「んぁああ!!……いきなり後ろからなんて!?」 『激熱のスーパーラッキータイム!』
「しょ、少々お待ちください!」
温泉郷へ向かって走っていたはずのバスだったが、道に迷ってかなり山奥へ入ってしまった!やっと見つけた人影に、運転手は慌ててバスを止め、道を尋ねにバスを降りた!!
「おや?ここは……」
「イク様、この場所知っているのですか?」
トモミンがキョロキョロしているイクに聞く。
「やはり!あの真っ二つに割れた岩!ここは私が元剣聖シルフィード様に稽古をつけてもらっている修練場だ!」
「あれ?……運転手と話してるのマーサの母親じゃない?」
レキが窓の外を指差す。
「な、なに!!本当だ!やばい!!とぉ――!!」
マーサは、すぐさま席を立つと女体化の魔法を解き、久しぶりの男の姿に戻った!服は王子らしく清楚な男前仕様だ!
「おお!マーサ!男前だな!惚れ直したぞ!」
ユキノが久々に見る男のマーサに惚れ惚れする。
「ま、まぁ~……カッコいいんじゃない?」
レキも照れながら褒める。
「やはりマーサ殿は王子の服がよく似合います!」
ウンウンと頷くイク。
「ご主人様、素敵でっす!」
万歳をするトモミンの隣の席のサーフォンがマーサを見つめながら惚けている。
「これがマーサ様の本当の姿……ポッ」
憧れが愛情に変わった瞬間だった!
「や、やぁ!母さん!こんなところでどうしたの?」
バスを降りたマーサは久しぶりの母親に緊張しながら話しかける。
「あらあらマーサ、それはこっちのセリフだけど、今日は女の子じゃないんだ。私、本当は娘が欲しかったのに……」
マーサの様子は配信モニター(VIP有料版)で確認済だ!
「……修学旅行で道に迷ったみたいです」
この人に隠し事はできない。そう、本能が伝えてきた。
「し、シルフィード様!今日も鍛練ですか!?」
レキも慌ててバスを降り、師匠の元へ走る!
「あらあら、イクちゃん。劍童大会見たわよ。腕は良くても心が弱いと勝てないわね」
「……!?す、すいません!!精進します!」
マーサをおんぶしながら負けたあれだ!一番恥ずかしいのを見られていた!
「お、お義母様……お久しぶりです!」
マーサと幼なじみなので、よく母親とは会っていたが、フィアンセになってから会うとやはり緊張してしまう。
「レキちゃん!マーサが迷惑かけてごめんね。マーサ……アレもかけるの好きだし……ごめんね」
「いえ、かけられるの……い、いや!あ、大丈夫です!」
『かけられるの割りと好きなので……』と言いそうになって慌てて言い直す。緊張してとんでもないこと言いそうになった!
「で、母さん何してたの?」
「いやね、マーサが王子になったから、父さんが王様から『エリートニート』の称号もらっちゃって、より引きこもりになってイラついたから、岩を素手で真っ二つに割ってストレス発散してたの~困っちゃうわね~」
良く見るとあちこちに真っ二つに割れた岩がゴロゴロ落ちている。
「なんだよ『エリートニート』って……」
相変わらずの父に呆れるマーサ。
ユキノがバスから降りてきた。
「相変わらずですね!私も修行したいのですがどうでしょう?」
「ここはキャンプもできるから、学生さん達も遊べると思うわ。ゆっくりしていってね。マーサとも久しぶりに会えたし」
「ありがと母さん!あ、『おっぷに』食べたよ!ありがとね!」
「誰の『おっぷに』を作ったかわかった?」
母は両手で空中に大きな円を書きながら質問してきた。
「え?イクでしょ……わかるよ」
マーサは即答した。
「当たり!さすが自慢の息子よ!」
景品で出された母親手作りの幻のデザート『おっぷに』はイクのおっぷにと弾力、大きさ、先端の苺の色まで完全に再現されたものだった!!
「えええ――!!!!!!」
みるみる顔が真っ赤になる騎士団長イク!
「この母親にして、この息子ね……嫁に行くのが怖くなったわ」
レキが冷や汗を拭う……。自分のじゃなくてよかった……。
「どうりで大きいと思ったでっす!」
トモミンはイクのおっぷにを尊敬の眼差しで見つめる。
「やめて~」
恥ずかしさで踞る。
マーサの母親の計らいでキャンプ場でしばし休憩することとなった!女生徒達は元剣聖の見事な剣さばきを見れるとあって大喜びだ!
「スババババ――!!ほら、こうやって落ちてくる葉っぱを切ると、葉っぱがマーサの似顔絵みたいに切れます」
女生徒達に剣を教えるマーサの母、シルフィード。
『わぁ――!凄すぎ!!なんで葉っぱが顔みたいに切れるの!?』
「イメージすれば簡単よ。では、イクちゃんやってみて」
「……で、できません」
さすがの現剣聖でも、できる訳がなかった!
「剣を振って調子の良いときはさっきみたいにイメージ通りに剣が振れるわ。これを『ラッキータイム』と言います。逆にダメな時は何をやってもダメ。諦めて違うことやったほうが良いわ」
……『ラッキータイム』!?
調子の波のようなものだろうか?
「自慢するようだけど、息子のマーサは常時『スーパーラッキータイム』が発動しているわ!」
「す……スーパーラッキータイム!!?」
イクがマーサのいる方を見てみる。
ビュ――!!
突然、突風が吹き、女生徒たちのスカートが捲れあがる!
『きゃぁ~!!!!』
「えへへ……ラッキー!おっと!」
捲れるスカートに満足したマーサがもっと覗こうと屈んだ拍子に躓いて、偶然座っていたトモミンに倒れ込む!
「んぁあ!!んっ……ナイスキャッチ!」
寸前でマーサのズボンを脱がし、大きくなったバナンポをトモミンの口が優しく受け止める!
そばにいたサーフォンにも勢い余ってキスをする!
「んっ!!?…………んっ」
静かに目を瞑るサーフォン。
「あんたは~!!」
レキが血相を変えてマーサに駆け寄る!
「こ、これは偶然!ああ~ズポッ!!」
「んぁああ!!マーサ……いきなり後ろからなんて!?」
逃げようとしたマーサは今度は後ろを向いていたユキノに誤って入れてしまう!!
「こ、こらっ!あっ!んん~!??」
レキは石に躓き、マーサのお尻の穴にキスをする!
「これ以上はムリにでぇ~す!!」
マーサが出そうになってユキノからバナンポを取り出すと、『今だ!』と言わんばかりの勢いで借金に苦しむサーフォンがバナンポを咥える!
「あう!サーフォン!?出る――!!」
「んんんん――!!……ゴクッ……に、苦い……でも……癖になる味」
※サーフォン一万ノーエッチ獲得。
「お掃除するでっす!パクっ!んっ……」
秒でお掃除するメイド長トモミン!
「変なとこ舐めさせないでよ!あんたに返すわ!」
お尻にキスをした口でマーサにキスをする。
【スキル『年齢制限』発動!】
※『マーサのお尻は抗菌仕様です』というテロップが流れる。これで安心(?)だ!!
「んん~!れ、レキ……舌を入れないで」
「ちゅ!ちゅ!んぁ~マーサ……」
夢中でマーサにキスをする!
「んっ!んっ!んはっ!きれいきれい!お掃除完了でっす!」
シルフィードはイクの方へ顔を向き直す。
「……と、これが『スーパーラッキータイム』よ!!」
母は手を腰に「えっへん!」と自慢気だ!
「すごすぎ――!!!!!!」
……すごすぎ――!!
…………すごすぎ――!!
イク叫びは山彦となってこだまする!
驚愕!まさに驚愕!!
「……ほら、行っていいわよ、イクちゃん」
見かねた母は小さい溜め息をつき、イクに向けた視線をマーサへ向ける。
「は、はい!シルフィード様!精進してきます!」
イクは喜びながらマーサ(のバナンポ)に目掛けて走っていった……。
【一方、その頃、マーサ達が着くはずだった旅館では……】
「で、できた!修学旅行生30人分のご馳走!『女体盛りデラックス』よ!!お~ほっほっ!!」
女将が並んで置いてあるゴージャスな二体の女体盛りを前に、満足げに高笑いをする。
「…………」
「…………」
旅館で働く元魔王軍四天王の二人、アマルルとコスプレイーヤは、また女将に女体盛りにされて待機していた!
「それにしても遅いわね……」
時計を眺める女将。
マーサ達を乗せたバスが到着したのは、つきの日の朝!でも、大丈夫!女将も元魔王軍!冷気の魔力で女体盛りの鮮度はバッチリ保たれていた!
次回、修学旅行『温泉編』
女体盛りを食べるとこからスタートです!!
「…………遅い」
刺身に彩られたアマルルが呟いた……。
<つづく!>




