第454話
遅くなりました。
これを迷走と言わずしてなんという。
って感じの回です。色々間違っているかもしれません。
どうだろう。
(・・・なんか暑い・・・)
くぅ・・・・すーすー・・・
(ん・・・やっぱり、暑い)
(周りに、こう・・・包まれてるよう、な?)
もぞもぞと動こうとするも、動きに制限がかかっているようでどうにも眠りが浅くなり、重いまぶたをこじ開けてその場を見る。
(かべ?クッションみたいな壁・・・ええと、こっちは・・・・・うで・・・腕だ。あっそうだった、昨日はレフティさんの部屋で寝たんだった)
腕と足でホールドされるようにモナをガッシリ離さないような包み込み型の寝方をしているレフティさんだった。いつの間に。
でもレフティさんはぐっすり寝てしまっているようで少しだけホールドが緩い。少しすき間がある割にはガッシリという擬音が正しい気がするのはなぜだろう。
少し寝づらいと思ったらレフティさんの胸の方にモナの顔があった。
まるで恋人か、親子。親子の方が正しいかな。恋人にしてはホールドされ過ぎている。
しかし守られている感がある。とくに足。挟まれてる。カニのように固くヘビのようにしなる。
安心できる。ちょっと暑いけど。
結構真っ暗な部屋で起きてしまった。まだ寝てていい時間なんだろう。レフティさんが寝てるということはまだ朝3時か4時ぐらい、かな?それかもっと早くてまだまだ深夜帯・・・?
時計が見当たらないので、わからない。
・・・・起き・・・無理そう。
ええと・・・
・・・・何もできそうにないから、もう一度寝よう。
・・・
・・
だめだ。頭が冴えちゃって寝れない。
あの真っ白い神様に会いたいなあ。会えればきっと記憶が取り戻せて、魔力が復活して、大人の姿に戻って、元の世界に帰れるはずなのに。
・・・レフティさんとミギィさんとはお別れになるけれど。
テンクウちゃんやビャッコくん達ともか。
ディオさんと、アンドレとも。
でも、お父さんとお母さん、心配してるだろうな。
ちょうど職場は異動になって、前の仲良かった職場の人達とはお別れしたばかりだったから気づかれていない可能性があるから心配してない。
友達ともそうだ。年に1回しか連絡とらない年だってあるし、そっちも心配してない。
どっちも私に「薄情者」と言いそうではあるけれど。気づかなかったフリ・・・。
日本の世の中の転勤族の人達、尊敬するよ。
どれだけ出会いと別れを繰り返したんだ。私はたった2か所の事だけで、これだけ悩ましいっていうのに。
・・・暗い気持ちになりそうだ、やめやめ。神様に会えないから帰れない。
いつ会えるかわからないんだから、帰れる可能性が低い。だから今は一旦忘れよう。そうしよう。
・・・・
・・・うーーっ
でも手持ち無沙汰過ぎてどーーーしても、そういう事を考えがちになってしまう!!
うあーーーー!!
くっそ、ほんと、私のダメ脳!あんぽんたーーん!
バカバカバカ
アホアホアホ
なんかこう、建設的なこと、もしくは楽しそうなこと!
楽しそうといえば昼間のトランポリンは楽しかった。
だいぶ筋肉使ったみたいでダルいけど(自業自得)
噂・・・に、ついては、どうしようもないよね。
人の口に戸は立てられないってやつだもんね。
そういえば、昔話とかって結局は人の噂とかが物語として人の口から戸がたてられなくって広がっていったんだよね?
それでいうと、この国の初代王様の昔話ってどんだけ話題になり続けたんだよって話だよね。え?何年前の話なの?
しかもさ5人兄妹とかさ、ひとりっ子にしてみれば羨ましいなーとか思ってしまうわけよ。
・・・アンドレ達は逆に兄妹多すぎて意味わからんけどね。何人兄妹なの結局。
「モナ」
蚊が鳴くような声が聞こえた。レフティさんは『くかーーーっ』と、まだ寝てる。この声は。
「スズちゃん!」
私の声も極力落とした。
「起きてるのわかったから、降りてきたの。」
「あ、出っぱなしだったの?魔力切れとか私ならない?大丈夫それ?」
そういえば最近ほとんど私の中に戻らないなこの子。
「モナと繋がってるから、スズもねモナの負担かけないやり方思い出したの。だから大丈夫。それとフテちゃんとスズはとっても相性いいから、一緒にいるだけで永久機関なの。」
「へぇ?よくわかんないけどほどほどにね???」
「スズとフテちゃんもセイリューと同じでシュギョー中のミなの!」
エッヘンしてる。可愛い。
ほのぼのみてると、スズちゃんが疑問を投げかけてきた。
「モナ、神様のこと考えてたでしょ?」
「なっ・・・エスパー?」
みんなエスパーだよ!?違うか。え、じゃあじゃあじゃあ、サトリます♪かな??え、こわ。
「モナと繋がってるって言ってるでしょー」
「そうだったね」
守護してくれてるんだったっけね??守護された記憶一切ないけれど。
で、それがどうした??
「5人のこと」
「ん?・・・5人って昔話の方のことだよね。神様は、えーと、私が知る限り3人・・3柱?3神?だと思うんだけど」
柱って言うと鬼滅◯刃っぽいよね。
「そっか、そうだよね。結局みんな死んじゃったらしいからね。神様になれたのはモナのよく知ってる横竪様だけだったって話だもんね。」
ゾワッ
・・・え?
「スズちゃん、だよね?」
「知ってる?ここロッテリーの神様を生み出したのはね、この世界を創り出した神様が創ったんだって」
ここ・・・ロッテリーの神様・・・横竪?
そう。そういえば『強制的に土地に縛られて動けない』的なことを横竪は確かに言っていた。
「・・・横竪様の兄妹、この国の王様だった人含む5人全員が本当は神様になる予定だったんだって」
『『『『『『返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して・・・私の本当の家族返してよ』』』』』』
聞こえないはずの声が聞こえる。
『『『『『『返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して返して、戻して戻して戻して戻して戻して戻して戻して・・・・死なせてよ。それも許されない?神だから?え??私が何したっていうの?こんなの罰じゃないの??地獄だ』』』』』』
思い出せないはずの記憶から声が脳に鳴り響く。
ぐんにゃりと、溶けるような感覚になる。
ちがう、溶けてなんかいない。
めまいのようなこの感覚は、まやかしだ。
人によって出だしも物語の途中の流れも変わるのが口で伝えられた物語だ。
グリム童話だって、日本昔話だって、残酷なものが改変されて現代版になってる。復讐を志す動機が甘くなっていたりする。
ピノキオは実は何回も死んでしまうし、シンデレラの姉達はガラスのくつ履きたさで狂うし、カチカチ山のたぬきどんは人間を共食いさせるし、桃太郎のおじいさんおばあさんは若返っていたしたから桃太郎産まれたし
人は驚きや恐怖のほうが日常の出来事よりも記憶に残りやすい。そして、教訓を教えやすい。
“こうしてはいけないよ。なぜって悪いことをしたら返ってくるからね”
とか
“こういう人になりなさい。勇気があって、立派な人だ”
とかを教える事ができる。
強烈だからこそ。できる。
知ってる?しらない?しってる?
知ってるはずがないことが浮上する
『昔ある所に、5人の兄妹がいました。1番上の長兄は人当たりが良かったので友人が誰よりも多く人と人とを繋いでいました。2番目の長女は頭がとても良くその知識で生活を豊かにしていました。3番目の次女は身体能力が高かったのでだれよりも活動していました。4番目の3女は誰よりも優しく人の心に寄り添い癒していました。5番目の次男は動物達と会話をし、人間との橋渡しをしていました。』
『長男は全てをまとめて国王になり頂点という孤独になりました』
『長女は頭を使い過ぎて闇に呑まれ魔女になりました』
『次女は生き急いで早死にし気づけば神様になっていました』
『3女は優しさでこの世のものとは思えない者を夫にしました』
『次男はモンスターに変化してしまい意思疎通が取れなくなった元・動物達に人間を襲わない様に説得しつづけました』
「モナ、あのね、スズね。知ってるんだ。」
―――――――・・・
あれ?
「おはよぉ。よっぐ寝れたかあ?」
ええ?
あ!なーーーんだ!今の夢か!!
「レフティさんおはよう!」
「もうっモナ!気絶するなんてひどい!」
スズちゃんが目の前にいた。
ゆ、夢じゃなかったーーーー??!
え?ホラーでは?ホラーだよね??
「スズはホラーマンじゃないし、敵じゃないのにーーーーっ!(プンスコプンスコ)」
・・・・いやいやいや、説得力が全くないですけど!?
「もうモナなんて!きらーーーい!」
・・・飛んでっちゃった。え?これ?私が悪いの???
オウジュ「兄妹だけが私の望み・・・(ヤンデレ)」
ジュンル「ははは、まっさらからやり直しましょーねー(神様の元々の性格と似通う)」
スズ「プンスコプンスコ」
フテゥーロ「スズちゃんより、ぼく、わたし、のほうがいっぱいつまってるのに、モナママったらへんなのー。」
仕事がなぜか急に忙しくなりすぎて今週私まじで死んでた。ありがとう、リポビタン。たすかる。マジたすかる。
次回は22日ぐらいあたり予定です。




