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 ぶるん!ぶる~ん!!『胸を膨らませる者』

「続いて二回戦は『武器屋パラッパ』対『聖女トモミン』!!!」


 アナコの実況に観客が応える!


『うおおおぉぉぉ――!!』


「パラッパさん!出場したのですか!?」


 イクが舞台に上がろうとするパラッパに声をかける。


「性剣バナンポの機能を自分で確かめたくてね。あとは単純に久しぶりに体を動かしたかったからよ。……ふふふふ」


 妖艶な踊り子の衣装に鉄扇を両手に持ってその場で踊って見せる。


 パラッパは先代の勇者パーティーメンバー『踊り子のパラッパ』として名をせた。セクシーに踊りながらあまの武器を振り回す姿は『(ラスト)絶頂ダンスのパラッパ』と恐れられた。


『せ~の!トモミン――!!』


 観客の大声援にトモミンは驚く。

 

「あわわわわ!びっくりしたでっす!」


 観客に王都ハラミサガリで密かに結成された『トモミンファンクラブ』の応援団が来ていた!


 主に配信サービスの有料会員で構成されたメンバーは『正聖女トモミンの笑顔と第一王子マーサの抹殺』をスローガンに掲げ、日夜勢力拡大にいそしんでいる。


「ブルル……ちょっと寒気が……」


 『箱の中身はなんだろな』BOXを持つマーサが、殺気を感じ身震いする。今は魔法で女体化しているのでファンクラブからは敵視されていない。バレたらヤバいぞ!


「おや?君……どこかで?」


 パラッパは箱を持つマーサに勘づく。


「あ、あはは……あ……」


 さっきの身震いでバナンポが起きそうだ……。


「では、紙を引くか……おや?ほほう……君、マーサか」


「!!?な、なぜ?」


「一度見た形は忘れんよ……これのね!」


 パラッパは箱の中のバナンポを妖艶な手つきでこねくりまわした!


「うわっ!初めての快感!」


「踊り子の手つき舐めんじゃないわよ!アン!ドゥ!とりゃ――!」


「わ、わるつ!るんば!サンバ……あ!」


 パラッパの見事な手さばきでマーサは果てた!


「悪くないステップだったわ」


 パラッパは箱の中からベトベトになった紙を取り出した。


「お題は『目隠し』よ!」


 パラッパの次にトモミンがマーサの前に来る。


「次は私の番です!ゴソゴソ……ん?四回?」


 トモミンはマーサのバナンポを触るだけで、今日マーサが何回出したかわかるのだ!さすがマーサ専属メイド長!


「あ、あはは……当たりです」


「では、ら~らぁ~ゆっくりとぉ~服をたくしあげる初めての彼女ぉ~」


 トモミンは支援魔法『初めてのおっぷに』を唱えた!初めておっぷにを見た時の興奮がマーサのバナンポに驚きの回復力を付与する!


「おお!おおおお――!」


 あまりの回復力で箱の穴からバナンポが顔を出す!


「あ!やりすぎたでっす!パクっ!」


 トモミンは咥えた!それはもぐら叩きのように!反射的に!


『ざわざわ……トモミン、箱を覗いて何してるんだ?』


 観客が騒ぐが、ギリギリバレなかった!


「あ!あふぅ~」


 マーサは勢いよく果てた!


「んっ!?んはぁ~!すごい量です……」


 五回目なのに、すごい量出た!


「……ん?お口に紙が挟まってる。えっと……『バナンポ(本物)を咥えながら闘う』」

 ※本物のバナンポハバナのような果物です。


「おお~っと!これはトモミン選手、大ピンチだ!バナンポ(本物)を咥えながらだと、一本に必要なかけ声『おっぷに』『ぷりぷり』を言うことができない!」


「バナンポを咥えて……これで闘えばいいのですか?どんな意味があるのでしょう?バナンポ好きだから嬉しいですけど……」


 バナンポ(本物の果実)を咥えながらいつも通り話すトモミン。


「咥えながらめちゃめちゃ喋ってる――!」


 解説のアナコが驚くのも無理はない!トモミンの腹話術レベルはSランクまで達していたのだ!


「それでは第二試合始め――!」


「いっきまぁ~す!んっ!」 


 トモミンがバナンポを咥えながら闘う!かわいい!


『おっふぅ~!』


 トモミンファンクラブは総立ち(?)だ!


「性剣バナンポの舞い!」


 目隠しをしたパラッパが躍り出すと性剣バナンポから白い液が豪雨の如くトモミンに降り注ぐ!


「にゃぁ~服が溶けるでっす~!」


 みるみる服が溶ける!! 


『きゃぁぁ~!』


 観客の女生徒達の服も溶けた!


『わぁ――!!あ、あれ?俺の服は溶けない……』


 だが、男の服は溶けない!溶ける必要がないからだ!


「トモミン選手!続行不可能!勝者!パラッパ!」


「よし!」


 決めポーズをする踊り子パラッパ!


『トモミン~……』


 トモミンファンクラブ落胆のため息。


「いや……その性剣バナンポ、改良してるよね……反則負けだね。パラッパさん」


 バナンポ液をかぶって半裸のユキノが指摘する。


「そんな……ちょっと改良しただけなのに……」


 膝から崩れ落ちるパラッパ。


「トモミン選手続行不可能、パラッパ選手失格により、シラウオ選手準決勝進出!」

 

『わぁ――――!!』


「うおぉぉ――!Cカァ――プ!!!!」


 シラウオは、野望にまた一歩近づいた!


「第三試合!拳聖レキVS生徒会副会長マーサ」


「……なによ生徒会副会長って」


 腕を組みながらマーサ(女体化)を睨む。


「おほほ……成り行きだよぉ」


 女体化してボックスを持つ未来の旦那に呆れる。


「まずはボックスね……。ゴソゴソ……ねぇ……これなに?ふざけてるの?」


 箱の中のマーサのバナンポを強く握る。


「いてて……これはユキノのいたずらで……」


「まったく、ユキノ様ったら……コシコシ」


「レキ!だめだって!おっきくなる!」


「あ!ごめん。つい、いつもの癖で……」


 みんな、マーサのせいで変な癖がついてた!


「あっ!出っ――!」


 しかし、レキは全然やめてくれなかった!


「ふぅ……中途半端は気持ち悪いわね。これでいいわね……。えっと、紙……『寝技対決』……何これ?」


「解説します!寝技とは固め技であり、抑え技、絞め技、関節技の総称です。 文字通り寝転んだ状態で相手を10秒抑え込むか相手のギブアップで勝敗が決まります!」


「おもしろそう!やるわよ!マーサ!」


「ふがふが……(おう!)」


 マーサはバナンポ(本物)を咥えていた!


「あ、あんた……『バナンポ(本物)咥える』って書いてあったの……」


「ふがふが……(ちょっと苦しい……)」


「散々、いつも私達に咥えさせておいて……!?」


「…………ふが」


 弁解の余地がなかった!


「それでは試合開始!!」


「やぁ――!」


 レキがマーサに襲いかかる!


「お――っと!レキ選手、相手の首の後ろへ自分の腕を回し、抱きかかえるようにし、上体の自由を奪う!がためだ――!!」


「おっぷにが顔に……ペロペロ」


 バナンポ(本物)を咥えながら器用におっぷにを舐める!


「きゃぁ~!」


「お――っと!なぜかマーサ選手が返した!」


「舐めるの禁止!やぁ~!!」


「お――っと!レキ選手!仰向けの相手の右側から、右手は相手のまたを通して左手は相手の頸の下を通し胸で上体を圧して抑え込む技『横四方固め』だ!」


「ふがふが~(なんでそんな技知ってるの~)」


 バナンポを咥えるマーサがもがく!


「ふっふっふ……これなら動けないでしょ!」


「ふがふが――!(まだ動ける――!)」


 マーサはレキの手の感触でバナンポをおっきくした!


「きゃぁ~!」


「お――っと!なぜか技が解けた!ど~したレキ選手!?」


「おっきくするの禁止!こうなったら!」


「お――っと!レキ選手!仰向けにした相手の頭上側から相手に乗り被さり、抱き着く様に、自分の両腕で制し抑え込む技『上四方固め』だ――!!」


「よし!えい!パクっ!」


 レキはマーサのスカートの中に顔を隠しバナンポを咥えた!バナンポを暴発させダウンする作戦に出た!


「ふがふが――!(負けるか――!)」


 レキのスカートで隠れているマーサは負けじと咥えているバナンポをレキの中に押し込む!


「はぁ――――ん!!」


 レキに電撃が走る!


「お――っと!両選手震えながらも動かない――!」


「んっ!!あっ!んっ!いや!んん!」


 衝撃に耐えながらレキは必死でバナンポを咥える!

 ※マーサのスカートの中に隠れているので観客からは見えていません!(byスキル『年齢制限』)


「ふがふが……ふが!」


 負けじとバナンポ(本物)を上下運動させる!

 ※レキのスカートの中に隠れているので観客からは見えていません!(byスキル『年齢制限』)


 んぐぅ!(あん!)じゅるしゅる!(ひん!負けるか!)んっ!んっ!んっ!んっ!んっ!んっ――――!


「ふがふが――!(やばい、出る――!)」


「よ、よし!勝てる?」

  

 マーサのバナンポが膨らむ!レキが勝利を確信する!


「もぐもぐ!やぁ――!!」


 ここでマーサの奇襲!咥えていたバナンポ(本物)を高速で食べきり、レキの秘密の入口に舌を入れた!


 レロレロレロレロ!グルン!グルン!クチュクチュ!


「あぁ――――!!!!(マーサの舌が――!!)」

 ※マーサの舌使いはスキルAV男優の効果で高速で動かすことができます。


 レキは悶絶しながらも決してマーサのバナンポを咥えたまま離さなかった!


 んぅ――!!んぅ――!!んぅ――――!!


「あう!!出っ!!」


「もう……だめ!イクぅ――ん!!」


 ビュル!!ビュルルゥゥ――!!


 プシャァ!!ビッシャァ――!!


「こ、これは……!?両選手ノックダウン!両選手ノックダウン――!」


 同時に果てた!!


「両選手ノックダウンにより!シラウオ選手決勝進出――!」


『おおおお――!』


「よっしゃ!これでDカァ――プ!!」


 確実に巨乳への階段をのぼるシラウオ!


「……やるわね、マーサ」


「……レキこそ」


 二人は互いの検討を称え握手を交わした!


 死闘を繰り広げた二人に、もはや言葉など必要なかった!


「あんたらは……、なにを公衆の面前で破廉恥な死闘を繰り広げてるの……」


 舞台の近くで状況を見ていたユキが二人の恥ずかしい戦いにツッコミを入れる。


『…………』


 二人は我に返って赤面した!!


「さぁ~なんやかんや試合は進み、ついに決勝戦!『勇者ユキノ』VS『元Aカップシラウオ』だ――!!」


「愛魚女魔法女学園首席で生徒会長の私がダイジェストなんて……」


 いつの間にかユキノに負けて半裸にされたサーフォンが悔し涙を流す。


「……どんまい」


 マーサはサーフォンの肩をポンッと叩く。


「とうとうここまで来たか!私に勝てば『パイの実』二個ゲットだ!」


「夢のFカップまで、あと一つ!!」


 Dカップシラウオが自慢の胸をツンと上げ、意気揚々と勇者ユキノに挑む!


「それでは決勝戦始め――!」


「やぁ――!おっぷに――!」


 性剣バナンポをユキノに打つ!


「甘い!!ぽい~ん!」


 ユキノは自慢のFカップのおっぷにで性剣バナンポをはじいた!


 これは一本ではないのか?そんな疑問はどうでもいい!そこにあるのはFカップ、ただそれだけだ!


「くぅ――!これがFカップの実力!?羨ましい!!まだまだ――!おっぷに!おっぷに!おっぷに――!」


「甘い!甘い!甘い――!ぽいぽい~ん!」


 ことごとくシラウオの攻撃を弾く!


「だ、だめだ……」


 すべての攻撃をFカップには通用しないのか……!?


『……し~らうお!し~らうお!』


 シラウオを応援する声が観客から沸き起こる!


「……え!?」


 戸惑うシラウオにユキノが声をかける。


「あれはトモミンファンクラブ……通称『ちっぱい団』だ!」


「え……ちっぱい団……そんな、胸の小さな子なんて男子から人気ないんじゃ……」


「はっはっは!バカだなシラウオ!男子は小さな胸も大好きだ!ただ大きな胸は揺れるから見ちゃうだけだ!」


 ど正論な名言をいい放つ!さすが勇者!さすが人類の頂点!


「それでも……私は……おっぷに――!」


 シラウオ渾身の一撃!!


「おお!バシッ!」


 シラウオの攻撃がユキノのおっぷににクリーンヒット!


「優勝!シラウオ――!」


『わぁ――!!!』


「よくやったな……シラウオ……シオシオシオ」


 突然、ユキノのおっぷにがしぼんだ!FからE……EからDへと!


「え?え――!?」


 萎んでいく勇者ユキノの胸に戸惑うシラウオ。


「お!?効果が切れたか。パイの実の効果は三日間だけだ。私は本当はDカップなのさ」


 ユキノはDカップの胸を両手で押さえながらシラウオに優しい顔を向ける。


「どうだシラウオ。胸の大きさだけで幸せになれると思うか?」


 ユキノの堂々と自らのDカップを揉む姿にシラウオは感銘を受けた。


「ゆ、ユキノ様…………。私、Aカップでもいいです!私自信の魅力で……モテてみせます!!」


『わぁ――!!!!』


『し~らうお!し~らうお!』


 いつまでも鳴りやまないシラウオコール。


 シラウオはこの大会で、胸の大きさより大切な大きな何かを学んだようだ!


「みなさん!表彰式に移ります!」


『うおぉぉ――――――――!!!!!!』


 実況席にいたアナコが舞台に上がると、観客は一斉に総立ちした!アナコは知る人ぞ知る『Gカップ』だった!


『あ~な~こ!あ~な~こ!あ~な~こ!あ~な~こ!』


 ぶるん!ぶる~ん!!ぶるん!ぶる~ん!!!!


「…………」


 シラウオはゆっさゆっさ揺れるアナコのGカップを見て呆然と立ち尽くす……。


「男は……みんなバカばっかりだ!!」


 笑顔でさらっと確信を言う勇者ユキノ。


「私だって!私だって――!!」


 ユキノのからパイの実を奪い取り、がぶ飲みしようとする!


「こ、コラ――!」


 ユキノが止めに入る!


「みんな!シラウオを止めろ――!」


 マーサも駆け寄る!


「シラウオ殿――!」


 剣聖レキが走る!


「まったくもう――!」


 レキも走る!


「やめるで~っす!」


 トモミンも加わり、シラウオを全員で止めに入り、大会は終了となった。


「……ワシは?」


 壇上の上で表彰状を持ったまま取り残されるライトツナ大統領であった……。


「Gカップに……私はなるの――!!!!」


 みんなに取り抑えられながら、ひたすら「Gカァ――プ!私のGカァ――プ!!」と叫ぶシラウオであった。


 <揺れてるのは……見ちゃうよね!つづく!!>

 

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