0-32.副騎士団長
当たり前のようにこちらに話し掛けてくる様子に俺は硬直状態になってしまった
「そういえばあなた達、ここがどこか知ってる?」
「あ!もしかしてアンデッドウェーブ来るの始めて?」
いや、普通は始めての人が大半だって。
そう結衣が答えると美少女は首を傾げる
「アンデッドウェーブ………聞いた事ないわね………」
美少女が俯いてじっと考えている間に何とか硬直状態を解くことが出来た。
「あ、あの………」
「ん?何か知ってるの?君」
「はい、ここはですね………」
俺はアンデッドウェーブについて知っている事を全て話した
「成る程………大体把握できたよ」
「それじゃあ、ボスを倒す為に短い間ですが宜しくお願いします」
話をしている時に、やけに真剣に聞き入っている辺り、流石に敵意はないと思ったので仲間に入れる事にした。
何より可愛いんだよなぁ………
「宜しく!あ、そういえば私の自己紹介がまだだったよね!」
「そう、ですね」
「名前何て言うの???」
美少女は剣を鞘に仕舞って俺等の正面に立って自己紹介を始めた
「私は黄色の星の黄色国出身、ラグス・ラノ・エーリア、と申します。因みに、王族です♪あと、この星では副騎士団長をやらせて頂いています♪」
脳の処理が追い付かない。え?なんつった?「王族です♪」じゃないでしょ!?副騎士団長もやってるって、何者だ………?
「え!?エーリアちゃん?………って、王族なの!?それに、副騎士団長!?」
「驚かせちゃいましたか?」
「いや、驚くにしてもその情報量じゃ無理もないですよ………」
「あはは、そうだよね。だから、君達の事についても聞かせて欲しいなっ♪」
この人、ホントに王族なのか?やけにフレンドリーというか、馴れ馴れしいというか、それに、何で王国を守る副騎士団長さんなんかがここに?
ま、まあ、それは後回しとして、今は自己紹介をしなければ。
俺等が自己紹介を済ませると即座に質問が飛んできた
「ユイちゃん、タカヤ君、さっきから感じてるんだけど、もしかして君達って強いの???」
「私達?あのね、すっごく強いよ!!!だって大きな蜘蛛の魔物を一発でどーんってやっつけちゃうの!」
「ちょ、結衣!俺等がそんな強い訳ないって!多分エーリアさんの足元に及ぶかどうか………」
二週間の間でかなり強くなったとは思うが、それでも自己流。きっと適切な訓練をされているエーリアさんには到底敵わないだろう。
「そんな事ないよ!きっと、私の役に立ってくれる所か、私よりも強いかも知れないよ!それと、呼ぶ時はエーリア、でいいよ!」
「え、いや、でも、王族を呼び捨てだなんて………」
これは、民衆にバレなどしたら、とんでもない大騒ぎになるだろうな。
「大丈夫!!!私、三女だから王位継承権とかないし、別に興味もないの。だから、普通の一般人として扱ってくれると嬉しいな♪」
「そ、そうですか………」
「これから宜しくね、エーリア!!!」
「はい!!!」
「お、おー………?」
新キャラ、エーリアさんということで、少し紹介。
エーリアさんは、とてもフレンドリーで、すぐに友達を作っては、執事さんに注意されています。
でも、闘いの最中、いざとなれば本気で味方を守ろうとし、命さえも軽く投げ出します。
彼女の強さは勿論国内トップを争い、魔力クラス紫に余裕を出せる程です
赤の髪と瞳を持つ彼女ですが、それにはある理由があるそうで……これは後日話しましょう。




