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閑話。ブックマーク150件超え(・(ェ)・)感謝SS。

モナ「ブックマークが150件越えた感謝のショートストーリーだよ!」


テンクウ「気に入ったページがあったら、いいね!とかお星さまの評価ボタンも良かったら押してくれると嬉しいな!」




こんにちわ。


あ、まってくれ。見えないからって怯えないで。


大丈夫。私は大した存在じゃあない。


幽霊?違う違う。そんな高尚な存在ではないよ。私は声が通るから反響しちゃうってだけなのさ。


話が出来る者がいなくて最近とても淋しい思いをしていたところでね。話相手になってくれないか。


え?話すのが苦手だって?うーん。じゃあ、聞き手になってくれないか。私が喋るのを聞いていてくれるだけでいいんだ。


つまらない話は聞きたくないって?ははは。困ったな。私の話は大して面白さはないんだ。って帰らないで。もうちょっとだけでいいんだ。ちょっとだけ。ね?


ありがとう。でも面白い話か。ああそうだ。この家に今住んでいるセイリューの話なんて聞きたくないかい?助けられたキツネの話だよ。


知りたいかい?知りたくないかい?ほらやっぱり気にはなっているのだろう。まあまあ、聞きたまえ。


セイリューはナイトフォックスであり、夜行性だ。モナたちが仕事に行ったあと寝始めてから、だいたい夕方頃に目が覚めるのがセイリューだ。起きてからモナが帰るまでの間、何をしているのかを話そうじゃあないか。


つまるつまらないは、君に委ねるよ。




━━━セイリューは朝モナが出掛けた後から寝るため、モナのベッドを使っていつも寝ている。夕方頃にセイリューは目覚める。くああ、と大あくび。


「キューン」


背中を伸ばすようなストレッチする動きをして顔をプルプルと振るわす。しゃきん!目が冴えたようだ。


辺りを見回して見る。しかし部屋に人の気配などない。モナ達は家にはいないのだ。ベッドから飛び降りてセイリューは半開きのドアから部屋を出た。


モナの部屋は2階だ。とりあえずセイリューは1階に降りた。そうしてミギィさんが用意しておいた水に口をつけた。たっぷり寝て喉が乾いていたのだ。


モナの部屋には飲み水もセイリュー達の食事も一切置かない事になっている。なのでセイリューもテンクウも飲み水など欲しければ1階に降りてこなければならない決まりになっていた。


ちなみにこの飲水、ともだち食堂から家までが近いのでミギィさんとレフティさんが時々新しいのに変えに来てくれている水だ。あの人達はこまめに色々やってくれる。モナは水のことまでは知らないようだ。


セイリューは基本的に月明かりが食事なので起きてすぐになにか食べたいということはそうそう起きない。月明かりが摂取出来ない期間が長い場合のみ、もしくは、小腹を満たす為だけに、口から食べ物を摂取する。


「キューン」


特にしたいことも無いので台所の周辺をぐるぐると見回した。セイリューが何かに気付いたようだ。


「きゅん」


トタタタタタ、と、そちらに近寄った。それはモナ達が作ってくれたボールだった。布の切れっぱしとかをまとめてテープでぐるぐるしてある簡単な作りのものだ。モナが作ったのは少しイビツで、ミギィが作ったのはふわふわしていて、レフティが作ったのはかなりしっかりと丸くて固かった。


そのボールはセイリュー用とテンクウ用にそれぞれかごの中に入れてあった。


自分の物がちゃんとわかるようで、セイリューはセイリューのものをキチンと選んで口で咥えて取り出した。取り出したボールは固めのもの。それを床に置いて尻尾で打った。ボールはとても軽いのでスコーンと勢いよく飛んだ。


横に打ったので高さは出ないが飛距離は出た。と言ってもどう頑張っても室内なので飛ばしたら壁に当たって止まるのが常だ。


「きゅーん!」


この日の1球目はよく飛んだのでセイリューは嬉しさで声をあげている。気分が高揚したからか尻尾でボールを打つ遊びはその後も続いた。


それに飽きたころ、ボールをかごに戻し、次のボールを取り出したようだ。モナ達に使ったら片付けると言うことを教わったので実践しているセイリューはとても賢い。


「きゅん!」


次はふわふわボールを出したようだ。セイリューはその場に座り込むとボールをガジガジと噛み始めた。ふわふわのボールはタオルで作ってあるため綿などが飛び出たりしないので噛んでも問題ないボールだ。


安心して噛めるからか、そのままテンションが上がって首を左右上下ランダムに振り、ボールの耐久力テストのような遊びに興じている。


ある程度遊んだらそのボールもかごにしまいこんだ。


もうひとつのボールには触らずにセイリューはかごを後にした。向かったのは台所から進んでいくといくつか部屋がある。右手前のドアの空いている部屋がミギィさんの、左手奥のドアの空いている部屋がレフティさんの部屋だ。とりあえず右手前から行くようだ。


「きゅんきゅん・・・」


ミギィさんの部屋には料理のレシピメモが紐でまとめてあるものが机の上に山のように乗っていた。セイリューはこの部屋に忍び込むといつもアレが落ちてこないか心配になりながら、部屋を物色する。


「きゅん」


今日は特に気になるものはなかったようだ。


《ガシャーン、ガラガラガラ・・》


「きゅっ!?」


恐る恐る確認するセイリュー。音の出所はレフティさんの部屋だった。なにかが落ちてしまったらしい。少しだけ開いたドアの隙間から覗くと、健康器具などが雪崩れてしまったようだった。


「きゅん」


今入ってしまうとセイリュー自身のせいにされかねないので、今回は入らないことにした。


「きゅんきゅんきゅん」


私のせいじゃない。勝手に落ちただけ。と言い聞かせている。もちろん悪いのは積み上げて置いておいたレフティさんである。セイリューが中に入ったときに落ちて来なかったのは幸運だった。


「きゅん?」


2人の部屋の奥にはシャワー室と倉庫として使用している部屋とこの家の裏口がある。ドアが開いてないか確認していくが、この3つはいつもキチンと閉まっていてセイリューはあまり入らない。


いつも通り閉まっているのを確認したら奥から台所まで戻ってきた。台所横には食料専用倉庫がある。こちらも閉まっている。


階段の横に人間用のお手洗いがあってセイリューとテンクウの用を足す場所も一応設置してある。テンクウはモナと行動を共にしていることが多いのでほぼ使っていない。人がいれば外に出れるので設置したものを使わなくてもいいのだ。


1階を見て回るのは飽きたようで、セイリューは2階に上った。毎日同じような行動をしているのでこんなもんである。


2階に上がると他にも2つ部屋があるがそこも基本的に閉まっているのでセイリューは入れない。モナの部屋に戻ってきた。


ぴょんこと跳躍すると窓際に固定設置されたサイドテーブルに乗った。夕方だがまだ日は高い。時々風が吹き色々な匂いを運んでくる。木や花の匂い、ともだち食堂の食べ物の匂い。


「ただいまーセイリューちゃん起きてる~?」


「キュン!」


玄関が遠いのでモナが声をあげてても声がそこそこ遠いが、その声を聞いてセイリューは嬉しそうに2階から降りていった。


セイリューは帰ってきたモナに近付くとモナの足元でピョンピョンはね挨拶をする。そしてその後すぐボールのかごに向かう。迷いなく口に咥えて運んできたのはモナが作ったイビツなボールだ。


「キュン!」


「ワフッ」


「遊びたいの?」


「キュン!」


モナが作ったボールだけはモナと一緒の時にしか遊ばないボールなのだ。


「外で遊ぼっか!テンクウちゃんも遊ぶならボールもっておいで~」


「ワフッ!」


「キュン!キュン!きゅ~ん!」


今日はこの後ボール遊びでクタクタになるまで遊んだようだ━━━━━







だいぶ話が長かったね。退屈じゃなかったかい?


え?もうちょっと聞きたい?嬉しいねぇ。でもそろそろお別れの時間なんだ。次会えるかい?会えそうなら次に話すとしようじゃないか。


おっと、モナが寝たあとはまたもやセイリューの天下だ。次回会ったらその辺りを話そう。


え結局私は誰かって?私はしがないネズミさ。一つ言っておくが汚くないぞ?これでも清潔さには気を使っている。キミもそうだろ。君はネズミではないけれどそのフワフワはキレイにしていないと保てない。


・・・・姿を現してほしい?そうだな。ここまで私の話を聞いてくれた君だ。お礼に姿を見せることくらい訳はない


じゃじゃーん!


え?想像のネズミと全然違った?小さい熊みたい?普通のネズミより弱そう?動きも鈍そう?オスに見えない?は、ハッハッハ。冗談をそんなに言うなんてビックリしてしまったよ。え?冗談じゃなくって心からそう思った?


・・・・・泣いていいかい?


え、ああ。私は他のネズミとはちょっと違う種類なのさ。なんて言ったっけな。ジャカジャカだっけな。ジャンゴリラ?それっぽいな。多分ジャンゴリラファムストォワーとか言うネズミだったと思う。え?


そんな種類の名前聞いたことがない?ジャンゴリラだぞ?強そうだろ?ファムストォワーって何か?知らないけど人間が私を見て言ったんだ。ファムストォワーだ!って。


え?ハムスター?ハッハッハ。それこそハムみたいだろ。ジャンゴリラハムスター?うーん。違うと思うけど君がそう思いたいならそれで覚えてもらっていいよ。


私はゲンブ。次に会えるのを楽しみにしているからね。

▼▼▼▼▼▼▼▼▼


お読み頂きありがとうございます。ブックマークが150行く前に準備してたハズが現在163だか164だかになっています。読んでくれてる人がいっぱい!ありがとう!


って早いな。嬉しいな。でも早いな。ありがとう!


総合評価は評価ボタンで押された数が多いほうが総合が上がるんですが、そちらのほうは514とか516とかあたりになっています。


選ばれた精鋭さんが押してくれているのだろうか。お星さまをありがとうございます。ムシャムシャもぐぅ。評価のお星さまはキャラメルポップコーンの味がする、気がする。





前回のアトガキで書きましたが本編は明日、17日の更新です。まだ書き終えてないんだけど明日DEATH。モナが今回ちょびっと出演しちゃったけど本来出る予定じゃなかったから、更新は明日デスん。


モナ「がんばるぞい!」(ポプテピ風)


セイリュー「キュン!キュン!きゅ~ん!」


テンクウ「ワフッワフッワフッ」

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