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「あなたが望むなら……私は何でもします」『恥じらいのヨガ教室』

「新四天王のひとりはサカナトイッタラ共和のヨガ教室にいるわ!」


 エルフの森で無事(?)、エルフの秘宝を手に入れた女神フレイヤは、上機嫌でロイヤルフィアンセーズに次の依頼を出す!


「え!?ヨガで有名な『ハズカシーン先生』ですか!?まさかそんな!」


 サーフォンは女神フレイヤから出た名前に驚いた。


「サーフォン、知っているのか?」


 ユキノに聞かれ、サーフォンは話し出す。


「はい……。愛魚女魔法女学園でも特別講師として何度かヨガ教室を開いていただきました。魔力と心理学を応用した『心魔法』という新たな分野を開拓した素晴らしい先生で、身も心もリラックスできる『ハズカシーンヨガ』はすごく流行ってますよ!」


「間違いないわ!私の地図によだれを垂らす『よだれ占い』の的中率は100%よ!」


 少しムキになり涎を垂らしてみせる女神フレイヤ。


「前から思ってたけど、どの占い方法もエロいよね……」

  

 涎を垂らす女神にマーサは呆れる。


「当たればいいのよ!ほらっ!さっさと行きなさい!」


 シッ!シッ!と追い払う仕草をする。


「では、案内しますね!!」


 サーフォンの案内で勇者一行は再びサカナトイッタラマグロ共和国へと旅立った!


 【サカナトイッタラマグロ共和国 市街地 ヨガ教室『羞恥心』】


「ここです!」


 サーフォンが『羞恥心』と書かれたお店の前で足を止め、イクが看板を見上げる。


「恥ずかしい店の名前ですね……」


「ハズカシーン先生は『恥ずかしい気持ち』を高めて発汗作用を上げる『心魔法』が有名なんですよ!」


 マーサが食いつく。


「いいね!女性の顔で一番好きなのは『恥ずかしそうにしてる顔』だしね!」


 ※マーサ独自のランキングです。ちなみに『笑顔』と『「もう、しょうがないな~」と言っておっぷにを見せてくれる時の顔』が同率で2位です!


「あんたは存在が恥ずかしいわよ……」


 レキがマーサの『好きな顔ランキング』第5位の「またバカなこと言って……」の、時の『呆れ顔』をする。


「私達なら散々、恥ずかしいことをしてきたから大丈夫だな!」


 勇者ユキノの核心を突く一言!


『…………』


 全員、無言で『確かに!!』と思った!


「くっ!!ま、負けるか……!!」


 店内からなにやら、怒鳴り声が聞こえる。


「……!?様子がおかしいですね。行ってみましょう!」


 勇者一行が店内に駆け込むと、顔を真っ赤にして倒れこむ女性が見えた!


「く、くそ……こんなはずでは……」


 黒のとんがり帽子にレオタード姿のその女性は、恥ずかしそうに床にうずくまる。


「だ、大丈夫か!?これはいったい!?」


 異様な雰囲気の店内に戸惑うユキノに店の主らしき女性がうずくまる女を指差す。


「そいつは魔王軍新四天王のひとり冷酷魔女『シャイ』だ!」


 イクが驚く!


「なに!子供のソフトクリームは横取りし、行列には必ず横入りをするで有名な、あの冷酷非道な魔女『シャイ』か!?」


 しょうもない噂だ!


「……もっと他にあるだろ」


 ドロン!


 巻き上がる煙と共にコウモリの姿に変化する!


「ハズカシーン!きさま許さんぞ!」


 バサバサバサ――!!


 コウモリになったシャイは捨て台詞を吐き、窓の隙間から退散した!


「先生!?何があったのですか?」


 サーフォンがハズカシーンに尋ねる。


「私の心を操る『心魔法』に新魔王が興味を持ったらしくしてな。私を勧誘しに来たようだ」


 短めのTシャツから見えるスポーツブラ、体のラインがハッキリわかるレギンス姿のハズカシーンは両手をまっすぐ上に伸ばし右脚の足裏を左脚の内腿につけ片足で立つ『木のポーズ』をしてみせた!


「姿勢がキレイでっす!」


 トモミンが思わず見とれる。


「四天王を負かす『心魔法』!実に興味深い!せっかく来たのだからご教授願えないか?」


 ユキノの提案にレキも「私もやりたい!」と元気よく手を上げる。


「話題の勇者パーティー『ロイヤルフィアンセーズ』が来店したとなったら商売繁盛間違いなしだね!よし!みんな、ヨガウェア貸してあげるから着替えてきな!」

 

 サカナトイッタラマグロ共和国でも女神のライブ配信が普及し、ロイヤルフィアンセーズはこちらの国でも大人気だ!


 ※もちろんハズカシーンは有料特別会員だ!


『はい!』


 みんな更衣室へ走っていった!


「あの……俺は?」


 ひとり取り残されるマーサ。


「ハラミサガリの王子だね。もちろん男も参加出来るが、ちょっと人数が多いから補助をやってもらえると助かる」


「おし!任せて!」


 マーサもその場でTシャツに短パンに着替えた!


「では、まずみんなに『羞恥心』が極めて上がる魔法をかける。代謝が良くなるからヨガの効果が飛躍的に上がるよ!勇者パーティーだから感度MAXで大丈夫だよね!」


「大丈夫だ!」


 チャレンジ精神旺盛のユキノ!


「大丈夫なの?」


 レキは心配するな顔をする。


「では……心魔法『ヴァージン』!!」


 やわらかい光が辺りを包み込む!


「あ……あ……こんな短いTシャツ……恥ずかしい」


 ユキノの顔がみるみる赤くなる!


「お尻の形がこんなにハッキリ!!レギンス恥ずかしい~」


 レキは恥ずかしくて両手でお尻を隠す。


「フェイスベールから透けて見える唇……恥ずかしい……」


 トモミンは恥ずかしくて両手で顔を隠す。


「タンクトップ初めて着た……恥ずかしい…」


 サーフォンは恥ずかしくて顔に鉄仮面を装着しながらクネクネする。


「存在が恥ずかしい……」


 マーサだけ存在が恥ずかしかった!


「くっ!私の……騎士道は……折れん!」


 イクだけは強い心でハズカシーンの心魔法に耐える!


「さすが剣聖!やるね!これならどうだい?新魔法『乙女の秘密』!」


 ハズカシーンが魔法を唱えると、ハズカシーンの手に一冊の日記が現れる!


『あれは!イクが夜な夜な書いている『妄想日記』!!』


 イクが帯刀している聖剣ゼックスカリパの言葉にイクが驚く!

 

「……え!?まさか!?」


 ハズカシーンは日記を読んだ。


『修練場で稽古する二人。打ち負かされた私は「また私の負けです。約束通り、私を好きにしていいですよ」と彼の前で恥ずかしそうに袴を脱ぐ。私の言葉に答えるかのようかに彼は私を乱暴に扱った……。「ああ!」ビリビリと破れる服。「あなたが望むなら……私は何でもします」裸にされた私は彼の指示を待った――』


「やややや、やめて――!!あ――!!恥ずかしい――!!」


 恥ずかしさMAXで真っ赤な顔から湯気が立ち上る!


『新魔王が力を欲しがるわけね……』


 幸いにも仲間は全員、恥ずかしがっていたので、イクの『妄想日記』は気づかれることなく元の隠し場所(聖剣ゼクスの鞘の中)に転送された!


「恥ずかしい!恥ずかしい――!!」


 イクは顔を隠しながら床をゴロゴロ転がった。


「よし、これでみんな高揚してきたね!ではまずは四つん這いになってお尻を高く上げる『イルカのポーズ』!!」


 お尻は高く!足はピーンと伸ばす!


「おしおしお尻を高く!?……は、恥ずかしい……」


 ユキノは四つん這いになるが、お尻を上げられない!


「勇者ユキノ!全然お尻が上がってないよ!マーサお尻を持って上げて!」


「はい!お尻を……持つ……」


 レギンス姿のユキノのお尻は細部まで形がわかるほどピッチピチだった!


「やん!マーサ!見ないで!恥ずかしい~」


 ユキノはお尻をクネクネする!


「ユキノ!暴れないで!ああ!」


 マーサは体制を崩しユキノのお尻に顔を埋めた!


「いやぁぁ~ん!!!!」


 ユキノはグッタリしてその場で倒れこんだ!


「あの天真爛漫なユキノ様があそこまで乱れるとは……『心魔法』恐るべし!」


 イクに『恐怖』の二文字が頭に浮かぶ。


「どんどん行くよ!両肘をついて両足を上げる!『クジャクのポーズ』!!マーサ、トモミンの足を押さえて!」


「きゃ~目の前にご主人様のバナンポがぁ~恥ずかしいです~」


 逆立ちしたトモミンの足を押さえるマーサのバナンポが、ちょうどトモミンの顔の前にくる。


「ああ!俺も間近で見られて恥ずかしい!」


 恥ずかしがって大きくなるバナンポにトモミンは顔を真っ赤にして目を背ける。


「え!?いつもならとっくに咥えているのに!?」


 信じられないといった表情のレキ。


 それもどうかと思うぞ!


「さぁ!休んでる暇ないよ~!!」


 膝立ちして天井を見上げるように腰を曲げ、両手で足首を掴む『ラクダのポーズ』!


「やっ!おっぷに見ないで!いやぁ~!」


 支えるマーサの前でイクのおっぷにがぷるぷる揺れる!


「あ!すごい迫力!恥ずかしくて見れない!」


 目をつむるマーサ!


「ご主人様が目をつむった――!?」


 あり得ない!まさにあり得ない!


 両足を左右に開いて立ち、上半身を前に倒し、頭を両足の間から出す!『異世界一の山!フジサンヨンゴ山のポーズ』


 サーフォンとレキがポーズをとる。


「単純に恥ずかしい――!!」


 お尻の下から顔を出す!


「これは恥ずかしい――!!」


 お尻の形がハッキリわかる!

 

「……あ……あ……登頂――!!」


 二人の見事なポーズにマーサの精力が羞恥心を超えた!ハズカシーンの『心魔法』を打ち破ったのだ!


 サーフォンとレキの『山頂』に本能でかけ登る!マーサの舌はサーフォンの『山頂』に、マーサのバナンポはレキの『山頂』に登頂する!!


「はぁ~ん!そんなとこ舐めないでぇ~!!」


 マーサはサーフォンのお尻にしがみつき、ベロベロ舐める!


「マーサ!入ってるぅ――!!はぁ~ん!!」


 レキのお尻に足をからめ、バナンポを山頂に押し込む!


「おや?私の『心魔法』を破るとは……すごい魔力だね」


 冷静に観察するハズカシーン。


「おおりゃ――!!勇者来迎!レオタードポリスバージョン!装着!!」


 ユキノも『羞恥心』に打ち勝ち、片足立ちでもう片方の反った足を手で掴む『踊り神のポーズ』をしているイクに絡みつく!


「ユキノ様!あはぁ~ん!!」


 イクとユキノの秘密の花園が合わさって『クチュクチュ』と音を立てる!


「俺を呼ぶ音が聞こえる!!」


 マーサはレキとサーフォンに登頂しながら、イクとユキノのおっぷに手を伸ばす!


 マーサの手はトモミンのトンネルの間を通り、イクとユキノの合わさったおっぷにに突入する!


「はぁ~ん!ご主人様ぁ~!」


 ビク――ン!と足首が伸びる!


『あん!そんなに激しくしないで~!』


 二人の合わさったおっぷにが暴れまわる!


「こ、これは!?全員が絡み合って新たなポーズが生まれている!?」


 複雑に絡み合うロイヤルフィアンセーズを見ながら創作意欲が湧き出る!


「……!!?出そう!」


 マーサが限界だ!


「ノーク!向きを調節!」


「まったく!人使いが荒い!……これぐらいか!?」


 トモミンの合図で『くの一』ノークが現れ、マーサのバナンポをレキから抜き、みんなにかかるように位置を調整した!


「出る――!!」


 マーサのバナンポジュースがみんなに降り注ぐ!


「ああ……すごい!」


「はぁん!熱い!」


「ううん……おいしい……」


「おこぼれを――!!」


 みんなの体についたバナンポジュースをノークが舐めとる!


 マーサのバナンポジュースを飲んだ勇者一行は『心魔法ヴァージン』の効果が打ち消された!


 ※マーサのバナンポジュースには状態異常を無効化する効果が付与されているとか、いないとか!


「お掃除お掃除~」


 いつものように、マーサのバナンポをキレイにしようとする。


「きゃ!やめて!」


 マーサが恥ずかしそうにバナンポを隠した!


「出してスッキリしたから、また心魔法『ヴァージン』の効果が出たんだな!」


 マーサはとても恥ずかしそうだ!


「ご主人様!隠しちゃ……メッ!!」


 マーサの手をどけ、バナンポをお掃除する!

 実はいじめっこ体質のトモミン!


「やぁ~トモミン~やめてぇ~恥ずかしいぃ~」


 顔を両手で隠して恥ずかしがる。


「マーサ~ほれほれ~」


 ユキノは自分のおっぷにを面白がってマーサに見せる!


「うわっ!やめてよ!」


「……楽しい」


 普段と違うマーサの反応にユキノのは満面の笑みを浮かべる。


「……えい」


 真面目なイクも試してみようと、おっぷにをマーサの顔に押し付ける!


「わぁ――!!前が見えない~」


「……えへへ」


 やはり楽しい!


「いつも悪戯ばかりのマーサが!?ちょっと!マーサ!入れるわよ!」


 いつもは主導権を握られっぱなしのレキが、ここぞとばかりにマーサのバナンポを自分から自身に受け入れる。


「うわっ――!!あったかい!?なに!?気持ちいい!?なになに――!!?」


「ん~!!気持ちいいし……新鮮!!」


 戸惑うマーサにレキはご満悦だ!


「マーサ様ぁ――!!私も――!!」


 サーフォンはマーサに強引にキスをする!


「んんんん~!?ぷはぁ~!あわあわあわ……」


 サーフォンにキスをされ、顔が赤くなる。


「ん――!!マーサ様、顔が真っ赤……かわいい」


 控えめなサーフォンも童心マーサにメロメロだ!


『マーサ~見て~!!』


 彼女達は羞恥心を忘れ、自分の恥ずかしいポーズをマーサに見せつけた!


「や~め~て~!!」


 恥じらうマーサに襲う乙女達!


「これからは絡みつくヨガ『ハズカシーンヨガ四十八手』が流行る!!」


 乱れる勇者一行を眺めながら、新しいヨガスタイルを確立するハズカシーンであった!


 【閉店後】


 ガラガラガラ……。


「お客さん、もう閉店の時間だよ……!?あなた……冷酷非道の魔女『シャイ』!?」


「……」


「なに!?また勧誘をしにきたの?」


  腕を組み、警戒するハズカシーンにシャイはモジモジしながら言った。


「……忘れられなくて」


「え!?」


「恥ずかしいの……忘れられなくて……」


「……ふぅ、仕方ないわね……着替えてらっしゃい」


「……いいの?」


「羞恥心に目覚めたあなたは、立派な私の生徒『恥ずか信者(ハズカシンジャー)』よ!」


「……はい!先生!」


 元気な声で返事をした魔王四天王『シャイ』は手に持ったレオタードを大事そうにかかえ、更衣室へと足早に入っていった。


「……いい恥じらいね」


 いい恥じらいだった!


 <つづく!>


 【おまけ】


「ん?なんだこれ?『腕立て伏せをするマーサのバナンポを苦しそうに咥える私……99…100……んぐぅ!!……マーサはちょうど100回目の腕立て伏せで私の喉の奥に濃くて粘っこい白濁を流しこんだ……』……!?」


 ヨガ教室で拾った日記を声に出して読む。


「聖剣解放!記憶喪失《忘れろ》――!!」


 イクはマーサの頭を鞘に入ったままの聖剣ゼックスカリパで殴り付ける!


 バゴォォ――ン!!


「ぐはっ!!!!……あれ?……ここはどこ……!?」


 マーサは直近の記憶を失った!


「……ふぅ」


 安堵の溜め息。


『あんた……とんでもないわね』

 

 聖剣が剣聖を認めた瞬間であった――。


 <つづく!>

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