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第81話

遅くなりました。

台所から一番近い主要の玄関扉の大人用の除き穴は身長足りなさすぎて私からは見えないけれど近くの窓から少し伺える。あ!


「来てやったぞ体調は大丈夫か」


「アンドレ!来てくれてありがとう!」


「ふぉう!?」


扉を開けて勢いよくハグをかました。ふふふ、ビックリし過ぎだよ。来てくれたのはアンドレにプントさんと護衛らしき人が1人。


「わふっわふっ」


「んなぁぁぁご」


「にゃあーん」


「みんなもこんにちわだって。」


「そ、そうか。お邪魔するぞ」


「どうぞどうぞ」


いつの間にかビャッコくんが戻ってきていて驚いたけど気にしたら負けだ。とっさに戻ってきたのだろうか。猫の身体能力半端ない(パナイ)ね。


「ま、ま、座って座って。」


「お言葉に甘えて。さ、坊ちゃま。」


アンドレとプントさんが椅子に腰かけた。護衛の人はドアの前で待機してないといけないらしい。・・・・・こういうこと滅多に見なくって・・・ほんと見慣れないから気になりますよ。警備。護衛の人がビャッコくんのほうを見ている。


「あの。失礼ですがその猫は?」


「うちの猫です!」


「そうですか。・・・・。」


なんか唸ってる?モンスターってばれてる?でもばれてるならビャッコくんだけじゃなくテンクウちゃんやコエキちゃんもいるからなー。疑わしく見てはいるけどそれ以上は追求してこなかった。セーフ。


「治ったとさっき聞いたが本当だったようだな」


「?」


「先ほどお店のほうにも寄って来たのですよ」


「なるほど。そういえば今日はリネアさん居ないんだね」


「アイツは店のほうにいる。」


「そ、そう。」


食事中かな??


「俺も魔力溜まりや魔力暴走は辛かった。もう治ってしまったが、プントに言われてな。これを持ってきたんだが。無駄に終わったようだな。」


「なになに?」


「苦い薬を飲む時に重宝しているもので俺の薬箱にはいつも入っているんだ。折角だからモナにやる。」


「・・・・?」


プントさんの持っている荷物の中から小さい手鏡サイズの四角い箱が出てきた。取り出されアンドレに手渡されるとアンドレは蓋を開けて見せてくれるが・・・。紙??大人の手のひら大のクッキングシートみたいな色合いの。


「触ってみろ」


「え、あ、うん?」


つまんだ。めちゃくそ薄い。ペラっペラ。クッキングシートの厚みはなかった。え?で?なんだって?薬と?これ?・・・???


「坊ちゃま、私が説明してもよろしいですか。」


「頼む。」


「???」


「こちらオブラートと言いまして。水分と熱で溶ける用紙でございます。」


「おぶ?」


「粉薬を苦くなく簡単に飲み込めるようにしてくれるものです。使い方としてはこの用紙一枚に一回分の粉薬を包んで口に入れ水と一緒に流し込みます。」


「ツルッと飲めるんだ。凄いぞ!」


「そんなのあるの!?すごい!」


えっ、これ口に入れるの!?粉薬包んで!?絶対飲み込めないよ・・・。喉につっかえてオエッてなりそう。なのにツルッと!?あ!薬局で売ってるゼリーの“おくすりのめたね”と同じってことかな!?


おおお!凄い!昨日それがあれば苦い思いしなくて良かったのに~~!!錠剤とかシロップタイプとかカプセルタイプとか色々あるはずだけど、用意されてたのは粉薬だったから飲み込むの辛かった。喉に張り付くし。


文明よ!来たれ!って思いたくなるほどに。笑。その後の飴ちゃんが美味しいのなんのってね。


あれ?クッキングシートみたいな色合いのツルッと飲めるもの・・・なんか既視感が。


あっ・・!ボンタンアメのフィルムだ!これ!間違えて剥がして食べようとして手をベタベタにしたことがある。これって、オブラートっていうのかー。知らなかった。


これって異世界での名称なのかな?それとも日本でも同じ名前なのかな。戻れたら調べたいなーー。同じだったら面白いのに。


「うわー!凄いね!ありがとう!アンドレ!次、薬のまなきゃいけない時は使うね。」


「喜んでくれて・・良かった。」


照れてる。照れてるってバレたくないのか口がとがって不機嫌ぽそうな態度になっちゃってるけど、声色具合でわかりやすい。顔も少し赤いぞ少年。可愛いなー8歳。


「私が言うのもなんだけど、アンドレも元気になったみたいだね。こないだまで顔が白かったけど、普通の男の子って感じに元気になってて安心した。」


「そう見えるか!それはとても嬉しいぞ!」


破顔(はがん)である。眩しいぃい。ニコニコしてて年相応って感じ。いいぞ、もっとやれ(!?)


そんなことをしていたら玄関が開いた。護衛の人が動いて外の人を招き入れた。


「来たか!早かったな」


アンドレがワクワクしている。玄関から入ってきたのはミギィさんとリネアさん。と、2人の手元の・・・・そ!それはぁぁあ!!!お子さま・ラ・ン・チ!!!ふっふい!!


「快気祝いだべ。」


「こちらの料理、お時間がかかると伺っていたので先触れを出させていただいた次第です。」


ミギィさんとリネアさんが説明しながらテーブルにのせてくれた。それを目の当たりにしたらお腹が小さく、クゥっと鳴った。そうかもうそんな時間だったのか。勉強に集中してたから時計見てなかったや。


「これはなんだ?」


「ハンバーグ!」


「こっちは?」


「プリン!」


「残念ながらモナちゃんのメモの食材全部揃わんかったから代わりのものを入れてあるべ。えっとぉエビフライの代わりにモロコシのコロッケ。メロンソーダの代わりに木苺のソーダ水。木苺ならアンドレ様も好きだっつうんでそれにしたべ。」


ちなみにお子さまランチのお皿にのっているメニューは、オムライス(旗つき)、ハンバーグ、モロコシのコロッケ、ナポリタン、ポテトフライ、ブロッコリーとプチトマト、木苺のソーダ水、になっております。


「ふおお!ミギィさんありがとう!神!」


「神じゃなくって料理人だべ。」


「ソウデース。ワタシも手伝いまーシタ!」


気付いたら1人増えてた。えっダレこの男性。


テンクウちゃんからのお知らせ(・ェ・`U)


最近不定期気味というか今後年末年始は特に不定期更新を予定しているのでブックマークしておくと便利だよ~。


(・ェ・`U)わふっわふっ


いるハズなのにボクのシーン今回少ないから駆り出されたよ。


(・ェ・`U)ボクもお子さまランチ食べてみたいなぁ

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