第415話
\脳みそパーン。/
のうパンマーン!?
大変!そーれ新しい頭よー!
グラッツェーー!
(なんだコレ)
「んー、この話はまとまりそうにありませんですねぇ。あたくし、みなさんの意見と、あたくしの憶測とを交えて、意見させていただきますけど、聞いていただけますでしょうかん?」
キジンさんが率先して述べたソレに、みんなは静まり帰り、答えを今か今かと聞き逃さないように見つめていた。
「返事はなくとも、聞いていただける。という理解でよろしいですかねん。・・・では、お話いたしますわん。あ、でも少しだけ・・・・モナさんにご確認したいことがありますん。」
「はい?」
「モナさんは別の世界から来たと言う話を聞き及んでいますが、ソレに今回の神様の話も関わっているとあたくしは思っていますん。なぜなら、今回その話をする為にみんなを集めたからだと思っていたからですわん。まあ、なんだか関係なさそうなのが沢山増えてしまって話づらそうになっているのはいなめませんですけどねぇ。」
おぅふ。キジンさんはタヌキじゃなくてエスパーじゃないのかな。強キャラ感が半端ないよ。ベタベタな糸目の強キャラとかさ、あれ?俺なんかやっちゃいました?とか言うような強キャラとかさ、いるじゃん?もうなんていうか、キジンさん敵じゃなくてほんっとーに良かった的なタヌキ様だよぉーー。
さっきまで、私“こんな事話すべきじゃないよね・・”とかさ、色々気にしてたんだよ!混乱させちゃうーってさ、考えてたんだよ!?気ぃ使ってたんだよー!?
「ふふっ、無駄なことは考えても無駄なだけですん。吐露してしまってくださいなん。あたくし、知らないことが多すぎて答えを出すだなんて、無謀なことあまりしたくありませんわん。できることなら知れるなら知ってから。どんな世界でも情報は“知恵”になり、無知は“損”ですと思っていますん。」
「無知は“損”・・・」
「知らなくても生きていけることは多々あれど、同じ答えを出したとしても、工程が違うだけで信頼とかも変わってきますでしょう。・・・・そうですねぇ、例えばどちらにしても、結果に死んでしまう人間がいたとしましょう。どうしても通らなければ行けない森の道が目の前にあったとしますん。モンスターが出ると知っていて森に突っ込んで死ぬのと、モンスターが出ると知らずに森に突っ込んで死ぬのと、死んだことでは結果は同じですが、周りの反応も死んでしまった当人の心も何もかもが違いますでしょう?どうですん?」
「・・・・はい。」
その通りだ。私は私の勝手な判断で、みんなに情報の分別を勝手にして、“話すべき”とか“話さないほうが”とか勝手に決めつけて、みんなのための情報を制限していた。
例え、私が話したとしても信じるか信じないかは当人次第だし、この世界におけるそういうことってもう本当に、都市伝説並みの話が普通に起きる世の中だ。
気を使ってる?私の単なる傲慢だった。
いやでも、全部が全部を話してやっぱり結局混乱が起きてしまうのなら、話をしないほうが良いと思うんだ。
ってまた思考が戻っちゃう。
「モナ」
「モナママ」
両頬に温かいのがくっついた。スズちゃんとフテゥーロちゃんが私の頬にぴっとりとくっついている。包みこんでくれている。
「大丈夫だよ。みんながモナ、嫌いになってもスズは絶対離れないよ」
「モナママ泣かないで。モナママ大好きだよ」
泣いてない。でも顔がグシャリと歪んでいたんだろう。混乱させないようにと、思っていたけれど、結局のところ、混乱を極めていたのは私自身だったという話だ。
そう、詳しくは思い出せないのに、神を殺したであろうそれは私のはずなのだ。だから横竪はいないし、順流が現れたのだから。
「あたくしの後に入ってきた、今日来るはずのなかった者達が邪魔なのでしたら、あたくしの権限で追い出しますわん」
キジンさんの言ってる権限に心当たりがなさすぎてワケワカメです。強キャラキジンさんの言葉に“ヒュッ”て1番なったのは言わずもがな、コウチンさんだ。まあ、連れてきたのコウチンさんだからねぇ。
「ま、まあまあ」
「・・・モナさんがいいなら、いいんですん。」
ちょっと気迫が薄らいでホッとした。
「・・・んで?」
「ん?」
「『ん?』じゃありません。早く話して下さいん。」
「・・・・えっと」
「・・・いい加減にしてください。(ニッコォリ・・・)」
あっ(察し)
しかし察したのがワンテンポ遅かった模様。ふぇぶっ・・・
キジンさんから、目視出来ちゃうほどの“闇のオーラ(仮)”(←なぜなら本当に闇のオーラなのかよくわかっていない謎物質だから仮である。)んが、ズゴゴゴゴゴとキジンさんの背景を埋め尽くしていった。
ヤバリーナ・ヤベッチ・ヤバタニエン。
「」ひゃいっ
(↑誤字ではない。目が飛び出るようなそんなような、セリフが飛び出た表現である。)
「よろしい。ではお早くご説明お願いしますん。」
ビュンでビャンでビョンだよ(意味不明)
とにかくせっかく消えた謎物質闇オーラが再び出てこないように、改めて私が『異世界から来た人間』で『この世界の未来に行ったことがあって』そして『一度死んでこの過去の時代に5歳児として権現している』ことをザックリさっぱり話した。
その間の質問は受け付けない。話が逸れて話が横道行っちゃったらさ、キジンさんが話したい部分にたどり着けなくなるからね。
「んで、つまり・・・・言いづらいんですけども、あの神殿に祀られている横竪様という女神は死滅して存在しないんです。で、今はその代わりの神様がこの土地神として存在しています。ただし、女神の後進として弟である男の神様という位置づけの存在になっているらしいです。あ、本当の弟という意味ではないです。後釜で、同じ神という母体?本体?を引き継いだっていうことで、人間に例えるなら、弟だ。とかそういうものだけらしくって。」
絶句している。主にハトとリスとハムスターが。テンクウちゃん達の私といつも一緒にいる辺りの子達は“え?そーなん?”“まじかー”ぐらいの顔に見える。
キジンさんは・・・顎に手を置いて?手を顎につけて?包んで?どう表現したらいいかわからないけど、人差し指ぽい指で口元をトントンとしつつ考え事をしている。謎仕草。でもセクシー。
「そうですわねん、では今のを踏まえてまとめますわん。」
あ、そうですよね。最初からそう言ってましたもんね。ははは。
「憶測しては 、その神が実は生きていて使いたちを動かしているというのが1つ。それでいてくれれば、そのモナさんが対峙したであろうその女神を見つけるだけで、今後の対策は取りやすいですん。」
おお!?
「もう1つは、モナさんの言う通り神は本当に死んでいて、使いたちは単純に暴走している 。使い達が女神が死んでいることを知っていなくても知っていても、統制が取れないことには変わりなく、今後の対策を作るにはかなり難しいと思って下さいん。」
おお?
「そしてもう1つは神は死んでいて何かしらの魔法などを用いて生き返らせようとしている。この場合、暴走の方向性が少し違うことになりますが、統制の方は取れていると仮定しますん。こういう場合は統制を取っている女神以外の存在がいるはずですから、その統制を取っているものに出会えれば話は早いですん。」
おお・・・
「 そしてもう1つはその神が、実は生きていてその神の中にいて 2重人格として生きている。この場合、そのモナさんが出会ったであろう、その弟な神の存在の中に前の女神が残って画策しているというテイですん。」
・・・・えっ。
「 最後に、その神は死んでいて、でも 、しかし、使いたちは 元のモナさんが現れなかった時のまま行動しているだけに過ぎない。つまりモナさんの行っていた未来のこの街に未来がそうなるように、あえてそう進むように魔法のように行動原理を変えることが出来ない。という場合ですん。」
えええ・・・。
「このように色々な説できました。ん、5つほどですかねん。どれなのかは情報がなさ過ぎて、今のところ全くもってわからないですん。それにもし“女神が生きている”もしくは“弟神という存在の中に隠れている”という場合は、モナさんにはキツイかもしれませんが、その、以前行ったであろう、神殺しの技法をここの全員が学ばないといけないという事態になりかねないですわ。」
まじかー。
「まあ神殺しとかは後回しだろ。今後として大事にゃのはそれらの答えを知るよりも先にもし女神の使いたちがにゃにかしら動いているのであれば、次どの使いが動くにょかを先に知って止めるべきだと思うにゃ」
ビャッコさんマジかっこいいです。
「どっちにしろ、もし神殿の像と同じ神の使いたちが事件を起こしにくるのなら、その使いにどうにか対処しなくてはならないなあ」
まさかこんなにもオオゴトの話だとは思わなかったと床に伏せって頭抱え始めちゃったコウチンさん。リス達に頭撫でられてるよ。
基本的に静かだったけど、やっぱり衝撃的な話だったらしくてみんなうんうん唸ってる。ヒツジのタイモちゃんなんかストレス溜まって、体の1部がまた黒ずみ始めてる。寝る前に毛のお手入れしれあげなきゃ。
モナは思い出す。
あのIF世界で出会った女神の眷属といえば、イノシシとフクロウだったな・・・と。
次は10日だとおもったか!?残念。次は12日予定だ!
のうパンマンだからだよ(意味不明)
(´◉ᾥ◉`)ムギュンコ
モナに叱咤できるのはキジンさん。
ハトは、アンドレの所にいたあのうるさいハトです。静かだなぁ(リネアさんの教育←え?)
***1部分が下書きのままだったので書き直しました***202506082048
訂正箇所→「強キャラとかさ、??????とか言う」
訂正後→「強キャラとかさ、あれ?俺なんかやっちゃいました?とか言う」
(*´ω`*)やっちまったぜ