「その『白いの』とはさっき私に飲ませたものですか?ははは……」『ハッスル!秋の大運動会!』
「只今より、愛魚女魔法女学園、秋の運動会を始めます!」
放送部のGカップアナコの放送により運動会がスタートする!
「今回は理事長考案の特別ルールとして、『勇者ユキノチーム』対『女学園生徒』の対決となります!尚、勇者チームに勝った生徒は学費が全額免除されるそうです!」
『わぁ――――!!!!』
運動場に大歓声がわきおこる!
「そうなの?こりゃ大変だ!」
小さめの体操服を着ておへそ全開の勇者ユキノが面白そうに答える。
「ユキノ様!私達なら勝てます!」
必勝と書かれた鉢巻きを締め、気合いの剣聖イクがユキノの隣で闘志を燃やす。
「トモミンもがんばるでっす!」
体操服姿の聖女トモミン。ただただかわいい。
「理事長、仕掛けてきたわね……」
拳聖レキがVIP観覧席の理事長を睨み付ける。
「ギョギョギョ……勇者ユキノをこの手で始末して……大統領まで登り詰めるぞ!」
わかりやすく野望を口にするシー・チキン理事長!
「わ、私も勇者チームに入ります!」
理事長の娘、サーフォンが手を上げる!
「なに!?サーフォン!?……そうか、勇者チーム側から仕掛けるのだな。さすが我が娘……ギョギョギョ」
「おれ……私も勇者チームに入ります……」
生徒会副会長兼保健係のマーサ(女体化)もついでに入った!
【第一競技 障害物競争】
「人生、山あり 谷あり!お前達の体も山あり谷間なりあったほうが人生楽に生きれるぞ!障害物競争スタート!」
アナコの名実況により、ついに『愛魚女魔法女学園 秋の運動場』の火蓋が切って落とされる!
パ――ン!(空砲の音)
審判の合図で女生徒達が駆け出す!
勇者チームはユキノ、レキ、トモミンが参加している!レキとマーサは応援だ!
「がんばれ――!!みんな――!!」
マーサの声援が三人に勇気を与える!
「任された!」
大きく腕を振りながら、ユキノが駆ける!
「お任せください!」
大きなおっぷにを揺らしながら、イクが走る!
「ご主人様~!がんばるでっす!」
トモミンはマーサに手を振りながら走る!
今にも転びそうだ!
「マーサ……あんた、バナンポどうしたのよ」
レキがマーサのブルマ姿を横目に見ながら恥ずかしそうに聞いてきた。マーサは魔法で女体化しているが、バナンポはついたままなのだ。スカートならまだしも、ブルマ姿では隠しようがない。ところがマーサのブルマは膨らみもせず、レキは疑問に思っていた。
「ふっふっふ……。バナンポの部分だけ空間転移させているのさ!」
マーサは得意げに話した!
「空間転移魔法!?そんな高度な魔法も使えたのすごいわね!」
珍しくマーサに尊敬の目を向ける!
「まーね!俺ぐらいになると……うはぁ――!!?ああぁ――!」
急にマーサが悶え苦しむ!
「マーサ!どうしたの!?大丈夫!?」
しゃがみこむマーサの肩を支える!
「……あ、あれ」
「……え!?」
マーサが指差した場所を見ると、最初の障害『パン食い競争』をしている女生徒達の中で、両手を後ろで縛られたトモミンが必死に咥えているのがパンてはなく、空間転移したマーサのバナンポだと気づく!
「んんっ――!!このパン、固いでっす!でも、なぜか奥まで咥えたくなります――!んん――!!」
必死でバナンポにぶら下がるトモミン!すごい吸引力だ!
「……私の尊敬返してよ。あんたのアホは『異次元のアホ』ね」
マーサは『異次元のアホ』の称号を手に入れた。
「ど、どうも……」
褒め言葉として受け取る!
「おおっ~と!第一の障害を一番に抜けたのは『勇者チームトモミン』だぁ!ミルクパンを顔中に浴びながらの健闘だ!!」
パチパチパチパチ!!
応援席からあたたかい拍手が送られる!
「にゃ~ミルクまみれにゃ~。それにしても苦いミルクにゃ~」
拍手をもらいながら、顔についたミルク(?)を舐めるトモミン。
「……出ちゃった」
「……(ギロリ)!」
レキは無言でマーサを睨んだ。
「ごめんって……」
謝ることしかできない!
「まぁ……あんたのアホさ加減にもいい加減、馴れてきたわ」
なんだかんだマーサを許すレキの愛は本物だ!
「レキ……う、うう……」
マーサの目に涙が煌めく。
「ちょっと、……泣くほど?」
マーサの肩にそっと手を添えながらテレる。
「うう……泣くほど……気持ちいい」
マーサは第二の障害『リンボーダンス』を指差す。
「そんな……嘘でしょ!?」
指された方に顔を向けると、リンボーダンスで海老反りになって進む『剣聖イク』の口に明らかにマーサのバナンポが咥えられていた!マーサに代わって弁解をするが、マーサのバナンポの空間転移場所はマーサには制御できない!!つまり、どこに生えるのか誰にもわからないのだ!!
「んっ――!んっ――!」
口に咥えたマーサのバナンポに押されながら、海老反り状態のイクがバーの下をくぐる!
「おおっ~と!さすが剣聖イク!大きな胸を揺らしながらも、まるで何かに押されているかのようなスピードでバーを越えた――!」
「んぐっ――!ごくごく……んはっ!マーサ殿……後でお話があります」
先頭に躍り出たイクがマーサの前を走り去りながら鋭い視線を向ける。
「……あはは」
イクから視線を反らし、呆れるレキに顔を向ける。
「……あなた一回、レキ様に小間切れにされたら?」
異次元の能力『スキルAV男優』!その想像力は神をも超える!
「さすが勇者チーム!簡単には勝たせてもらえない!最後の障害『借り物競争』で決着がつくぞ!」
アナコの実況で各選手がラストスパートをかける!
「私のお題は……『一番大切なもの』!」
先頭を走るイクがランダムに置かれた紙を拾う!
「トモミンは……『最近食べた一番大きな食べ物』」
二番手は大健闘、トモミンだ!
「私は……『今朝、一番最初に口にしたもの』……マーサ!空間転移してるあれ、今、どこだ?」
三番手を走るユキノが手で棒を握り上下に擦るジェスチャーをする!
「……今、そこです」
マーサがレキのおっぷにの谷間を指差す。
「あ!これは!マーサが苦しそうだったから手伝って(?)あげてて……」
レキのおっぷにの谷間で空間転移したマーサのバナンポが暴れていた!
「やった!トップだわ!」
シラウオは借り物競争のお題『Gカップのブラ』を放送部のアナコに借りて爆走していた!
「貸すのはいいけど、あんまり振り回さないで~」
アナコはGカップのブラを振り回しながら爆走するシラウオを涙目で注意する。
「やばい!レキ殿!借ります!」
イクはレキのおっぷにの谷間からバナンポを引き出すとユキノに向かって投げた!
「あん!」
レキのおっぷにが激しく揺れる!
「やん!」
バカマーサがレキの隣で悶える。
「よし!ナイスイク!トモミ~ン、パス――!!」
ユキノは飛んできたバナンポをおっぷにでトラップ!そのままアタックした!!
「はぅん!あたぁ――!!」
「……あんた、おもしろいわね」
レキは隣のマーサのコロコロ変わる表情を見て楽しむ。
「お~らい!お~らい!パクっ!」
マーサのバナンポを口でキャッチしたトモミンはシラウオと並んだ!!
「さぁ!どっちが速い!!?」
ゴ――――ル!!
「どっちでっすか!?」
ほとんど同時にゴールしたように見えた!
「写真判定か!?」
イクが運動場に設置された大画面を見る!
ゴールの瞬間が画面に写し出された!
「あ!マーサのバナンポがゴールテープを切ってる!!」
レキが大画面を指差す!
マーサのバナンポ分、トモミンが勝った!!
「ああ!私の胸がFカップあったら勝ってたのに!!」
自分の胸を両手で揉みながらシラウオが崩れ落ちた!
「勝者!勇者チーム!!」
「ぐぐぐ……。まぁ、よい……次の競技にはアイツが出るしな……ギョホホ……」
シー・チキンの口癖『ギョホホ』が出た!『ギョホホ』が出たときは企みMAXだ!
「ゆ、勇者ユキノさん!!」
借り物競争の紙を持ってウロウロしていたサーフォンがユキノのところへ走り込む!
「ど~した?」
レキと談笑していたユキノが尋ねる。
「私のお題が『今まで飲んだ中で一番おいしかったもの』なのだ!あの……お風呂場で飲んだ白くてネバネバして熱い液体はどこで手にはいるのだろう!!?」
真剣な表情でユキノに尋ねる!
「……あ、あれか」
マーサをチラッと見る。
「ちょっと!ど~ゆ~ことよ――!」
未来のフィアンセが黙っていない!
「マーサ殿……その『白いの』とはさっき私に飲ませたものですか?ははは……」
イクの目が笑っていない!
「絶・体・絶・命!!」
マーサが後退りをして、その場を離れようとする。
「ご主人様はフリードリンク制でっす!ゴールした時も出てました!」
喉をごくんと鳴らしながらトモミンが歩いてきた。うまいこと言ったが全然フォローになっていないぞ!
「逃がさん!」
レキがマーサの腕を掴む。
「あ、あの!みんな!?えへへ……」
マーサは引きづられながら体育館倉庫へ連行された……。
マーサへのお仕置きが終わるまで一時間休憩が設けられた。その間、生徒達は早めの昼食を取ることとなった。
【体育館倉庫『マーサへのお仕置き』】
※スキル『年齢制限』発動!みんな裸だが、跳び箱やらバスケットボールやらバドミントンのラケットがうまく裸を隠す!!
「もう出ないって~!!許してぇ~!!」
「もう一回!!もう一回出すまで許さないから――!!」
マーサのバナンポを両手でコシコシしながらレキが意地悪そうに叫ぶ。
「……私はもう飲めません」
イクは口元から白い液体を垂らしながらお腹を手でさする。
「いっぱい飲んだ!パワーアップ!」
跳び箱の上で大の字で横たわるユキノは満足したようだ。
「サーフォンさん!大丈夫ですか!」
マーサのバナンポお掃除に忙しいトモミンがサーフォンを気遣う。
マーサのお仕置きを一部始終見ていたサーフォンは目をぐるぐるさせながら正座したまま固まっていた。
「……あぅ……そんな……あんなとこにあんなものが……いろんなとこに入って……こんなの授業で習ってなぁ――い!!」
マーサへのお仕置きはサーフォンには刺激が強すぎた!!
【校庭『VIP席』】
「……ギョホホ!」
大好物の魚肉ソーセージを頬張りながら、シー・チキン理事長は次の闘いまで休憩していた!
<つづく!>




