表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

108/134

「あ!ごめん!ちょっと中に出ちゃった!」『名探偵マーサ』

「おん……おん……お~ん」


 夜中の学校に怪しげな犬の鳴き声のような声が響き渡る。


「なに?なんの音?」


 夜勤のアワーピ先生は真っ暗闇の廊下を懐中電灯を片手に歩いていた。


「ここ?」


 アワーピ先生は、ある教室の前で立ち止まると深呼吸をしてドアに手をかける。


 ガラガラガラ――!!


「誰かいるの!!?」


「――!!?」


 懐中電灯は、はだけた制服から露になった"薄いピンク色のチックン"を照らし出した。


「あ!待ちなさい!!」


 ダダダダ……!!


 薄いピンク色のチックンの人物は逃げ出した!!


 【次の日】


 とある教室にアワーピ先生とロイヤルフィアンセーズの面々が集まっていた。


「盗まれたのは聖剣ゼックスカリパね……」


 マーサを追ってサカナトイッタラマグロ共和国へやってきた拳聖レキは実況見分をしていた。


「歩いてどっか行ったんじゃないの?」


「マーサ!剣がどうやって歩くの!真面目に考えなさいよ!」


「レキ殿!私のゼクスが……どうしよう!」


 イクはかなり動揺している!


 剣聖イクと拳聖レキは昨日、サカナトイッタラマグロ共和国へ到着。そのまま学園の編入届けを出して帰宅。朝起きたら聖剣ゼックスカリパが行方不明で、夜にアワーピ先生が怪しい声を聞いた……ということです。


「犯人はこの中にいる!!」


 探偵気取りのマーサが大声を上げる!


「早いわよ!ちゃんと考えなさいよ!」


「……ごめんなさい」


 またレキに怒られ、落ち込むマーサ。


 これでも近いうちに王様になるみたいだぞ!


「なるほど、犯人の特徴はチックンの色が薄いピンクということだけか……」


 勇者ユキノが聖女トモミンを見る。


 前に健康診断をした時、トモミンのチックンがピンク色だったからだ!

 ※ 第33話「私、先っぽ弱いの――!」『ドキドキ!健康診断!』参照。


「わ、私は犯人じゃないでっす!」


 トモミンが慌てる!


「犯人はちっぱいだ!ちっぱいの人に薄いピンクが多い!」


 名探偵マーサが名推理を披露する!


「では、イクはゼックスカリパをこの辺に置いたたんだな……」


「はい、ユキノ様。書類を書くときに邪魔だったので、ここに置きました」


 マーサの名推理を全員が無視をした!


「……ひどい」


「ま、マーサ様!私はマーサ様の意見に賛成です!」

 鉄仮面サーフォンがマーサを気遣う。


「確かに、ちっぱいだったような……」


 アワーピ先生は思い出しながら絵の具を取り出し、目撃したチックンの色を絵の具を混ぜて再現する。


「うむ。この色だ。保険医でチックン専門家の私が言うんだ。間違いない」

 ※チックンについては第33話「私、先っぽ弱いの――!」『ドキドキ!健康診断!』をチラッと見てね!


「犯人ではないが、トモミンのチックンの色に似てるな。トモミン、脱いでみて」

 

 ユキノの提案でトモミンが脱ぎはじめる。


「みんなの前で……恥ずかしいでっす」


 トモミンのちっぱいと薄いピンク色のチックンが露になる。


 マーサは絵の具のついた筆をトモミンのチックンにちょんとつける。


「ひゃん!ちべた!やん!ご主人様!ぐりぐりしないで!にゃ~ん!!」


 マーサはトモミンの片方のチックンを薄いピンク色にぐりぐり塗った!


「うーん、トモミンのチックンの方が若干薄いですね!」


 サーフォンがトモミンの右と左のチックンを見比べる。


 トモミンの容疑が晴れた!


「とりあえず、ちっぱいを集めてみるか……」


 勇者ユキノは『ちっぱいローラー作戦』に出た!


 【数十分後】


「これでちっぱいは全員かな?では、みんな制服のボタンを外して、中のインナーをたくしあげてください」

 レキの合図で連れてきた七名の容疑者の制服をはだけさせ、中に着ていたインナーをたくしあげさせると、キレイなちっぱい達が並ぶ。


「じゃ、じゃあ!さっそく絵の具を塗ってみるね!!」


 マーサは絵の具のついた筆を七名のちっぱいチックンにちょんとつける。


「あん!」「やん!マーサ先輩……」「ひゃん!」「にゃぁ~ん!」「ん……」「はぁう!!ちべたい……」


「ちっぱい天国!!」


 マーサは嬉し涙をこぼす。


「あんたは少し黙ってなさい!ん~、みんなキレイなチックンだけど、ピンクばかりよ!薄いピンクの人なんていないじゃない!バカ!」


「そんなこと言われても……」


 レキのダメ出しにマーサは落ち込む。


「そういえば、アワーピ先生のチックンが薄いピンク色だったような……」


 愛魚女魔法女学園首席のサーフォンが呟く。


「え!?わ、私?私は第一発見者よ!」


 驚くアワーピ先生。


「一応、念のため見せてください」


 サーフォンの頼みに、アワーピ先生は「まったくも~」と言いながら保険医の白衣を脱ぐ。


「おっぷには大きいけど、チックンはピンク色ですね。ちょっと濃いかな?」


 レキが絵の具の色と見比べる。


「そ、そうか!垂れおっぷにだ……。少し垂れたエロいおっぷにの人に……薄いピンクチックンが多いのだ!!」

 名探偵マーサはヒントを頼りに軽快に謎を解き明かす!


「悪かったわね!垂れてて!」


 アワーピは少し傷ついた!


「それだ!!」


 勇者ユキノはマーサの推理に賛同した!


 マーサの推理を参考に"垂れおっぷに"の生徒を探すと、なんと絵の具の色と同じ薄いピンク色のチックンをした生徒が五人にいた!


 容疑者は五人に絞られたのだ!! 


「よし!では、順番に俺……私のバナンポを手で触ってもらおう!」


 女体化しているマーサはスカートをたくしあげて、トランクを下げると立派なバナンポが名乗りを上げる!


「きゃ――!!あなた、なんで女の子なのにバナンポが生えてるのよぉ!!」


 五人の容疑者から悲鳴が上がる。


 レキが前に出て、説明をする。


「それはマーサが変態だからよ!」


「れ、レキ……これは創造魔法で生やしてる設定なんだから……」


 バナンポ丸出しマーサが弁明する。


 女体化マーサの設定はあいまいだ!

 

「……触ればいいの?」


 容疑者A アイ(ケモミミ獣人族(犬))


 サワサワ……ふぅ。サワサワ……ふぅ。


 バナンポに息を吹きかけながら、触るか触らないかの優しい触り方でしごく。


「はぅ!敏感になっちゃう!」


 びゅぅ!


「あ!ごめん!顔にかかっちゃった!」


「……もう」


 アイはティッシュで顔を拭く。


 容疑者B ビーナス(ハーフエルフ)


「もう!仕方ないわね!」


 シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!


 しっかり持ってしごく。一定のリズムが心地よい。


「ああ!汲み上げちゃう!」


 ビュルゥ!


「あ!ごめん!顔にかかっちゃった!」


「あう……べったり」


 ビーナスはティッシュで顔を拭く。


 容疑者C シルク(人族 黒髪ロング)


「触るのは得意よ」


 ウネウネ……ウネウネ……。


 バナンポを両手で包み込み指の動きでしごく。


「蛇に絡み付かれたみたい!蛇に絡み付かれたことないけど!」


 びゅ――!!


「あ!ごめん!顔にかかっちゃった!」


「きゃ!びっくりした……」


 シルクはティッシュで顔を拭く。


 容疑者D ディシャ(獣人族 ネコ)

 

「あらあら、すぐに大きくなるのね」


 よしよしシュッ!シュッ!……よしよしシュッ!シュッ!


 左手でバナンポを握り上下に動かし、右手の手のひらで先っぽをなで回す。


「どこで覚えたの、こんな技~!」


 びゅるぅ!!


「あ!ごめん!顔にかかっちゃった!」


「あらあら……仕方ないわねぇ~」


 ディシャはティッシュで顔を拭く。


 容疑者E エレン(人族 赤髪ショート)


「ふふっ。触るわね」


 サワサワシュッ!サワサワシュッ!


 鷲掴みの形で五本の指の先端だけでバナンポを刺激する!


「おぉん!ピンポイントに気持ちいい!!」


 ぴゅるるぅ~!


「あ!ごめん!顔にかかっちゃった!」


「もう……元気ね」


 エレンはティッシュで顔を拭く。


 全員に手でしてもらって「ふぅ~」とやり遂げた顔のマーサは晴れ晴れとした顔を見せる。


「あんたは、なんで全員の顔にぶっかけるの!!それで、犯人はわかったの!?」


 レキがマーサに詰め寄る!!


「え?いや?ただ、手でしてもらいたかっただけだけど……」


 ただ、手でしてもらいたいだけだった!!


「は、はぁ?」


「よし、この、木刀を借りよう」


 呆れるレキの後ろから剣聖イクが木刀を持って「ふふふふ……」と笑いながらマーサに近づいてきた。


「ごめんごめん!真面目にやるから!!」


 マーサはさすがに「殺される!」と思った!


「実は今のでだいたいの、犯人の目星はつきました!あとは、直接バナンポを入れればわかります!」 


 気を取り直して名探偵マーサが謎を解く。


「あんた、入れたいだけじゃないでしょうね」


 レキが冷めた目でマーサを睨む。


「今度は本当!絶対!」


 マーサの懇願に負け、容疑者の五人は全員ショーツを脱いだ……。


容疑者A アイ(趣味 パンケーキ作り)


 ぬぷっ!ぬぷっ!ぬぷっ!ぬぷっ!


「あん!入ってきた!あ~ん!気持ちぃ!癖になる~」


「すごい!絡みつく!」


 びゅぅ!


「あ!ごめん!ちょっと中に出ちゃった!」


「やん……中はだめだよ~」


 容疑者B ビーナス(特技 新体操)


「もう!初めてなんだから優しくしてよね!」


 ヌポ!ヌポ!ヌポ!ヌポ!


「あん!あん!あん!あん!本当に優しくするなんて……好きになっちゃう~!!」


「中がトロットロだ!」


 ビュルゥ!


「あ!ごめん!ちょっと中に出ちゃった!」


「ああ……いっぱい」


 容疑者C シルク(長女 弟が5人いる)


「私は激しくしても、大丈夫よ」


 パチュン!パチュン!パチュン!パチュン!


「あん!いいわ!んぁ!ああ!激しぃ!痺れるわ!」


「すごいフィットする!」


 びゅ――!!


「あ!ごめん!ちょっと中に出ちゃった!」


「こ~ら、これはちょっととは言えないわよ!」


 容疑者D ディシャ(見た目によらず甘えん坊)

 

「あらあら、すぐに大きくなるのね」


 ズバン!ズバン!ズバン!


「ああ~ん!!男らしいバナンポ~!!あなた色に染まっちゃう~!!」


「ああ!吸い付く!!バナンポ、持っていかれちゃう!」


 びゅるぅ!!


「あ!ごめん!ちょっと中に出ちゃった!」


「奥に出しておいて、よく言えるわね……」


 容疑者E エレン(普段はコンタクトだが、家では眼鏡)


「や、やめて!私は犯人じゃないわ!」


「エレンさん、あなたが……犯人です!!」


 ズブゥズブゥ!


 マーサが入れた次の瞬間――!!


「おん……おん……お~ん!!」


「昨日、聞いた声だ!犯人はエレンだったのか!」

 アワーピ先生がエレンを指差す!


 ぴゅるるぅ~!


「あ!ごめん!ちょっと中に出ちゃった!」


「お、お~ん……出しすぎ……」


「あんたは、なんで毎回ちょっと中に出しちゃうのよ!!」

 レキがマーサの頭をパカン!と叩く。


「しかし、これで犯人がわかったわね。犯人はお前だ!!」


 ユキノがエレンを指差す!


 ユキノは「犯人はお前だ!」をどうしてもやりたかった!


「俺が言いたかったのに……」


 マーサはいいとこを取られて涙した。


「イク様の聖剣ゼックスカリパをどこへ隠したでっすか!」


 トモミンがエレンに詰め寄る。


 トモミンも探偵気分を味わいたかった!


「え?聖剣ゼックスカリパ!?わ、私はただ、大好きなイクィラ様の机の角でアンアンしていただけですが……」


 エレンは貴族期待の星マスーノタマゴ・イクィラに片思いをしていただけだった!


「で、ではゼクスはどこに……」


 イクが声を発した次の瞬間、廊下に奇妙な音が鳴る。


 カッ!カッ!カッ!


「え?なんの音?」


 音はどんどん教室に近づいてくる。


 カッ!カッ!カッ!カッ……。


 そして、ついに教室の前で音は止まった。


 ゴクリ……。


 全員がドアの方を向く。


 ガラガラガラ――!!


 教室に入って来たのは……聖剣ゼックスカリパだ!!


『はぁ~いいお湯だった。汚れてた鞘までピカピカよ~って、あれ?みんな、どうしたの?』


 まっすぐに立つ聖剣に一同が呆然とする。


「ぜ、ゼクス……。歩けたのか?」


 イクが恐る恐る聞く。


『イクが毎回、毎回、私を置いていくから、練習して歩けるようになったのよ!すごいでしょ!』


「…………」


 全員、言葉を失った。


「マーサ……なんか、ごめん」


「あ、ああ……」


 レキがマーサに素直に謝り、事件は解決を迎えた。


 まさか、最初にマーサが言ったことが正しかったとは。


 真実は、いつもひとつとは限らない!


 ひとつだけ確かなのは、『マーサは今日もいっぱいバナンポジュースを出したなぁ~』という、しょうもない事実だけだった!


           【完】


 <名探偵マーサシリーズ……またいつか!!>


 【天界】


「あら?もう108話?全然終わらないわね、こいつら」


 108話で終わると宣言した女神フレイヤであったが、探偵ごっこをしている間に過ぎてしまった!


 マーサの物語はまだまだ続きます!!

  

 ブックマークをしていただいた、80名のためだけに!!


「少なくない?知らんけど」


 女神フレイヤが悲しい現実を呟いた!


 <つづく!!>


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ