながら見つめる大天使ガブリエルであった……。




