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「あっ……そんなにそこで喋ったら……出る!!」『フィアンセへの道』

「私にフィアンセ修行をしてほしいの」

 イクィラはマーサに唐突に言った。


 イクィラの恋人、第七王子ノイドは『戴冠式』を経て王となる身。イクィラは自身が妃となるプレッシャーに耐えれず、血迷ってフィアンセがたくさんいるマーサに相談してしまったのだ。


「ん~……ん!」

 デスク越しにイクィラの相談を真面目な顔で聞いている様子のマーサだったが、一瞬、体がビクッ!となり、その様子にイクィラが驚く。


「な、なによ。私が真面目に相談をするのがそんなにおかしいの?」

 マーサの態度に不機嫌になるイクィラだが、デスクの下から顔を出したマーサ専属メイド兼聖女トモミンが代わりに説明する。


「……ごくん。すいませんイクィラさん。ご主人様は現在、『バナンポ引力の呪い』の治療中でっす」


「なによ!『バナンポ引力の呪い』って!!」


「俺から説明しよう」

 マーサは椅子から立ち上がると存在感のあるバナンポが姿を現す。

「きゃ!ば、バカ!え?んぶぶぅ~!!」

 イクィラはマーサのバナンポに吸い寄せられ、そのまま奥まで咥えた!


「んぶ~っんぶふ!?(ど~なってるの!?)」

 イクィラは、もがきながら涙目でマーサに上目遣いをする。


「前に天界だか魔界だかの宝物庫にあった腕輪を貰ったのを思い出して、ふざけてバナンポにつけたら抜けなくなっちゃったのだ!」

 マーサはイクィラに咥えられながら仰け反った!もう一度言おう、咥えられながら仰け反った!!


「んぶぶ、んんおっんっん!んぶぶんなんんおお――!!(どこで何を貰ってどこにはめてるのよ――!!)」

 イクィラが何か、んぶんぶ言った!


「あっ……そんなにそこで喋ったら……出る!!」

 マーサはイクィラの頭を押さえた!出るときに頭を押さえる行為は本能なので許してください!!(誰に言ってるの?)


 びゅるる――!!!!


「んん~!!んぶふぶぷ――!!(いやぁ~!!喉の奥に直接流れてきて溺れるぅ――!!)」

 イクィラの喉がゴクゴクしている!


「んはぁ!!?離れた!?」

 イクィラはケホケホ言いながらマーサのバナンポから解放された!

 

 トモミンが叫ぶ!

「イクィラさん離れて!ご主人様が出してから10秒間は呪いが解けます!ご主人様の3メートル以内に近づいた女の子は同様にバナンポに吸い寄せられるます!」


「え!?そうなの!?」

 イクィラはマーサから距離を取る。


「ああ……距離を取られて寂しい……」

 マーサは悲しんだ!


「ご主人様……私はいつでもそばにいます」

 トモミンはマーサに近づく。


「……トモミンさん」

 呪いだとわかっていても主人のそばにいたいという決意。イクィラは自身と照らし合わせ、自分に足りないのは「ノイド様のそばにいる覚悟なのでは」と思った!


「んっん――!!」

 トモミンがマーサのバナンポを奥まで咥えた。


「ごめんなトモミン。俺の呪いのせいで」


「心配しないでください。私にはむしろご褒美です」

 腹話術Sランクのトモミンが四つん這いの格好でマーサのバナンポを奥まで咥えながらニコッと話す。



ガチャ。部屋のドアが開く。


「あれ?イクィラとマーサ兄さんとトモミンさん」

 マーサの部屋に遊びにきたノイドだ。


「え……わぁ――!!」

 突如、ノイドの体がトモミンに向かって引っ張られ、偶然ノイドのズボンが脱げ、ノイドのバナンポがトモミンの秘密の入り口に突入する!


「かはっ!!!太ぉ!?これは……ノイド……様!?」

 トモミンはマーサのバナンポを咥えながら自身に入った異物の形でノイドのバナンポと確信した。(トモミンは以前からノイドと寝取られプレイを楽しんでいます)


「そうか!俺のバナンポ引力の呪いがトモミンに伝わってノイドがトモミンに吸い寄せられたんだ!」

 頭の回転が早いマーサが解説する!


「……そんな、ノイド様……でも」

 イクィラは恋人のノイドがトモミンに入れたことにショックを受けたが、それよりも自身のフィアンセであるトモミンが他人に入れられても全く動じないマーサに驚いた。


(……私に足りないのは……包容力?)

 後ろと前から突かれるトモミンを眺めながらイクィラはひとつの答えにたどり着いた。


「トモミン!出る!」

 マーサがトモミンの頭を押さえる!


「トモミンさん!出ます!」

 ノイドがトモミンのお尻を鷲掴みにする。


「あはぁん!!はい!おふたりとも、我慢せずにトモミンに全部出してください!!んは――!!」


 びゅるる――!!

 びゅるる――!!


「んぁぁ――!!からだの中が……熱いでっす!!」

 トモミンからバナンポジュースがボタボタ垂れる!


「私も……」

 イクィラは決心のついた顔で服を脱ぎ、四つん這いになってノイドのバナンポを咥えた。

 そこには悩んでいた自分と決別した晴れ渡る顔をしたイクィラの姿があった。人は悩む。故に弱い。だが、本当に強い人は弱さをしっている人ではないか。弱々しかったイクィラの目の奥に強い意思の炎が燃え上がる。


「イクィラ?」

 驚くノイド。


「ん~んっ!!んんん!!(マーサ、入れて!)」

 イクィラはノイドのバナンポを咥えながらマーサにお尻をフリフリする。


「あたりまえだ――!!」

 意味不明な言葉を叫びながらマーサは突進した!


 ズブゥゥ!!


「んんん……んぁ――!!(これが……包容力!!)」


 マーサとノイドに突かれながら、大きな勘違いをするイクィラであった!!


「イクィラさん……たぶん、間違えてます……」

 冷静にツッコミをするトモミンであった!


 <んぁ!!溢れちゃう!!……つづく!!>



 



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