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「あ~んん!!冷たくておいしぃ~!!!!」『アイス革命クーリッピュ』

今年のハラミサガリ王国は異常な高気圧の発達により酷暑の日々が続いていた。


【城内 中庭】

魔女への戦いを控えたロイヤルフィアンセーズだったが、余りの暑さに全員、中庭でぐったりしていた。


「暑いでっす~」

聖女トモミンがメイド服のスカートの裾を両手で持ち、バタバタさせている。


拳聖レキもタンクトップをまくる。

「そうね。異常な暑さね」


「トモミン殿!レキ殿も、はしたないですよ!」

軽鎧に身をまとった剣聖イクが注意する。


「はわわ!すいません!」

「イク様はそんな暑そうな鎧着て平気なのですか?」

レキがイクの鎧を凝視する。


「わ、私は騎士道を心得ているがゆえ……」

話の途中で、勇者ユキノはイクの両肩をガシッ!っと掴み、後ろを向かせた。なんと鎧の後ろに送風機が装着されており、鎧の中に涼しい風をブォォ~っと送り込んでいた!!


「フフフ……イク、この鎧は涼しそうだな」

「ゆ、ユキノ様!こ、これは……!!?」

あわてふためくイク。


「それにしても……今日は特に熱いですわね」

中庭の椅子に腰掛けながら日傘をさす鉄火面サーフォンがギラギラした太陽を眩しそうに覗いてみた。


ババァ――ン!!

「こんなこともあろうかと、アイスを持ってきた――!!」

大声と共に変態マーサがトモミンのメイド服のスカートの中から登場した!


「きゃぁ!ご主人様ぁ~」

「あんた、どこで涼んでいるのよ!!」

レキがマーサの頭を叩く。


「マーサ様!その手に持っている小袋はなんですか?」

サーフォンはマーサが持つ小袋に興味津々だ!


マーサはアイスを自ら食べてみせる。

「ああ!これは、この先端のキャップを外して口に入れて袋を握ると……ゴクゴク……うまい!!バニラアイスが出てくるのだ!その名も『クーリッピュ』!!」


「トモミンもクーリッピュほしいです!」

暑さに限界だったトモミンはマーサの前で跪き、口を大きく開ける。


「よし、トモミン出すぞ」

マーサはトモミンの口に目掛けてクーリッピュを放出する!


「く~りっ……ぴゅ!!」

クーリッピュから勢いよく飛び出した白い液体はトモミンの口の中に飛び込む!!


「んぁ!!冷たい!!おいし~!!」

トモミンが頬を両手で押さえながら跳び跳ねて喜ぶ。


「わ、私にも頂戴!」

レキがマーサの前で正座をして口を開ける。


「私も貰おう!」

ユキノは体育座りをしながら口を開ける。


「マーサ殿!わ、私も欲しい!!」

イクは四つん這いになりながら口を大きく開ける。


マーサは眼前に広がる美少女たちに興奮した!

「しょうがないな!みんなまとめて……く~りっ……ぴゅ!!どぴゅ!!どぴゅぴゅ!!」


『あ~んん!!冷たくておいしぃ~!!!!』

美少女たちは口の回りについた白い液体も残さずベロで拭き取る。


「マーサ様……私はこちらのが……」

サーフォンは四つん這いでマーサに近づき、マーサのズボンを下ろすとマーサのバナンポを咥えた。


「あう!冷たくて気持ちいい!!」

「はい、暑いので氷を含んだまま、ご奉仕させていただきます」

氷を含んだサーフォンの口撃にマーサはすぐに撃沈する!


「ああ!で、出るぅ!!」


く~りっぴゅぴゅ!!


「……ごっくん。はぁ……おいしいですわ」

頬に手を当て高揚な表情を見せるサーフォン。


レキ、トモミン、イクがマーサに静かに近づく。

「わ、私もそれがいいわ」

「ご主人様!トモミンも!」

「マーサ殿……私にも!!」


ニヤッと微笑みながらユキノもゆっくりとマーサに近づいた。

「暑いときに熱いのを飲むのも一興だな」


ぺろぺろ、くぽくぽ、んっ!んっ!れろれろ、ちゅぱちゅぱ!んっ!んっ!んっ!んっ!ん――!!!!


「ああ!みんなでそんなにしたら!!」


く~りっ……どぴゅぴゅ!!ぴゅ!!ぴゅ――――!!


『んはぁ!!あっつ――!!!!』

バターン!!

マーサの熱々バナンポジュースが全員にかかり、みんな暑さでのぼせた!!


「み、みんな……大丈夫?」


ひとり晴れやかな顔を見せるマーサであった。


ハラミサガリ王国は今日も平和だね。


<続く>


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