「あん!作戦が……あん!!やぁ~ん!!」『眠れる城の花嫁』
【キョウハオスシノキブン城 寝室】
マーサは本日のメインイベント『寝室』へと二人を案内する!
「こちらが、お二人の『秘密の夜の合戦場』でございます!」
「『寝室』をそんなふうに言うのやめて……」
ノートと目が合い、若干照れる。
マーサは今回、最後のプレゼン場所に『寝室』を選んでいた。それだけ家を選ぶ時に重要だと考えたからだ!今日一日を始めるのも『寝室』、今日一日を終わるのも『寝室』。まさに『家』とは『寝室』に始まり『寝室』に終わるのだ!
そんな重要箇所に『ロイヤルフィアンセーズ』で最後に加入したサーフォンに任せるあたり、マーサのみんなへの信頼関係の深さが伺える。
魔王カップルを魔力地場の弱い城に住まわせ弱体化させる『魔王のゆりかご』作戦、最後のミッションが今、始まる!!
「わぁ!綺麗な寝室に大きなベッド!!あれ?誰か寝てるわよ?」
ノートが大きなベッドに感動するが、中央が盛り上がっているぞ?
「え?……あ!この部屋の案内を頼んだものだ!あまりに寝心地がいいベッドだからって、寝てるやつがあるか――!!」
マーサは、まるで台本があるかのように、わざとらしくベッドに眠るサーフォンに声をかける。
「…………スー……スー」
寝た振りをするサーフォン!?
「おや~?全然、起きない!?こりゃ~すごい寝心地がいいベッドだなぁ――!!」
これが最後にして最強の作戦!『キスしても起きない眠れる森の美女』作戦だ!!
「……ほんとに?」
ゲーテは疑う!
ノートも疑う!
「……寝たふり?」
疑って、サーフォンを覗き見る。
「……ぐ……ぐぅ!ぐぅ――!」
サーフォンは演技が下手だった!!
「ほ、ほんとに寝てますよ!見ててくださいね!」
マーサは布団を剥ぎ取ると寝ているサーフォンの服をめくりおっぷにを露にする!
もちろん、作戦にはないマーサのアドリブだ!
……!?(きゃぁ――!!)
「ほらっ!こんなことしても起きない!」
マーサはサーフォンのおっぷにを前後左右に激しく揺らす!
……!!(いやぁ――!!)
「……ほんとか?」
「……その娘、顔真っ赤だけど……」
ノートはゲーテに両手で目隠しをしながら、寝ている彼女を覗き込む。
「寝てますって!ほらっ!」
『ほらっ』と言いながら、ズボンを脱ぐとバナンポを出し、サーフォンの口に押し込む!
……!??(んんっ――!!)
真面目なサーフォンは、喉の奥にバナンポを押し込まれたって、がんばって寝た振り作戦を遂行する!
「……苦しそうだけど……寝てるの?」
さすがに起きないサーフォンを怪しむ。
「……確かに目を開けないわね」
サーフォンのがんばりが嘘を真実に傾ける!
「ね!寝てるでしょ!すごい寝心地がいいベッドなんですよ~!すごいよね~」
イケる!と確信したマーサはトドメに『すごいね~』と言いながら、バナンポをサーフォンの下の秘密の入口に押し込む!
……んっ!(んぁぁ――!!!!)
「あ!声がした!起きたか!?」
目隠しをされたままのゲーテが声に反応した!
「さすがに起きるでしょ!」
ノートは仰け反るサーフォンを凝視する!
「いやだな~。寝てますよ~。これ、すごいベッドなんですよぉ~」
マーサの腰の動きが速まる!
……ん!(んぁ!!)……ぅ(うは――!!)……ぁ(ああぁ~ん!!)
「やっぱり起きてない?」
「ビクンビクンしてるけど大丈夫?」
無言で跳び跳ねるサーフォンを怪しむ!
「くっ!騙せないか!?『プランZ』に変更!『プランZ』に変更!」
マーサは手の甲の魔法無線に『プランZ』への計画変更を指示する!
「もう……『騙せないか!?』って言ってるし……。前から言ってるけど、そういうの本人に言わない方がいいよ……」
初代魔王に注意されるマーサ。
「あれ?誰か入ってきたわよ……」
ドアが開き、さっきまで城の案内をしていたロイヤルフィアンセーズの面々が次々に入ってきた!
「あ――!寝心地の良さそうなベッドだ――!(棒読み)」
ユキノはベッドに倒れこみ寝たフリをした!
「今日は疲れたわ――!あっ!疲れが取れそうなベッドだ――!(棒読み)」
レキはベッドに倒れこみ寝たフリをした!
「あ……あ――!眠い!眠い――!(棒読み)」
イクはベッドに倒れこみ寝たフリをした!
「ネムネムにゃ!どこかに疲れがなくなるベッドないかにゃ~(棒読み)」
「あ!あそこにあるぞ~(棒読み)」
トモミン&ノークもベッドに倒れこみ寝たフリをした!
「わぁ!みんなすぐに寝ちゃった!すごいベッドだ!!」
「わざとらしい!!!!」
「……無理があるだろ」
疑うゲーテとノートにムキになるマーサ!
「いやいや寝てますって!!」
マーサはユキノの服をめくりおっぷにを出した。
マーサはレキの服をめくりおっぷにを出した。
マーサはイクのスカートをめくり縞々を出した。
マーサはトモミンのちっぱいを出した。
マーサはノークのちっぱいを出した。
「ほら!起きない!!」
……((いやぁぁぁ~~!!!!))
みんなの心の声が響く!
「お前、すごいな!」
「逆に!この統率力!!尊敬すら覚える!」
服が乱れようが寝たふりを続けるロイヤルフィアンセーズ!
最後のミッションに全員が本気で立ち向かう!
常に全力!『ロイヤルフィアンセーズ』はそうやって数々の難敵を打ち破ってきたのだ!
「もう、お客さん特別ですよ!全員が寝ている証拠を見せますからね!」
マーサはユキノにバナンポを入れながらレキのおっぷにを揉み、サーフォンにキスをした!
……ん(んあぁ――!!!!)
……ぅ(はぅ――!!!!)
……ぁ(んぁ……)
マーサの手にはユキノから抜いた『しっぽ』が握られている!
「……あの娘、しっぽが取れたけど?」
あまりの光景にゲーテの目が点になる。
今度はトモミンのちっぱいとノークのちっぱいを合わせ、その間にバナンポを入れ、顔をイクのおっぷにに沈めた。
……ん(擦れるにゃ――!!)
……ぇ(え!?え!?え――!!)
……ぉ(やぁ~ん!!)
「やりたい放題!!これだけの人数を相手に!!?」
寝ている六人の彼女達が入れ替わり立ち代わりマーサに弄ばれる!
ゲーテは思った!「こいつが魔王なんじゃないか?」と……!?
「何を見せられているのかしら……」
二代目魔王ノートも初めて見る光景に戸惑いを隠せない!
「これで最後だ――!!!!」
マーサが本気を出す!マーサが普段だらしないのは本気を出していないからだ!本気を出せばやれる子なのだ!
……ぁ(そんなに深くぅ~)
ユキノが突かれ、イクのおっぷにがバスケットボールのボールのようにドリブルされる!
……んん(私の胸が!私の胸が――!!)
……や(そんなに吸って!!やぁ~!!)
レキのおっぷにを吸いながら、トモミンの口に大量のバナンポジュースを放出する!
……ふは(ご主人様のバナンポジュースいっぱい~)
……んぅ(いっぱい出た!舐めていいか?寝てるからダメか!?バレないか!?)……ペロペロ
寝たふりをしたノークが舌だけ動かしてバナンポジュースを少しでも舐めようと奮闘している。
その横でサーフォンが足がピ――ン!と伸びる!
……あぅ!(また入ってきたぁ――!!)
全力で声を出すのを我慢するロイヤルフィアンセーズ!
だが、逆に声を押し殺して耐える姿にマーサは興奮していた!!
「くそぉ!これでもかぁ――!!」
声を出させようと必死になるマーサ!!
当初の目的を忘れているぞ!?
「……ぁ(しっぽが戻ってきたぁあ~ん!)」
ユキノのしっぽが元の場所に入れられる!!
「イクの弱点は実はお尻の◯よ!」
聖剣ゼックスカリパがマーサにアドバイスする!
「……ぉぉ(ゼクス――!!)」
聖剣ゼックスカリパの助言で、イクのお尻の◯を舐める!
「今、あの剣、喋らなかった?」
不思議に思うゲーテにノートが答える。
「バカね~。喋る剣なんて、聖剣ぐらいなものよ」
まさか、聖剣がこんなところに立て掛けてあるとは魔王であろうと、考えようがなかった!
……(溺れる!溺れる――!!)
レキの両手でバナンポをしごかせ、レキの顔にバナンポジュースを大量に溢す!
……ゃ(ご主人様~それはやめて~!!)
……(トモミンの味!?んぐっ!!?)
バナンポをトモミンの秘密の入口とノークの口に交互に出し入れする!!
……ぅ(マーサ様!好き――!!!!)
寝たフリをしながらマーサに逆さにしがみつき69の数字を形を作る!離れないように!もっと喉の奥でマーサを感じるために!!
……ぁ(あぁぁ――っん!!)
彼女達の声にならない魂の叫びが寝室に響き渡る!!
バタバタバタバタ……!!
実際はベッドの上で無言でバタバタしているだけだった!
「……帰ろうかノート」
「……そうね。邪魔しちゃ悪いわね」
ふたりは呆れて寝室を出た!!
「まだまだ出せるぞ――!!」
二人が寝室を出たことに気づかず腰を振り続けるマーサ!
「んぁ!マーサ!ふたりがいないぞ!!」
ユキノが声を上げ、寝室のドアが閉まるのをレキが目撃する!
「んはぁ――!!マーサ!ふたりとも出てったわよ!!」
「あん!作戦が……あん!!やぁ~ん!!」
攻められながらイクが声を出す!
「ご主人様!んぁ!ご主人様はもっと出さないと止まらないでっす!」
「出るぞ!!パクっ!ゴクゴク……よし!!……???ダメだ!!もっと出しても止まらないぞ――!!」
ノートの口内がバナンポジュースでいっぱいになるが、マーサは止まりない!
「あああ――!!!!今度は後ろから――!!」
四つん這いのサーフォンの声が寝室に響く!
「うおぉぉ――!!!!」
マーサは目的を見失い、目の前の美女達に溺れないように全力で泳いだ!!おっぷにの波を掻き分けて!!
【キョウハスシノキブン城 廊下】
「帰る前にちょっとお手洗い行ってくるわね」
「わかった」
ノートはお手洗いに向かった。
「ねぇ、ちょっと!」
ノートを待つゲーテに謎の美女が声をかける!
「まだ一部屋紹介が忘れていました!ささっ、こちらへ」
「今、彼女を待ってるから……」
「大丈夫です!旦那様の『書斎』を少しお見せするだけなので!」
謎の美女はゲーテを無理やり『書斎』へ連れ込んだ!
【書斎】
「こら!手をひっぱるんじゃない!!」
「こちらが書斎です。一見、普通の書斎ですが、このライトに隠されたボタンを押すと……」
謎の美女がライトに隠されたボタンを押すと壁から巨大なモニターが現れる!
「こ、これは!?女神チャンネル超VIP専用チャンネル!!?」
「はい……『彼女のお部屋24時』をはじめ、『一緒にお風呂VR』『下からトイレ』など超VIP専用チャンネルが見放題ですよ……」
「…………な!!????」
【しばらくして廊下】
「あ!ゲーテ、どこ行ってたの~?探したわよ~!」
さっきの場所でノートが腕を組みながら待っていた。
「あ、ごめん。もう一回、この城を見たらさ~!なんか、……いいなぁ~って!!もう、ここにしようかなぁ~!!」
目を泳がせながら大声を張る。
「え!?そうなの!?急に!!?……あなたが良ければ私はいいけど……」
「ほんと!?じゃあここにしようかなぁ――!!ははは――!!やった――!!」
二代目魔王城(賃貸)の契約が成立した!!
【天界】
「ふぅ~!ただいまっと。これでなんとかなりそうね……」
謎の美女は変装した女神フレイヤだった!!
「まったくマーサ達ったら!危うく契約逃すとこだったじゃない!!全員、罰金一億ノーエッチね!!」
マーサ含むロイヤルフィアンセーズのお金が一億ノーエッチマイナスされた!!
魔王は、なんとかなりそうだが、なかなか借金生活から抜け出せないぞ!
がんばれマーサ!
負けるなロイヤルフィアンセーズ!
エッチな配信で目指せ借金完済だ!!
次回、最終話『結婚式』!!
「はぁ……はぁ……あれ?お客様は?」
マーサは我に返った!!
「……あぁ……熱い……マーサの熱い……」
仰向けのベトベトユキノにレキが重なっていた。
「あんた……かけすぎよ。溺れるかと思ったわ……」
「声が……出ません……叫びずぎまじだ……」
その横で仰向けで両手を上げているレキのおっぷにの間にトモミンが倒れていた。
「キュゥ~……しばらく動けないでっす……」
「……ダメって何度も言ったのに!ダメって何度も言ったのに!」
ベッドの端っこでは体育座りで泣いているノークとお尻と足だけ残し、あとはベッドの外に落ちているサーフォンが虚ろな声を上げていた。
「あ……ああ……あ――ははは!あ~う~あ~……すやすや」
まさに合戦場後と化したベッド!
契約が成立したことも知らず、「この城で私達……なにしてたんだろ……」と自責の念に駆られるロイヤルフィアンセーズであった!!
<つづく!>




