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「んっ!ゴクゴク……ぷはっ!」『トモミンの秘策!』

 【第二種目 観覧車】


 ○トーヨーカドーの屋上遊園地には巨大な観覧車が設置されていた!一周約15分。第二種目の挑戦者はマーサの専属メイド兼聖女のトモミンだ!


 マーサがバナンポジュースを出したら負けの、この勝負、専属メイドのトモミンに期待が高まる!


「自慢の観覧車じゃ。頂上では天界一高いフジ雲が見れるから週末ともなれば天使のカップルがたくさん利用するのじゃ」


 絶対神ゼウスの自慢話を聞き流しながら、トモミンは自信に満ち溢れた表情で観覧車へ向かう!


「任せてください!」


「マーサ、出すんじゃないわよ!」


 それとは逆に信用ゼロの男、マーサに女神フレイヤが激を飛ばす。


「出さないって……」


 ……さっき、いっぱい出したからと言いそうになってやめる。


 レキもマーサに声をかける。


「あんたに地上の未来がかかってるんだからね!出そうになっても我慢するのよ!」


 サーフォンは「奥まで入れなければ大丈夫なのでは!?」とアドバイスをする。


 ユキノも「それより、ゆっくり動けば多少保つかも?」とマーサを励ます。


「なんで入れる確定なんだよ!ゴンドラの上半分丸見えなんだし、座ってるだけだよ!!」


 マーサの信用金庫は破綻していた!


「さっきも危なかっただろ……まったく」


 女神ムーアはベトベトになった顔をハンカチで一生懸命拭いている剣聖イクを指差す。


「あ、あれは、イクが俺のを持つから……」


「大丈夫です!ご主人様!私には秘策がありまっす!」


 トモミンは『えっへん』とポーズをとる。


「それでは二人とも観覧車に乗るのじゃ!」


 ゼウスに促され、二人は観覧車へ乗り込んだ。


「一周15分じゃ!スタートなのじゃ!」


 ゼウスの合図により、『観覧車デート』が始まった!


 【ゴンドラ内】


「それではご主人様!失礼します!」


 トモミンは観覧車が動き出すと同時にマーサのズボンとパンツを一緒に下ろし、あらわになったバナンポを勢いよく咥えた!!


「なんで!!」


「んっ!ん~!ん~!」


 トモミンは、ゆっくりと動きだす。


 ちゅぱ……ちゅぱ……ちゅぱ……。


「はぅ~気持ちいい~。はっ!そうか!ゴンドラの中で変にふたりっきりで意識するより、出ないように緩急を調節しながら、ずっと咥えられていたほうが出る確率が大幅に下がる!!そういうことか!!長くされるの俺、好きだし!!」


 下半身の事となると妙に察しがいいマーサ!


「んっ!!(その通りでっす!!)」


 じぃぃぃ……。


 トモミンは上目遣いでマーサの表情を「じぃぃぃ……」と確認しながらバナンポを咥え、「任せてください!」と言わんばかりに親指を立ててみせる!


「さすが、トモミン!!……ふぅ~それにしても気持ちいい……」


 【観覧車の外】


 イクがマーサの乗っているゴンドラを眺める。


「あれ!?観覧車からトモミンの姿が消えた!?」


 ※観覧車のゴンドラはガラス張りの部分は上半分だけなので、しゃがめば外からは見えません。


「マーサのあの顔……さては、咥えられてるわね!!?」


 レキが感づき「はぁ~」と溜め息をつく。


 ユキノは「ハッ!」としトモミンの作戦に気づいた!


「そうか!!バナンポの達人と言われたトモミンだ!バナンポジュースの発射率を調節できるなら、終点まで出さないように咥えながら調節することが可能なんだな!!」


「さすがトモミンさん!考えましたわね!ファイトです――!!」


 サーフォンはゴンドラに向かって応援する!


「観覧車の中には恋人達の気分を気持ちよ~くする音楽が流れているから、応援しても聞こえんぞ……」


 ゼウスがボソッと呟く。


「な、なに!?」


 女神ノートは嫌な予感がしてちょうど頂上に昇ったマーサ達の乗るゴンドラを慌てて見上げる!


 その瞬間、女神フレイヤが頂上に差し掛かろうとしているマーサのゴンドラを指差して大声を上げた。


「あ――!!マーサが突然立ち上がった!「我慢できるか――!!」みたいな顔をしているぞぉ――!!?」


 続いてイクもゴンドラを指差して叫ぶ!


「わ――!!トモミンが無理やり立たされて、ガラスの壁に両手をついたぁ――!!?」


 続いてレキもゴンドラを指差して叫ぶ!


「きゃ――!!トモミンの後ろからマーサが激しく突きはじめた――!!?」


 ユキノはゆっさゆっさ揺れるゴンドラを冷静に眺めていた。


「……やっぱり、こうなったか……。口だけて済むはずがない。マーサは出すまで止まらんぞ……」


 サーフォンは「もう、見てられない!」と赤くなった顔を鉄仮面で隠すも、気になって鉄仮面が少し開いて覗き見る!


「あ!あ!トモミンさんのちっぱいがガラスに押しつけられるほど突かれて……ダメそうです!!」


 【ゴンドラの中】


「と、トモミン――!!ごめん――!!」


 『ごめん』と言いながら激しく腰を振る!


「あん!あんっ!!ご主人様!!激しぃ!!奥まで!!ん~!!」


「ダメだ!!出る~!!」


「あん!やっ!こ、ご主人様!口に!最後は口に出してください――!!!!」


 【観覧車の外】


「降りてくるわよ!!」


 女神フレイヤを先頭にロイヤルフィアンセーズがゴンドラに駆け寄る!


 観覧車は下まで到着し、まずトモミンが降りてきた……。


「んっ!ゴクゴク……ぷはっ!」


 口をモゴモゴさせ、飲み込む素振りを見せる。


「ダメだったか……」


 女神ムーアが肩を落とす。


 それを見て絶対神ゼウスが勝ち誇る!


「ふぉふぉふぉ!わしの勝ちじゃな!!」


「待って!!トモミンが飲んだの……マーサのオシッコよ!!」


 トモミンの口から垂れる一滴の液体を指差し、レキが叫ぶ!!


「な、なに!?バナンポジュースじゃないのか!?」

 

 女神ノートは「信じられない!」といった表情を見せる。


「あう~出したい~」


 続いてバナンポをMAX状態にしたマーサが観覧車から降りてきた!


「どういうことだ!?」


 ユキノが戸惑う!


 そこへ名探偵イクが鋭い推理を披露した!


「そ、そうか!!マーサ殿はおへそを舐められると……オシッコをしたくなるのです!」


 トモミンの目が光る!


「その通りです!出す瞬間、トモミンはバナンポを咥えず、おへそを舐めたでっす!」


「なんで、二人ともそんなこと知ってるのよ……」


 レキがトモミンとイクを交互に見て、自分が知らなかったことを悔しがる。


「な、なんと!!ここもクリアしたか!思ったより手応えがあるわい。な~に、次の『メリーゴーランド』は特別仕様じゃ!次で必ず……」


 絶対神ゼウスも地団駄を踏みながら悔しがる。


 ビュ!!……ドクゥドクゥ……。


「んっ――!!……ゴクゴク。ふぅ、マーサ様、満足しましたか?」


 サーフォンは苦しそうなマーサを楽にしてあげていた。


「サーフォン、ありがとう。でも、もう一回お願い……」


「「もう一回お願い」じゃね――!あんたは我慢を覚えなさい!!」


 レキが顔でマーサの頭を叩く!


「次は私が行く!!決まりだ!!」


 もう我慢できない!と言った感じで両手を上げる勇者ユキノ!


「勇者ユキノか……自由奔放な彼女は心配だけど、逆にゼウスの度肝を抜くかも……任せたわよ!!ユキノ!!」


 女神フレイヤは、どう考えても心配の方が勝つが、勇者の可能性に掛けてみた!


「頑張ってください!ユキノ様!」


「任せとけ!!」


 イクの声援に勇ましく返事をするユキノ!


 頼もしい背中を見せながら、メリーゴーランドまで歩く。


 その背中には『勇者』に選ばれたからではなく、ユキノの『人を導く生まれ持った天性』が、勇者になるべくしてなった証として背中に宿っている――。


 ――そんな気がした。


「ま、待って!ユキノ!」


 そんな頼もしい勇者に安心感さえ覚えたマーサはユキノのあとを追うように次の勝負の地、メリーゴーランドに向かった。


 <次回、『メリーゴーランドの罠』こう、ご期待!>


 メリーゴーランドの回転木馬に颯爽さっそうとまたがるユキノ。


 ユキノの履いているミニスカートがヒラリと舞うとお尻が丸出しになる!


「ユキノ!なにも……履いてない!?」


 マーサが目をこすりもう一度確かめると、回転木馬の座席にマーサのバナンポに似せた突起物が備わっており、ユキノは構わず木馬に飛び乗った!


「はぁ~ん!!身体中が痺れるぅ~!!」


 ……ダメだこりゃ!


 勇者ユキノを見守る女神達とロイヤルフィアンセーズの面々は、全員同時に(……ダメだこりゃ!)と心の中で叫んだのであった!

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