「この角度!あはぁ――ん!!」『テーブルの下の大熱戦!?』
女神ムーアチームは電動マッサージ機で未知の体験をしてグッタリしたトモミンとサーフォンを休息させるため、フードコートに来ていた。
「もうだめ!ご主人様のバナンポなめたい!」
フードコートでアイスクリームをすごい勢いで舐めながらトモミンは徐に叫んだ。
「と、トモミンさん!こんなところで大声で……はしたないですよ!」
サーフォンは、つま楊枝で刺した『たこ焼き』を口に入れる手を止めながら周りを気にする。
フードコートの天使達は一斉にこちらへ興味の視線を向けていた。
「はぁ……お前の主人、あそこでラーメンと半チャーハン食べてるぞ……」
女神ムーアは天使達の視線を気にして左手で顔を隠しながら、うどんを挟んだ箸を前方に指し示す。
「はっ!ご、ご主人様!!」
【マーサのテーブル】
「やっぱりラーメンには半チャーハンだよね!チャーハンのないラーメン屋なんて『お風呂上がりにバスタオル巻かない女の子』だよ!信じられないね!」
「それは『なくてはならないもの』の例え?まったく共感できないのだけど……」
女神フレイヤがチャーハンを頬張るマーサに呆れる。
「フレイヤ様、マーサはお風呂上がりのバスタオル姿の女の子が大好きで、自然にバスタオルが落ちるのをひたすら待つタイプの変態なんです」
「レキわかってるね!あと、女の子が背中向けてバスタオル広げる仕草。あれ考えた人、天才だよね!天才!」
女神フレイヤは「私はバスローブ派だからな」と言いながらも食事に集中していて会話に全く興味がない。
「それもいい!!」
「結局、なんでもいいんじゃない……」
レキは肩を落とした。本当にくだらない話で頼んだ『ちゃんぽん』を食べる手を止めたことにひたすら後悔し、マーサを無視することを心に決め、麺をすすりはじめた。
突然マーサが「はう!」と奇声を上げる。
「ん?どうした?」
ひとり山盛りのガーリックライスとカットステーキを食べている女神フレイヤの手が止まる。
「あ、いや……ラーメンが熱くて」
「……そう」
再びガーリックライスを口いっぱいに頬張る!
……この下半身に広がる快感と安心感と幸福感……トモミンか?
テーブルの下を覗くとマーサのバナンポを美味しそうに頬張るトモミンがいた!
……んっ!はぁ~……久しぶりのご主人様……奥から先端へ……チロチロ……少し出た!パクッ!ちゅ~ちゅ~……お、美味しい……!
……こ、こらトモミン!バレたらヤバいって!
小声でテーブルの下のトモミンに注意する!
「お!マーサ!ゼウスいたか?」
カレーを乗せたトレーを両手で持ちながらユキノ達が歩いてきた。
「マーサ殿もここにいましたか!お!ラーメンと半チャーハン!いいですね!私も同じのです!」
イクはラーメン&半チャーハンを乗せたトレーをマーサに見せる。
「ははは……奇遇だね」
……ジュルジュルジュル――!!んはっ!
下ではトモミンが必死でマーサのバナンポを味わっていた!
「せっかくだから一緒に食べましょう」
女神ノートは持ってていた親子丼が乗ったトレーを女神フレイヤの隣に置く。
「一時休戦ね!どう?ゼウスいた?」
「だめね。やっぱり変装でもして隠れてるのかしら」
女神フレイヤと女神ノートが話しているテーブルに女神ムーアも来た!
「お~い、聖女と鉄仮面を見なかったか?」
「お!ムーアもきたか!座って座って!作戦会議しましょ」
女神フレイヤが隣の空いている席をステーキの刺さったフォークで「ここ!ここ!」と示す。
「あいつらどこいったんだ……まったく……」
ぶつぶつ言いながら座った。
……ぁぅ!
マーサは小声で唸った。
……んぐ――!で、出ました!トモミンさん!
テーブルの下では今度はサーフォンがトモミンに代わってバナンポを舐めていた。
……あ、いいな!分けて分けて!
トモミンはサーフォンの口から垂れてるバナンポジュースを舌で舐めとる。
……なぜか、増えてる――!
マーサはテーブルの下を覗きながら心の中でツッコむ。
「あれ?ユキノ様はどこに行きました?」
テーブルの上ではすでに空になったカレー皿を不思議そうに眺めるイクがキョロキョロしていた。
「あぁ――!!あ、あはは……ラーメン美味しい……」
「おぅ!?ビックリした!なんだマーサ、ラーメンを鼻から出して……」
急に大声を出したマーサに女神ムーアが驚く。
「あ、あはは……」
強烈な刺激に襲われたマーサが苦笑いをしながら、こっそりとテーブルの下を覗くと……そこには、お尻が見えた……。
……んっ!あん!入った!はぁ~……ゆっくり奥まで入れるの……気持ちいい~。
……ユキノ様!こんなところでバックでなんて!!
……すごいでっす!!
いつの間にかユキノがマーサのバナンポを後ろから入れていた!!
……ゆ、ユキノ――!!?
……はん!あっ!いぃ!ん――!
「なんかテーブル揺れてない?」
カットステーキを口いっぱいに頬張りながら女神フレイヤが呟く。
「あんた相変わらず大食いね。もっと上品に食べなさいよ」
女神ノートが呆れながら女神フレイヤを見る。
「フレイヤに上品はないだろ!ハッハッハ」
笑う女神ムーアにフレイヤは不満そうな顔を向ける。
「失礼ね!私は残さずキレイに食べるからいいの!」
「ええ――!!」
マーサの奇声にフレイヤがフォークに刺さったステーキを落とす。
「――!?……な、なに?あんたさっきからギャーギャーうるさいわね!!」
「あ……すいません。ナルトが目に入って……」
「どういう状況?」
女神ノートがマーサを見ると、マーサの両目にはナルトがくっついていた!
「ふふっ、面白い!」
女神ムーアにはウケた!
……全然面白くない~!!?この感覚は……イクか?
テーブルの下を覗くと剣聖イクがブリッジをしながらマーサのバナンポを入れていた!
……この角度!あはぁ――――ん!!
……イク!すごい格好だ!
……すごいです!
ブリッジをするイクに感動するユキノとサーフォンと隣でレキが腕を組む。
……変だと思ったら……もう……!
……さすがにテーブルの下に五人は狭いでっすね!ちゅ!
ブリッジをしているイクの顔にキスをする。
ロイヤルフィアンセーズがテーブルの下で集結していた!
ひとりテーブルの上で女神三人を相手にしながら必死にバレないように取り繕うマーサ!
がんばれマーサ!バレたら終わりだぞ!たぶん天界を追放だ!
「あはは、あはは、あははのは……」
必死の作り笑い!
……なんだあのテーブルは――!!どういう状況――――!!!!????
天員に扮した絶対神ゼウスはかつての教え子の三大問題児が揃ったテーブルの下で男の下半身の暴れん棒に群がる五人の美少女という摩訶不思議な状況を目の当たりにしていた!
「どうしたマーサ?そんなに汗かいて……。そのチャーハン辛いの?」
女神ムーアの質問に答えるマーサ。
「え!?あ、ああ!激辛なんです!」
「そうなの?一口頂戴!」
女神ノートはスプーンをマーサのチャーハンに近づける!
「だめ――!!」
「おお!?なんだよ……ケチ」
「ダメだぞノート。食べ物は一口も人にやってはいけない!」
ガーリックライスをハムスターのように頬を膨らませながら食べている女神フレイヤが言った。
「あんた、太るわよ?」
それを見て呆れる女神ムーア。
……あああ!この入れた感覚は……サーフォン!?足におっぷにの感覚が!右足がイクで、左足は……ユキノだ!……あぁ!出ちゃう!おう!?……出るタイミングでレキの口に変わった!?あぁ……搾り取られる~!!?はぅ!今度はトモミンのお掃除でまた元気にされた……!あう!この入れた感覚は……ユキノ!?
【テーブルの下】
……やん!深い!
……ユキノ様!次は私ですよ!
……レキさん……マーサ様のバナンポジュース、飲まないのなら私に分けてくださいませ!
……んん――!んぐぐぅんぐ――!
……んはっ!もう、少しずつ飲んでのに……。
……み、みなさん!ちょっと暴れすぎです!!
【テーブルの上】
ガタガタ……!
「じ、地震!?」
女神フレイヤがカタカタ揺れている水の入ったコップを見つめる。
「いや、天界で地震はないだろ……」
女神ノートは、そのコップを手に取り水を飲む。
「テーブルの下か?」
テーブルの下を覗こうとする女神ムーア!
「ああ――――!!!!」
マーサが急に奇声を上げる!!
「うわ!ビックリした!どうした!!」
女神ムーアはテーブルの下を覗く体勢のまま、マーサを見る。
そのすぐそばでロイヤルフィアンセーズの五人がマーサのバナンポジュースまみれになった顔を互いに舐め合っていた!!
「あ、えへへ……。あの、あっ!あそこの天員……ゼウスかなぁ~って……えへへ」
マーサは苦し紛れに天員を指差す!
「あんた、ゼウス見たことないでしょ。適当なこと言わないでよ」
女神ムーアがマーサに呆れるが、女神フレイヤがふと天員を見て呟く。
「そういえば、あの天員の声……ゼウス先生に似てたな……」
「いや待て!こっちをガン見している天員……ゼウスの変装だ!!?」
女神ノートが立ち上がり、天員を指差す!
「ぎ、ギクッ――!!?」
テーブルの下の酒池肉林に夢中で少し変装が溶け頭の上に絶対神の証『二重の光の輪っか』が出ていた!
「ヤバい!逃げよっと!」
ゼウスは屋上へ続くエスカレーターに乗った!
エスカレーターの上では歩かない!!常識だ!
「ま、待て!!」
女神ムーアもエスカレーターに乗った!もちろんエスカレーター上では歩かない!!
「ほら、フレイヤ行くよ!」
「んん~あと一口……」
嫌がるフレイヤを引きずるようにエスカレーターに乗せる!
三大女神は上へと消えていった……。
「もう!みんな!バレるとこだったよ!」
テーブルの下を覗くマーサ。
「あはは……よくバレなかったね」
レキは口に1回、下に1回出されていた!
「イクのアクロバットすごかったぞ!」
口に一回、下一回のユキノがぐったりしているイクを指差す。
「……すいません。ちょっと休憩させて下さい……」
口に二回、下に三回のイクは今回のMVP(?)だ!
「イク様……ズルいです」
口に一回、下に二回のサーフォンは拗ねていた。
「それより屋上へ行きましょう!女神様達は行ってしまいまっした!」
口に五回、下に一回、お掃除八回のトモミンが屋上を指差す!何気にマーサのバナンポジュースを一番摂取している!影のMVP(?)だ!
「ちょっと休憩させて……」
出しすぎてマーサも、ぐったりしていた!
「……さすがにやりすぎたか」
テヘッと幼なじみレキが苦笑いを浮かべながら反省をする。
さすがにやりすぎだった!!
<次回、屋上大決戦!!つづく!!>




