「チンチンくすぐったい?」『わんにゃんパラダイス』
チュンチュン……クチュン!
ハラミサガリ王国 レキの寝室に朝の訪れを知らせる花粉鳥の鳴き声が聞こえる。
レキの寝室でも新たな泣き声が聞こえていた。
「ばぶ~ばぶ~」
「あらあら、起きたの?おっぷに飲む?」
レキは優しい顔でタンクトップをたくしあげ、おっぷにを露にする。
「ばぶ~!!」
ちゅぱ!ちゅるちゅちゅちゅ~!んぱぁ!
「あん!吸いすぎ!んぁ!ちょっと!そんなに吸わないで!んぁ――!」
ちゅるるるるるるるるるる……んぱぁ!!
「だめだめだめだめだめ……イクぅ――!!」
ガチャ!
3階なのに窓が開き、いつものように勇者ユキノが顔を出す!
「レキ~!!おはよ~って……何してるの?」
「ゆ、ユキノ様!!こ、これはマーサが……赤ちゃんプレイしたいって……」
オムツを履いた変態マーサがレキのおっぷににむしゃぶりついていた!
「おっぷにウマウマ~ばぶ~」
おっぷにに夢中のマーサにユキノが注意する。
「……読者が勘違いするから、止めようね」
最終回の戴冠式からまだ3日しか経っていなかった!作者は「物語が完結したら、安易に子供を主人公にして続編書きたがるけど、たいして面白くならないよね~」と毒を吐く!
マーサが窓の外のユキノに気づいて、スッと立ち上がる。
「ようユキノ!ノイドが王様になったが、なんせまだ若い。力になってくれな!頼んだぞ!」
「よく、オムツ履いて真面目な台詞を言えるね……」
マーサは裸にオムツだけを履いた本格派赤ちゃんプレイをしていた!エッチに妥協なし!マーサは常に物事に全力で挑む男であった!
「それで、私の部屋に何か用事がありましたか?」
レキがそそくさとおっぷにをしまいながら聞く。
「そうそう!子犬拾ったの!ほらっ!」
ユキノが窓から両手を出すと、可愛らしい動物が顔を出す。
「にゃわん!」
子犬(?)は犬のような猫のような可愛らしい小型犬で、窓から部屋に入り、レキの元へジャンプする。
「きゃ!わ~可愛い!この犬種はチワワと猫のマンチカンのミックス犬で『チンチカン』という犬種ですね!」
「卑猥な名前の犬種だね……」
マーサはチンチカンの頭を撫でながら呟く。
「にゃうにゃう……にゃわん!」
ユキノが窓から部屋に入りながら話す。
「でね、飼おうと思うのだけど、名前は何がいいかなぁ?チンチカンだからチン……チン……ん~?どうしよう?」
レキも子犬を抱えながら考える。
「そうですね~。チンチカンだから……チン……チン……どうしましょうかね~?」
「やめて、俺のバナンポが反応してしまう……」
いちいちバナンポがピクピク反応をする!
他人事ではなかった!
「よし!チンチンにしよう!」
ユキノはまさかの名前をつけた!予想を何度も裏切る行為!これこそがユキノが勇者である所以なのだ!
「いいですね!ほら、チンチン~気持ちいい?チンチン気持ちいい?」
レキはチンチンのお腹を擦りながら遊び始めた!
その頃、ハラミサガリ王国騎士団長 剣聖イクがちょうどレキの部屋の前歩いていた!
【廊下】
「おや?レキ殿の部屋から楽しげな声が聞こえる……」
イクはいけないと思いながらも聞き耳を立てた。
『チンチンくすぐったい?こちょこちょこちょ!うふふ、チンチンがすごく喜んでる!チ~ンチン、チンチン~』
「え!?」
イクは聞き間違えたかと思い、もう一度、耳をドアにつける。
『チンチン立った!お利口さんだね~!よしよし……チンチンいいこいいこ……きゃ!チンチン暴れないで!やん!顔中べとべと!もう!チンチンたら~私も舐めちゃうぞ!ぺろぺろぺろ~!』
「……よし!聞かなかったことにしよう!」
イクは(知らないほうがいいこともある)と心の中で思い、その場を立ち去った。
【レキの部屋】
「もうチンチン舐めないでよ~顔中べとべと」
レキはチンチンに舐められ顔中がべとべとだ!
「あの~俺のバナンポが謎のヤキモチを焼いているのだが……」
ユキノとレキがチンチンとばかり遊んでいるので、マーサのバナンポが拗ねて元気がなくなっていた!世にも珍しい元気のないマーサのバナンポ!
服を脱いだユキノがマーサのバナンポをおっぷに挟む。
「仕方のないバナンポだね~。私が遊んであげるよ」
ユキノは、おっぷに隠れたバナンポに両手でおっぷにを寄せ刺激を与える!
「ほら、元気でた」
ユキノのおっぷにの谷間からマーサのバナンポが「こんにちわ」した。
「ユキノ様!チンチンが遊び疲れて寝ちゃいました!」
レキの膝の上で可愛らしく子犬が寝ていた。
「にゃう~ん……」
「では、一緒にマーサのバナンポと遊ぶか?」
「……遊びます」
レキとユキノへ服を脱ぎながらマーサのバナンポをサワサワ触る。
「あう!レキ……ユキノ……これ!」
マーサはなぜかあった犬の耳のカチューシャをレキに猫の耳のカチューシャをユキノにつける。
「もうバナンポ、カチンコチンだわん!」
四つん這いで悪戯っぽくバナンポを触るレキ!
「にゃ~タマタマで遊ぶにゃ!」
横になりタマタマを舐めて遊ぶユキノ!
「うふふ、バナンポ気持ち良さそうだわん!」
レキは犬のようにバナンポを舐める!
「あ!ユキノ!そこはお尻!」
(どこまで入るかにゃ~)
ユキノは猫のようにゴロゴロ縦横無尽にマーサを舐めまくる!
「あう!ワンニャンパラダイス!!」
そして、相変わらずアホなマーサ!
そして、四つん這いの彼女達二人を並べる。
「まずはレキワンちゃんに入れます」
ズプゥ!
「わぉ――ん!マーサぁ!あん!はぁん!気持ちいい……わん!
「次はユキノネコにゃんだ!」
ズップゥ!
「にゃん!やっと入れてくれたにゃん!!はにゃ~ん!!奥まで響くにゃぁ~ん!!」
ズン!ズン!ズン!交互にズン!ズン!
「わん!わぁ~ん!ひゃん!わん!わん!」
「にゃぁ!にゃぁ~ん!にゃん!にゃん!」
「レキ!ユキノ!出すよ!」
ビュー!!ビュー!!びゅるるぅ――!!
「はわぁ――ん!!」
「んにゃぁ――ん!!」
二人は遠吠えのように体をのけ反らせ、絶頂を向かえた!
ガチャ!!
部屋のドアが開き、トモミンが慌てて入ってくる!
「大変です!レキ様!あ!ご主人様とユキノ様まで!どうりで探してもいないはずです!」
シャァ――……。
「きゃぁ!トモミン!これは!その……わん」
四つん這いで片足を上げ、マーサのバナンポにオシッコをかけていたレキが言い訳をいようとして諦める!
「あはは!にゃ~」
ユキノはそれを見て大笑いだ!
「どうしたのトモミン?」
「それが、伝説の幻獣フェンリンが城の中庭で暴れてて、誰も止めることができないでっす!」
マーサは驚く!
「ええ!あの伝説の幻獣だけど、なぜか転生者の仲間になってモフモフを武器に好感度を上げる百戦錬磨の幻獣が……ついに、うちに!!」
主人公好感度ランキング最下位のマーサは「つ、ついにこの小説の好感度が上がるかも!」と妙な期待を寄せる!
「ご主人様の言ってることがよくわかりません」
トモミンが困惑するが、気にしないで!こっちの話しだから!(どっちの?)
「とにかく、言ってみよう!」
マーサは「わぉ~ん……」とおしっこ見られて恥ずかしがっているレキと「もう立てないみゃお……」と言ってぐったりしているユキノを置いて、中庭に急いだ!
【中庭】
ガキン!!
「くう!!さすが幻獣フェンリン!聖剣ゼックスカリパでも切れない!」
「グルルルルゥゥ――!!」
剣聖イクと幻獣フェンリンが中庭で死闘を繰り広げていた!
「イク!!大丈夫か!?」
到着したマーサがイクに声をかける。
「にゃわ~ん!」
マーサの後ろに『チンチン』がくっついて走ってきた。
「グルルルゥワ!!」
突如、フェンリンがマーサに襲いかかる!!
「うわっ!!」
「にゃわん!!」
マーサとフェンリンの間に飛び込むチンチン!
「にゃわん!!にゃ~わん!わん!」
「ぐる?グルルルゥ……」
何やら話すチンチンとフェンリンの会話をマーサが通訳する。
「な、何!?チンチンはフェンリンの子供!?そして、フェンリンの棲む『神話の森』に最近、ゴブリンキングが現れ仲間のシベリアンハスキーボイス(狼みたいな犬)が被害に遭っているから助けに来てほしい!?よし!ロイヤルフィアンセーズの出番だ!」
「マーサ殿……展開が速くないですか?」
イクがマーサの解説に疑問を持つ。
※基本、エッチなこと以外はスキル『早送り』によってカットされるぞ!みんなもよく『早送り』するよね!!
「よし……行くか……『神話の森』」
「にゃわ~ん!!」
マーサはチンチンという幻獣フェンリンの子供をかかえ、主人公らしいキリッとした顔をして!
人気のモフモフを加え、ますます書籍化に近づく(?)!編集者さん!電話待ってますよ!!
<次回、『え!?フェンリンって人の形にもなれるの!?そ、そんな!チンチンがこんなに美少女になるなんて!そして、お母様もまたセクシーですね……えへへ』>
次回予告で一気に評価を落とすダメな小説であった!!つづく!!