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第64話

捕捉メモ。


*カメーリャさん:ロッテリーの街の騎士団の団長だよ。ユーグリッドさんやクリストファーさん達騎士団のトップ。モナ曰く、BLEA●Hの京●さんの見た目。


*領主さん:ロッテリーの街の領主さんだよ。ディオさんに領主さんの娘さんと結婚はどうかって提案しているよ。どうなるのかな。


*冒険者さん達:モナ達が公園内で遠巻きにみた冒険者さん達だよ。男性オンリーのパーティー。1人テイマーがいるみたい。




《ここまでのザックリあらすじ。》


熊や熊獣人の避難所に手伝いをしに行ったモナ達。そんな折り、小熊が狙われる事件発生。

みんながバタバタと倒れる中でモナが元の大人の姿に復活。テンクウちゃん達と協力しながら大童(おおわらわ)という特殊スキルを使ってサル達をその場から撃退したよ。

だけど、力を使いきってモナはまた5歳の姿に戻って眠ってしまったよ。

モナには消えてしまった空白の時間があるみたい。

テイマーをみてモヤモヤしてたのにはそれが関係しているのかな?5歳になった理由もそこにあるのかな?


モナの明日はどっちだ?


★モナは今回眠っていて登場しません



「あ、あんたら!」


「君たちは・・・!無事だったか!」


「それはこっちの台詞だ、俺たちを雇ったのはアンタだからな。死なれちゃ困る。」


ロッテリーの領主一行と相対したのは、モナ達が途中で見かけた冒険者達だった。冒険者達は公園の入り口からそう遠くない公園内でサルモンスターと戦いながら避難民を助けていた。


「状況は?」


「ここだけでサルモンスターが30匹以上いた。俺たち“森林の首飾り”はここにいる避難民を守るのでいっぱいいっぱいだった。俺たちパーティーは全員無事。ここにいた避難民も、守った人達は無事。まだ戻ってきていない者がいるようだ。音からして奥で大規模戦闘があったみたいだ。あちら側にいた避難民は確認できてないのでわからない。」


「そっちに向かった騎士の者がいるハズだ、誰か動けるものはいるか」


数名が手を挙げた。カメーリャは指示を出して奥の方へ偵察へ向かわせた。そのうちの1人をサルの檻の手配ができるようにと砦に帰らせた。


「さて、ここでのことを詳しく聞こう」


「ああ。いいぜ。ええと、アンタは?」


「私はカメーリャ。一応騎士団の団長だ。」


「そうか。初めまして。俺はそこの領主様に雇われた冒険者パーティー“森林の首飾り”のリーダーをしているマジーニイヒート。名前が長いのでみんなにはマジーニと呼ばれてる。主に隣街で活動している。よろしく。」


「よろしく。とりあえず順番に個別に話を聞かせてくれ。あちらのテントでいいかな」


「わかった。シヨトヒオ、ユウージオ、シャケノミー、ヒイカ、行ってくる!」


「いってら」

「俺らも事情聴取かーめんど」

「がんばー」

「サルうざサルうざサルうざ」


男性四人がやんやとやりながら反応をしてくれた。サルが四人によって縄で縛られていっていた。四人のうちサルがウザイ!と連呼していたヒイカという青年のことを鹿のモンスターが呆れた目で見つめていた。


「あの鹿はユウージオのモンスターで安全です。名前はメルト」


「喋れるか?」


「残念ながら。意志表示は出来るのでユウージオと一緒になら事情聴取は可能ですよ?」


「すまないな。一匹だろうと話が聞けるなら聞いておきたい。」


カメーリャと領主一行とマジーニはテントに入っていった。









「しかしこちらとて避難民がパニックにならないように押さえるの大変だったんですよ」


「獣人はともかく、動物の熊が暴れ出したんですから」


「おい!縄の追加は!?」


「カメーリャ団長からの指示だ!よく聞け!」


ざわついていた辺り一帯は一気に静まり、指示をあおぎに来た騎士団員の言葉を聞いた。それぞれの班に割り振られたやるべきことを頭に叩き込んだ。


「この場にいないものには口頭で伝えるか、もしくはこの場に掲示板及び伝言板を今から設置するのでその旨を、皆に周知させることを徹底してくれ!質問は!?」


あたりは静まり返っている


「なさそうだな!では行動開始!」


あたりの騎士団達は一斉に動き出した。それぞれの仕事に。


その端で冒険者と共に戦った者や、守られていた熊獣人達が集まるテントがあった。主に男性中心に集まっている。


「ったく男どもは情けないね」


「デボラ婆さん」


「サルが憎いのはわかるが、まさか仕掛けようとしてただなんて、鞭百叩きの刑だの!」


「ひええええ!!!」


「すまない!デボラ婆さん!ゆるしてくれっ」


「許せだあ!?(ワダス)わな、相談もなんも受けとらんのよ。あ?裏切り行為だ。な?な?百叩きがイヤなら、千でも万でも叩いたるのぉ!」


まるでしわくちゃな動物の熊にも見えるが、それはデボラ婆さんという熊獣人だった。弱々しい小さいはずの体から発する言葉はお婆さん特有の凄味しかなかった。


ガタイのいいハズの男どもはデボラ婆さんに頭が上がらない上に怯えていた。この婆さんなら千も万も叩くと言ったからにはやるだろうことはみんなわかっていたからだ。


「馬鹿どもはあとで仕置きだからの。どっこいしょ。」


「ど、どっかいくのか?」


「ウチんとこの馬鹿はどこにいるかね。副長やっとるんだったろ。」


「ユーグリッドさんならまだ見かけてません」


「そか?(ワダス)のポーションきっと足らんと言いそうだからな。どんくらい作りゃいいのか本人の口から聞かんと、作る気起きないからの。」


「そうですね!沢山必要と言うかもしれません。準備をしておきましょう!」


「お?お()気が利くなぁ。あー、そだなぁ。百叩きの刑はやめっか。」


「「おおっ!」」


男達が顔をほころばせた。


「代わりにポーションの加工の手伝いを寝る直前までやってもらおうかの。」


「「ウワァァ・・・」」


ほころんだはずの顔が絶望に満ち溢れた。何気に重労働なので寝る直前までやる。は、ある意味刑罰に等しかった。


「なんか唸り声聞こえないか?」


「あのテントだろ?確かユーグリッドさんの親戚が中にいるらしいぞ」


「ユーグリッドさんの親戚か。それはまた・・・。」


「うん。たぶん。な。」


「「演習とか鬼だもんなぁ。その親戚ならきっと鬼なんだろうなぁ」」


顔も見ていないユーグリッドの親戚に、ユーグリッドと同じような熊だと想像していた。多少違いはするが、あながち間違いとも言えないのだった。


「あれっ」


「どうした?」


「ああ、いや、何でもない。さっきまで居なかったハトがいたから少し驚いただけだ」


「なんだ。ハトか。騒ぎの時はどこかに隠れてたんだろーな。ずっちーな」


「だなー。俺も隠れられるなら隠れたかったぜ。」


「くるるっぽー、くるるっぽー」


★モナが眠っているので明日も更新します★


《今回の名前の付け方》


マジーニイヒート→まじにいいひと

シヨトヒオ→おひとよし

ユウージオ→友情

シャケノミー→酒飲み

ヒイカ→回避


メルト→意味:溶ける・溶解する


デボラ婆さん→なんか強そうな名前あるかな~。おっデボラ!カッコいい!強そう!と言うテキトウ。




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