0-11.背水の陣
「参る!!!」
奴が物凄いスピードで向かって来る
「まずは私が!」
俺は補助か。なら後で魔法撃ってようかなぁ……
◇◇◇◇(結衣目線)
「魔法付与 雷刃!」
雷魔法を刀に付与!?当たったらひとたまりもないじゃない!動き的に奴は突き刺しをして来る。ここは冷静に………
しゃがんで避ける!
「これ位は当然だな」
でもまだこれで終わりじゃない!
「一刀流 昇華!」
「そんな攻撃、人差し指で十分だ」
奴は指一本で刀を受け止める
「そ、そんな………」
「さて、お前さんに質問だ。ここで刀を持ち替えたらどうなると思う?」
「!!!!!」
私は思いっきり後ろへ引く
「ほほう?今ので確実に殺ったと思ったが、女の癖にやるじゃねぇか。俺様、お前に興味が湧いてきたぜ!」
「えっ、それって………」
「え?いや、違う!ヒトの体になど興味はない!」
「いやいや逆に怪しいんですケドー。実際あなたも人型じゃナイデスカー、ストロングさん?」
「な、何だその目……俺様を疑うのか!?」
「疑って当然でしょう?」
奴は溜息を一つ付き、喋り始める
「もういい!全て終わらせればそれで済む。今度は避けれると思うな!」
「臨むところです!」
◇◇◇◇(貴也目線)
あれ?結衣ってあんな感じだったかなぁ………
そんな事はさておき、割といい勝負をしていそうだな。もしかすると、俺の手助けは不要かもしれない。
ストロングとやら、何かとても恐ろしい奴だと思っていたが、そんな事はなかったかもしれないな。
でも、もしかしたら俺の考察は違って、結衣は押されているのかもしれない。
そう思うと本当にそう見えてきた。良く見ると結衣はストロングに全然攻撃していないし、回避にばかり尽力している。スピード的にストロングに押されているのか?
アンデッドウェーブ終了迄残り10分です
◇◇◇◇
「おいおい!逃げてばかりじゃあ面白くねぇなぁ!」
「私は只の一般人です!そんな強さは強要しちゃいけません!なのであなたの技、真似させて頂きますよ。魔法付与 雷刃!!!」
奴は軽々と躱す
「俺様と闘えて何が一般人なんだか。中級魔法は扱えるようだが、威力には俺様より到底劣る!」
「魔法付与 炎帝!」
今度は炎かぁ………それなら多分範囲攻撃をしてくる筈。
逃げる事は不可能に近い。ならいっその事避けなければいい!
「魔法付与 氷斬!」
「対抗するか。なら、俺様の圧倒的な力の前にひれ伏し、無様にも血の華を咲かして刹那の如く散れ!」
「負けて溜まりますか!!!」
魔法と魔法が激しくぶつかり合って互角の闘いが続く
「はぁ、はぁ………」
「どうした?もう息が上がっちまったのか?」
「まだ……いけます………」
「嘘を付け!もう魔法の威力が弱まってきているのが証拠だ。耐えれるもんなら、耐えてみろ!」
ストロングは威力を増して攻撃をしてくる
「ゆ、結衣、俺が手を貸そうか?」
「私はプライドみたいなのが、あるのかもしれない。何故か、人の手を、借りて敵を、倒すと、未練が残る気が、するの。ストロングは、強敵、で、死ぬかもしれない。でも、それでも私は、諦めたりはしないの!」
「もしもの時は、お兄ちゃんが何とかしてくれるでしょ?」




