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22.アリスの全て

【祝:合計2500PV達成!!!】

目を覚ました。まず子供の泣き声が耳に入って来る。


聞き覚えが……ある………?


肌寒い。今どこにいるんだろう?


あの日、私は逃げた。でも、逃げれなかった。


目を開く。辺りを見回してみる。


  「アリ……ス……?」


◇◇◇◇


  「ご、ごめん!そんなつもりはなかったの!」


アリスは角の方で三角座りをしてうずくまりながらこちらに視線を送る


「謝ってももう遅いの………あんな姿を人に見られるなんて……うぅ………(泣)」


ぜんっぜん私の知ってるアリスと違うんデスケドー!!!

 え?ホントにこの人アリス?アリスって言うと何だかこう大人っぽくてドライでスラーってしてるイメージだったんだけど!?


「夏目お姉ちゃん……そんな顔してどれだけ衝撃だったのもぉ……」


オネェチャン!?!?!?


私が取り乱す様子にアリスは泣き顔から笑顔になった。それを見た私も笑顔になった。


◇◇◇◇


「そろそろ、落ち着いた?夏目お姉ちゃん」


「う、うん……まだその呼び方に慣れるまでは時間が掛かりそうだけど……落ち着いた」


「そっか。じゃあ、もう全部話してもいいよね」


   「それって、何を?」


       「私の、今までの事」


◇◇◇◇


「2003年、つまり17年前、私は東京の外れの一軒家で産まれた。名前は二条雨音(あまね)。この金髪はハーフで生まれつきだった」


   雨音は手で髪を撫でる


「2003年って、私と生まれた年が一緒………それに、え?名前、アリスじゃないの?しかも……二条って苗字……珍しいんじゃない?」


それはそうと、年齢は変わってないんだ………


「多分色々疑問があるよね。大丈夫、全部話すから。私は夏目お姉ちゃん達に色々嘘をついちゃってたの。未来から来たって言ったけど、全然そんな事なくて、アリスっていうのは偽名で、お父さんに知らない人には偽名を使えって良く言われたから」


「そう……なんだ。今まで大変だったんじゃない?でも、呼び方はアリスで定着してるから何か変な感じだね」


「そうかな?それで、二条っていう苗字と、お父さんが沢山稼いでた事もあって、私はお金持ちの方の家系だったの。でも………」


   「でも?」


「……でも、私の家庭はちっとも裕福じゃなかった。貧乏な暮らしだった」


   「何で?もしかして、借金でもしてた?」


「違う違う。お金持ちなら借金はしないでしょ?」


   「それも、そう………ね」


「お父さんが研究に財産のほぼ全てを使っていたの」


   「お父さんが?お父さんも科学者だったの?」


「その事も話さなきゃだよね。実は、私は科学者でも何でもないの。私はただの高校生。ごめんね、嘘ついて」


「じゃあ、タイムマシン兼ワープホールを作ったのって……」


「そう。私のお父さんなの。朝から晩まで部屋に引きこもって研究をしてた」


「それで、お父さんが作った物なのに何でアリ……んっんー、雨音がそれを使ってここに?」


「それは、お父さんが装置を起動させたの」


   「それが雨音がここにいる事に関係があるって事?」


「お父さんは、私を実験台として装置を起動させたの」


   「なんですって!?」


「別にお父さんは悪い人じゃないの。ただ、ちょっと自分が好きな事に熱くなっちゃうだけだから」


   「それで、雨音はいいの?」


「うん。そのお陰で、夏目お姉ちゃん達に会えた訳でもあるし」


   「そっかぁ………」


「それで、あの……ごめんね!何度も」


   「?」


「まだ嘘が残ってるの。その……銅像の、話なんだけど……」


   「それもなの!?」


「本当に、ごめんね、でも、仕方なかったの。私は、犯罪者だから」


犯罪者だから。私は、自分を隠さなければならなかったの

無人牢獄編が遂にスタートしました!

 えー無人牢獄編はこの物語の第四編ですね。今は丁度光喜が地下神石採掘所に送り込まれた位でしょうか。


アリス………ではなく二条雨音は夏目達に色々な嘘をついていました。それには理由があったようですね。

 次回は雨音の過去に迫っていきます。雨音の5歳から夏目達に会うまでの過去を………


豆知識:雨音は自称高校生で、実際は高校には入学していない

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