0-13.生還
「な、何故俺様が………!!!」
「目には目を、歯には歯を。不意打ちには不意打ちを、だよね」
そこには、ストロングの頭に刀を刺している結衣の姿かあった。
「き、貴様ァ………何故生きている!!!それに……傷が無いだと!?」
「ふっふーん。私、こう見えても聖女なの。疲れてたふりも只の演技。あの位の傷とか疲れ、どうって事ないの。あの時、刀を抜いたときから治してたんだよね」
やべ、そういや結衣は怪我治せるんだったな…………完全に忘れてたな。
「小賢しい真似を!!!」
「あれ?頭に刺したのにまだ元気そうだね。じゃあ、ストロングさんにさっきと同じ質問するね。ここで刀を持ち替えたらどうなると思う?」
「!!!!!」
ストロングは必死に抵抗しようとする
「逃げようとしても駄目だよ。もう刀の先を変えてある」
「おぉ、俺様は屍ノ王だぞ!?お前等のような雑魚に負ける訳がn」
「違うよ?所詮アンタは屍。生命力に欠如してるの。育ち盛りの高校生のパワーを舐めたら駄目!」
「生命力だとか高校生だとかゴチャゴチャ言うな!!!俺様は強いんだ!そうだ強いんだ!だからこんなヘッポコ刀なんてすぐ………」
「多分、この刀の切れ味は舐めたらイケないと思うよ」
ストロングの刀が紙のように切れる
「嘘、だろ………じゃあ魔法はどうだ!!!」
「無駄だって………」
「空迅!!!」
結衣の腕が吹っ飛ぶ
「よ、良し!やっぱり俺様は強いんだ!!!」
と、言った矢先、結衣の腕はすぐに治る
「ね?無駄だって言ったでしょ?」
「な、何故だ!さっきはあんなに弱かったたのに急にこんなに強くなるなんて………!!!それにお前の力はどうなってんだ!?こんだけやっても微動だにしないなんてさっきとは比べ物にならねぇ!!!」
結衣はその言葉を待ってましたと言わんばかりに口を開く
「これは、私の力じゃないからね」
「何だと!?」
ここで俺が喋る番か
「俺が、力を与えている。刀には鋭利 極。結衣には強靭 極と身体能力強化 極だ。結衣、そしてその刀の元のステータスに加算しているんだ。きっと相当強くなっている筈だ。水爆を耐えたとはいえ、所詮はここまでか」
………あの時、結衣が倒れた時にもしもがあったらという事でかけて置いた。使った後に気付いたけど、人とか物に魔法ってかけれるんだな。
アンデッドウェーブ終了迄残り3分です
「や、止めろ、今すぐその刀を引き抜け!俺はこの世で唯一の屍ノ王だぞ!?そんな貴重な魔物を殺していいのか!?」
「言い訳が見苦しいにも程があるな。結衣を怪我させた事、あの世で後悔してろ」
「く、クソォォォ!!!まさか、お前等も本気を出していなかったというのか………」
いや、それはない。
「さようなら」
そして、ストロングは灰となって空へ消えて行った
◇◇◇◇
《次のアンデッドウェーブは2週間後です》
見慣れたと言っても二回目だが、薄暗い洞窟に返ってきた。何故かとても安心する。
新しくスキル 王者の立ち振る舞いを手に入れた。効果は、身体能力永続50%増加という物らしい。
そういえば、ストロングとやら、最初はどんな奴かと思ったが、まさか不意打ちに弱いとは………
多分正々堂々と闘ったら俺だけの場合死んでいたかもな。それにしても結衣の回復魔法が最強すぎるんじゃ〜。ゲームなら速攻修正入ってるだろこれ。
◇◇◇◇
アンデッドウェーブの第一波が終わり、一連の出来事について頭で考えを巡らした後、一時間程結衣と談笑していた時
あ、そう言えば
「結衣、腹減ったな」
「そうだね」
・ ・ ・
「パン!」「ご飯!」「パン!」「ご飯!」「パン!」
とまあ、決着が一向に付きそうになかったので、間を取って麺という事になった。
「んー!やっぱり手作りの食べ物はこの世で一番美味しいよね!」
「そう………だな?」
最初から麺(デンプンとタンパク質と水を混ぜたもの)を魔法で作って金属製のボールにin。数分水で茹で、水切りを作って水を切る。
だ が ここで問題が発生。スープの作り方が分からない。どうしたものかと悩んだ末、ぶっちゃけスープをイメージしたら何とかなるだろう!とか言う魔法に全て丸投げしている考えに辿り着いた。
だが、曖昧な願いは聞いてもらえず、また悩む羽目になった。
結果、最後の手段、アナウンスさんに尋ねる事になった。アナウンスさんはいつもシーンとして堅苦しい。気にはしていなかったが、何となく日本人の声のような気がしたから尋ねることにしたんだけど………
《ラーメンのスープの作り方。そんな物は存在しません》
辛辣すぎる。俺はもう諦める事にした。つまり………麺に熱湯を注いだのである。
こんなのでも美味しいと言ってくれる結衣は女神か何かなのか………
少し顔に笑みが浮かぶ
「お兄ちゃん、どうかしたの?」
「いーや、何でもないさ」
告:光喜がUFOに連れ去られるまで後59日と15時間




