0-36.常識外れ
そして俺は、厄災の回避者の説明をしてもらった。
簡単に言うと、攻撃が急所に当たりずらくなるよ、という効果らしい。原理は良く分からないと言っていた。
それと、さっきから気になってはいたが………
セストさんとティトはどこに行ったんだ?余り時間は空けていない。恐らく俺がアンデッドウェーブに行った直後に出掛けたんだろうな。
まあ、すぐに戻ってくるだろう。
さて、エーリアさんの様子は………
やっぱりまだポカーンとしてる。流石に我に帰ってもらって、色々訊かないとな………
俺はエーリアさんの側に寄って話しかけてみた
「あのー、エーリアさーん。もう闘いは終わりましたよ」
「ふぇ?あっ!ごめん、ちょっとぼーっとしてたかも!!」
やっと気付いたんだ………
「それで、ここって………?」
「えっと、ここは俺達が最初にここに来た時に目を覚ました場所で、一応ここを住みかにしています」
「へ~。じゃあ、あの大量の剣は何?」
エーリアは剣の山の方を指差す
「あれは、俺にも分かりません。かなり上物の剣とか刀が刺さっているみたいで、俺のこの亜禅もあの山からたまたま見つけたんです」
俺はエーリアさんに剣を見せる
「これ、地上で売ったら数千万トードは軽く行っちゃうんじゃない………!?」
「高いんですか?」
トードというのがこの国のお金の単位なんだろう。どのくらいの価値かしっかり教えてもらわなきゃな……
「高いってもんじゃないわよ!家が何軒建つのやら………」
「因みに、1トードは物にするとどのぐらいなんですか?」
「え?んー、まあ 林檎三個ってとこ?一個だったら20ランドぐらいかな?」
結構お金の価値は高いみたいだな……。地上に行った時はうっかり変な事は口走らない方が良さそうだ。
「じゃあ私も後で何かしら探してみようかな?」
「お金目当てですか?まあ、だとしてもいいんじゃないですか?誰かの所有物でもなさそうですし」
「よーし!大業物、探すぞー!!!」
◇◇◇◇
「まさか、あの山が全部大業物だなんて………」
エーリアさんはなぜか落ち込んだ様子だ。
「ま、まあ、探す手間が省けて良かったじゃないですか?」
「これでスーパーお金持ちまっしぐらね!!将来安泰よー!!」
あ、そういう喜び方のタイプの人だったのか……。何か俺が変な事言っちゃったみたいだ……
「あと五本位貰って行こっかな~♪」
「まあ、無くなるのを気にする量でもないし、好きなだけ取っていったらいいんじゃないですか?」
「じゃあ、お言葉に甘えまーす!」
「じゃあ、俺も一応予備の剣を探しておくか」
「あ、そう言えば何だけど、私達の上の方で光ってるあれは
何?」
「え?いや、ただ光魔法で照らしてるだけですよ」
「え!?無詠唱で!?しかも疲れてないの!?」
「はい?」




