第440話
間が空いたのでとっても軽ーーく\人物紹介/&\あらすじ/
モナ:本作の主人公。本名、帝麻萌那。元々大人。現在5歳児。今日はネズミ騒動で中止してしまった夏祭りのやり直しの後夜祭。楽しく歌った後なのです。
レフティとミギィ:モナのこの現在の世界での後見人を引き受けてくれている、おばちゃん達。色々知ってるような?時々凄そうな人達。今は祭りを楽しんでるよ!
テンクウ:見た目ゴールデンレトリバーなモンスターなイッヌさん。みんなとモナを待ってたよ。
スズちゃん:モナを守護する役目を果たしているのか不明なスズメ。フテゥーロちゃんと仲良くしてたよ。
フテゥーロちゃん:IF世界でモナの子供になるはずだったケセランパサラン。スズちゃんとモナを待ってたよ。
ビャッコ:氷猫というモンスターなネッコさん。人混みあんまり・・だから祭りが思ったより騒がしくてげんなりしているよ。
「モナちゃん、おづかれ〜」
「みんな楽しがったっつってたべ」
「んだんだ」
レフティさんとミギィさんが、駆け寄る5歳児な私に感想を投げかけてくれる。へへへ?良かった。ちょっとだけ誇らしくなっちゃったけど、ニヤける顔を抑えようとして変な顔になってる気がする。むにぃ。あーダメだ、多分ニヤけてる。
「モナちゃん!モナちゃん!ボクもココで踊ってたよ〜!ずんばー!ずんばー!わふっわふっ!」
テンクウちゃんがテンション高めに教えてくれた。
「私達と一緒にこの木の影にいたからあちらからは見えなかったかもしれませんよ」
そう言ったのは、先日会ったばかりの神官さんのククリさんだ。足元にはウサギのツキノさんにナイトフォックスのセイリューちゃん。タヌキ達がいないなぁと思ったら・・・お祭り用に設置された簡易休憩用椅子に座ってるキジンさんの元にいた。
ていうかキジンさん、来てたんだ。と言うことは、前みたいに人間に見える用になってるってこと?私には二足歩行の麗しき妖艶なタヌキにしか見えない。奥様風キジンさんってどんなふうなんだろう。気になりすぎて夜しか寝れないよ!(充分寝れてる)
「こんばんは。お嬢さん」
辺りをキョロキョロしてたりしたから声をかけづらかったのかもしれない。今更ながら、領主様がいたのを思い出す。声をかけてくれたおかげで、( ゜д゜)ハッ!としてしまった私を許してほしい。
領主様の腕に抱かれた茶色いウサギのリクゴウくんがなんかもう、「好きにしてくれ」とでも言うように諦めを含んだ目で遠くを見つめながら、背中や頭を撫でられ続けている。めっちゃ気持ちよさそうですね。
「こ、こんばんは。領主様。」
リクゴウくんはコッチに返してもらうべきなんだろうか。領主様って悪そうな政治家とかみたいなニヤリ感が無いんだよね。その辺にいそうなオジサン感。領主様なのに。
「君は歌も踊りも上手いねえ!」
めっちゃ微笑まれて褒められた。
「あり、ありがとうございます?」
ちょっとキョドってしまった。まさか褒められるとは想定外すぎるよー?・・あ、そう言えば、ディオさんの義理のお父さんだかになる予定なんだっけ??あれ?IFな世界でこの人、会ったことあったっけ?
思い出せないな。思い出してない記憶の中で会ってるのかな。この街、あの未来ではかなり“薄氷を踏む”ような部分があった。今、もう、それの前段階とかがあったりするんだろうか・・・。
「なにか顔についてますか?」
顔をじっと見てたらキョトンとされた。
悪い人じゃなさそうなんだよねー。サルの騒動の時もなんだかんだあっちこっちに走り回って居たみたいだけど、うーーーん。
こんな機会滅多にないからと、私は領主様の腕の中のリクゴウくんから話のキッカケをつくり、色々と話を膨らませていくのだった。
モナが領主と会話していた その頃、王都のとある1室では。
「何!?リネアの暗殺に失敗していただと!?」
「そんな馬鹿な。」
「リネアはそんなに強かったのか。暗殺者で送り込んだ女は一体どうなった!」
「え、捕まった?殺されてはいないのか?捕まったのか?」
「くっ、このままでは私たちの立場が危うい。」
「どうにか 捕まってしまったその女をこちらから暗殺者を送り込んで殺せないか!」
「いやでも待てよ?今動き出したらこっちで計画している王子たちの計画がパーになってしまう可能性がある」
「くそぅ・・・ぐぬぬぬ」
一方。同時刻。ディオ達の居なくなった別荘の館の地下では。
「あーいいなーーー。 後夜祭 行きたかったな」
とメイドの女性1人が簡素で質素で寒々しい場所に置いてある椅子に座って、格子の先、つまりは牢屋に閉じ込められている女性のいる先を見つめながら呟いていた。
「私も気になるなあ 。一緒に行きません?」
「はははーナイナイ!犯罪者と一緒になんてごめんよ。 それにね、この夜の番を今日1日任されるだけで莫大なお給料を手にすることができるという契約書を交わしたから、私は今日ここにいるのよ〜。後夜祭も行きたかったけど、是非ともお給料を前借りするくらいの勢いで買いたいものが今あるのよ。そのために私は働いてるの」
(じゃあなんで行きたいなんて呟いたんだ。いい加減にしろ)
と暗殺者の女性は思ったが、顔を多少引くつかせはしたものの、口には出さなかった。
「へえ。なんかこの辺に面白いものとかありましたっけ。私も気になるなぁ」
とりあえず、話を先に進めることにした。が、速攻で後悔することになった。
「ここの館にいらしたお2方がご購入してきたお土産品なのよ!それを作っているのが リーリー という女性が作っている工房の小物なんだけど、それがとっても!すっごく可愛いの!今なら格安で手に入る みたいなのだけど 、これから値が上がっちゃうらしいから 、その前に1個でも手に入れときたいのよ。これから絶対に流行るだろうからその前に私は波に乗る!世の最先端に私はなる!!」
勢いがすごくてちょっとドン引きしかかっている暗殺者の女性。
聞いたはいいがそれ以上、話を広げるにしても『ヲタク特有の早口節のようなものを延々と語るのを聞く』という特殊技能はこの女性暗殺者は持ち合わせていないようだった。
すぐに別の話題にすることにした。
「・・・私 、いつまでここに閉じ込められないといけないんですかね。本当だったら殺されてもいいはずなのになんで殺さないんですかね」
「・・いいじゃない。3食昼寝付きなんだから。暗いし、じめじめしてるし、まぁ虫も来るけど。私たちがいる限り何があっても安心な場所よ。ここは。最終的に私達の同志になってくれたら嬉しいけれどね〜」
「暗殺者なんてお金さえもらえれば、どこにでもくるんくるんと手のひら返しで寝返りますけどね」
「そーお?まああなたもそういう風に言うならそうなのかもしれないけれど。でもまだダメね 。リネアさんのお許しが出たら出してあげるわ」
「リネアさんってあれでしょ 。今お屋敷を離れて王都に戻っちゃってるっていう。その人が戻ってくるのいつなんですかね」
「さあ 数ヶ月後かもしれないわね」
「キッツーーーーーー。」
「さっきから あんた他人行儀だけどリネアさんのことは知り合いだったんじゃないの」
「正確にはこれから仲間にする予定だったので彼女のいろんな生い立ちとかを調べていたから、知り合いみたいなふりをさせてもらっていたとでも言うか。まあ数回は話したことがありましたね」
そんなことをペラペラと喋る彼女を見ているメイドは若干 ドン引きしていた。
なぜならこの目の前にいる暗殺者の女性は、リネアが来るたんびに「 何かとあんたとはこんなことがあったよね 」と知り合いらしく振る舞ってリネアに話しかけていたのを何度も目撃していたからだ 。王都などで知り合ったメイド仲間だと周りはみんな思ったことだろう 。
でも今の口ぶりから言うとリネアと仲間だったということではなかったらしく、どういう気持ちでその言葉を発していたのか 。目の前のメイドには理解できなかったのでドン引いていたというわけである。
急に急に大人しく 黙ったメイドに暗殺者ははたと気づいて声をかけた。
「あんた。名前何だったっけ」
「私はベジリタよ。そういうアンタはなんだっけ?」
メイドは暗殺者に聞き返した。
「どう呼んでくれる?」
答えははぐらかされた。
次回は11月3日予定です。
ただいまーーー!




