第88話
ああ、朝日が眩しいぃ。おはようございます。帝麻萌那です。太陽さんさんキュアサニーやで。なーんてね違うかー。
結局ケセランパサラン(仮)ちゃんへの名付けは時間をもらうことにした。猫ちゃん達が私の家族になりたがっているからテンクウちゃんみたいに首輪が欲しいって旨と、ケセランパサラン(仮)ちゃんが名前がないから付けないといけないことをミギィさんとレフティさんに言ったら、辞書を借りれた。首輪は明日のお店休みに買いに行こうって話になった。
モナ、買い物行くってよ。(桐島、部活や●るってよ。風)
字を習いたてなので辞書なんて読むのもやーっとだけれど、この国の辞書をひいてケセランパサラン(仮)ちゃんの名前を決めようと思う。安全牌です。
だって「ああああ」は流石にダメだと分かるけど、何をどう付けたらいいのかわからないもん。残念ながら赤ちゃんの名付け本みたいなのはないみたい。ん~~っ残念!
「あんれ、夜遅くまで辞書みてたんかぁ」
「んで名前は決まったんだべか?」
「うううう・・・」
あぁ~きーみのこと~かんがえーてるぅ~、部屋のスミでぇ~、体育座りの小学生~外は~深夜ぁぁ~♪(by夜間飛行(石崎ひゅーい))てな感じで(?)いつもより睡眠時間の少ないモナちゃんなのさ。目がしょぼしょぼ。
「モナ!時間かかってもぼく、わたしは待てるからね!」
「ありがとう」
その後朝食を済ませ、さあ今日はお外に出ていい日ですよ!!やったね!ケセランパサラン(仮)ちゃんは私の頭の上に乗った。
セイリューちゃんはいつも通りお留守番という名の睡眠時間。ビャッコくんとコエキちゃんとテンクウちゃんはお家の外に一緒に出た。
「私今日はお昼頃まではともだち食堂でアルバイト。んで、お昼過ぎたら夕方までずーっと自由時間だから遊ぼうね!」
「わふっわふっ」
「にゃーーーん!」
「・・・・にゃーご」
ビャッコくん目線を合わせてくれない。ふてくされてんのかな?どうしたどうした。今は近くに人がいるから人の言葉は話してくれないだろうけど。
「じゃ、またあと・・で・・・ん?」
お店のほうに歩きだした私の後ろをビャッコくんが足元に絡み付いてくる。おや?
「外で待っててね」
テンクウちゃんとコエキちゃんは大人しくしている。
「・・・」
やっぱりビャッコくんだけついてくる。
「ビャッコくん、これじゃお店入れない。」
「んなぁぁご、ンニャアーンニャアー。」
低めの猫声で喉をゴロゴロ言わせながら抗議のような声をあげている。ひっつき虫ならぬひっつき猫。いや、可愛いけども。んええ、どうしよ・・・おっと。
「モナちゃん、さっさと入りぃ。あだらっ、お前はテンクウと遊んどき。ういしょっとっ!」
グワシッと猫が大人しくなるとよく言われる首根っこを引っ付かんで、外にポイショーっと投げた。うん。投げた。猫ってよく飛ぶんだなぁ。
くるくるくるっと3回転宙返りを決めてビャッコくんは地面に華麗に着地!おお。パチパチパチパチ。
ばたん。
無情にも裏口のドアは閉められた。ビャッコくんごめんよ。後で理由は聞くからね。さてと。
「おはようございます!あっナカバさーーん!」
「モナちゃーん!」
がしっ。抱擁ばっちぐー。心の友よ~。お互い名前呼んだだけなのに即座に同じ行動に移せるって心の友以外にないでしょ。そうでしょ。でしょでしょ!
「モナちゃん。王子に囲まれて緊張せーへんかったぁ?ダイジョーブぅ?」
「うん!いっぱい遊んだよ」
「ほへぇー。この子ホントに大物になりそうやね~」
「なるかな!」
「なるよぉ~」
「「へへへへ」」
抱きつきながらお話。2人でニッコニコ。ナカバさんの雰囲気好きだなぁ。お・・・?なんかレフティさんに暖かい眼差しを向けられた。おお・・今更だけど照れてきた・・・。
「病み上がりなんだから無理したら怒っがらな」
今日は久しぶりにともだち食堂のアルバイトというかお手伝いというか。いつものです!
「でも今お店のほうは少し暇なままなんでしょ?」
今日はレフティさんとナカバさんと私以外はまた熊や熊獣人さん達の炊き出しに行った。
「ウヂのお客さんは色々忙しいんが多い。仕方ねぇべ。」
「一週間とか経てば元に戻るはず~ですよねぇ?」
「んだなぁ」
「そっかぁ」
「さて、作業だべ」
「おはようございますーお荷物届けに来ましたー」
商人のウエさんのとこの人が来たようだった。レフティさんが対応した。受けとる量はやはり少ない。ナカバさんはコーヒーなどの飲み物の作業を簡単に済ませるとレフティさんの手伝いに移る。私は朝一番はテーブルの準備。台を拭いて、下にゴミなどが落ちてないかのチェック。大体は前日に清掃してるけど、変な人達がお店に忍び込んでる可能性はなくはない。
昔、ミギィさんとレフティさんの2人だけでお店を切り盛りしてたとき“女2人で店を持つなんて生意気だ”とゴミとかこっそり店内にばらまかれてたりとかの嫌がらせを受けたことがあったとか。うーん。男尊女卑系はモテないぞ。
それが終わったら私はカトラリー(フォークやナイフ)やおしぼりの準備。実はコップや水差しも一回やらせてもらったんだけど腕がプルプルして割りそうで怖いと言われて2回目が実現しない。ううう、5歳の体が憎い。どうにかなれ~。
「第6王子様の視察ってもう終わったって本当なんですかぁ?」
「そう仰ってたで。」
2人は野菜の下ごしらえをしながら口を動かした。
「せっかく顔を拝めたのにもう帰っちゃうとか寂しいですねぇ~もっと堪能しとけば良かったなぁ~」
「あんだけ堪能してただろうに。」
レフティさんが呆れてる。どんだけ堪能してたんですかナカバさん。
「昨日は昨日。今日は今日ですよぉ。目の保養ですぅ」
「その表現もどうなんだかね。なあ、モナちゃん。」
「う、うん。」
気持ちもわからなくもないけどね。あはは(乾いた笑い)
「モナちゃんも仲良くなったみたいだし寂しいでしょ~?あ!あのアンドレ様モナちゃん好きみたいだから王都に招待してくれるかもしれませんよぉ?ラブですよ。ラブ~!」
「えっ??」
「アンドレ様ってモナちゃん好きなんかぁ?」
「見てたらわかりますよぉ~」
ナカバさんがきゃらきゃらと笑う。
「えっそうなの?」
「えっ?」
私はポカンとするしかない。えっ。それぞれを見たレフティさんは眉を下げた。
「ナカバの勘違いじゃないんかぁ?」
「えええ~絶対アンドレ様はモナちゃんのことラブですってぇ~」
真相は闇のなか。アンドレに聞けば分かるけど。ラブって、え、ラブ?
ナカバさんが久しぶりの登場過ぎて口調どんなんだったか忘れかけてて時間食った・・(むしゃあ・・)
( ノ^ω^)ノ
石崎ひゅーいさんの曲は「みんなエスパーだよ!」っていう夜ドラマ(漫画原作)のエンディング曲です。
漫画原作のドラマは見がちな作者です。
最近のは「作りたい女と食べたい女」「合コンに行ったら女がいなかった話」「推しが武道館行ったら死ねる」を録画してます。
( ノ^ω^)ノ
もう年末・・・
モナ「作者は年内完結諦めてる。」
テンクウ「そりゃこのペースじゃね」
ビャッコ「無駄な情報多すぎるからだろ~ケケケケケケ」
コエキ「あ~でもそのお陰で私の出番最初の予定よりかなり増えたんですよ~。嬉しいです」
ユーグリッド「でも俺の出番とか削れたらしいな。俺、もうちょっと出る予定だったらしいじゃねぇか、あぁん?(睨み)」
カメーリャ「デボラ婆さんの出番がだいぶ遅れたから、この物語はまだまだ続くよ。」
モナ「そこ基準!?」
チェルキョ「俺の出番ももっとあるらしい!ワクワク!」
アンドレ・ディオ「ではまた次回!」
モナ「あっシメられた!」
来年もこの物語は地味に続きます~。今年はあと何回更新できるかな??