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第47話

「あー、来たのかい。アンドレ様、スミコットが案内してくれますんで、そっちさ向かって下さいなぁ。モナちゃん別の仕事してくれとるんで。」


「うす。(オデ)達もこれから行きますんでよろしくです。」


「いまいちわからない部分があるが、おおむね分かった。ではスミコット。案内よろしく。お兄様!行きましょう!」


「ああ、そうだね。皆様お騒がせして申し訳ありませんでした。」


アンドレが最後に放った一言“お兄様!”に大人全員固まった。ともだち食堂のメンバーはみんなアンドレが第8王子だと言うことはプントとリネアから聞いている。と、いうことは、お兄様も王子。しかも最近聞いた王子と言えば視察で領主の館に泊まっているという例の第6王子以外にいない。


大人達が固まるのは無理の無い話だった。アンドレもお兄様本人も特に気付かぬまま立ち去っていった。


「あっだら、んだば、あの方が第6王子かぁ。キラッキラしとるなぁ」


ミギィさんがアンドレ達を見つつ呟いていた。


「こっちですよぉ~~」


「あっ」


「ん?」


「おお!?」


「ぶふっ」


「アイツ・・・なにやってるんだ」


「みんなみんなみんなみんなぴょーんぴょん!そーらそらお空に~わおわおわおわお~、みんなでねこんにちわ~お!」


「がおがおがおがお~」


「こんにゃち、わ~~お!」


「ゆーぐりー、だっこぉ~」


「きゃっきゃっ!」


「おもちろ~!」


「だんごむし、だんごむし・・・・・って、ハッ!?あ、あ、アンドレ!?なぜここに!?ってスミコットさんんんんんんん」


察した。恥ずか死にそう。ぐはぁあ。


「ワフッワフッ」


ちなみにテンクウちゃんは緑と白のワンワンの役である。心配しなくて大丈夫。恥ずか死には、持病みたいなものだから。それにしても獣人のお子様達言葉がわかって良かったよ。見た目ぽやんぽやんなルル●ロだもの。


「モニャ!ちゅじゅき!やりょ~!」


「だいぜぶ?モニャ、だいぜぶ?」


「ワフッワフッ」


「あっ貴方様は!?ゆ、ユーグリッドさん!ユーグリッドさんっ」


クリストファーさんってばもうっ。ユーグリッドさんは私と一緒に小熊のお世話中だよ?抱っこねだられてたでしょ。そう思ってクリストファーさんの方を見ると、アンドレの後ろに注目していたようだった。あっユーグリッドさんも慌てた。


ユーグリッドさんが慌てているのをリネアさんが凝視している。リネアさん熊の獣人見るの珍しいのかな???おっとそんなことより。


「アンドレ?お偉いさん連れてきたの?」


「君がアンドレのお友達かな?」


うおっ!?キラッキラ!?えっえっ?貴族、また貴族か!?イッケメン。


「と、友達?多分、友達かな?」


イケメンに目がチカチカしてどもってしまった。


「多分ではない!友達だ!な!テンクウ!」


「ワンッ!」


アンドレくん。いつの間にテンクウちゃんと仲良くなったんだい。な!で、ワンッって。で、この人誰なんだ??


「こちらは俺のお兄様だぞ!ふふん!」


えっあの自慢のお兄様だと!?つまり、えっ王子か!!マジですか。えっ。イッケメン。金髪碧眼が王子のスタンダードだけど、アンドレもお兄様も当てはまってないけど、お兄様ってちゃんと王子王子してる。王子王子してる。(大事な事だから二回言った。)


乙女ゲームとかの広告に必ず1人いるタイプだよね。ていうかドンピシャ好みのタイプ。


どんなタイプ?えっとね、戦隊ものヒーローならアンドレが赤、緑、青とかのポジションにいるとしたら、こちらは、紫や、シルバーや、黒の色の後から出てくる強者の。えっわかりづらい?


ヒプノ●スマイクのジャ●ライ先生に将来なりそうなアンニュイ優男イケメン。かな?


とにかく!私、帝麻萌那ちゃんのドンピシャなのだよ諸君!!


「はじめまして。私はアンドレの兄でありこの国の第6王子。ディオ、と呼んでください。」


えっ。


「ディオ、さん、って」


「はい?」


「知り合いにジョ●サンジョースターさんいたりします?」


「どなたです?残念ながら知り合いではないですね。」


「ディオブラ●ドー?」


「お兄様の正式名称はディオールウェリスだ。ブランドーではないぞ」


「ディオという知り合いがいたようだね」


「知り合いじゃないけど知っているというか、キャラクターというか。」


「「きゃらくたぁ?」」


おっと気を抜くといつもこれだ。危ない危ない。


「本の登場人物です。」


ごまかしごまかし、ららららら。


「あらぁ。騎士さん達でも熊さん達でもない人達がうろうろしているわぁ。この公園広いから迷ったのかもしれないわねぇ。モナちゃん私ちょっと行ってくるわねぇ~」


「えっあっうん!」


スミコットさんがなんかこう若い男性陣のめちゃくそうろうろしてる団体見つけたものだから、そっちに行ってしまった。


「あれは、冒険者じゃないか?」


「おや、本当だね。よく分かったねアンドレ。」


「ぼ、冒険者??」


ってゲームとか漫画とか小説とかに出てくるアレ??


「なんだ冒険者を知らないのか?ふふん!やはり俺の方が物知りのようだな!あの大剣持ちの男性に魔法の杖を持った人が見えるだろ?冒険者とはああいう人達の事だ」


「ふーん、良かったね。」


「っっ~~!」


ごめん。ばかにしてるわけじゃないんだ。でも冒険者見てるとなんだかこう、モヤモヤしている自分がいる。はて?なんだろうこれ。


「あれは多分この後来る領主様が雇った人間だと思うよ。私も領主様が到着なさったらそちらに赴かなくてはならないからね。アンドレは一緒に来るかい?それともその頃には館に戻るかい?体調もあるだろうし。」


「是非ともお供させてください。お兄様!」


お兄様、ディオ様が発言とかさ、こうさ、かっこ良すぎるんだが。やばばばばば。セリフがかっこいいんじゃなくってさ、存在感がさ。もう。もう。かっこいいのよ。


アンドレの慕う気持ちわかりみが深い。はぁぁぁ。


「あれ?」


冒険者さん達がこっち見てた気がするけど、気のせいかな??って・・!!テンクウちゃんがグルルルルと唸ってる!?ちょ!?


テンクウちゃんも私と同じく冒険者になにかモヤモヤしている・・・・・・?本当になんだろうこのモヤモヤは。


真面目にモヤッとボールを投げつけたい。と、思うのは不真面目だろうか。


モナに「知り合いにジョ●サンジョースターさんいたりします?」って言わせたかったので、ただそれだけの為にディオになりました。

( ノ^ω^)ノうぇーい


ちなみに王には4人の妻がいます。なのでアンドレとディオは一応異母兄弟。


ディオ様、ちゃんと出せて良かった良かった。婚期を逃してる18歳のディオくんを今後ともよろしく。


次回は29日更新予定です。



急に外が涼しくなっても仕事場が若干ムシムシしていて毎日汗かいてます。疲れる。なんだか眠いハズなのに毎日眠りが浅いみたいで、内容覚えてないけど多分夢を見てる。気がする。


(;・ω・)


夢魔とかバクとかでもついてんのか。バクは悪夢食べるんだっけ?うーん。質の良い睡眠とりたい。

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