「サキュバスだもん。バナンポのお世話は得意だよ」『S級嬢の実力』
「いや~楽しみだな~。さっきの女の子がくれた他の女の子の写真!特にこの『ゼンショク・ガク・セイ』ちゃん!セーラー服姿で細身なのにおっぷにがFカップもあるんだよ!信じられない!」
少し休憩しようと建物に入ったマーサ達は大きなベッドのある部屋で寛ぎまくっていた!
「マーサ兄さん、あまり信用しないほうが……」
ノイドは、まるで地方に出張に行ったサラリーマンのように浮かれるマーサを心配した!
「大丈夫だよ!ここの『エキマエ』ってホテルだと交通料金がタダってことも教えてくれたし、スマホって機械も貸してくれたよ!さっそく連絡してみよう!」
マーサはいそいそとスマホを操作する。
「ま、マーサ兄さん……」
憧れのマーサのこんな姿は見たくなかったとノイドは思った!
「あ~もしもし?30分後に『エキマエ』で。ゼンショク・ガク・セイちゃんと……え?二人呼ぶと指名料金無料なの?じゃ、じゃあ!このカンバイ・オン・レイちゃんも!二人とも無料オプションのソクシャクを……はい、もちろん先にお風呂に入っておきます。では、待ってます!!」
「妙に馴れてますね……」
ノイドはマーサが何を言っているのか理解できなかったが、あまり良くないことだろうと感ずいていた!
ピンポーン。
インターホンが鳴る。
「早い!さすが『エキマエ』!は~い!!
――――――な!?……写真と……全然違う!!」
ガクゥ――ン!!
マーサは雷に打たれたような衝撃を受けて、その場に崩れ落ちた!
「あら?どうしたの?ゼンショク・ガク・セイです。よろしくね。うふ!」
そこにはセーラー服など着れるわけがないほどふかよかで年配の女性が立っていた。
「時間がもったいないから、上がるわね」
歩くたびにドスン!ドスン!ドスン!と地響きが鳴る。
「あ、あの……『チェンジ』で」
燃えつきそうなマーサだったが、最後の力を振り絞り、勇気ある者しか扱えない究極魔法『パネマジチェンジ』の呪文を唱えた!!
「あらそう?残念だわ」
ゼンショク・ガク・セイはドスン!ドスン!ドスン!と足音を立てながら帰っていった。
「あの……私はどうしましょう?」
『東北育ちのレア出勤』
容姿端麗のS級サキュバス嬢カンバイ・オン・レイは清楚な格好で佇んでいた。
「君はオッケー!入って!入って!」
「マーサ兄さん……」
マーサの好感度が著しく下がった!
ピンポーン。
もうひとり来た!さすが『エキマエ』は移動がスムーズだ!
「セイちゃんのチェンジの代わりで来ました~」
『某店でNo.1の娘がまさかの移籍』
ボン!キュ!ボン!S級サキュバス嬢ウケツケ・シュウ・リョウは肌の露出の多い服装でやってきた!
「オッケイ!当たり!入って!」
跳び跳ねて喜ぶマーサ!
「マーサ兄さん、そろそろついていけません……」
マーサとノイドの距離が少し開いた!
確実に第一王子としての威厳がなくなりつつある!大丈夫かマーサ!?お前は次期国王だぞ!!
【サキュバス大戦!マーサ&ノイドVSレイ&リョウ】
ここに人間界の命運を握る世紀の一戦が始まった!
「いくぞ!ノイド!まずはさっき頼んだコスプレを着てもらうぞ!」
「はい!マーサ兄さん!ボクも選びました!」
ノイドはいろいろ考えるのをやめて、ホテルのモニターで注文したコスプレ衣裳を彼女達に渡す!
「あら?イメージプレイ?」
彼女達は受け取ったコスプレに着替えるために洗面所へ行く。
「よし!ノイド!雰囲気に飲まれるなよ!俺達に人間界の未来がかかってるぞ!」
「はい!マーサ兄さん!頑張ります!」
ガチャ。
洗面所の扉が開いた!
「あなた、スクール水着に上だけセーラー服ってどんなシチュエーションなのよ……」
まずは恥ずかしそうにカンバイ・オン・レイが洗面所から着替えて登場だ!
「彼女が「お風呂で体を洗ってあげる」って言ってくれて、いざ彼氏のいるお風呂に入ろうとしたら急に恥ずかしくなって、慌ててスクール水着に上だけセーラー服着てお風呂に入ってきた……みたいな?」
さっそく雰囲気に飲まれたマーサは、めちゃめちゃ照れながら自分の妄想を話した!
そんなに照れるなら、させなければいいのに!!
「どんな状況よ……。ま、いいわ。それならお風呂に行きましょ……恥ずかしい」
東北育ちカンバイ・オン・レイは恥ずかしそうにモジモジする!
恥ずかしくても要望はできるだけ叶える!さすが東北育ち!(?)
「それで、私はどうしてパジャマ姿なの?」
続いて登場のS級サキュバス嬢ウケツケ・シュウ・リョウは可愛らしいパジャマ姿だ!
「はい!ボクがお医者さんをやるので、患者さん役をお願いします!」
ノイドは転生前は病弱な女の子だったので、毎日看病されているうちに、たまには逆に看病したくなったのだ!
「あらあら、かわいいお医者さんね。じゃあ検診してもらおうかしら」
ベッドに座り、少しサービスでパジャマをはだける。
大ベテランのリョウはどんなシチュエーションでも完璧にこなせるぞ!
「は~い。聴診器を当てます~。どこか痛いとこはないですかぁ~?」
「えっと、おっぱいが張っちゃって少し痛いかしら……ふふふ」
「は~い!おっぱいですね!あれ?そういえば、マーサ兄さんは、なんでおっぱいのことをおっぷにと言っているのだろう?」
それは"おっぷに"だとギリギリ年齢制限に引っ掛からないと信じているからだ!お願いだからそうであってほしい!!
「あん!聴診器の当て方うまいわぁ~!やぁ~ん!」
(うふふ……まるで、おままごとね)
リョウは余裕綽々でわざと感じているフリをする。
「では、触診しまぁ~す」
ノイドは手で直接おっぷにを触る。
「んはぁ――――ん!!!……え!?な、なに!?」
リョウがいきなり絶頂する!
ノイドは無意識に手から大量の魔力を流し込んでしまうぞ!!気持ちいいんだぞ!
「ん~?風邪かなぁ?全身を触りますね~」
「ちょ、ちょっと待っ……あはぁ――ん!!!今、イッたばかり……いゃはぁ――ん!!だめ!死んじゃう!うふぅ――ん!!あはぁ――ん!!」
ノイドが触るたびに絶頂するリョウ!
「あれ?リョウさん?」
「えへえへ……ビクン!ビクン!……参りました。降参……です……ビクン!ビクン!」
沖に上がった魚のようにビクン!ビクン!するリョウ!今夜は大漁だ!(?)
『ノイドVSリョウ』 勝者 ノイド!!
【お風呂場】
「もう、あんまり見ないでよ……」
シャワーに濡れたスクール水着とセーラー服がとても色っぽいS級サキュバス嬢カンバイ・オン・レイは恥ずかしそうにスポンジにボディーソープをつけて、椅子に座ったマーサの体を洗う。
「はぁ~、スクール水着セーラー服少女に体を洗ってもらえるなんて……。『死ぬまでにやりたい100の秘め事』のひとつが叶ったよ」
泡だらけのマーサは極楽気分だ!
「こんなのがあと『99個』もあるの?」
手についた泡がセーラー服にも飛びついて妙にイヤらしい。
「ここは、手で洗ってね」
マーサが立ち上がると、マーサのバナンポがレイの目の前で飛び上がる。
「あら、立派ね。こんなに大きいのは初めてよ」
泡泡……コネコネ……泡泡……しゅしゅ。
「ああ!スクール水着セーラー服少女にバナンポを洗って貰えるなんて!『死ぬまでにやりたい100の秘め事』がまたひとつ叶ったよ!」
「あら?案外早く叶いそうね?他にはどんなことが願いなの?」
巧みな手つきでバナンポを丁寧に洗いながらレイが聞く。
「えっと、『スクール水着セーラー服少女の口にバナンポジュースを出したい』『セーラー服の上だけ着た少女と一緒にお風呂に入りたい』『セーラー服の上だけ着た少女にお風呂の中でバナンポを入れたい』『セーラー服の上だけ着た少女の顔にバナンポジュースを出してからシャワーで洗い流したい』です!」
シャワ、シャワ~!
「相変わらず、変態な願望ばかりね……パクっ!」
シャワーで洗い流したバナンポを咥える。
「ああ!絡み付くような舌さばき!まさに至福!この瞬間のために生きてきた!!」
「当たり前だよ。サキュバスだもん。バナンポのお世話は得意だよ」
「お世話になります!!」
びゅるる~!!
「んっ!……ごっくん!ふふ……掃除してあ~げよ。んっ!んっ!んぅ~!ぷはっ!どうせなら、願い事、全部やりましょう!」
東北育ちS級サキュバス嬢カンバイ・オン・レイは心優しきサキュバス嬢であった!
スクール水着セーラー服のレイはスクール水着だけ器用に脱いで、裸に上だけセーラー服姿でお風呂に入る。
「一緒に入ろ」
「すぐ入る~!!」
マーサはお風呂に飛び込んだ!
ザッブ~ン!!
「こ~ら!あんまり、はしゃがないの!」
「S級サキュバス……最高!!」
当初の目的を忘れ、マーサの夢の時間は過ぎていった――。
【ホテル 寝室】
「ふぅ~、さっぱりした……え!?み、みんな!?」
お風呂でさっぱりしたマーサが寝室に戻るとロイヤルフィアンセーズの面々が勢揃いしていた!
「あらマーサ、遅かったわね」
「あ!いや……サキュバスと死闘を繰り広げてて……」
レキの鋭い言葉に咄嗟に言い訳をするマーサの後ろから腰をトントン叩きながらS級サキュバス嬢カンバイ・オン・レイがバスタオル姿で歩いてくる。
「いてて……まさか、お風呂で7回戦とは、人間の精力はどうなってるの……って、ん?どういう状況?」
「レイ姉ちゃん!大変です!」
レイに声を掛けたのは人間界を滅ぼすスパイと疑われていた女学生サキューバ・サキだ!
「え!?スパイの女生徒!?なんでここに?」
マーサが目を疑う。
鉄仮面サーフォンが説明する。
「マーサ様、実はサキはスパイではありませんでした!サキは人間界を滅ぼそうと企む夢魔の調査をしていたのです!そして、その夢魔が……不良と付き合っていた委員長だったのです!!」
「そ、そうなの!?」
マーサが驚く。
「はい。私は夢魔が人間を取り込もうと企んでいる情報をキャッチして、愛魚女魔法女学園に潜入して調査していたのです!」
サキが説明する。
勇者ユキノが声を上げる!
「それで、その夢魔の大群が計画を阻止された腹いせにサキュバス城に攻めこんでいるんだ!止めないと!!」
S級サキュバス嬢リョウが焦って立ち上がる!
「まずい!実力のある上位ランキング嬢はほぼ出払っている!城にはサキュバス女王デリーヘル・ミ・ケイケン様しかおられない!」
「急いで向かいましょう!」
剣聖イクの掛け声で全員走り出した!
【城への道中】
「あんた、お風呂でのこと、帰ったら詳しく聞くからね!」
拳聖レキは走りながらマーサを問い詰める!
「や、やだな~!お風呂入ってただけだよ~!そ、そういえば!どうやって魔界に来たの!?魔界の穴、入れないでしょ」
すぐさま話題を変える話術の長けたAB型のマーサ!
「あ!あの……それは……」
急に恥ずかしそうにするレキの後ろで必死に走ってついてくる聖女トモミンが説明した。
「ノイド様に作ってもらったご主人様のバナンポを入れたら通れたでっす!今も入ってまっす!」
マーサのバナンポ(大人のおもちゃ)を股間に入れれば魔界の穴は通れるのだ!
「あ、そう……みんな、入れてるんだ……」
走るレキの股間を眺めると少しスカートが浮いていた!
「し、仕方ないでしょ!取ったらどうなるかわからないんだから!!」
恥ずかしそうにするレキ。
「着いたぞ!ああ!セイがひとりで食い止めている!」
マーサにキャンセルされたS級サキュバス嬢ゼンショク・ガク・セイが、その巨体を生かして夢魔の大群をひとりで食い止めていた!
グァァ――!!
バキッ!ドカッ!バキャン!!
「セイ!セイ!セイヤァ――!あんたら、追加料金を払わないとここは通さないわよ――!!」
必死で食い止めるセイを見て、マーサは涙する。
「なんか、ごめん!!」
「なんであんたが泣いてるのよ……」
レキが四つん這いで号泣するマーサを不思議そうに眺めた。
<次回、夢魔VSサキュバス!!誘惑対決だ!>