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「……体の中が……熱い」『ポロリもあるよ!水中騎馬戦!』

「お~い!再開していいぞ~!」


 勇者ユキノが実況席のアナコに合図を送る。


 「やっとか……」アナコは呟いたあと、大きく息を吸ってからマイクの電源を入れた――。


「さぁ~謎の休憩も終わり、最後の競技『水中騎馬戦』の開催だ――!!」

 ※前話でのマーサへのお仕置きタイムで、2時間の休憩が余儀なくされた!


 『わぁ――!!』


 毎年、巨大なプールで全校生徒が死闘を繰り広げる!恒例となった『水中騎馬戦』!!


 ルールは簡単!

 一、全員、水着着用

 一、五人で騎馬を作る

 一、騎馬に乗った生徒の頭についた水風船が割れると負け(なお、水風船には白い甘い液体がはいってます。

 ※提供 武器屋『聖剣伝説』店長 パラッパ)


「泣いても笑っても最後の闘いだ!勝った五人が学費免除だ!!」


 『わぁ――!!』


 アナコのアナウンスに女生徒のボルテージは最高潮だ!


「ほ、本当に私が上でいいのですか!?」


 前方に『勇者ユキノ』、左翼に『剣聖イク』、右翼に『拳聖レキ』後ろに『変態マーサ』を土台とした最強の騎馬の上でサーフォンが申し訳なさそうにしている。


「自信を持て!サーフォンならやれるさ!」


 勇者ユキノが声をかける。


「もともと私たちは部外者ですしね」


 剣聖イクが申し訳なさそうに言う。


「私達がついているから大丈夫よ!」


 レキは自信満々だ!


「俺だけ『変態』って言われたような……」


 『賢者』と呼ばれた頃が懐かしい!


「トモミンは声援(支援魔法)で応援するでっす!」


 応援席のトモミンは飛び跳ねながら元気に応援する。


「さぁ!行くわよ!あなた達!」


 教頭のアワーピも参戦するようだ!


「教頭アワーピ……あいつがシー・チキン理事長の秘策か!?」

 イクはニヤニヤしている理事長を睨む。


「いや……あいつではない。あそこだ!!」


 ユキノが指差した場所には銀色の髪をなびかせ、豊満なボディーには足りないであろう布の面積をした水着に身を包んだ、この世のものとは思えない美しい女性が、そこに確かに存在していた……。


 マーサは叫んだ!


「……あれは!痴女女神フレイヤ!!」


「誰が『痴女女神』よ!祝福消すわよ!マジで!」


 女神フレイヤだった!


「な、なぜ女神様が……」


 レキが動揺する。


「ん?あなた達に勝ったら配信モニターの販売していいって、あいつが……」


 シー・チキンを見る。まさかの商売の交渉の上だった!


「ギョホホ……これであいつらは『まな板の上のコイ』だ!」


 勝ったも同然という意味だ!


「……やっぱり、配信されてたのね」


 レキは今までの自分の行動を振り返り、肩を落とす。


「私もリンボーダンス……」


 同じく過去の痴態を振り返り、イクも肩を落とす。


「よし!おれ……私達が勝ったらギャラを貰う!!」


 マーサが女神フレイヤに人差し指を突きつける!


 確かに勝手に撮られて勝手に配信されて、プライバシーもあったもんじゃない!せめて報酬があってもいいのではないか!?


「……ギャラ?出演料か……払いたくないが……いいわ!乗った!フェアーでいきましょう!」


 女神フレイヤがマーサに人差し指を突き返す!


「おお!俄然やる気が出てきたぞ!」


 勇者ユキノの闘志に火がついた!


「え?女神様!?え?ギャラ?」


 何の事かわからずあたふたするサーフォンだが、責任重大な事は理解した!


「それでは最終競技『水中騎馬戦』スタートです!」


 パ――ン!!


 空砲と同時に水中の中を女生徒達が一斉に勇者チームの騎馬目掛けて突進してきた!


「学費免除~!やぁ――!」


 劍道大会で使われた性剣バナンポを勇者チーム目掛けて振り下ろす!


 レキが隊を傾け避ける!!


「危なっ!ってか、相手チーム全員、竹刀を持ってるじゃない!こっちは丸腰よ!」


「あ~渡すの忘れてた~」


 観覧席から両手を広げ、悪びれる様子もなくシー・チキン理事長は言い放った!


「お父様!絶交です!」


 サーフォンは『プイッ!』とシー・チキンから顔を背ける。


「ガ――ン!……サーフォン……ギョホホ……」


 肩を落とし涙する理事長!そりゃそうだ!


「ちょうどいいハンデよ!破岩拳!」


 レキの奥義『破岩拳』!


 水中をぶん殴り、できた津波が女生徒を襲う!


『きゃぁ~!あ、甘ぁ~い!!』


 頭についた水風船が割れたチームは全員白い液まみれになり、一週間は取れないという甘い刺激にもんぜつする!


「わ、私も……剣さえあれば……はっ!!これは!!」


 突如、イクの目の前に空間転移したマーサのバナンポが現れた!


「……こくっ」


 マーサは後方でうなずいた。


「ぎゅ!……これで……戦える!」


 イクは性剣バナンポ(本物?)を装備した!


「あふぅ!急に強く握らないで……」


 マーサ、悶絶!


「……す、すまん」


 剣聖イクがバナンポを撫でる。


「撫でられたら元気出る――!!」


 イクの手に握られたマーサのバナンポが一回り大きく成長する!


「あんたは人間として成長しなさいよ」


 フィアンセのレキはマーサを見て呆れた!


 トモミンがすかさず支援魔法でサポートをする。


「パワーアップは任せてください!支援魔法『三階の校舎から外を覗く彼女の後ろからこっそり入れてみたい!』ラ~ラ~大丈夫~下からは見えないからぁ~♪ほら~♪窓に手をついてぇ~♪」


「おおおお――!!これなら!いける!」


 トモミンの支援魔法の効果でマーサのバナンポがさらに大きくなる!


 イクはマーサのバナンポを振り下ろした!


「いくぞ!シルフィード流剣術『ソクシャ』!!!!」


 スババババ――!!!!


 目にも止まらぬ速さの斬激が女生徒の頭についている水風船を的確に切り刻む!!


『いやぁ~甘い~!ところどころにがい~!!』


 にがい部分はマーサ担当だ!


「あんたね……休憩中にあれだけ出しといてまだ出るわけ!?」


 レキは後ろを向いてマーサを睨み付ける。


「しょ、しょうがないだろ!イクの手さばきすごいんだから」


「え!?……ま、まぁ……二番目なので」


 テレるイク!二番目内定がよほど嬉しかったようだ!


「き、きゃ~!!体が……縛られる!?」


 騎乗のサーフォンがいつの間にか縄で縛られていた!


「……やるな、アワーピ!いい締まり具合だ!」


 先頭のユキノもいつの間にか縛られていた!


「動けないでしょ!?亀の甲羅をイメージして縛ってみたわ!私の魔術は縄を自在に操れる!……こんな風にね!!」


「あ…んっ!きつい!!んぁ!」


 サーフォンを、縛る縄がきつくなる!


「あん!んんっ!いいっ!もっと!強く絞めて!」


 ユキノには、ちょっと縛りが足りない!


「なに!?なんで気持ち良さそうにできるの!?この!この!」


「んはぁ――!!!!変身!!」


 縛られて興奮状態のユキノは、額の『勇者の紋』に力を込めることで伝説の装備に変身できるのだ!


「と~う!伝説の装備!ビキニ編みタイツメイドアーマー亀甲縛りバージョンだ!」


 エロいの一言!


 『エロ――!!』


 マーサ、女神フレイヤ、シー・チキン理事長は『エロ――!!』でハモった!!


「編みタイツはセクシーだが、どうしても女王様のような女性上位に見られがち!それをメイドと亀甲縛りを加えることで男性上位にうまく変換されている――!!?」


 マーサがいらない解説を披露する!


「あんた、何を言ってるの……?」


 レキはマーサの言っていることがわからず、首をかしげる。


「本当の縄の使い方を教えてあげるわ!」


 ユキノは手に持った縄をアワーピに向かって投げつけた!


「え!あ!!ああ~ん!!」


 上半身を縛り上げ、足は背中から頭に近づけるよう縛りつける!エビとは逆に背中を反らせた!


 『逆海老責め縛り』だ!!


『エロ――!!』


 会場中、全員が『エロ――!!』でハモった!


 アワーピの紙風船が割れ、縛られたまま全身、白い液まみれになった!


「ああ~ん!身動きとれないのにドロドロネバネバ~!いや~ん!!」

 アワーピ、脱落!!


「結局、残ったのは私だけね……」


 やれやれといった表情の女神フレイヤ。


「さぁ!みんな!行くよ!」


 ユキノの号令で勇者チームの騎馬が女神フレイヤに襲いかかる!


 拳聖レキの攻撃「奥義!破岩列斬拳!!」


 ザバァ――ン!!


 剣聖イクの攻撃「シルフィード流剣術奥義ゲンカンデソクシャ!!」


 スババァ――ン!!


 勇者ユキノの攻撃「勇者来迎!奥義!百花繚乱――!!」


 ヒュバババババ――ン!!


 マーサの攻撃(?)「あふっ……ピュ!おお……ピュピュ!!」

 奥義!『白濁暴発』(もう我慢できない)!!!!


 ※スキル『年齢制限』発動!マーサの必殺技のとこだけカットします!


「……ひどい」


 マーサは落ち込んだ。


「甘いわ!スキル『巻き戻し』!」


 光を帯びた攻撃が女神に当たる寸前、『何もない状態』に戻る!!


「ああ!皆さんの奥義が打ち消されましたぁ!!」


「奥義を打つ『前』に戻したわ!」


 手を腰に得意気なポーズを取る。


「そ、そんな……どうやってあんなのに勝つの……」


 へにゃへにゃになったマーサのバナンポを持つイクの力が抜ける。


「マーサ……前にバナンポに付けてた指輪どうした?」


 ユキノが後ろを向き、マーサに尋ねる。


「ああ、『バナンポの指輪』?レキが付けてるよ」


「これは『結婚指輪(女神の指輪)』よ!『バナンポの指輪』じゃないわよ!もう!」


 レキが左手の薬指についてる指輪を見せる。


「そうか!また魔力を貯めて……ですね!」


 イクはレキから受け取った指輪を空間転移しているマーサのバナンポにはめる!


「はぅ!久々に指輪をあそこにつけられる感覚!」


 ※『女神の指輪』はマーサのバナンポにはめて、マーサが一回出すことにより指輪に魔力が溜まり、それを彼女達の指にはめるとすごい技が出せるのだ!変な指輪!!


「よし!マーサよろしく!」


「マーサ殿!ささっ!」


「早く出しなさいよ!」


「あの……それが」


 マーサはモジモジしている。


 応援席からトモミンがフォローする。


「皆さん!ご主人様は、さっきの奥義『白濁暴発』(本編全カット)で全部出しきってます!スッカラカンです!」


 さすがマーサのメイド長!よくわかっている!


「なにやってんのよ!バカ!」


 レキはマーサを叱る。


「しょうがないだろ~」


「仕方ない!みんな!脱げ!」


 ユキノの号令に仲間が従う。


「ええ!!……仕方ないか……」


 イクは脱ぎ出し、大きなおっぷにがあらわになる。


「……あんたは、本当に手間がかかる!」


 文句をいいながらもレキも全裸になる!恥ずかしそうに脱ぐ仕草がたまらない!


「え?え?み、みなさん?」


 サーフォンが騎馬の上で同様している!当たり前だ!


「脱がないと勝てないんだ!サーフォン!」


 伝説の装備ビキニ編みタイツメイドアーマー亀甲縛りバージョンを脱ぎながらユキノが言う。


「あう…………はい」


 サーフォンは、ゆっくりと水着の紐をほどいた!


「うおおおぉぉ――!!」


 マーサのバナンポがみるみる回復する!


「きゃ――!大きすぎて持っていられない!」


「イク様!!」


「イク!!」


 レキ、ユキノも加わりマーサの巨大化したバナンポを持つ!騎馬の上のサーフォンも訳がわからずバナンポに抱きつく!


「同じ手は食らわないよ!支援魔法『童貞を殺すセーターを着て、本当に殺せるか確かめてみた件』ラ~ラ~穴の空いたセーターを、着て~♪あら?前後ろ反対に着てしまってポロリ~♪あらあら、そこが大変なことになっているわね~♪」

 女神フレイヤはトモミンが得意の支援魔法を唱えた!


「あ!あれは!相手をパニックに落としいれるいにしえの支援魔法!!」


 応援席のトモミンがワナワナと震える。


「ああぁぁ――!!」


 強すぎる刺激にマーサが悶絶する!


 女神フレイヤはマーサのバナンポにあえて魔力を増幅することで暴発させる狙いだ!入れる前に出ちゃうと気まずいよね!!


「きゃぁ!!」


 マーサのバナンポがユキノ達の手から消えた!


「よし!勝った!」


 女神フレイヤが勝利を確信し両手でガッツポーズをする!


「うおおおぉぉああぁぁ――!!」


 マーサが雄叫びを上げると無数のバナンポが空中のあちこちに現れた!!


「んぁ!入ってくる!んはぁ――!」


 レキの中にマーサのバナンポが侵入する!


「あん!こんなところで!深いっ!!んぁ!」


 イクの中にもマーサのバナンポが入室する!


「んぁ!!ご主人様……まさか、暴走!?」


 応援席のトモミンもマーサのビッグバナンポを受け入れながら、マーサを心配する。


「え!?え!?え――!?んあ!私の中に……マーサのバナンポが……あぁ――!?」


 サーフォンのはじめての扉がゆっくりと開いていく。


「あ!?そんな!?え!?や!?あ――!!」


 それはまるで新郎新婦入場のようであった。(そうか?)


「んぁ!これは!いける!?みんな!マーサにそそがれたら全員、力を解放しろ!!」


 ユキノが叫ぶ!


「え!?」


「は、はい!」


「膨らみました!来ます!」


 マーサのバナンポが限界を超え、決壊した!


「うわぁぁ――!!」


 ドドドドドドドドドドピュ!!!!


 ※スキル『年齢制限』発動!!……これは、どーしよう!?花火みたいな感じで誤魔化せるか!?


 勇者チームのひとりひとりに白い花火が上がる!


 ドパァ~ン!!


「んはぁ――!!!!」


 ドンドン!


「んあぁ――!!!!」


 ドッパ~ン!!


「はぁ――!!!!」


 ドンドン!ドッパ~ン!!


「んぁ――!!!!」


 勇者ユキノ、剣聖イク、拳聖レキ、聖女トモミンがマーサの放出で同時に花火と言う名の性感が弾けた!


 ドップ!!ドップァ~ン!!


「あああ――!!?」


 サーフォンもはじめての花火が大きな音とともに打ち上げられた!


 五人の花火はひとつの大きな大輪となり大空へ浮かぶ。


「こ、これは……『共鳴』!?これが究極魔法『パイパーン』!!?」


 シー・チキン理事長が席を立ち、大空で浮かぶ艶やかな大輪を眺める。


 ビカビカビカァ――――ン!!!!!!!


 大輪は数多無数の光となって女神フレイヤに降り注ぐ!!


「待て待て待て待て!ああああ~ん!!!!」


 女神フレイヤの水風船が割れた!!


「甘い!にがい!甘い!にがい!なんなのよこれ――!!」

 実況席のアナコがマイクを強く握る!


「ゆ、勇者チームの勝利ぃ――!!」


「ぐぅ!!……まさか究極魔法『パイパーン』が共鳴魔法だったとは……。ワシには無理な魔法じゃたか……」


 崩れ落ちるシー・チキン理事長!


「勝った!勝った――!!」


 ユキノが両手を天に広げる!


 魔王を倒したぐらいの感動と興奮がここにはあった!


「や、やりました!」


 イクも片ひざをついてフラフラになりながらも喜びを噛み締める。


「やったです!」


 トモミンがみんなのところへ駆け寄る!


「……体の中が……熱い」


 サーフォンはお腹の下の辺りを手で擦る。


「……むぅ」


 放心状態のサーフォンを見つめながら、これ以上マーサの女関係が増えたら、自分の配分が短くなると真剣に悩むレキ。


「……あ、あれ?みんな裸でどうしたの?」


 やっと我に返るマーサにサーフォンが呟いた。


「マーサ……様……ぽっ」


「……ハッ!!?」


 レキの予感は的中した!


 こうして大激闘の運動会は『勇者チーム』勝利で幕を閉じた。

 シー・チキン理事長は勇者チームのユキノ、イク、トモミンに名誉教授の称号、マーサとレキには最優秀生徒の表彰を行い、自らの悪巧みを揉み消した。


 何はともあれ、シー・チキンの野望は打ち砕かれた。


 長く続いた『学園編』もこれで終わりに……あ!まだ修学旅行に行ってない!!


 <次回は修学旅行に行こう!つづくよ!!>

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