0-17.進化
砂が目に入る
「あぁ目があああ!!!!!」
「ぶ、物理防御バリア……」
結衣がそう言うと風も砂も周りに寄せ付けなくなった。そして目をゆっくり開く
「有難う、助かった」
「それで、今のは……」
「いや、ただ普通に魔法を撃つ時の感覚で詠唱したんだが、やけに威力が増していた。これが覇王の立ち振舞いの効果なのか……」
「そうだとしたら、私も強くなってるって事?」
俺は縦に大きく頷く
「ええ!?ホントに!?嬉しいなぁ〜!!!」
純粋に喜んでくれると何だかこっちも嬉しくなってくるようだな。
「じゃあさ、他のスキルも強化しようよ!きっともっと強くなれる筈だよ!!!」
俺は再度、縦に大きく頷いた
「良し!じゃあお兄ちゃん!」
「何だ?」
「絶対に、アンデッドウェーブで死んじゃだめ!約束だよ!」
『勿論だ』
◇◇◇◇
「これで最後の強化!!!」
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「良し、100%になった!」
「俺も、丁度終わったところだ」
「じゃあ折角だしステータスの見せ合いっこしようよ!」
「分かった。せーの、だぞ」
「ん?えっーと……『せーの』の、どこの部分?」
この質問が来ると思った。『せーの』の、どこで合わせるか問題だ。
これの一番の鬼門は、うまく伝えにくいところにある。
例えば『せーのっ』の『の』の部分、と言っても『の』が多すぎて理解しずらいし、かと言って『ちっちゃい「つ」』の部分と言っても、タイミングが合わない事がしばしばだ。だから俺はこうする!!!
「え?ああ。………せーのっ!!!」
不意打ち作戦だ!これにより人は一定の部分でしか合わせなくなる傾向があると個人的に決めつけている。だが検証は今回が初めてだ。
「え!?いきなり!?」
・ ・ ・
結衣は驚きながらも、しっかりタイミングを合わせる事が出来た。これ、説正しいかもしれないな。
二人のステータスが表示される
「まずは俺からだな」
≪下位魔法、スキル≫
≪魔法≫ なし
≪スキル≫ なし
≪中位魔法、スキル≫
≪魔法≫ なし
≪スキル≫ ソウルブレイクⅡ
≪上位魔法、スキル≫
≪魔法≫ なし
≪スキル≫ 属性魔法強化 Ⅴ、攻撃力強化 Ⅴ、防御力強化 Ⅴ、言語理解、
≪超上位魔法、スキル≫
≪魔法≫ 高速治癒 Ⅰ
≪スキル≫ 装備強化 剣豪 Ⅴ、強靭 Ⅰ、索敵 Ⅰ、洞察 Ⅰ、迅速 Ⅰ、予知 Ⅰ、魔力感知 Ⅰ
≪神聖魔法、スキル≫
≪魔法≫ なし
≪スキル≫ 勇者、鑑定の天眼(更に詳しく鑑定できる)、神の意思、覇王の立ち振る舞い
「スキルを強化すると位階が一段階上がるみたい」
「成る程な。結衣はどうだ?」と言った時、アナウンスが流れた。
《スキル 属性魔法強化、攻撃力強化、防御力強化、装備強化 剣豪がⅣになりました。これらの進化を行いますか?また、進化に必要なものはありません》
「進化?そんな事が出来るのか?それに、進化の為に要るものも無いみたいだし、やってみるか、進化」
「あっ!私も流れた!」
「じゃあやるか。………せーのっ!!!」
・ ・ ・
「今度は騙されなかったよ!!!」
「今後もその調子でな」
《スキル 属性魔法強化、攻撃力強化、防御力強化、装備強化 剣豪がスキル 属性魔法強化、攻撃力強化、防御力強化は進化の際統合され、結果、神聖スキル 武の天命(統合前のスキルの効果が全て5倍)、装備強化 剣神(攻撃力10倍、剣術が3倍上達)に進化しました》
え!?一気にステータス上がりすぎだろ!?攻撃力に関しては5倍の10倍で50倍で、覇王の立ち振舞いで8倍だから元々の攻撃力の400倍!?これが、現実インフレ、か。きっと、次のアンデッドウェーブはめっちゃ強いんだろうな。
「私のステータスも見て!!!」
≪下位魔法、スキル≫
≪魔法≫ なし
≪スキル≫ なし
≪中位魔法、スキル≫
≪魔法≫ なし
≪スキル≫ ソウルブレイクⅡ
≪上位魔法、スキル≫
≪魔法≫ なし
≪スキル≫ 言語理解
≪超上位魔法、スキル≫
≪魔法≫ なし
≪スキル≫ なし
≪神聖魔法、スキル≫
≪魔法≫ なし
≪スキル≫ 聖女、聖の天命(攻撃力12倍)、武の天命、覇王の立ち振舞い
「私は攻撃力480倍!私の勝ちだね!!!」
………聖女に攻撃力が劣る勇者なんて聞いたことあるだろうか。可笑しいだろ!なんかの間違いであってくれよ!




