14.鑑定
《い、いえ、私には光喜さんの世界に干渉する事は出来ません》
それを聞いて俺はちょっぴりガッカリした。アナウンスさんならやってくれると思ったんだけどなあ。
そうか……じゃあどうするか。二つ名でも付けるか? うーん……
《ですが……》
ですが?
《鑑定なら大丈夫なんです。鑑定なら》
鑑定? 何だそれ。聞いたことがないな。
《スキル 鑑定は発動すると相手の所持スキル、魔法が分かるという物です。また、スキル 鑑定阻害によって鑑定が出来無い場合があります》
それを聞いて俺はちょっぴり嬉しくなった。
へ〜。じゃあそのスキルを使ってこの終わっている状況どうにか出来ないかな……俺はずる賢い事をするのは好きなんでね。
とは言っても、そのずる賢い事を思い付けるかが問題なんだよな……
あ、そうだ! もしかしたらなんだけどさ、この土? を鑑定出来ねぇかな?
またもや俺は丸投げ感覚でアナウンスさんに訊いた。
《え? えっと……出来ない事はないのですが、何の為に?》
この土? をどうにか出来ないかーって思うんだよ。だから、取り敢えず鑑定してこの土の弱点を見つけたいんだよな。そうしなきゃ何も始まりそうにないし。
《成る程〜了解でです! では、やってみましょうか》
お願いします!!!
鑑定 オッドル土
スキル 鉱物耐性 Ⅳ
無属性耐性 Ⅳ
人間無耐性 Ⅳ
魔法 無し
……コイツ耐性強すぎじゃね? いや、でも気になるスキルがあるじゃないか!
《人間無耐性ですね》
うん。説明宜しく!
《スキル 人間無耐性は、人間への耐性が全く無い物に自動的に与えられるスキルで、人間の物理攻撃にめっぽう弱いのが特徴です。また、極がついている場合はその效果が増大します》
成る程ぉ! これは未来が見えそうだなぁ!
《ですね! じゃあ、私はこれにて……》
おう! 色々有難うな!
《いえいえ、なんてったって私は光喜さんの専属アナウンスですから!》
良し! アナウンスさんのアドバイスも聞けたし、後は拳をこの土にぶつけるだけだ! ははーん、コイツ等はもしや人間無耐性を知らないな? まぁ俺もさっき知ったばっかなんだがな。
いやー、ここが馬鹿の集まりで良かった。だって、この土を殴るという行為をするだけで一躍救世主になれるんだからな! 俺が蔑まされる事も無くなるってもんだ。
そう思ってツルハシ……じゃなくて鶴子を床に置いた
「つ、次は何をする気なんだ?」
「そうですね……」
ま、取り敢えず殴ってみますか。
「おぉるるァァァ!」
「あ? 何やってんだコイツ。ツルハシで掘れば良いものを素手で殴るなんて」
ドォォォォン! と如何にも近所迷惑な音が鳴る。これは……ヤバいな。
「ゑゑゑゑゑ!?」「嘘だろ!? こんなのアリなのかよ!?」と二人共仲良く驚いている……と言うか、この威力ならこの周りの奴ら全員驚いてるな。やり過ぎた、か。
と、期待を込めて目の前を見てみると……
「なんだ、この威力!? この土無耐性すぎやしないか!?」
俺から100メートル位前までだろうか。平地になってしまっているんだが……
〜地下神石採掘所について〜
首都トアハイトの地下5000メートルに存在する広大な広さを持つ採掘所。この辺りの地中には神石が豊富に含まれている。いつから存在するか分からない程の歴史があるとかないとか……




