表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/93

0−7.ギルドの試験?

 さあ、準備は整った。ギルドに入店だ!


 そして、ギルドに入るなり、「ん? おいあれ地球人じゃないか?」と言う声が飛ぶ。


「うわっホントだ。何でこんなところに来るのよ。カッコ付けて立派な剣も提げちやってさ。ホント死ねば良いのに」


 う~ん。正に言いたい放題と言う奴だ。ギルドに行く途中もこんな言葉が飛び交ってたのか? そう思うとどれ程地球人が嫌われているかが良く分かる。


「こんにちは、冒険者ギルドへようこそ……今回はどんな御用件で?」


 あの店員さんが言うにはFランクを受けたら良いとは言ってたけどD位受けても良いよな。


「Dランクの試験を受けに来ました」

「うーわDランクだって。雑魚じゃんw」


「もー酷いじゃん。闘うことを知らない地球人ごときがDランクにも受かる訳ないからやめてあげなよw」


 結衣が凄い形相で睨みつける


「おーっと怖い怖い。そんな睨んでも何もなんないぜ? Dランク以下の雑魚冒険者さん(・・・・・・・)?」


 結衣が歩き始めようとしたが何とか止めた。


「結衣、ここは我慢だ。他の人達にも見られてるわけだし、落ち着こう?」


 凄く白い目を向けられている気がする。うっ、吐き気が……


「で、でもあんな事言われたら………」

「それでも、だ」

「うん……」


「よろしいですか? では、こちらに移動をお願いします」

「あ、はい………」


 謎の薄暗い部屋に案内される。


「ここ、ですか」

「はい! そうです!」


 何か妙に怪しいな。こんな所で何の試験をするってんだ?


「何だか居心地が悪い気がする……」

「それもそうでしょう。何故なら、ここがあなた達の」


      『死に場所、ですからw』


 店員はレバーらしき物を引いた瞬間、床が抜けた感覚がした。

 いや、本当に床が抜けたのだ。


「ざまぁ見ろですね。あなた達が地球人である事が罪なのです。地球に産まれた事を後悔するんですね!」


 何でこうなるんだよおお!!!!!


「うわぁぁぁ!!!」「いやあああ!!!!」


◇◇◇◇


 目が覚めた。


 ん? ここは何処だ? 確かあの時店員さんがレバーを引いてそれで俺等が落ちてきて……

 うっ! 頭が痛い。成る程、そういう事か。してやられた、という訳だ。

 落ちてきたとしたら良く生きてたな、俺。まぁ生きていれば上等だ。

 ……それにしてもここは何処だ? 暗くて良く見えない。結衣は何処に居るんだ?


「おーい! 結衣ー! 居るなら返事しろよー!」


 めっちゃ響くな。もしかしてここ洞窟とかの中なのか?

 それにしても結衣からの反応が無い。もしかして居ないのか?

 お、周りが見えるようになってきた。これで結衣を搜せ……


 今、俺が見ているものは何だと思う?


 魔物? 違う。


 動物? 違う。


 植物? 違う。


 数えきれない程地面に刺さった『剣』だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ