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0-24.操者

◇◇◇◇


   歩みを一旦止め、確認する


あれ?やっぱりもうお腹空いちゃったかなぁ?

 まあ朝から色々あったし、別に変な事じゃないよね!


   そして私は再び歩き出した


          ~数分後~


「あ、また見つけた!蜘蛛の魔物!!!」


  今回も数が増えてる……。パッと見15いるかな?


「じゃあ早速………魔力感知!!!」


   今回は黄色だった


「また強くなってる………。まあ、闘いがいがあるってもんよね!!!もしかしたらこの先にボスとか居たりして……」


 今回は流石に炎帝じゃ物足りないから刀で行こうかな。


   「とりゃぁ!!!」


   蜘蛛は割と余裕そうに避ける


試しに一振りしてみたけど、流石に一回では当たってくれないよね……だって、黄色だもん!!!

 って、何で自分の事みたいに自慢してるのかな……


   魔物達は連携を取るように私の周りを囲む


「いいねー!どこからでも掛かって来なさい!」


 数秒の沈黙の後、最初に動き出したのは魔物達だった


   「ん!?糸!?」


 目の前の魔物3体が糸を顔面に向かって飛ばしてきた


「ふーん。でも、そんなのに当たんないもんね!何てったって私にはしゃがむコマンドがあるんだもんね!!!」


只のしゃがむという行為に格好を付けて魔物達に頭良いアピールをして、私は後で少し思い出すと恥ずかしくなるのだった。


   「取り敢えず前の3体をっ!!!!!」


しゃがんだ状態から少し立ち上がって前傾姿勢になって横に凪払う


  今度は2体に当たり、どちらとも倒す事が出来た


   「あっ!1体まだ残ってる!逃がさないぞー!」


       『ファイアーボム!!!』


※ファイアーボムとは、炎を圧縮し、爆発で敵を倒す簡易的な爆弾の事である※


   だが、魔物には当たらず、地面に落下していく


   「あ、外しちゃった。ならもういっp」


   髪が爆風で後へなびく


   「へ?」


目の前は赤色一色で染まっていた。どちらかと言えば、もう炎の中に入っていた


   「威力 化 け 物 !!!!!」


十数秒か、その場に突っ立っていたが何も襲ってくる事は無かった


   私は混乱していた


どうしてこんな羽目に?あの大きさの爆弾であの威力?

 全く、どうかしてるよ私の力は………

結局刀で全然闘えなかったし………。やっぱり聖女は魔法がメインなのかなぁ………


私は少し魔法の威力を恨みつつ、落ちていた源石を拾って真っ赤に染まったその場を背にし、更に奥へ奥へと進んでいった。


◇◇◇◇


ああ、また僕のお人形さんを壊されちゃいました……

 こっちに近づいているみたいだけど、これ以上何かされたらヤですね………

 早く、あのお姉ちゃんをコロさないと……

僕がコロされるなんてゴメンだ。僕が強くなったら夢を叶えてくれるってあの人は言ったから僕は強くならないと、強くならないと………


◇◇◇◇


セストさんが少し痩せ細ったようなティトを連れて戻ってきた


「そう言えば、セストさんは何で俺を試したんですか?」


「ん?それはねぇ、ヒ ミ ツ だよぉ」


   「秘密って、そんな隠す事もないじゃないですか?」


「ヒ ミ ツ な物は、ヒ ミ ツ なんだよぉ」


「はぁ、これじゃ拉致が明きそうにないですね。じゃあ質問を変えます。セストさんはどうしてここにいるんですか?普通の人が来るような場所ではないと思いますけど」


セストさんは少し黙った後、やはり「それも、ヒ ミ ツ だよぉ」言った。これじゃあセストさんについて何も知れそうにない。


「じゃあ、僕からも同じ質問するけどぉ、何で、君はここにいるのぉ?」


   「それは………」


「ヒミツぅ?」


   「ち、違います!少し言葉に詰まっただけです」


「へ~、それで?何でここにいるのぉ?」


   「それは、騙されたんです」


「騙されただってぇ?」


俺はセストさんにこれまでのカフェからの出来事を事細かく説明した


「そうなんだねぇ、君も、大変だったんだねえ」


   「はい………」


何か、この人、俺に味方してくれそうだな。本当は大丈夫な人なんじゃないか?


「まあ、全てはアイツを捜し出す為なんですけどね………」


「君には捜している人がいるのかい?」


   「ええ、まあ。光喜っつーんですけど、俺の弟で」


「何で捜しているんだい?」


「アイツ、凄ぇ親不孝者で、家を追い出してやったんだけど、それじゃあ何か物足りなくて、捜して殴ってやりたくなったんですよ」


「ふーん。じゃあ、その光喜君を捜してあげるよ」


   意外な言葉に俺は驚きを隠しきれなかった


   「えぇ!?何もそこまでしなくても………」


「まあ全部僕の良心だと思って受け取って欲しいなぁ」


「そう、ですか………。でも、有り難うございます!セストさんがいると、何だか安心します!」


「それは良かったよ……」


   「でも、どうやって?何もヒントが無いのに?」


「まあまあ、そこは僕の力を見てておくれよぉ?これでも僕、凄いからねぇ」


   「は、はあ、そうですか………」


この人の力はとんでもない。だからこそ、俺はこの人を信じられたと言っても過言ではない。

 何だか少し、ここにいるのが窮屈でもなくなってきた気がしたな。


[あ、アアぁ…………]


ティト、ドンマイ!

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