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「ほらっ!舌出して!んっ!」『カウボーイ勇者ユキノ!』

 デパートの屋上遊園地にあるメリーゴーランドには対決用に絶対神ゼウスがたくさんの仕掛けを施し改良した!


 なんと回転木馬が上下のみならず、左右にも動き、さらにはロデオのように激しく揺れる機能も搭載されているのだ!


「だから、勇者ユキノの乗っている木馬のついてる突起物はワシは知らんのじゃ!」


 女神フレイヤに胸ぐらをつかまれ、慌てて言い訳をする絶対神ゼウス!


「あん!すごい揺れる!すごい奥まで入る!!んぁ――!!」


 ロデオと化した木馬に装着された突起物にズンズン突かれ、飛び跳ねながら甘い声を出す勇者ユキノ!


「確かに、ゼウス先生があんな卑猥なことしないか……。では、あれはいったい……」


 絶対神ゼウスの胸ぐらを掴んでいた手を離す。


「待って!後ろに乗っているマーサは苦しそうよ!!」


 幼なじみのレキはマーサの異変をいち早く察知!ユキノの後ろの回転木馬に乗って苦しそうにしているマーサを指差す。


「ゆ、ユキノ……ダメだって……はぅ!」


「そうか!ユキノ様はマーサ殿のバナンポを回転木馬に召還したのです!」


 勇者の右腕『剣聖』の称号を持つレキは勇者ユキノの一番の理解者である。


「勇者様は『召還術』も扱えるのですか!?」


 サーフォンの疑問に女神ノート、女神ムーアも物申す。


「いや、待て!なんでわざわざ自分に不利な召還をするんだ!?マーサが出したら負けなんだろ!?」


「そうだそうだ!意味がわからんぞ!」


 女神達には理解不能な行動。やはり誰かの罠と考えるが、女神達の前に出た聖女トモミンが堂々と宣言する。


「ユキノ様は、そういうお人です!!」


 両手を腰に、『えっへん』とポーズを取る!


 激しく動く回転木馬を必死に乗りこなす勇者ユキノが乱れた声で答える。


「その…んぁ!通り!!あん!あん!あん!戦いは……んっ!!戦って勝つ!!んん――!!」


「あう!いや……我慢するの俺だし!!あ――!!出ちゃう――!!」


 何度も勇者ユキノに突き刺さるマーサのバナンポが限界を向かえる!


「今だ!!はぁ――!!」


 ユキノはマーサのバナンポを勢いよく抜き、動く回転木馬の上で見事な倒立を見せた!


 そのまま回転木馬から突き出てるマーサのバナンポを口に咥えた!


「ユキノ様!すごいバランス!!」


 イクが「おおっ!」と拳を握る!


「すごい!!なんで落ちないの!!」


 レキが驚きの表情を見せる。


「ご主人様のバナンポを咥えてバランスをとっているのでっす!!」


 トモミンの解説!


「あ!メリーゴーランドが止まる!!制限時間が過ぎたのね!!」


 サーフォンがゆっくりと動きを止めるメリーゴーランドを指差す。


「とぅ!!」


 颯爽と回転木馬から飛び降り、ゆっくりとみんなの方へ帰ってくる勇者ユキノ。その姿は凛々しく、風になびかれたスカートが度々捲れ、ユキノの秘部が露になるが、気にせず歩く姿に帰りを待つ仲間達は尊敬の念を抱いていた。


「ユキノ様おかえりなさい!」


 剣聖イクが勇者ユキノに駆け寄る。


「すごかったです!ユキノ様!」


 拳聖レキは勇者ユキノに憧れる。


「素敵です!ユキノ様!」


 鉄仮面サーフォンは勇者ユキノに感動する。


「最後の倒立!すごかったでっす!」


 聖女トモミンは勇者ユキノに興奮する?


「……ねぇ。出てない?」


「ああ……。出たよね?」


「うん……出たと思う」


 三大女神が勇者ユキノを疑う。


「……ごっくん。ふぅ~間に合った!」


 ユキノは口に含んでいたマーサのバナンポジュースをごっくんした!


『間に合ってない――――!!』


 全員がハモった!


「ユキノ様!最後のはいったい!?」


 レキが慌ててユキノに問う!


「ん?最後の逆立ち?マーサのバナンポジュース飲みたくて咥えたんだ。ちょっと中で出ちゃったけど、7割ぐらいは飲めた!!」


 「どうだ!」と言わんばかりに口を開けて飲んだ証をレキに見せる。


「ふぉふぉふぉ、ワシの勝ちのようじゃな!」


 ゼウスは自慢の髭を擦りながら『ニヤッ』と微笑む。


「二勝一敗だな!」


 勇者ユキノが高らかに宣言する!


「は?いや……一回でも出せば、お主らの負け……」


「あ、あ――!一回負けたかぁ――!」


 女神フレイヤは勇者ユキノの提案に便乗した!


「そ、そうね!まだこっちが勝っているわ――!」


 女神ノートもあとに続いた!


「よ、よし!次の対決はサーフォン!お前が行け!!」


 女神ムーアがサーフォンの背中を押す!


「あ、私!?はい!!」


「むぅぅ……卑怯な真似を!まぁ、良い!『ゼウス鉄道』はお子様も喜ぶ自慢の遊具じゃ!次でワシの勝ちじゃ!!」


 ゼウスは言いくるめられた!


「ゼウス先生!あの……『ゼウス鉄道』か、かっこいいですね!」


 女神フレイヤが珍しくゼウスを誉める!


「お!女神のお主にもわかるのか!?あれは8000系のレア車両をだな……」


 ゼウスは嬉しくなった!


 女神ノートが「ほらっ!お前!今だ!」と、こっそり呟く。


 女神ムーアも「出なくなるまで出せ!」と、こそこそしている。


「あ!出る!」


 女神三人を盾にして、ロイヤルフィアンセーズはマーサのバナンポジュースを出し尽くす作戦を決行していた!


「んっ!!ゴクゴク……3回目出ました!」


 トモミンが飲み込んだ後の口の中を見せる。


「おっぷにで挟んでみます!……ぷにぷに。まだ出そうです!」


 イクが試したが、まだでそうだ!


「次は私が咥えます!パクっ!」

 ……じゅるじゅる。


「マーサ!手を私のおっぷにに!」

 ……んぁ!ちょっと強い……んぅ!!


「マーサ!舌出して!舌を舐めるわ!」

 ……ちゅ、グチュグチュ……んぁ……。


「お尻舐めます!」

 ……ペロペロ……舌を入れます……あ~。


 サーフォン、レキ、ユキノ、イクの連携攻撃にマーサ、撃沈!


「ん――!!出ました!」

 

 サーフォンの口の中を全員で確認!


「お掃除します!」


 お掃除担当トモミンが素早く動く!


 見事な連携でマーサのバナンポジュースを絞り尽くすロイヤルフィアンセーズ!全員が全員マーサが好きなことを理解しているがうえの神業連携であった!


「もう十回出たし……もう出ないよ……」


 さすがのマーサも、ぐったりだ!


「んくっ!!お掃除終わりました!」


 トモミンの合図でユキノがスカートをたくしあげる!


「マーサ見て!」

 

「マーサ様!触ってください!」

 

 サーフォンがマーサの手を自分の胸に当てる。


「ん!んはぁ!」


 イクは舌をお尻の奥まで入れる!


「ほらっ!舌出して!んっ!」


 今度はレキがマーサの舌を吸う。


「標的!完全に沈黙!!」


 トモミンのメガネ『トモミンアナライズ』が標的の完全沈黙を確認した!


 マーサの超回復をロイヤルフィアンセーズが上回ったのだ!


 ……あぅ……もう、出ない……。


 マーサは屍となった。


「……と、ゼウス鉄道には夢が詰まっておるのじゃ!」


 絶対神ゼウスは女神達の作戦に気づかず、女神フレイヤに鉄道ウンチクを永遠に話していた!


「よ、よし!ではゼウス先生!対決の続きをしましょう!」


 合図をもらい、ゼウスの話を終わらす!


「ん?なんじゃマーサ、やつれたか?」


 フラフラしているマーサに絶対神ゼウスが声をかける。


「い、いや……えへへ」


 出しすぎてフラフラしているマーサはゼウス鉄道に乗り込んだ。


「では、行ってきます!」


 逆にマーサのバナンポジュースを飲んで、元気一杯のサーフォンもゼウス鉄道に意気揚々と乗り込んだ!


 <次回、『ゼウス鉄道、出発進行!!』>


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