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「まらこんなにれるの?(まだこんなに出るの?)」『繋げ!バナンポジュースリレー!』

「大変だ――!!」

 窓のドアが開き、勇者ユキノが顔を出す。


「え!?ユキノ!?うっ!!」

 ドピュピュ!!


 マーサは勢いよく拳聖レキの口の中にバナンポジュースを発射した!


「んぐぅ――!!ゆ、ゆひの様!?」

 ピンクのナース服がはだけて、おっぷに丸出しで、後ろで手を縛られて身動きがとれないレキはバナンポジュースを口いっぱいに含みながら驚く。


「すごいお楽しみ中だったか!しかし、大変だ!イクが熱を出して寝込んでしまったのだ!」

 心配するユキノにマーサがイケメンの顔をしながら話す。


「なるほど。それで俺のバナンポジュースが必要だと」

 マーサのバナンポジュースにはすべての状態異常無効化の効果があるぞ!


「と、いうわけで、バナンポジュース貰うぞ」

 ユキノは身動きのとれないレキにキスをしてバナンポジュースを吸いだす。


 じゅるる~。

「んはぁ!ユキノ様ぁ~」


「はりはほ(ありがと)ひほいへひふにほはへる!(急いでイクに飲ませる)!」

 ユキノは窓に足をかけるとイクの元へ急いだ!


ハラミサガリ王国の町並みをマーサのバナンポジュースを口に含みながら屋根伝いに走るユキノ!

「はってろほ!ひふ!(待ってろよ!イク!)」


 しかし、その不運は急にユキノを襲う!


 ピキィ――ン!!

「んはぁ――!!はしふった!!(足つった!!)」


 その場でのたうち回るユキノ!

 このまま力尽きてしまうのか!?


「ユキノ……様?」

 偶然、屋根の上を歩いていた鉄仮面サーフォンがユキノを覗き込む。


「さ、さーふぉん!!かくかくしかじかで!!」

 

「……わかりました。マーサ様のバナンポジュースは私がイク様に届けます!」

 全てを理解したサーフォンはユキノに口づけをしてバナンポジュースを譲り受ける。


 じゅるる~チュポン!


「いっへひまふ!(行ってきます!)」


 サーフォンは走る!風邪を引いたイクの元へ!!


 ダッダッダ!!ガラガラ!!

「しまっ――!?」

 不意に屋根の底が抜けた!


 サーフォンは落下する!


 ドスン!


「きゃ!びっくりした~。え?サーフォンさん?」

 そこに教会だった。シスターシホンがサーフォンの顔を覗き込む。


「んむふむんむむ~!!」


「わかったわ。マーサさんのバナンポジュースは私がイクさんへ届けるわ!!」


 ちゅ~!じゅるる~んぶ!


 全てを理解したシスター・シホンはサーフォンから受け取ったバナンポジュースを口に含んで走り出す!


「まっへへ!ひふはん!(待ってて!イクさん!)」


 その後、なんやかんやあり、シホンが口に含んだバナンポジュースはトモミン→イクィラ→再びレキ→元魔王軍四天王アマルルパール→女神フレイヤ→騎士団長ポメラーニア→元魔王ノート・ノーエッチ→くの一ノーク→再び勇者ユキノへと繋がった!


「くっ!マーサのバナンポジュースが残り少ない!間に合うか!?」

 勇者ユキノは走る!イクの部屋までもうすぐだ!


 ドン!


「あっ!……ごくん!」

 角を曲がったところで時期国王ノイドとぶつかり、その弾みで最後のバナンポジュースを飲んでしまった!


「大丈夫ですか!?ユキノ様!?」

 心配するノイド。


「ああ……私は大丈夫なのだが……マーサのバナンポジュースをイクに届けられなかった……」

 ユキノは落ち込んだ。


 みんなが繋いだバナンポジュースを飲んでしまうとは……。


 自分の不甲斐なさを悔やんだ。


 マーサのバナンポジュースがなければイクは……イクは……。


「マーサ兄さんなら、そこにいますよ」

 ノイドがイクの部屋を指差す。


「へ?」

 ユキノは最後の力を振り絞り、なんとか立ち上がると、イクの部屋の扉をゆっくりと開けた……。


 カチャン……。


「アンアンアンアン!!マーサ殿!!イッちゃう!イク、イッちゃう!!あはぁ~ん!!」

 部屋の中ではマーサとイクが激しく交わっていた!


「イ……ク?」

 ユキノは立ち尽くす。


「またイッちゃう!!だめぇ――!!」


「俺もだ!!出る!!」

 びゅるる――!!


「はぁ~ん!!中にいっぱい!!」


「おっと、また下の口に飲ませてしまった。でも、大丈夫!まだ出るからな!ほら、イク」

 マーサは引き抜いたマーサのバナンポをイクの口に近づける。


 びゅる!ぴゅ――!!


「パクッ!んぐ~!ごっくん!まらこんなにれるの?(まだこんなに出るの?)れろれろれろ~」

 とろ~んしたイクはマーサのバナンポを美味しそうに舐めた!


「は、ははは……」

 勇者ユキノは不気味な声で笑いながら立ち上がり、服を脱いだ。


「ん?ユキノ?ボロボロじゃないか!ユキノもバナンポジュース飲むか?」


「ああ……ベンティサイズでな!」


 <ちょ!そんなに吸ってもトールサイズの量しかまだ出ないよ~!!……つづく!!>

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