「だめぇ――!癖になるぅ――!!」『イーペーパコパコのドラ4』
魔王軍四天王との死闘を制した勇者一行は旅の疲れを癒すため、王国唯一のギャンブルの町『パーチコン』に身を寄せていた。
チュンチュン……クチュン!
ここでも朝を告げる鳥『花粉鳥』が眠っている旅人に朝の訪れを知らせる。
「ん……んあ!マーサ……やめて――!」
ベッドの上で悶える幼なじみのレキ。
「んん!んぁ!も……揉み過ぎよ、マーサ……」
布団の中でおっぷにがプルンプルン揺れている!
「んはっ!……いい加減にしなさぁ――い!!」
目を覚まし布団を勢いよくぶっ飛ばす!
「……あれ?……誰もいない……」
しかし、ベッドの上にはレキしかいなかった。
「あ!あん!やぁ――!!」
突如、レキのおっぷにの間からバナンポ(本物)が飛び出した!
「ぽぽ~ん」
バナンポが喋った!!
「か、かわいい……」
飛び出したバナンポを両手で受け止めると、あまりのかわいさに思わず頬をすりすりする。
「ぽぽ~ん……」
レキにすりすりされ、緊張して固くなるバナンポ!
先の激闘でレキのおっぷにの間で奇跡的に生き残っていた魔王軍参謀バイブンの魔バナンポが、マーサの伝説の秘奥義『◯イパーン』の光を浴びることで覚醒し『覚醒バナポン』として誕生したのだった!!
「バナポンポン!」
バナンポの皮を手のように振る。
「バナポンっていうんだ!かわいい!!」
またバナポンを頬ですりすりする。
「ぽぽ~ん!」
バナポンはすりすりから逃げるように、レキのおっぷにの間に挟まった!
「やぁ~ん!……もう、ここが好きなの?しょうがないわね~」
バナポンはレキのおっぷにの谷間が落ち着くようだ。
「ぽぽ~ん……」
レキのおっぷにの谷間から幸せそうな顔が覗いていた。
ガチャン!
「レキ~!!起きてる!?」
急にドアが開き、勇者ユキノが顔を出す!
「ひゃい!!お、起きてます!」
咄嗟にバナポンを隠すようにパジャマを整える。
「せっかくギャンブルの町に来たんだから『マージャンガ』やらない?やったことある?」
「で、できます!すぐに支度しますので待ってください!」
レキは揺れるバナポンを必死で隠しながら支度を急いだ。
【マージャンガ店『シンダイニュウカ』】
マージャンガとは五角形のテーブルを五人で囲み、『パイ』と呼ばれる駒を揃え『役』を揃えるゲームである。
「まさか四人とも『マージャンガ』ができるとはね……これを捨てて……」
マーサは自分の手牌からパイを一つ捨てる。
「マーサとは小さい頃にやったことあるわね!私に勝ったことあったっけ?」
自信満々のレキは足元の大きなスリットが特徴のセクシーチャイナ服だ!マージャンガをやる時の正装は『チャイナ服』と決まっている!
「エルフの里でも流行ってますよ。それ!チーポンポン!」
チーポンポンとは相手のパイと合わせ順に三つパイを揃えることである。もちろんトモミンの服もチャイナ服だ!チーポンポンで屈むと『ちっぱい』が見える!
「私も剣の道は相手の裏を読む道……修行の一環で修得済みです……ポンポンチ――!」
ポンポンチーとは同じ数字のパイを三つ合わせることである。胸元の大きく開いたチャイナ服から覗くイクのおっぷにが波打つ!
「私はおじいちゃんと遊んだくらい~」
ユキノは何も考えずパイを捨てる。
ユキノの服は脇から腰まで大きなスリットを紐で結んだセクシーミニチャイナ服だ!横から見るとほぼ裸だ!
「それ!ポンチーポポチンリーチ!!」
マーサ、あと一手でアガリ!緊張の瞬間!
どうでもいいけど、マーサはキョンシーの服装だ!
レキはマーサを怪しむ。
「ふふ……マーサ、大きいの持ってるわね」
※役のことである。
トモミンはマーサの行動に焦る。
「ご主人様、早く入れて……」
※パイのことである。
イクはマーサの挙動に慌てる。
「……くっ!焦らさないでひと思いに入れてくれ!」
※もちろん、パイのことである。
ユキノはマーサを見つめる。
「早く……大きいの……入れて……」
※なんのことだか、わからない。
「くっ、まだだ……まだ揃わない」
マーサがパイを捨てる。
「はいそれ!ポローン!!!」
マーサの捨てパイでレキがアガった!!
相手のパイでアガることを『ポロン』
自分で引いてアガることを『ツツモタセ』(略してツモ)という!
「えへへ――!はいマーサ脱いで~。負けたら脱ぐのよ~常識よ~」
脱衣マージャンガは常識だ!
「まて……レキ」
マーサの鋭い眼光がレキに突き刺さる。
「え!?……何よ!!!」
レキが咄嗟に胸を隠す。
「夢も 希望も 明日も 未来も
恋も 愛も みんなの想いも 全部乗せて!!
これが……俺の……人生(生きる道)だ――!!!」
マーサが振り上げた腕から光輝くドラゴンが現れる!!
「うぉぉおおお――!!!」
マーサはドラゴンとなった腕をレキのおっぷにに目掛けて振り下ろす!
「最終話で使いそうな必殺技っぽいのをここで使うの――!!?」
ユキノ、イク、トモミンの目が飛び出る!!
ゴォォ――!!パァ――ン!!
ドラゴンになったマーサの腕がレキのおっぷにに命中するとレキのチャイナ服は弾けとんだ!
「きゃぁ!何するのよ!」
慌てて露になったおっぷにを隠す。
「あ!あれは!」
ユキノが指を指す!
レキの隠したおっぷにから『バナポン』と『パイ』が勢いよく飛び出した!……イカサマだ!!
「ぽぽ~ん……」
「わ!かわいい!!」
飛び出たバナポンをユキノがおっぷにでキャッチする。
「バナンポ!!じゅるるる~」
トモミンのヨダレがすごい!
「トモミン、食べちゃダメ~!」
バナポンに襲いかかろうとするトモミンをレキが必死で止める!
「それはそうと、レキ殿……イカサマですね」
イクが腕を組み、レキに言う。
「ふっふっふ、俺の勝ち!イーペーパコパコのドラ4……役満だ」
レキのおっぷにから出たパイを手に取り、マーサが上がった!
「な!!役満!?それでは……」
イクは愕然とする。
「全員……お尻を出せ」
マーサは勝ち誇った。
「ううう……」
観念して、レキは黄色いかわいいショーツを脱ぎだす。
「あ~負けちゃったか~」
ユキノも次いで赤色のセクシーショーツを脱ぎだす。
「え~ん、痛くしないでね。ご主人様ぁ~」
泣きながらトモミンもパナンポのプリントショーツを脱ぎだす。
「くっ!私としたことが……」
イクも青色と白色の縞々ショーツを脱ぎだす。
下半身だけ裸になった四人は四つん這いになってマーサに向かってお尻を並べる!
「やった!これがやりたかったんだ!!」
パシパシッ!
マーサはレキのお尻を叩いた!
「いたっ!え~ん!マーサのバカ~」
『マージャンガ』は負けた人のお尻を点数分叩くゲームなのだ!
※もちろん、女神フレイヤ考案である。
マーサは両手を振り上げた!
「お尻ぺしぺし!お尻ぺしぺし!」
「くっ!!屈辱!!ひぃん!!」
イクのお尻がぷるぷる揺れる。
「お尻ペシンペシン!お尻ペシンペシン!」
「あう!はう!んん!ちょっといい……」
ユキノのお尻が赤くなる。
「お尻パシパシったらパシパシ!お尻パシパシったらパシパシ!」
「え~ん!いたいよ~!!あぁ~ん!」
トモミンの小さいお尻が叩かれて腫れる。
「た、楽しい……」
四人のお尻を叩きながら感動を噛み締める。
ズポッ!
「ひゃん!!マーサ!!急に入れないでよ!!入れるのは反則よ!!」
レキのお尻が跳ね上がる!
「……それ、俺じゃないよ」
よく見ると、バナポンがレキに突入していた!
「ぽぽ~ん!!」
「ぽ……ぽぽ~ん!!」
興奮したマーサは自分のバナンポを取り出した!!
「あ、ああ……」
「あ……」
「ご、ご主人様……」
ユキノ、イク、トモミンの三人は無意識のうちにお尻を振ってマーサが来るのを待っていた……。
スキル『年齢制限』がバナポンのかわいさに惑わされ発動するが遅れた!マーサのバナンポにバナポンと同じように顔が書かれる!
マーサの『お尻ペシペシ』と『バナンポパンパン』が彼女達に襲いかかる!
パンバシバシ!パンバシバシ!
「やぁ~ん!入れながらお尻叩かれるなんて――!!癖になっちゃう――!!」
ユキノ、恍惚の表情。
パンパン!バシンバシン!パンパン!バシンバシン!
「はぅ!あん!はぅ!あん!……確かに……癖になります」
イク、至福の笑顔。
パシバシパシ――ン!!パシバシパシ――ン!!
「はう!にゃん!へぅ!ご主人様ぁ~」
涙目トモミン。
マーサは「これで最後だ――!」とレキのお尻を掴む!
パン!パン!パン!
「やん!あん!やん!……ちょ、ちょっと!私はお尻叩かないの!?」
「いや……叩くと怒るかと思って……」
頭をポリポリ掻くマーサ。
「叩かなくても怒るわよ!!みんなと一緒がいい!」
「――あまのじゃく!!では、お言葉に甘えて……バシン!!バシン!!」
「あん!強い!!やん!!でも、気持ちいい……」
高揚するレキ。
パシパシパシパシパシパシ
「やぁ~ん!ご主人様ぁ~!!」
……トモミンには一番いけないことをしている感じがする!
「マーサ、それは犯罪だ」
赤くなったお尻を突き上げながらユキノが注意する。
「うむ、マーサ殿、捕まります」
赤くなったお尻を両手でさすりながら、イクも賛同する。
マーサは「そ~なの!?」のトモミンを叩く手を止める。
「叩きたければ、私を叩きなさいよ!」
一番ハマったのは、レキだった!
「では、トモミンはバナポンに任せて……いくぞ――!!」
バナポンは「ぽぽ~ん!!」と吠えた!
マーサもバナポンを真似て「ぽぽ~ん!!」と叫んだ!
バナポンが仲間になった瞬間であった……。
彼女達は全員で『はぁぁ――ん!だめぇ――!癖になるぅ――!!』とハモった!
『罰ゲームだから大丈夫か?』とスルーしていたスキル年齢制限は、さすがに『おーい!ここは店の中だよ~!』と全員にツッコミを入れた!
【夜更け……宿屋マーサの部屋】
「はいはい、女神登場~っと……マーサ!」
突如現れた不機嫌そうな女神フレイヤ!
「あ!女神様!お久しぶりです!」
苦笑いのマーサ。
「『お久しぶり!』じゃないわよ!!」
女神フレイヤはかなり怒っている。
「……すみません」
状況を理解したマーサはすぐに謝った。
「全く……」
女神フレイヤは少し溜めてから、マーサに向かって大声でこう言った……。
「なんでギャンブルで負けて借金3億に戻してんのよ――!!!!」
戻してのよ――!
戻してのよ――!
のよ――!
ギャンブルの町『パーチコン』に女神の声が反響し、『山びこ』のように『こだま』した。
マージャンガ対決のあと、町に繰り出したマーサは、しっかりギャンブルで負けていたのだ!
マーサは懲りない性格なのだ!
AB型は……関係ない(たぶん)!
マーサの借金▲300000000ノーエッチ!
振り出しに戻る!
「すいません!!もう二度とギャンブルはしません!!賭けてもいいです!」
「……言ってるそばから、賭けてるじゃないの――!!」
「あ!……あはは」
マーサはただただ笑うしかなかった!
「バカバカ……バカ――!!!!」
女神の怒声が眠らない町『パーチコン』に響き渡った――。
<つづく!>