0−7.ギルドの試験?
さあ、準備は整った。ギルドに入店だ!
そして、ギルドに入るなり、「ん? おいあれ地球人じゃないか?」と言う声が飛ぶ。
「うわっホントだ。何でこんなところに来るのよ。カッコ付けて立派な剣も提げちやってさ。ホント死ねば良いのに」
う~ん。正に言いたい放題と言う奴だ。ギルドに行く途中もこんな言葉が飛び交ってたのか? そう思うとどれ程地球人が嫌われているかが良く分かる。
「こんにちは、冒険者ギルドへようこそ……今回はどんな御用件で?」
あの店員さんが言うにはFランクを受けたら良いとは言ってたけどD位受けても良いよな。
「Dランクの試験を受けに来ました」
「うーわDランクだって。雑魚じゃんw」
「もー酷いじゃん。闘うことを知らない地球人ごときがDランクにも受かる訳ないからやめてあげなよw」
結衣が凄い形相で睨みつける
「おーっと怖い怖い。そんな睨んでも何もなんないぜ? Dランク以下の雑魚冒険者さん?」
結衣が歩き始めようとしたが何とか止めた。
「結衣、ここは我慢だ。他の人達にも見られてるわけだし、落ち着こう?」
凄く白い目を向けられている気がする。うっ、吐き気が……
「で、でもあんな事言われたら………」
「それでも、だ」
「うん……」
「よろしいですか? では、こちらに移動をお願いします」
「あ、はい………」
謎の薄暗い部屋に案内される。
「ここ、ですか」
「はい! そうです!」
何か妙に怪しいな。こんな所で何の試験をするってんだ?
「何だか居心地が悪い気がする……」
「それもそうでしょう。何故なら、ここがあなた達の」
『死に場所、ですからw』
店員はレバーらしき物を引いた瞬間、床が抜けた感覚がした。
いや、本当に床が抜けたのだ。
「ざまぁ見ろですね。あなた達が地球人である事が罪なのです。地球に産まれた事を後悔するんですね!」
何でこうなるんだよおお!!!!!
「うわぁぁぁ!!!」「いやあああ!!!!」
◇◇◇◇
目が覚めた。
ん? ここは何処だ? 確かあの時店員さんがレバーを引いてそれで俺等が落ちてきて……
うっ! 頭が痛い。成る程、そういう事か。してやられた、という訳だ。
落ちてきたとしたら良く生きてたな、俺。まぁ生きていれば上等だ。
……それにしてもここは何処だ? 暗くて良く見えない。結衣は何処に居るんだ?
「おーい! 結衣ー! 居るなら返事しろよー!」
めっちゃ響くな。もしかしてここ洞窟とかの中なのか?
それにしても結衣からの反応が無い。もしかして居ないのか?
お、周りが見えるようになってきた。これで結衣を搜せ……
今、俺が見ているものは何だと思う?
魔物? 違う。
動物? 違う。
植物? 違う。
数えきれない程地面に刺さった『剣』だ。