0-29.いっぱい
◇◇◇◇
ご飯って言っても何食べたらいいのかなぁ………?別に朝ご飯の麺でもいいけど2連続は嫌だから何か無いかな………
頭を悩ませ、ふと横を見るとそこにはさっき倒したであろう蜘蛛の魔物の脚が一本、こんがり焼けた状態で落ちていた
私は少し不安になりつつも生唾を呑む
「食べて、いいの、かな………?」
私はゆっくりと脚に近付き、手に取る
「匂いは………臭くなさそう。周りは食べれなさそうだから刀で斬ればいいかな?」
刀を出して脚に切り込みを入れ、両手でパカッと開ける
「おーぷるぷるだ~!!!」
両手には透き通ったオレンジ色のゼリーのように柔らかい物体が握られていた
「毒とかないよね………?でも、私の治癒力なら大丈夫な筈………。ええいもうヤケクソだぁ!!!がぶっといっちゃえ!」
私は半ば無理矢理決心して脚の肉にかぶり付いた
あれ?意外と食べれる?しっかり火は通ってるみたい。ファイアーボムってやっぱり使い道考えないとだめだよねぇ………そういえばこの食べ物………
「美味しい!」
何これ!食べたことない味だけど、何かめっちゃ美味しい!
これはハマっちゃう………かも?
あっという間に私は1m程ある脚をペロリと平らげた
「ごちそうさま!いや~美味しかったー!!!また食べちゃいたいかも!」
・ ・ ・
美味しかった幸せに浸っている時、それは起こった
お腹が、痛い!!!それに、吐き気もする。頭痛、悪寒、目眩も…………
やっぱり毒あったんだ………早く治さなきゃ………
「ヒ、ヒール…………」
魔法の力には何回も救われた。これがなければとっくのとうに死んでたなぁ………
少しづつ全ての症状が引いてくる
そして、後少しと言った所で、アナウンスが流れた
《スキル 毒耐性Ⅳを獲得。所持スキルに追加します》
毒耐性?それもⅣ?それなら食べた甲斐あったって物だよね……
スキルを獲得すると症状がすっと無くなり、元の体調に完全に戻った
「良し!私、 完 全 復活~!!!って、何一人で言ってるんだろ、私」
◇◇◇◇
さて、お腹も膨れて、する事も無くなったし、今日は帰ろうかな~?
後ろを振り返ると、さっき食べた蜘蛛の脚が大量に床にこんがりと落ちていた
「あ!まだこんなにある!!!これはお兄ちゃんにも食べて貰わないとね!!!」
私は直ぐ様簡易的な籠を創り、脚を拾い集める
「こんな所かな!籠の中一杯になっちゃったし、他のはまあいっか!よーし帰るぞー!」
ってあれ?
「どうやって帰ればいいんだっけ?」




