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「しかたないわね。飲んであげるわよ」『マーサの実家』

 【マーサの実家】


「ただいま~」


『おじゃましまぁ~す』


 魔王討伐のための装備を整えた勇者一行。マーサは『勇者パーティー』の一員になったことを両親に報告するため実家に帰ってきた。


 パーティーメンバーは、勇者ユキノを筆頭に「私たちも絶対行きたい!」と無理やりついてきたのだ!


「母さん大変だ!マーサが花嫁を四人も連れてきおった!」


 興奮気味の父親が最初に出迎える。


「あらあら、これは大変ね。レキちゃんは何番目なの?」


 母親はマーサの幼なじみのレキに声をかける。


「…………!?(ギロリ!)」


 なぜかレキに睨まれるマーサ!

 

「……母さん、冗談やめて」


 レキの視線が怖い。


「さぁ、みんな上がって!母さんご馳走を作ったから!おもてなしするわね!」


「――え!?あ、あなた様は……剣姫シルフィード様!?」


 剣聖イクが母さんを見て驚きの表情をする。


「あら?懐かしい名前ね。『ゼクス』も久しぶり」


 イクの帯刀している聖剣ゼックスカリパに挨拶をする。


『ひゃ!ひゃい!』


 緊張する聖剣ゼックスカリパ!


「騎士を目指す者であなたの名を知らない人はいません!本来、騎士団長はあなたがなるはずだったのに!」


 興奮気味の現剣聖イク!


「母さん……そんなに有名だったの?」


「うふふ、昔の話よ。さ、ご飯にするわよ」


 とぼけたフリをする母。


「母さん、お腹すいた~」


 子供のようにお腹を鳴らす父。


 この世界の男性はマーサ意外全員A型だが、典型的なA型の父は肩書きにめっぽう弱く、『ニート』の祝福を得た時点で自分の辞書から『プライド』という文字を黒く塗りつぶしたという……。


 食卓についたマーサ達は昔話に花を添えた。


「この刺身!さすが『疾風迅雷の剣姫』シルフィード様!角がたってる!」


 椅子から立ち上がり、箸に持った刺身に興奮するイク!


「うふふ。それ、スーパーで買ったやつよ」


 職人の技だった!


「……………」


 椅子に座って、黙って刺身を食べる。


「それにしてもマーサ、すごいわね~。勇者パーティーに入っちゃうんだもの。レキちゃんも『拳聖』なんてすごいわ!」


「えへへ~」


 褒められて素直に嬉しい。


「みんなすごいスキル授かっていいなぁ~。父さんなんか『祝福』授かった時『チート』って聞こえて「やったぜ!チートだぜ!」って大はしゃぎしたら実際は『ニート』だったんだぞ!笑っちゃうよね!」


『…………』


 ……誰も笑えない!!


「マーサも勇者様に迷惑かけないように、鍛練して、しっかりついていけるようにしなさいよ~」

 

「ああ!いっぱい突いてきてくれよな!」


 ユキノは自らのお尻をパチンと叩く。


「……(どんな意味で!)」


 天然が過ぎるユキノにマーサは心の中でツッコミを入れた……。


「ご主人様のママ様!この『ぷるん!』としたデザートと美味しいです!作り方教えてください!」


 トモミンは口に入れたデザートに涙を流しながら感動している!


「うふふ。『おっぷに』ね。マーサの大好物なのよ。作り方はごめんなさいね、ノクターン料理なの」


 ※ノクターン料理とは、大人の女性しか作ってはいけない料理のことだ!


「子供のトモミンには無理でっす……」


 トモミンは肩を落とした。


 トモミンは幼児体型なだけで、大人な行為をマーサにたくさんさせられているが、そこは黙っておこう。


「さて、ちょっと、トイレに行ってくるね」


 マーサが席を立つ。


 「手伝おうか?」という勇者ユキノの謎の言葉に動揺しながらマーサはお手洗いに急いだ。


 バタンッ!


「!!!!!……れ、レキ!?」 


 お手洗いには先に『レキ』が入っていた!


「ちょ、ちょっと!なんで入って……なんで出してるのよ!!!!」


 マーサはトイレのドアを開けると同時にバナンポを出すくせがあった!


「なんで、鍵かけないの!?」


 バナンポ丸出しで焦るマーサ!


「幼なじみなんだから、私がトイレに鍵かけないの知ってるでしょ!」


「知ってるけど……何年前の話だよ……あ、我慢の限界……!!」


 ジョロ……ジョロロロロ……。


「えっ!ちょ、ちょっと!なに出してんのよ!やぁ――!かかってるって!!」


 マーサのバナンポジュースを全身に浴びる!


「ご、こめん!止まらなくて!!」


 一度出たら、出しきるまで止まらない!


「バカ!バ……んぐっ――!の、飲んじゃったじゃない!マーサのバカ!」


 最後まで出しきって落ち着いたマーサは下着を脱いでいるレキに気づく……。


「あ……ああ!」


 全身の『欲望』と言う名の赤い悪魔がバナンポに集結するのがわかる!


 ムクムクムク……。


「出したら出したで、なにおっきくしてんのよ!!バカなの!?」


 マーサのバナンポが赤い悪魔の集結で覚醒した!


「すいません……」


 バナンポと一緒に頭を下げる。


「そんな状態じゃ、トイレから出られないでしょ!!もう!……手伝ってあげるわよ……まったく……!!」


 レキは自分の手をペロッと舐めてからマーサのバナンポを両手で包み込んだ。


 ※スキル『年齢制限』発動!(遅いか!?)


 ※トイレのドアの画像と音声のみでお楽しみください。


 ……コシコシ……コシコシコシコシ……。


 「……どう?……出そう?」


 拳聖の称号を持つレキの手技は一言でいうと『神技』だ!


「あ!あ!相変わらず手でするのうまいね……ああ!」


「変なとこ褒めないでよ!もう!あんたの反応を見てたら、だいたいわかるわよ!私も……オシッコしたいんだから!早く出してよ!」


「レキ……もう……」


「……し、しかたないわね。このまま飲んであげるわよ」


 AV女優のように口を開けるレキ。


「れ、レキ――!!」


 興奮を抑えきれずバナンポをレキの口に突っ込んだ!


「んはっ!ゴクン!!も、もう!!くるしいし!にがいじゃない!バカ!あっ!」


 チョロ……チョロロロロ……。


 マーサのを飲んだ勢いでレキの我慢が限界を超えた!


「み、見ないでよ~バカ――!!」


 慌てて出ているとこを両手で隠す。


「レキ……いい?」


 オシッコしているレキを見て興奮するマーサ。


「まだ、私、出てるって!なんで、もうおっきくなってんのよ!出したばっかでしょ!!あ、ちょ、ちょっと!!待っ……!!」


 コンコン!!


「――!!?」


「――!!?」


 突然、トイレのドアがノックされ、固まるふたり!


「入ってますか~?」


 ドアをノックしたのは剣聖イクだった。


「今、れるとこで~す」


「ば、バカ――!!!!!!」


 マーサは、正真正銘のバカだった。


「……マーサ殿、レキ殿、出てきなさい」


 ドアの向こうから冷静なイクの声が聞こえる。


『……はい』


 マーサとレキは、剣聖イクに連れられマーサの部屋に連れて来られた。


 「マーサの部屋が見たい!」と言ったユキノ達は母親の案内でマーサの部屋に来ていた。


「それじゃ、ごゆっくりね~」


 母親は部屋をあとにする。


 トイレでの一部始終を報告させられたマーサはベッドの上で正座している。


「……」


 正座をして様子をうかがう。


 しばしの沈黙。


 しかし、これは怒りや悲しみの沈黙ではない!


 モヤモヤした気持ちを抑える女性陣の沈黙だ!


「マーサ……私も」


 先に動いたのは『勇者ユキノ』!さすが『勇者とは勇気ある者!』と昔の誰かが言ってたとおりだ!


「マーサ殿……私も……よろしく頼む」


 続いて『剣聖イク』が続く!『勇者の右腕』として遅れをとるわけにはいかない!


「ご主人様!トモミンも!」


 『メイド』にクラスチェンジした『聖女の歌姫トモミン』もマーサのそばを離れない!口元の『フェイスベール』をたくしたげる!


「ちょっと……私をかまわなかったら……殴るわよ!」


 最後に遅れたことを焦った『幼なじみの拳聖レキ』自分の手をペロッと舐めながらマーサに突撃する!


 ※スキル『年齢制限』発動!


 ※ここからはRPG風にお楽しみください。


 【仲間のターン】


 <マーサの唇をユキノの唇がふさいだ>


 <マーサの目の前でイクのおっぷにがあらわになる>


 <マーサのバナンポをトモミンが咥えた>


 <マーサのタマタマをレキが揉みほぐす>


 【マーサのターン】


 <ユキノの唇にマーサは舌を入れた>


 <イクのおっぷにをマーサの右手が揉みしだく>


 <トモミンの『ピ――!』にマーサの『ピ――!』を流し込む>


 <レキの服をたくしあげておっぷにをポロンする>


 【仲間のターン】


 <ユキノは舌を入れられ動けない>


 <イクはおっぷにを揉まれて動けない>


 <トモミンは『ピ――!』んしていて動けない>


 <レキはおっぷにを揉まれて動けない>


 【マーサの最終ターン】


 <マーサはユキノの服を脱がせ後ろを向かせた>


 <マーサはイクの服を脱がせ後ろを向かせた>


 <マーサはトモミンの服を脱がせ後ろを向かせた>


 <マーサはレキの服を脱がせ後ろを向かせた>


マーサ「うぉおおおお――!!」


 マーサが限界を超える時、両手の甲に『紋』を宿す!


『……『両手紋』!?まさか、このコンボ(スキルの掛け合わせ)は……伝説の剣技『ひとふさのバナンポ』!!?」


 聖剣ゼクスカリパは『剣』なのに興奮している。マーサが限界を超える時、両手の甲に『紋』を宿す!


 説明しよう。伝説の剣技『一房のバナンポ』とは、あまりにも速くバナンポを動かすことにより、まるで一房に見えてしまうという、しょうもない技なのだ!


「おりゃぁぁ――!!!!」


 マーサの『バナンポ』が縦横無尽に暴れまわる!


 ……ユキノ――!!いっくぞ――!!


「あ、『ピピ――!!』いぃ――!!!」とケモミミとモフモフしっぽを激しく揺らしながら乱れる。


 ……イク――!!受け止めて――!!


 「すごっ……『ピピ――!!』ちゃう!!!」と汗を飛ばしながら仰け反る。


 ……トモミン!ごめん!飲んで――!!


「あん!ご……主人……様『ピピ――!!』るぅ!!!」と言いながら、指を口からお腹までなぞる。


 ……レキ――!!入れるよ!!


「ちょっ……ん!!待っ……て!『ピピ――!!』って『ピピ――!!』るぅ――!!」と手で隠すが、容易くバナンポに突破されてしまう。


 とても載せられない刺激の強すぎるワードがベッドの上で飛び交う!


 ……コゴ……ゴコゴゴ……。


「ん?地震?ま、いっか。それにしても、みんな遅いね~」


 お茶をすすりながら穏やかな表情を見せる父。


「……あなたの、そういうとこ、好きよ」


 お茶をすする父を微笑ましく母は眺めた。


 ……ゴコゴ……。


「あ、また地震!」


 そして、夜は深けていった……。


 【次の日、旅立の朝】


「うふふ、おはよう。それともお疲れ様かしら?」


 旅立の支度を終えた『勇者ユキノパーティー』だが、昨夜の激闘で全員、腰が引けていた。


「お、おはようございます……」


 腰をおさえながらユキノは言った。


「シルフィード様……おはようございます」


「剣士は足腰が大事よ」


「……はい」


 うまく立てていないイクは反省した。


「もう旅立つの?父さん悲しい」


「まだ来まずね!おとうざん……」


 喉を使いすぎてガラガラ声のトモミン。


「レキちゃんもね……行ってらっしゃいね」


「は!はい!……いってきます」


 罰が悪そうに隠れていたレキが顔をだす。


「お邪魔しました!」


 頭を下げ、玄関のドアを開ける。


「し、シルフィード様!こ、今度、手合わせを!!!」


「うふふ。やめておきなさい。死ぬわよ」


「………」


 トボトボと玄関を出る。


「また、来ま――す!」


 元気に手を振るトモミン。


「また来てね!!」


 無邪気に手を振る父。


「お邪魔しました~」


「ユキノちゃん、マーサをよろしくね」


 母親は深々と頭を下げる。


「はい!こちらがよろしくされてます!」


 元気な笑顔を見せてから玄関を出る勇者ユキノに母親は「あらまぁ」とだけ呟いた。


「じゃ!父さん母さん行ってきま――す!」


 ひとり元気なマーサ。『スッキリすると元気でる』スキル『AB型』の特殊効果だ!たぶん!


「マーサ、ほどほどにするのよ……」


「え!?う、うん……じゃ、いってきま――す」


 母親の言葉に首をかしげるマーサ。


「勇者マーサ!ばんざ――い!!」


 涙ながらに見送る父。前にも見た光景だ。


 マーサ達は実家をあとにした。


「あれ?そういえば母さん、いつの間に丸メガネ買ったの?でも、丸メガネかけた母さんも素敵だよ!」


「うふふ、ありがと。すごく見えるのよ、このメガネ……すっごく……ね」


 マーサの母親の部屋には生配信用モニターが設置されていた!もちろんモザイクを消す『無修正メガネ』つきの有料会員だ!このことはもちろん父親は知らない!


「マーサ……立派になって……いろんな意味で……」


 母親は涙をハンカチで拭きながら、昨晩モニター越しに見た『一房のバナンポ(息子の成長)』を思い出していた。


「母さん……」


 息子の別れを惜しんでいると勘違いした父は、そっと母の肩を抱いた。


 いい、両親であった。


「それにしても、マーサはいったい、どんな『スキル』を授かったんだ?」


「………さぁ?」


 首をかしげる両親であった……。


 <つづく!>

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