表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
441/463

第417話

更新遅くなりまして申し訳ありません


唐突ですが、お知らせです。


ジャンル変更しました。


恋愛カテゴリに分類していましたが、ハイファンタジーに変更しました。


一応、愛の物語ではあるんですけど、それっぽい描写がさすがに少なすぎるかな、と。とってもとっても今更ですが。


カテゴリ変えても内容変わるわけではありません。


これからもよろしくお願いします。

「今更なんだけれど、どうして君たちはココに話を聞きに来たの?」


連れてきたコウチンさんはサッと目をそらした。


ええまあ。なんというかね。最初こそ、オオカミだからって少し恐れた部分もあったよ?なんたって、セイリューちゃんを殺そうとしていたくらいだし?


でもなんていうか、コウチンさんのこういう行動見てると、色んなことが断りきれない親戚のオジサン的な人とかね、一匹オオカミなりきろうとして結局なあなあになっちゃう中学生男子とかね、そういう抜けてる人間と被って見えちゃう。


とくに今。


小動物に囲まれすぎ。リス、リス、リス、ハムスター、リス、ハト、リス、ハト。に、囲まれるオオカミ。


絵本の世界から出てきたのかな?ってぐらいホンワカのほほんに見える。


「フッよくぞ聞いてくれた。」


ツッタカターと手前に乗り出して来たハムスターくん。小さな胸をドンと張って小さなお手々で叩くその、ドヤァえっへんが、大変可愛らしい。


可愛らしさに目がいくのか、ビャッコくん達ねこねこ軍団もついハムスターくんを見つめてしまっている。


「私はゴールデンファムストファーのゲンブ!神の声を聞き、未来を知っている!」


「えっそれっ」


「でだ!それについてはココに集まっている1部のモノと、この家の主たる女性2人も知っている」


モナは会話をしようとするけれど、ゲンブは興が乗っているのかモナの声を挟む余地もなくとくとくと喋る。


「どういうこ」


「最近は私の探し人がまあちょっと違う形だけれど見つかったような見つからなかったようなって感じで混乱している!神の声に従い行動を起こそうとしていたけれど神の声の言っていたこととズレがあってだな!今回神の声で会った情報と1番のズレは、協力した子供だと私は確信したのだ!」


「あの〜・・・」


「つまーり!君のことだ!君が神の声が言っていた女性だと言うなら子供なのはどういうわけだと思ったが、来てみて全て解決したようなものだね!君も未来を知っているからだ!」


解決したのなら良かった。いやよくない。このゲンブくん、一体全体、どの神様にあったというんだろう。私の知ってる横竪(オウジュ)様、順流(ジュンル)様、修慧(シュエ)様なのだろうか。それとも私の知らない神様が近くにいたんだろうか。


私の話を聞いてくれそうにないので、1度だけそっちは無視して、会話が出来そうなリスとハトに声をかけてみようと目線をそちらに向けると待ってましたと言わんばかりにそっちも声をあげてきた。効果音つけるなら、クワッである。


「私達は今回のネズミの大騒動にて、とばっちりを大きく受けました!あんなのと一緒にされたら堪りません。気のいい人間がいると聞いたのでこのオオカミのコウチンさんに連れてきてもらいました。今日来たことをちょっとだけ後悔しています!聞いちゃったけど、聞いてよかったですか!もしかして、殺されませんか!仲間は、仲間はぜひ、逃がしてくださいーーー!クビは私のをーーー!差し出すのでぇーーーーー!」


誰も何も言っていないのに、どんどん震えだして涙目になっていくリスをみていた。カタカタプルプル。いやもうこれ、どんな気持ちでみればいいのかわかんないよ。


うん、ごめん。きっとこんな気持ちでずっと私とキジンさんとの会話も傍観していたんだよね。いたたまれないよね。マジでごめん。リスさんには何か労れるものがないか検討しよう。


「殺さないから落ち着いて。とばっちりって、大丈夫だったの?私とかだいぶネズミハゲ散らかしたりしてたけど、巻き込まれたんじゃない?」


「はげちら?それはあんまりわかりませんが、なんかもう地面とかドロッドロのグッチョグッチョで毒っぽい匂いでやられました。」


「うん。たぶん違う現場かな。」


毒撒いた現場なんてあったっけ。あったかも?あっもしかしてヤバイ雰囲気のあのお医者さんご夫婦かな!?そう言えば道路の土を掘り返したとかなんとか言ったなかったっけ。


「はいー。被害も出ました。何匹か天に召されました。」


「えっ」


「あ、毒でやられはししたけど、死んじゃった奴らは自業自得なんでその辺は気にしなくて大丈夫です。だってね、バカなんですよ。来ると分かっているはずなのに逃げないし、逃げろって声かけても逃げないっていう、動物として備わっているはずの危機回避が無い個体ではあったんです。仕方ないとは思いますが、いつかはそうなる運命だったんです。」


なんて言ったらいいのか言葉が見当たらない。彼の言う通り、危機回避能力がない動物は本当に遅かれ早かれ死んでしまうのが自然界。だから可哀想とも思いづらい。そういう世界だ。世知辛い。


「そんなわけなので、保護もしくは養生できそうな土地とかないかの相談に来た感じです。本来は。でも、今日来てみてお話聞いて、興味湧きました。色々です。色々面白いです。」


急にニコニコしだした。え、なんぞ?急にニコニコはちょっと怖い。


「我にも話さないか!」


なんか今度はハトが、待ちきれなかったぜ!って羽をバッサァさせて喋りだした。もう、わかった。好きにしてくれ。


「我はそなたの聖なる持ち物がほすぃい!」


何言ってるかわかりません。


「せーなるもの?え?」


「そこのポケットになにか入っているだろう!」


言われた場所を探るとでてきたのはスミコットさんに返してもらったあの、例のぞうきんである。


めっちゃボロボロのこれは、まあ、めちゃくちゃ汚れをきれいに出来るけど、結局今回のネズミ騒動には使わなかったというか、使い所があったのかすら不明。


それが、聖なるモノ??

次回は少し間が空きまして、7月1日予定です。



ブクマがもしお祝いした数より減ったとしてもお祝いしたSSは消しませんのであしからず。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ