「ほんぎゃ――!!」『心の覗き穴』
サカナトイッタラマグロ共和国北部、リゾート地で有名なカルイザーワ湖のほとり、女神ムーアはひっそりと暮らしていた……。
「フレイヤに過去の動画を借りてるんだ。ちょっと順番にその時の気持ちを教えてくれるだけでいいから」
女神ムーアは文芸、学術を司る女神で、天界で生活していない。というのも自らの知識と経験を生かし、今は小説家を目指し、日夜執筆活動に励んでいるのだ!
「毎日、千アクセスくらいあるんだが、感想もレビューもつかないし、そもそも応募しても予選も通りゃしない!私に足りないのは読者を惹き付ける経験、そう!エロだ!」
スマホを片手に熱弁する女神ムーア。
「足りないのは『エロ』なんですか!?」
レキが「そうなの――!?」驚く!
「R15指定だからといって私は控えめに書いてしまった!だから、予選も通らず……ぶつぶつ」
女神ムーアがぶつぶつ言っている。
「あの、私、本はけっこう読むのですが、女神様の本なら読んでみたいのですが」
真面目なサーフォンが目をキラキラさせて尋ねる。
「まだ書籍化したのはBL漫画しかないな……。そもそも私はこことは別の世界で投稿している。この『スマホ』という機械に文字を打ち込んで、投稿してるのさ」
マーサは懐かしい目でスマホを見る。
……絶対、地球だな……。
「そこで、貴方達の出番よ!魔王を二度退けた実績を小説にすれば、大賞は間違いないわね!!依頼は簡単よ。順番に話を聞かせてくれればいいの。まずは、拳聖レキ、ちょっと来て」
「わ、私!?」
女神ムーアはレキの腕を引き、別荘へと歩いていった。
「魚釣りでもして、待つか……」
湖を見てウズウズしたユキノはすでに釣竿を片手に準備万端だった。
「そう、ですね……」
イク達も呼ばれるのを待つことにした。
【第7話 第一王子と幼なじみレキが勇者パーティーに加入するシーン】
「では、まずこの動画を見てくれ」
女神ムーアの別荘の個室には大型のモニターと小説を書く机が置いてあった。
女神ムーアはレキを大型モニターの前の椅子に座らせると、そそくさとリモコンを操作する。
すると画面に昔の映像が流れる!!
『い、入れ……!?……あぁ……大きい……!?あぁ――!!』
『あ……待って……動かないで……!!』
『…………はぁ……はぁ』
『……ふぅ……ふぅ』
『……んん、少し馴染んだかも』
「え――!?こ、これ!?私の……初めての時の……映像!?」
レキはモニターに映し出される自分に唖然とする!
「この時、痛かった?」
女神ムーアはペンを持ち、ノートになにやら書きながらレキに質問を投げ掛ける!
レキは反射的に答えた。
「え!?え……あの……マーサがゆっくり入れてくれたので……痛くはなかったです……」
「なるほど!優しくしてくれて痛くなかったんだ!『……彼の初めてのものが私の中に入ってくる喜び……。ひとつになる私と彼……あぁ!幸せ……』と……」
女神ムーアはすごい勢いでペンを走らせる!
レキは呆然としている。
……私はいったい何を答えているのだろう。
……でも、女神様の質問に嘘はつけないし。
「では、ここ!【第22話】マーサの実家でトイレの中で『バカ!バ……んぐっ――!の、飲んじゃったじゃない!マーサのバカ!』って言ったやつ!マーサのオシッコ初めて飲んでどうだった?あんまり嫌そうにしてなかったけど……」
映像が切り替わる!
「…………!!?」
レキは固まった!
……こんなとこまで撮られてたなんて!
……どうしよう!?どうしよう!?
レキはパニックになり、思ったことを口にした!
「……好きな人のオシッコだし……あたたかくて……おいしかったです」
……なに言ってるの私――!!?
「なるほど!そういう心情か!『口ではキツく言っちゃったけど、温かい彼のオシッコは私の喉を潤した……』っと……わかった!ありがとう!次はトモミンを呼んできて!」
「……はい」
【池のほとり】
釣りをしている仲間達の場所へ、まるでゾンビのようにフラフラしながらレキが帰ってきた!
「ど、どうしたんだレキ!フラフラじゃないか!」
マーサがレキを抱え込む。
「なかなか……精神的にハードだったわ……。次はトモミンを呼んでるわ……がんばって……」
バタン!
レキは気を失った!
「いったい、あの別荘で何が行われているんだ……」
マーサがレキを抱き抱えながら別荘の方へ顔を向ける。
「ごごごご主人様……トモミン、怖いでっす」
震えるトモミン。
だが、赤ちゃん(三代目ジェイソン・ブラザー・ノーエッチ)の力を封印するために!
そう、人類を守ために!
ロイヤルフィアンセーズは闘った!
【第3話 トモミン、初めてのバナンポ】
『んごしゅん!ぃんっさまぁん!んもち……いぃんっ……ですかぁん!』
『そこで喋らないでぇ――!我慢できない~あぁ――!!』
『んんっ――!……ぷはっ!ご主人様のバナンポからジュースが出てきました!』
『んっ!んっ!んんん――!!?……ゴクッ!』
『……だ、大丈夫?』
『……ぷはっ!んにゃぁ~!ご主人様のバナンポジュース、苦いにゃぁ――!!!』
『ご主人様、出しすぎにゃ……。うぅ~ちょっと、こぼしちゃったにゃ……。ちっぱい、ちっぱい……』
モニターを見たトモミンが叫んだ。
「はわわ――!!!!」
……は、恥ずかしいでっす――!!
「ここ、初めての飲んだ時の感想を詳しく教えてほしいんだ!」
女神ムーアのペンが走り出す!
「あ、あの……トモミンは苦いの苦手なんですけど、ご主人様のはネバネバしていて健康にも良さそうで……飲んだ方がご主人様が喜ぶと思って飲みづらかったけど、がんばって飲みました……」
……はわわ――!!
……恥ずかし恥ずかし恥ずかし――!!
【第6話 勇者ユキノ コスプレ○ックス】
『んくぅ!大きいのが入ってくる!……全部、入った?好きに動いていいよ……』
『ごめんユキノ!まだ全部じゃない!』
『え!?――!?かはっ!(こんなに奥まで――!?)』
「あひ――!!」
天真爛漫の勇者ユキノが画面を見て固まる!!
「なんで初めての時、メイドビキニアーマーに着替えたの?」
女神ムーアの容赦ない口撃!!
「あれは伝説のアーマーで……あの……その……」
身振り手振りをしながら珍しく慌てるユキノ!
「初めてで、恥ずかしかったからかな?」
「は、はい……」
真っ赤になって、小さくなるユキノ!
「なるほど……『自由奔放で負け知らずの私だけど、彼の逞しいその太く大きな象徴は、私に初めての敗北と同時に心も奪っていった……』こんな感じ?」
「だいたい……合ってます」
さらに小さくなるユキノ!
服を脱ぐより心が丸裸になるほうが恥ずかしい……そんなことを思った。
【第6話 剣聖イクの目覚め】
『じゃあ、イク……壁に手をついて』
『……?……こう……ですか?』
『うん!じゃ、ゆっくり入れるね……』
『え!この格好でするの!?目の前でユキノ様とトモミンが見てるのに!?んぁ――!!あぁ……入っちゃう――!!』
『ねぇ!やっぱり見えてない!?ねぇ!』
『ほら!んぁ!絶対見えてるって!』
「ほわ――!!」
剣聖イクはモニターの前で絶叫した!
「初めてがバックでみんなに見られて、正直、興奮した?」
女神ムーアはバックで入れられるイクの挿し絵を書きながら聞いてくる!
「こ、興奮しました……」
イクは呆然と立ち尽くしながら答えた。
「このあとマーサに両足持たれてカエルみたいな格好させられたよね?恥ずかしかった?」
少し早送りしてカエルの格好のイクの場面で一時停止する。
「ほんぎゃ――!!頭の中にパチパチと電気が流れるような……真っ白になって……気持ちよかった……です」
イクはとうとう立ち尽くしながら泡を吹きながら答えた。
「なるほど、なるほど。『私の中の違う自分が目を覚ました瞬間だった』……と。うん、ありがと」
「はい……」
イクはパタッ!と倒れた!
【第36話 ヴァージンを守る鉄仮面】
『え!?んあ!私の中に……マーサのバナンポが……あぁ――!?」』
「あはは……はは」
すでに気を失いそうなサーフォンは映像を見ながら笑っていた!
「初めてが騎馬戦の上で裸で、いきなり絶頂して……すごいわね」
女神ムーアは容赦ない!
「あはは……はは」
サーフォンは「ダメかもしれない……」と思った!
「結局、鉄仮面に頼って他人を拒絶していたのは自分自身だったのかな?マーサに無理やりこじ開けられた……いや……自らの心を開いたのか?」
女神ムーアがサーフォンの『心のパズル』を組み立てる!
「マーサ様の逞しいモノを自分に入れたく……なり……ました」
バタン!!
最後の1ピースを自らはめてサーフォンは気を失った!
【主人公 マーサ】
「もう、みんなをベッドに休ませたよ。いったい何をしてたの?」
最後にマーサが部屋に入ってきた。
モニターには倫絶の森で放った◯イパーンの映像が流れていた。
マーサのバナンポは光輝きながら無数に放たれ、ユキノ、イク、レキ、トモミンは両手にマーサのバナンポを持ちながら激しく突かれていた!
「永久保存版!!」
だが、マーサには宝物でしかなかった!
「すまんすまん。……おや?君は……転生者か?」
マーサを見るなり、女神ムーアが尋ねる。
「え!?まぁ……そうだけど?」
別に隠していなかったので、素直に話した。
「なるほど!スキルだけで、どうして彼女達があんなに君に好意を寄せているか疑問だったが……なるほど!そういうことか!まいったな~書き直しだ!タイトルは……「転生したけどスキル『AV男優』ってなに?」がいいかな?」
女神ムーアは両手にペンを持ち、すごい勢いでペンを走らせた!
「あ、あの……」
相手にされないマーサ!
「あ、あとひとつだけ……『君は……この世界で、何がしたい?』」
急に真剣な顔をマーサに向ける。
「俺は……○○○○○○○したい」
マーサは答えた。
「うん。いい答えだ。ありがとう。君の願いはこの世界の願いだ……がんばりな。これを彼女達に飲ませてくれ。すぐに回復すると思う」
女神ムーアは小瓶を五つマーサに渡した……。
【寝室】
小瓶に入った液体を彼女達に飲ますと症状はみるみる回復した。
そのあとすぐ、天界で見ていた女神フレイヤが心配になって別荘を訪れていた。
「執筆活動は順調みたいね。どう?あなたの知識で赤ちゃんの力を封印できそう?」
女神フレイヤが女神ムーアに尋ねる。
「調べたけど、ゼウス先生の持つ『混土無の指輪』……あれぐらいじゃないと封印できなさそうよ」
女神ムーアは腕を組みながら断言する。
「やっぱりか。じゃ、ノートも誘って三人で里帰りするかね」
やれやれといった表情の女神フレイヤ。
「へ~、いってらっしゃい」
気のない返事のマーサ。
「なにバカなこと言ってるの。あんた達も行くのよ!天界!」
女神フレイヤはロイヤルフィアンセーズの面々をそれぞれ指差す。
『え、え――――!?』
次回、三人の女神が絶対神ゼウスに挑む!
『三大女神+ロイヤルフィアンセーズVS絶対神ゼウスと七大天使』ここに開幕!
<乞う、ご期待!!>
「フレイヤ!」
帰ろうとする女神フレイヤを女神ムーアが引き留めた。
「ん?」
「あのマーサって子で……救えるの?」
「さぁ?」
女神フレイヤは両手を広げる。
「あなた!「さぁ?」って!大丈夫なの?彼女達に異変はないの!?」
「今のところはうまくいってるわ。エッチして世界を救えたら前代未聞ね」
女神フレイヤは悪戯な笑顔を女神ムーアに見せてから帰っていった。
「フレイヤ……未来、変わるといいわね」
たたずむ女神ムーアの横顔は少し寂しげであった……。
<ただのバカな小説だと思ったら……つづく!!>
【女神フレイヤ特別編集『ロイヤルフィアンセーズ シチュエーション集』※女神ムーアへのプレゼント】
【レキとお風呂】
「……コシコシ、ジャブジャブ。……コシコシ、ジャブジャブ」
「はぁ~お風呂の中でレキに手でされるの気持ちいいなぁ~。あ、出そう……」
「出そうなの?立って!立って!お風呂の中、汚れちゃうから飲んであげる!」
「え?いいの?」
急いで立ち上がるマーサ。
「はい。いいわよ。パクっ」
「レキ――!ガシッ!出る――!」
「んぐんぐんぐ――!」
……ちょっと!頭をおさえないで!
あぁ――!喉の奥でいっぱい出たぁ――!
【騎士団訓練中】
「あん!あっ!みんな訓練しているのに私達……こんな事して……私、んぁ!悪い子……っ」
「イク……っ!もう出そう……!!」
「いいですよ……出してください……」
「早く……抜かないと……っ」
「軽鎧が汚れてしまいます。……このまま出して!」
「出るっ!!」
「あぁ!!はぁ――!!」
ドクンッ!ドクンッ!
「あぁ……私は悪い……子」
【AV女優トモミン】
「トモミンの部屋に配信モニターがつきました!」
「俺とエッチしてる映像が流れてるね……」
映像の中のトモミンが『はう!ご主人様ぁ~』と叫ぶ。
「はわわ!さっき見てたの忘れてたでっす!」
『ご主人様!抱っこしながら入れてください!』
「ご主人様……映像と同じことしてください!」
「お、おう!」
「ああ!深い!!」
『深いでっす!ご主人様!』
「奥まで刺さる!イっちゃうです――!!」
『イっちゃう!イっちゃうです――!!』
「『ご主人様さまぁ!イっくぅ――――!!』」
【ダンジョン帰りの勇者とマーサ】
「ほらっ、マーサはお疲れなんだから、今日は私が手で気持ちよくしてあげる」
「そうなの?嬉しいよ」
「そのまま動かないでいいからね~しこしこ~しこしこ~わっ!すごいビクビクしてる!」
ぶるる……ぴゅっ!!
「あっ……かぷ!んぐ…んっ……」
びゅ――っ!びゅっ!びゅっ!びゅ――!!
「ぢゅ――っ!ぽんっ!ふぅ~、間に合った。……ごくん……んぅ~にがぁ~!でも、いっぱい出たね。嬉しいよ」
【サーフォンの小遣い稼ぎ】
「じゃあ今夜の分、いただきます……ちゅぶ!ちゅぶ!ちゅぶ!」
……マーサ様……ビクンビクンしてかわいい!
「あ!でる!!」
「んっ!?んん~!!ぶはっ!」
……すごい……クラクラしちゃう!
「あ、ごめん!顔にかかっちゃった!」
「あっついの喉に入ってきてるぅ!これ好き~!」
……はい、大丈夫です!
「サーフォン……話す声と心の声が逆に出ちゃってるよ……」
「えっ――!?きゃ――!!マーサ様のエッチ――!!」
【女神ムーアの別荘】
「これ、R15無理じゃね?」
女神ムーアのペンが止まった!




