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「腹の中で膨らむこの感じ……!!」【第二部 完結】誕生!異世界ヒロイン戦隊ロイヤルフィアンセーズ!

 【温泉宿】


 大人数部屋に通された愛魚女女学園生徒一行は部屋の中央に置かれた二隻の女体盛りに感動する。


「わぁ――!!私、女体盛り初めて!!キレイ!!」


 マーサの母親に道を教えてもらい、やっとの思いで旅館にたどり着いたが、時効はすでに夕飯時だった!


 遅れて来たことなど一切感じさせない完璧な営業スマイルで旅館の女将が挨拶をする。


「ようこそ、王都ハラミサガリの温泉宿『コウノトリ』へ」


 女将に続き、女体盛りにされているアマルルとコスプレイーヤも挨拶をする。


『ようこそおいでなさいました!』


 以前とは違い、すっかり従業員が板についていた!


「やった!女体盛り!俺、お腹ペコペコだよ~!」


 マーサは真っ先に箸を取り、女体盛りに手を伸ばす。


「んは――――!!……また、お前」


 マーサの箸でコスプレイーヤのおっぷにの先端に電流が走る!


「あ~、木苺かと思った~」


 箸で先端をつかんだまま、とぼける。


「あっ!んっ!いいから!離せ!んぁ!!」


「まったく、あんたは……」


 そう言いながら、天然のレキはアマルルのおっぷにの先端目掛けて箸をまっすぐ伸ばす!


「待て!待て!待て!待て!……ああぁ――ん!!」


「あ、ごめん……」


「レキの方がたちが悪いぞ……」


「前に全く同じくだりを見た気がするのだが……?」


 イクが二人のやり取りを見ながらデジャブを感じていた。


「料理を堪能している皆さん!ここで『一発芸大会』を開催します!なんと!商品は……またもや幻のデザート『おっぷに』だ!」


 舞台上からアナコは生徒達に向けて幻のデザート『おっぷに』を披露する!


 マーサの母親は、お土産に新しい『おっぷに』をこっそり手渡していた!


『わ――!!食べたい――!!』


 歓声が沸き起こる!!


(――!?カァ――////)


 珍しく勇者ユキノの顔が真っ赤だ!!


(今度はユキノの『おっぷに』だ……)


 マーサが勘づく!


 マーサの母親は『誰かの』おっぷにの形を完全にコピーした『おっぷに』を作る!今回はバスの時の『おっぷに』よりやや小ぶりだが、弾力があり、何より先端の苺の下にあるホクロを模した黒ゴマが一粒ついているので、誰の『おっぷに』か明白だった!!


(……あの『おっぷに』はユキノ様だ……)


 レキも気づいた!


(……ユキノ様、大勢の前で堂々と『おっぷに』をさらされて……ファイトです!!)


 イクはユキノを心の中で応援した!


(……にゃ?)


 トモミンだけ誰の『おっぷに』か気づかなかった!!


「ええ~い!一発芸やるぞ!」


 ユキノが手を上げながら舞台へ上がる。


「勇者ユキノ様!お願いします!」


 勇者ユキノは着ていた浴衣を上半身だけはだけて自らのおっぷにを出す!そのまま仰向けに寝て、幻のデザート『おっぷに』を自分のおっぷにの下に置いた!!


「……牛のおっぷに」


『あはははは――!!』


 大爆笑!さすが勇者!さすがユキノ!


「……ぱくっ……旨い」


 席に戻り、ユキノは景品の『おっぷに』を堪能した。


「……ユキノ、尊敬するよ」


 マーサは心から、そう思った。


「さぁ!次は聖女トモミン&剣聖イクで『腹話術漫才』だ!」


 バナンポ(本物)を咥えたトモミンと、口元にタオルを巻いたイクが聖剣ゼックスカリパを抱えて舞台へ上がった!


「最近、喉の調子が悪いなぁ~と思ってお医者さんに行ったんでっすよ~。そしたら、お医者さんが私に言うんです『あなた、バナンポずっと咥えてるからですよ』ってね!」


『なんでやねん!咥えっぱなしって!どんだけバナンポ好きやねん!!』


 トモミンの腹話術と喋る聖剣ゼックスカリパとの夢のコラボだ!


『あはは――!!』


『すごい!どこから声出してるの!?』


『あの剣、喋ってない?』


 女生徒達は大盛り上がりだ!


「トモミン、イク様……考えたわね!」


 マーサと二人羽織でもしようと考えていたレキだったが、みんなの高度な一発芸を見て、用意した羽織をそっと机の下に隠す!


「いや……漫才の内容」


 マーサはひとりツッコミを入れた。


「鉄球を……体にぶつけます」


 愛魚女魔法学園首席で生徒会長のサーフォンが重さ10キロはあろう『鉄球』を頭の上にかかげ、そのまま頭上に落とす!!


 ガン!!!!


 サーフォンの頭上に落下し、鈍い音がした!


「サーフォン!大丈夫!!?」


 レキが駆け寄る!


「……はい!平気です!」


 何事もなかったかのような表情を見せるサーフォン!


『わぁ――!!さすがサーフォン!!』


『鋼鉄のサーフォン!!』


『よっ!鉄仮面!』


 大歓声だ!


「どうなってんだ?」


 席に戻ったユキノが興味津々にサーフォンの隣に座る。


「実は私、魔法使いなのですが、受けた祝福が『鉄仮面』と言って相手の攻撃を『硬化』で無力化できるスキルなんです」


 恥ずかしそうに頬をかきながら告白する。


「すごいスキルだ!盾役の魔法使いなんて希少ジョブだな!是非うちのパーティーに欲しいな!入らないか?」


 ユキノがサーフォンの両手を握り、熱心に勧誘する!


「え!?私が勇者様のパーティーに……!?嬉しい!!」


 憧れの勇者パーティーへの勧誘で喜びが隠せない!『鉄仮面サーフォン』が新たに仲間に加わった!


「わ~い!また仲間が増えたでっす!」


 喜ぶトモミン。


「サーフォン殿、歓迎します!これでパーティーメンバーは六名ですね」


 イクが指を数える。


「ねぇ、せっかくだから『パーティー名』付けない?」


 レキの提案にユキノが答える。


「おお!名案だ!カッコいいのがいいな!えっと……『銀翼の鷹』とか『金色の狼』とか!」


「カッコいいでっす!」


 トモミンは目を輝かせる。


「いいね!俺はそうだな……『燃える精魂!』とかどうだ!」


「嫌よ!そんな恥ずかしい名前!!」


 マーサの案をレキは全力で否定する!


「…………ぐすん」


「……『ロイヤルフィアンセーズ』はどうでしょう……」


 イクがボソッと言った。


「『王家の花嫁達』か……いいね!カッコいい!それにしよう!」


 ユキノは少し考え、「それにしよう!」と言いながら立ち上がる!


「いや……恥ずかしいって……」


 マーサが戸惑う。


「戦隊ものっぽいけど……。私が『ファースト』なら、それでいいわよ!」


 レキが受け入れた。


「せ、セカンド!」


 すかさずイクが手を上げる。


「サードでっす!」


 トモミンがはしゃぐ。


「フォースだな!」


 ユキノが両手を腰にえっへんと誇らしく立つ。


「フィフス!」


 正座をしながらマーサに熱い視線を送りながらサーフォンは叫んだ。


「お、俺は……セッ……シックス?」


 マーサは混乱しながら答えた。



「あんたはロイヤルでしょ……」


 レキが正す。


 マーサはロイヤルだった!


「『ロイヤル』!なんかカッコいい!!」


 マーサは気に入った!


 カッコよかったらしい!


 こうしてパーティー名は『ロイヤルフィアンセーズ』に決定した!


 後に名を残す伝説の勇者パーティー『ロイヤルフィアンセーズ』誕生の瞬間であった!


「ロイヤルフィアンセーズ……こりゃ二代目様に伝えなきゃね……」


 元魔王軍監査役破滅のドラゴン『マカ』である女将はそっとその場から消えていった……。


 不穏な影は、静かにマーサ達に忍び寄る。


 平穏な日々に確かに近づく足音。


 これから起こる二代目魔王の脅威も、今はまだ誰一人として気づく者はいなかった――。


「はい!種も仕掛けもありません!」


 舞台に上がったマーサは、レキの股間に自分のバナンポを空間転移させた!レキから生えたバナンポが浴衣の中でどんどん大きくなる!


「きゃぁ――――!!!!!!」


 叫ぶレキの股関からそそり立つバナンポ!


『あはははは――!!!!!!!!』


 今回一番の大爆笑を獲得したマーサ達の一発芸で宴会は終了することとなった。


 明日は王都見学だ!今日は早く寝よう!


 生徒達は各々の寝室へ入っていった。


 【ユキノ達の寝室 子宝の間】


 夜は更け……。


「しかし、今日は久しぶりに男姿のマーサを見たが、あんなにカッコよかったかな?」


 布団の中から顔を出し、ユキノが話す。


「私も思いました!思わず顔が赤くなりましたよ!」


 イクがキチッと布団をかぶり天井を見上げながらユキノと話す。


「変態は相変わらずだけど……悔しいけどカッコいいわよね」


 はだけた浴衣姿のレキが体育座りで枕を抱く。


「ご主人様はカッコいいでっす!」


 浴衣が腰まではだけ、ちっぱい全開のトモミンが両手を上に上げる。


「トモミン!浴衣、ちゃんと着ようね」


 慌ててレキがトモミンの浴衣を直す。


「あう~、浴衣着るの難しいでっす~」


 ※前にも書きましたが、マーサの容姿はこれを読んでいるあなた、もしくはあなたの好きな人にソックリな容姿をしています。


「私は……女の子のマーサ様も素敵だと思ってました……」


 うつ伏せで寝ていたサーフォンが顔を上げる。


「お!サーフォンも両方イケル口か?」


 ユキノがサーフォンに食いつく!


 修学旅行の定番!恋ばなだ!!


「私のスキル『鉄仮面』はどんな攻撃も私を傷つけることはできない最強スキルなんです」


「なるほど!だけど、マーサに糸もやすひときにされた……と」


 イクはユキノへ顔を向ける。


「ユキノ様……言い方」


「……でも、その通りです。誰も私に触れることがなかったので……嬉しかったです」


 寂しそうな顔をするサーフォンをレキが心配する。


「……サーフォン。そういえば、あいつのバナンポの裏側にホクロが五つあるわよね」


 レキは無理やり明るい話題に変えようと、いきなりド下ネタを投げ込んだ!


「お!あるね!五芒星みたいなホクロ!」


 ユキノが食いつく!


 イクも話に入る。


「大きくなると、さらに星に見えますね。私はよくホクロにそって舐めていますのでわかります」


「イク様……」


 レキが言葉を詰まらす!


 イクもがんばって話に参加したが、若干失敗したようだ!


「ご主人様のバナンポはすごく大きいのに、入れるもらう時は痛くないでっす!」


 それでもマーサのすごさをトモミンが力説する。


「確かにね……。アレどうなってるのかしら?入れる時痛くないのに、お腹の中で膨らむ感じ?」


 お腹を押さえながらレキが言う。


「分かるぅ!!」


 ユキノが上半身を起こし布団を飛ばしながら頷く!


「私は……けっこう激しめが好きで……いつも激しくしてもらってます……」


 照れながら話す素直なイクにトモミンが誇らしく話す。


「私はすっごく優しくされます!みんなでする時もご主人様は人によって入れ方を変えてまっす!」


 マーサは異世界唯一のAB型だ!AB型は周りを観察してまとめる能力に優れているが、マーサは特にエッチなことについての洞察力が極めて高く、相手が喜ぶ仕草、性感帯、優しさ・激しさ、言われたい言葉まで瞬時に判断する能力に長けている!ただ、無意識に行動しているので、たまに間違えて変態行動になるのだ!非常に残念だ!


「あいつ、変に優しいからね……ポッ」


 レキの顔が赤くなる。


「確かに、私は耳の下辺りが弱いのですが、よく舐めてくれます」


 恥ずかしげもなく自分の性感帯を話す剣聖イク!さすが修学旅行の夜だ!


「トモミンはバナンポジュースを肌でも感じたいのですが、ご主人様は出す瞬間に口から五センチくらい離して発射するでっす!少し顔に温かいのがかかって嬉しいでっす。」


 それはたぶん、マーサが顔にかけたいからだ!


「確かにね!口の中に出す時より、舌の上に出した時のほうが、マーサが私を見てくれるのよね」


 レキは口を大きく開け、舌を出してみせる。


 修学旅行の夜の『恋ばな』だね~と思っていたスキル年齢制限が『ん?』と怪しむ。


「私は中で出される時に、マーサの大きいバナンポがさらに一瞬大きくなるあの瞬間が好きだな~」


 拳を握るユキノにイクが反応する。


「――!?ユキノ様……わ、私も……です」


「トモミンもでっす!」


「あの、「来る!!」って思う瞬間ね……私も……その……好きだな」


 レキが目をつむり思い出していた瞬間――。


 ガラガラガラ!!


「ねぇ、俺はどこで寝ればいいの?」


 襖が開き、男に戻って部屋がなくなり、まよっていたマーサが入ってきた!


「……!!?あんたは豚小屋で寝てなさ――い!!」


 レキの拳聖奥義『複雑な乙女心』が炸裂!


 バッキャ――ン!


「なんで――!!?」


 レキのツッコミを食らったマーサだったが、この後、女生徒達に内緒で勇者パーティーの部屋で寝かせてもらえることとなった!


 【深夜】


「……んっ!」


(ありがとみんな!邪魔しないように寝るからね!)


 小声で感謝を述べるマーサに、並んで寝ているレキが後ろを振り返りながら言う。


(……あんた、それが後ろから入れながら言うセリフ?)


 レキに後ろから抱きついたマーサは、大きくなったバナンポをそっとレキの中にしまっていた。


(……バレたか!)


(……バレるわ!)


 布団の中でゴソゴソするマーサとレキ!


『…………』


 布団の中でイチャイチャする二人を見て、無言で起き上がる四人!


「……抜け駆けは許さん!」


 ユキノがマーサとレキが入った布団にダイブする。


「……はぁ、今日は疲れたから正直寝たかったです」


 イクはそう言いながらもマーサの布団の下から潜り込む。


「目が覚めたでっす!」


 万歳したトモミンの浴衣は八割脱げている!


「わわわ私も!!!!」


 慌ててサーフォンが浴衣の帯に手をかけた。


 修学旅行の夜は……終わらなかった!


 【♀♀♀♀♀♂異世界ハーレム生配信。転生したけどスキルAV男優ってなに?】


 【第二部 ロイヤルフィアンセーズ誕生編】


  完結――!?


「……あっ!ああ!お腹の中で膨らむこの感じ……!!」


 レキがお腹をさすりながらビクン!と跳ねる!


 そして、完結かと思い油断していたスキル『年齢制限』が慌てて部屋の電気を暗くする!


「私も!ゆっくりな感じが……いい!」


 ユキノも至福の表情を浮かべる。


「私は激しぃ!!あん!好き!!」


 イクは表情を歪めながらも頬は赤い。


「優しすぎますご主人様ぁ――!!もうダメにゃ~!!」


 トモミンは優しく焦らすマーサに限界だ!


「わ、私は意外と激しいぃ!!……これ、好きぃ~!」


 真面目なサーフォンだが、少し強引な方が好きだった!


「お、おう……!!?」


 なぜかモテモテなことに不思議がるマーサであった……。


 【ロイヤルフィアンセーズ誕生編】


  ここに堂々、完結!!

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