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26.使命

魔法を使うとは言っても、具体的にどうすれば……?


《補足、魔法を使う方法は、使いたい魔法を念じるだけです。また、魔法には使える魔法が決まっており、コストを使用しない魔法は属性魔法やバフ魔法、回復魔法、創造魔法があります》


「コスト……って言うのは良く分からないけど、兎に角魔法は撃てるのね!」


《是》


   「よ~し!魔法、撃つぞ~!」


レモンスライムは攻撃する様子もなくポヨンポヨンと跳ねている。

 私は何となく右腕を出して左手で支える。


   「狙いを定めて……」


レモンスライムが地面に着地した瞬間を狙って……!


   「今だ!ファイアーボール!」


私がその名を口にすると手の平から魔方陣が出現し、火の玉が飛んで行き、スライムに直撃した。


そして、レモンスライムは逃げ惑う様子もなく静かに溶けて消えていった


   「良し!当たった!」


《レモンスライムを倒した事により、下位スキル 電気魔法Ⅱを獲得。所持スキルに追加します。又、スキルを獲得した為魔力量が8万から85000に増加しました》


   「電気魔法……Ⅱ?どういう事?」


《解、スキル 電気魔法Ⅱとは、通常の電気魔法の上位互換です。又、補足として魔法やスキルには階級が存在し、下位、中位、上位、超上位、極上位、神聖の六つが現段階では考えられています》


「ふむふむ。じゃあ、私は電気の魔法がちょっと強くなったんだ!」


《是》


◇◇◇◇


レモンスライムを倒してから、する事もなくなったので、遠くに見えた家を訪ねる事にした。


           コンコン


???「あ、来た来た……!」


私は木製の古びたドアをノックするとなぜかウキウキした気分になって出てくる人を待った。


???「はーい!」


出てきた人は、私と同じ金髪で、目が青色で、二十代前半のような見た目で、今まで見てきた人の中でダントツで美しい女性だった。


「二条雨音ちゃん………だよね?」


   私は名前を呼ばれてドキッとした。


   「え?何で私の名前を……?」


「それはね、あなたは私のお母さん、だからよ♡」


   「え?ん?」


       「ええええ!!!!!」



   ~二条桃音(ももね)について~


二条桃音は二条雨音を母に持つ二条朱音(あかね)の妹。

 それ以外の情報は分かっていない。



「どういう事?私、まだ中学生だし、彼氏いないし、子供も生んだ覚えないし……どういう事!?」


「フフッ、聞いた話通りね。詳しく説明するわ。部屋に入ろうか、お母さん(・・・・)?」


   「う、うん………?」


◇◇◇◇


   「つまり私は未来に来たって事……?」


「そう、ここは2053年の地球。スライムがいるのは………なんやかんやあったの」


   「そう………」


私の娘……になる予定の桃音が言うには、私はあの日、お父さんにあの機械でこの未来の地球に転送されて、どういう訳か、地球を救う為にアインザムカイト、という星に行く事になっているらしい。

 そこには霧谷光喜、という男の人と小川夏目、という女の人が今から3年後の今日に王城の裏口から現れるらしい。

 ちょっと私には何を言っているのか分からなかったけど、今は別に考えなくてもいいらしい。


「さて、次は庭に行きましょ。見せたい物があるの」


   私はもう何も言わずにそのまま従う事にした。


庭に出ると、目の前に分かり易すぎる位にドーン、と銅像が三体、建っていた。


「これらはね、私の姉の朱音と、さっき言った霧谷さんの息子の勇喜君と、娘の光海(こうみ)ちゃんの像なの」


像の台には名前が掘ってあり、その下には年齢等が書いてある。


「像があるのは分かったけど、これが、どうしたの?」


「これを、二人に伝えといて欲しいの」


   「伝えるだけでいいの?」


「ううん。ただ伝えるだけじゃ駄目。この三人の変わりに、お母さんと二人の名前を当てはめて。そうしないと、色々未来が可笑しくなっちゃうからね。後は、アインザムカイトに行った理由も、適当にでっち上げといて!疑われると面倒だからね」


   「うん。そうしておく」


◇◇◇◇


「さて、私から話す事は全部話したかな。さて、お母さん。今から三年後までお母さんには特訓をして貰う事になっているんだけど、いいよね?」


   「なっている……なら、しょうがないでしょ?」


「フフッ、もう何か今のお母さんみたいな喋り方してる(笑)」


   「ちょっとー、からかわないでよね!」


「ハハハ!ホントお母さんとそのままだわー!もうお母さんがちっちゃくなったみたいwww」


「全くもー!早くやらなきゃ!やるからにはちゃんとやんなきゃでしょ!」


「はいはい。じゃ、始めよっか!」


   「……って言っても、何をするの?」


「何って、魔物と闘うのよ?言っとくけど、私と手合わせしても、いいのよ?」


   「遠慮しとく!」


◇◇◇◇


こうやって、私の特訓がスタートした。これから何が待っているのだろう。知るよしもないけど、きっとこれからの三年間は、楽しい毎日になりそうな気がする。

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