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41.ヤケクソ

 現在、1話から完全リメイクをしておりまして、小説作法に倣った執筆をしています。なのでリメイクが終わったらまた報告します!

 その為、この78部から色々執筆方法を変えています。何卒、ご了承をお願い致します!

 右腕も……もう動く。ここまで早く治ると逆に治っているのか不安になる。それに、打った痛みで気付いていなかったけれど、所々切り傷がある。いや、あった。もう傷跡しか残っていない。

 こんな回復力してたらもう普通の人の攻撃じゃ痣も付かなそうね……


 回復力がどーのこーのとか言っていると、それに追い打ちを掛けるようにアナウンスが入った


《スキル 防御力強化がⅤにレベルアップしました。続けて、スキル 強靭を獲得しました。その為、スキル 防御力強化Ⅴの効果がⅦに引き上げられます。続けて、スキル 高速治癒Ⅱを獲得しました。獲得したそれぞれのスキルの効果は、スキル 強靭は聞いた通り、防御力を一定レベル引き上げる効果、スキル 高速治癒はヒールの効果を引き上げる、という効果の他、スキルレベルが上がると治癒スピードが+0.1倍になります。その為、現在の治癒スピードは通常の1.7倍です》


 え!?待って情報量が多すぎて脳の処理が追いついてないんだけど!?

 つまりは、防御力が格段に上がって、ついでに回復する速さも上がってるって事!? それじゃあもう私無敵なんじゃないの……?


 地球人が素手で殴り合いをしたら絶対に勝ち目の無い人間兵器が今誕生してしまった。そうに違いない。


 そう言えば、さっきからめちゃくちゃに隙だらけなのに一向に攻撃して来る様子が無い……もしかして敵の奴……見失ってる?

 そうなれば時間を食う一方。もう早い事決着付けて次の階層に備えないと大変な事に……


 「ええいもうヤケクソよ!!!雨音、自分に出来る限り強力な魔法防御バリア張っといて!」


 雨音は急に私が喋りだしたからか、「ふぇぇ!?」と何とも可愛い声を出してしまっている。だが、やはり冷静さはピカイチのようで、すぐにバリアを張って、少し離れた所で待機してくれた。良し、これなら今すぐにでも出来る。


 今度は威力が今までとは比べ物にはならない。だからなるべく集中して意識も高めて手を前に出す。魔法陣も展開して、準備万端だ。


「荒れ狂う大地を滅し、穢れを無へと還し、今その恵みを灼熱の炎で焼き払われたり……!」


 魔法を撃とうとするとなぜか頭に詠唱文が流れるように入ってくる。これも神石のお陰なのかな……?

 そんでもって、詠唱をしていると、木が揺れて、地面も揺れて、まるで世界が揺れているみたいになる。それだけ消費魔力量がとてつもないのかな……? じゃあ私酸欠で死ぬの? え、それだけは嫌なんですけどちょっと。え。大丈夫だよね?

 詠唱が終わって行くに連れて、魔法陣が大きくなり、次第にこのジャングル一帯を囲ってしまった。感覚からして、そんな気がする。


雲散霧消(うんさんむしょう)・一ノ心得・炎濔(えんでい)


 その言葉を発するなり、一瞬にして鮮やかな生命の緑が太陽よりも赤く、夜月よりも黒い地獄の赤と化して私の視界を染めた。

 木々は一瞬にして灰になり、雑草は根もろとも消えて行く。動物の鳴き声なんて聞こえたもんじゃない。やばい、もう酸欠の症状が出始めて来た……

 雨音はギリギリ耐えているようだった。でも、本当にギリギリだ。私と同じように。


 数秒もすれば、本能的に限界が来と悟り、自動的に魔法が撃ち終わった。今までにない程に息切れがする。シャトルランで限界を迎えた時に「はいもう+10回!」って言われて走り切った時に近しい物がある。


《超上位属性魔法を使用した為、スキル 魔力密度増加を獲得しました。スキル 魔力密度増加は、スキルレベルが増加すると魔力の密度が+0.1倍増加し、より強力な魔法が扱えるようになります。現在の魔力密度は+0.5倍、魔力量は計約45万です》


 またアナウンスだ。超上位、属性魔法? それに、魔力密度増加。纏めて言えば、魔力量が増えるメカニズムはこれだったのね?

 魔法に位階があるのには驚きだったけれど、超上位なんて名前からして相当強いに違いない。炎濔がそうだったのかな? じゃあ、私もしかしなくても強いんじゃ……! 

 それで、今の私の魔力が約45万、と。45万がどれ程の数字かは知らないけど、超上位魔法が使えるならきっと凄いに違いない!


 そんな突然の喜びに浸っていると、ふと敵の事が気になって周りをキョロキョロしだした。

 だが、どこを見ようが、驚いて私の方をキラキラした目で見つめる雨音と黒色の灰しか見えない。まさか、これは……


《第三階層を制覇しました。第四階層に挑戦出来るのは明日の午前六時からです》


 や、やっぱりそうなっちゃう? ボスと闘いたかったけど、しょうがない、かぁ。


 その間、雨音はスキル バリア強化を貰ってウキウキしていたのであった……


 〜スキル バリア強化〜


その名の通り、バリアが強化されるスキル。レベル0の場合、バリアの強度は+0.5倍。スキルレベルが上がるとバリアの強度が+0.1倍される。レベル上限は無い。


◇◇◇◇


「ただいまー我が牢屋!」「ただいまー」


 ただいまを済ますなり、取り敢えず二人揃ってダブルベッドに飛び込む。この生活で唯一の癒やし。ずっとこうしてたいなぁ……

 無人牢獄の一階層に帰って来た開放感と言ったら半端ない。実際の所、牢屋にいるので開放はされていない訳だが。


 そう言えば、今は何月何日何時何分なんだろう? この星に来てから日付を確認した事がなかった。どこかにカレンダーか何か落ちてないかな……

 と、ある訳も無いカレンダーを探そうと、顔をベッドからバッと上げて部屋をぐるりと見て回ると、何と第三階層に行く前は無かった時計が置いてあった。

 しかもそれはそれは丁寧に下の方に日付まで記載してある。何だか私の脳内を覗いているみたいで怖いけど、嬉しいに変わりはない。


 どれどれ、日付は……っと。えっーと、14月31日。第五木曜日。季節 夏!? そっか、完全に地球と同じ感じで回転してると思ってた……

 つまりこの星は地球よりも自転も公転も遅い一年がめちゃめちゃ長い星だったのね。どうしてもっと早く気付かなかったのか。ぬか喜びが一番嫌いな喜び方だと言うのに。

 じゃあ時間はどうだろう。えーっと? 午前6時22分。まだ三階層に言ってから20分しか経ってない。あーでももう何か疲れた。明日も挑まないとだし、早めの休憩という事で今日は休ませて頂きましょう……


 そして、超上位魔法を撃ったせいか、寝起きだと言うのにそのまま気絶するように眠りについてしまった。

 その日またお昼時に二人共起こされてしまったのは言うまでもない。こんなに寝れば、完全回復だ!

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