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「あんたにいまさら恥ずかしがってもね」『二代目魔王ノート・ノーエッチ爆誕!』

 【子宝の間】


 真っ暗な子宝の間に動く二つの影があった。


 ゴチン!


『イテっ!!』


 暗闇の中、マーサの布団に忍び込んだユキノとイクは布団の中で互いの頭をぶつける。


「お!イクもマーサの寝込みを襲いに来たのか?」


「え、ええ……へへへ」


 頭をさすりながら照れる。


 布団をめくるとトモミンがマーサのバナンポを咥えながら歌っていた!


「んっ……明かりはつけたままで~♪」


「なんだ、トモミンに先を越されていたか……」


「……いえ、私が頼みました」


「わ!サーフォン殿!ビックリした!」


 暗がりの中、マーサの隣で申し訳なさそうに正座しているサーフォンの姿がぼんやり見えた。


「私が、マーサ様の布団に潜り込み、咥えた時にはもう……出たあとで……。今、トモミンさんに回復してもらっているところです……」


 「……こほっ」


 マーサの隣で寝ていたレキが小さく咳払いをする。最初にマーサの布団に忍び込んだのはレキだった!


「……さすがファースト!」


 ユキノが「うんうん」と感心する。


「んっ!……ほら!んっ!……あんたも早く脱ぎなさいよ~♪んはっ!……回復しました!」


 トモミンの支援魔法『今さらあんたに恥ずかしがってもね……と言って勢いよく服を脱ぐ元カノ』でマーサは急速回復した!


 ユキノが「なに!?久しぶりに会った元カノとホテルに行き、明かりも消さずに「あんたにいまさら恥ずかしがってもね」と言って脱ぎだす……だと!?……なんてシチュエーションの支援魔法だ!!」と興奮する。


 どうやらこの支援魔法は範囲内にいる全ての仲間に回復と興奮作用の効果があるようだ。


 イクは「……サーフォン殿、どうぞ……」とマーサのバナンポの方へサーフォンを押す。


 遠慮していたサーフォンだが、イクに押されて前に出る。


「いいんですか?フォースの私が……」


「バナンポは早い者勝ちだ。気にするな!」


 トモミンの支援魔法で興奮気味のユキノだが、サーフォンに譲るように一歩下がる。


「ユキノ様……ありがとうございます!いただきます!……えい!」


 ……パクっ!!


 みんな優しい!このパーティーに入ってよかった!サーフォンは心からそう思った。


「…………」


 眠りの浅いマーサはレキが布団の中に忍び込んできたときから起きていた!寝たフリをしながら『このパーティーに入ってよかった!』と心からそう思った!


 ……それにしても、トモミンの支援魔法の効果で収まりが効かない!!


 ……ああ!出っ!!


「んっ!ゴクッ!……まだにがい!!」


 ※サーフォンに一万ノーエッチ振り込まれました。


「ちょっと試したい事があるのだが先にいいか?」

  

 イクに断りを入れてからマーサの前に出る。


「試したい事ですか?いいですよ」


「んっ!この感じ……久しぶり♪ぷはっ!お掃除終わりました!」


 トモミンの支援魔法『元サヤ』でマーサのバナンポがあの頃を思い出す!!(どの頃?)


「では、んっ……」


 ユキノはマーサのバナンポを咥えると見事なテクニックでマーサのバナンポジュース(修正済み)を口いっぱいに含んだ。


「さーふぉん……ちゅ~!!」


「んぐっ!!?ん――!!?」


 ユキノはバナンポジュースの半分をサーフォンに口移しで流し込む!!


「……ケホッ……ユキノ様、何を!?」


 ユキノの口唇が離れ、喋れるようになったサーフォンが口元を押さえながら困惑している。


「おお!やはり!サーフォン!ステータスを確認してみろ!」


 ユキノは自分のステータスを確認する。


 サーフォンも促され、自身のステータスを確認してみる。


「……あ!五千ノーエッチ増えてる!」


 バナンポジュースを分ければギャラも半分だ!


「あっ、どうりで私のお金も増えていると思いました!」


 トモミンは毎回、マーサのバナンポのお掃除をしていたので五百ノーエッチずつ貯まっていたのだ!俗に言う五百ノーエッチ貯金だ!


「サーフォン、これからは毎回分けてあげるからな!」


 サーフォンに「ちゅ」とキスをする。


「ありがとうございます!ユキノ様!」


「……私もお掃除覚えようかな」


 イクは人差し指を咥えながら、バナンポを見つめる。


「お掃除、最後にチョロッと出るのがかわいいですよ!イク様!」


 トモミンの教育精神に火がついた!


「…………」


 寝たフリを続けるマーサは心の中で『毎回、俺のバナンポジュース(修正済み)を口移しでお裾分けするだと――!!』と叫んでいた……。


「…………」


 最初にバナンポジュース(修正済み)を飲んで、気まずくなって寝たフリをしているレキも心の中で『マーサのバナンポジュース(修正済み)をキ……キ……キスして移すの――!!?エロ――!!』とひとり興奮して寝れなくなったとさ!


 【温泉宿 コウノトリ 玄関】


「ありがとうございましたぁ~。またお越しやす~」


『ありがとうございましたぁ~』


 女将と元四天王二人に見送られ、マーサ達は宿を後にした。


 次の目的地は王都ハラミサガリ観光だ!


「あいかわらずの、いい温泉だったよ!」


 起きたあと、いろいろぐったりしたマーサは朝から温泉に入っていた!


「ふぁ~私は寝不足……」


 眠い目を擦りながらレキはあくびをする。


「また来るよ!では……」


 ユキノを先頭にバスに乗り込む。


 ブロロロロ……。


 バスは次の目的地へ出発した。


「あんた達!支度しな!魔王軍復活だよ!」


「へ?」


 アマルルが女将の言葉に空返事をする。


「二代目魔王様が降臨なされた!これから王都ハラミサガリを襲撃するのさ!あんたら手伝ってきなさい!」


「私達……魔王軍に戻れるの?やった!」


 コスプレイーヤの忘れていた感情がよみがえる!


「新四天王はもういるから、あんた達には軍団長の下の兵長をやってもらうわ!」


「いいわ!すぐに私は四天王に返り咲く!お~ほっほっほ!!」


 アマルルも野望という炎が目に宿る!


 新魔王軍の脅威が再びマーサ達を襲いかかろうとしていた!


 【一方 王都ハラミサガリ 街中】


「うへへ~スプラ~ン!とぅぇ~い!スプラ~ン!とぅぇ~い!」


 都民の男が暴れて、それを妻が止めようとしていた!


「やめてあなた!白いペンキをぶっかけないで!」


「お前も白ペンキまみれにしてやろうか~」


「きゃぁ~!真面目なあなたが変態に~」


 あちこちで男が日頃のストレスを発散するかのように変態行為を行っていた!


 上空で二つの影が揺れている。


「魔王ノート・ノーエッチ様……すごい効き目ですね!究極魔法『スキルAB型』の威力は!」


「ああ、血液型を変えただけで、こんなに変態になるとは。王都陥落もやすいな」 

 ※この物語は多少フィクションです。


 ピカァ――!!


 二つの影の前に光と共に人影が現れる!


「やめなさい!ノート!天界を追われたあなたが、人間界で何をしているの!!?」


「おや?ネクラの女神フレイヤじゃないか!あたしゃ今、スカウトされて魔王やってんのさ!邪魔しないどくれ!」


 ※スカウトしたのは温泉宿の女将(元魔王軍監査役破滅のドラゴン『マカ』)だ!


「魔王ですって!?ふざけたこと言って!究極スキル『ABーB型』!!」


 女神フレイヤは両手を上げると光のシャワーが地上に降り注いだ!


 ピッカァ――!!


「あ!あれ?いつの間にか家が白いペンキまみれに!あ~~!几帳面で潔癖性の俺には耐えれない~!掃除だ!掃除ぃ~!!」


 都民の男達は我にかえり、ブラシを取り出し掃除を始めた!


「ああ……いつもの真面目でつまんないあなたに戻ったわ……」

 ※この物語は多少フィクションです……。


【天界 21年前】


「あ!いないと思ったらノート、こんなところで隠れてオシッコしてるぅ~!地上、大変なことになってるわよ~」


 天使フレイヤは木陰に隠れていた天使ノートを見つけて大声を出しながら指を指す。


 天界では女神の涙が一粒地上に落ちるだけで、災害級の大雨になるぞ。


「え~ん!だ、だって我慢できなかったんだもん~!!」


 ゴ……ゴゴゴ……


 【現在 王都ハラミサガリ】


「アレ以来ね……ノート!」


 魔王ノート・ノーエッチに人差し指をビシッ!と指す女神フレイヤ・ノーエッチ!


「さらっと過去をあばくな!お前がつけたあだ名『ゲリラ豪雨』が原因で私はいじめられて天界を去ったんだぞ!!」


 ブロロ――!


 上空で女神と魔王が言い合っている間にマーサ達を乗せたバスがハラミサガリに到着した!


「左手に見えますのが右手で、こざいまぁ~す」


『あはは――!!』


 相変わらずの安定したバスガイドぶりを見せるGカップアナコ!


 バスから降りる生徒達に気づき、女神フレイヤはマーサの前に降臨した!


「女・神・降・臨!」


 マーサの前で女神フレイヤのおっぷにがブルン!と揺れる!


「そのおっぷには!女神フレイヤ!」


「あんた胸で人を判断するのやめなさいよ」


 女神フレイヤは腕を胸の下で組み、あえて胸を強調してみせた。自信はあるようだ!


「あんた達!いいところに来たわ!あいつが二代目魔王よ!!」


 上空の魔王ノート・ノーエッチを指差す!


「ほぅ……お前ら……勇者パーティーか!?」


 魔王ノート・ノーエッチと手下はゆっくりと地上に降りてきた。


「二代目の魔王だと……!?」


 マーサの額に汗が滲む。


「きゃ――!!誰か助けて――!!」


 都民の叫びにユキノが黙っていない!


「誰かが助けを呼んでいる!みんな!やるぞ!」


 ユキノが叫ぶ!!何かやるようだ!!


「ほ、本当にアレをやるんですか……」


 イクが躊躇する。


「もう!やるわよ!『悪は私が打ち砕く!ファースト!』」


 拳聖レキが覚悟を決め、叫びながら演舞を披露する!


 何やらはじまったぞ!


『き、切り裂く聖剣ゼックスカリパ!セカンド!』


 剣聖イクが剣舞を決める!


『癒しの歌声をあなたに!サード!』


 聖女トモミンが唄う!


『世のため人のためマーサのために!フォース!!』


 勇者ユキノが両刀を抜き構える!


『あなたの盾に私はなる!!フィフス!』


 サーフォンの前に大きな鉄仮面の盾が現れ、ズドン!と落ち、皆を守る!


『いくぞ!せ~の!』


 仁王立ちしたロイヤル・マーサの前で五人はポーズを決めた!


『我ら、ロイヤルフィアンセーズ!!』


 ドォ――ン!!


 後方で六色の爆発が起こる!


「決まった!!じ~ん……」


 マーサは感動で涙を流す!


「フレイヤ……なんだ、こいつらは……」


 魔王ノート・ノーエッチは女神フレイヤを見ながらポーズを決めているマーサ達を指差した。


「ん?……知らない人達よ」


 知らん顔した!


「魔王様!ここは四天王の私にお任せください!」


 黒いマントを纏った手下がノートの前に出る!


「マニアーク!よし……任せたぞ!」


 魔王ノート・ノーエッチは悪魔の羽を広げると上空へ飛び立った!


「待て!ゲリラ豪雨!」


「その名で呼ぶな!お前、マジで許さねーからな!バーカ!バーカ!」


 魔王は女神フレイヤに罵声を浴びせながら飛び去った!


 立ちはだかる四天王マニアーク!


 体を覆っていた黒いマントを『バサッ!』と脱ぎ捨てる!


「なんて……マニアックな!!」


 マーサが身を乗り出す!!


 これは!よくある次回へのあおりだ!


 読者に期待させるとハードルが上がるぞ!


 大丈夫か!!?


 怒涛の新章!


 【♀♀♀♀♀♂異世界ハーレム生配信。転生したけどスキルAV男優ってなに?】


 【第三部 二代目魔王ノート・ノーエッチ爆誕編】


 堂々、開幕!!


 ※女神チャンネルの配信時間が深夜に変更になりました。今までの時間帯は【元剣聖シルフィードの気まぐれクッキング『第一回おっぷにの作り方』】をお送りします。


 より過激なマーサの活躍で女神チャンネルの放送時間が変更になった!!


 <つづく!!>


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