0−18.戦闘
二人で闘うことにも飽きてきた頃、結衣がこんな話を持ちかけてきた。
「そろそろ、魔物とまた闘いたいな」
俺は素っ気無く返答する
「じゃあ闘えばいいんじゃないか?」
結衣は少しムッとした表情で質問に答える
「そんな事言ったってどうやって魔物を探したらいいのか分からないじゃん………!」
何故か少し焦らしたくなってしまった
「アレがあるだろアレが」
「アレって何?いーじゃん教えてよー!!!」
結衣は更にムッとする
「はいはい、教えますよー」
「はぁ……全く……これだからお兄ちゃんのシスk」
!?
「ちょっと待て!!!!!」
「え?」
「それは何事だ!?俺が、シス……いや、SKだと言うのか!?」
「だってそうでしょ?お兄ちゃんはシスk」
「それ以上言わないでくれ!!!それは、兄として断じて許す事が出来ない………!!!」
「何で?本当の事言ってるだけでしょ?お兄ちゃんは、シス」
「もう、やめてくれーーー!!!!!」
◇◇◇◇
危ない、妹の口からとんでもない言葉を発させるところだった……
半分はアウトかもしれないが大丈夫、全部言わなければ大丈夫な筈……だ。
それより、俺がSKだと………そんな馬鹿な………。いつそんな素振りを見せた?いやいやそもそも俺はSKではない!!!絶対にそんな事ある訳がない………
「結衣、今度からあの事には一切触れないでくれ!俺の精神が持ってくれそうにない!!!」
結衣はまたムッとしたが一つ、ため息をして心を落ち着かせた
「はいはい分かったってば………我儘なお兄ちゃんがいけないんだからね!……私が言わないことを約束する代わりに、お兄ちゃんもそれ相応の事はして貰うから覚悟しなさい!!!」
俺は固唾を呑んで次の台詞を待った
「魔物の見つけ方を教えるのよ!!!そして、私には付いて来ないこと!だから、私が魔物と闘って強くなってる時に、お兄ちゃんも強くなって待ってなさい。それで、今日から数えて3日後にステータスを見せあってどっちが強くなったか勝負するの!これでどう?」
「え!?そんなことでいいのか!?」
俺は気付いた時には本音が出てしまった
「何?不満でもある?」
「い、いえ!滅相もありません!!!」
あれ?俺結衣と立場逆転してる?いやそんなまさか………
「それで、どうやって魔物を見つけるの?早く教えてよね!」
どうやら結衣は、俺に期待の眼差しを向けているようだった。さっきまで怒っていたと思ったが、今はそんな素振りはなく目がキラキラとしているようだった。
「お、おう………」
俺は喋るタイミングを見計らって話し始めた
「俺の持っているスキルに『魔力感知』という物がある。それを使うんだ」
結衣はヘドバンしているかと疑うほどに大きく頷く
「……それで、魔力感知を行うと周囲の魔力が色で表示されて、青から赤に色が移るほど魔力が強くなる。多分、緑以上が魔物の魔力だから、それを頼りに探すといい。あ、後」
「成る程!!!!!」
結衣は話を聞き終わると直様スキル作成に取り掛かり、スキルを創り終わったかと思えば刀を持って猛ダッシュで魔物を探しに行ってしまった。出発するまでたったの10秒の出来事であった。
あーあ、行っちゃった。索敵と組み合わせればもっと効率的に探せると言おうとしたのに………
好奇心が旺盛なのはいい事だが、もう少し人の話を最後まで聞くという事を覚えて欲しいものだな……
◇◇◇◇
どこだ、どこだ、どこだー!!!!!魔物はどこにいるんだー!
さっきから5分位走って探してるのに全く色が変化しないよ……
月光で照らしつつ辺りを見渡すが青色から変化することはない
「はぁ……いつになったら見付かるんだろう……」
そう静かに独り言を吐いて額に手を当て上を見上げると自然に手を降ろして刀を抜いた
「魔物だぁ!!!!!」
私は全力でジャンプして魔物に飛びかかった




