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第412話

かなり遅くなりました。自律神経がいかれているみたいです。


自律神経くん→→→→(╬◣д◢)!!荒ぶるぜぃ!



それから食事を終えて、すぐにレフティさんは出かけていった。ミギィさんにも軽く打ち明けた。詳しいことはレフティさんがいる2人が揃っている時に、もう一度話したいということを伝えた。


軽く話したことで本当のところ、大まかな全体的なことは伝えれているはずだから、とどのつまり質問タイムみたいなものである。


私から話せることはとても多いけれど、この世界の未来のヒトカケラを思い出してしまった私としては、私としても気になることが無いわけではないので、双方との穴を埋めるためにも時間を取って話がしたかったからだ。


帰ってきてすぐにソレが出来るのが1番だったのに、私が5歳児だからその1番いいタイミングを逃してしまった。


きっと次が最後のチャンス。


別に最後にしなくてもいい?


なぜって、単純に言い出しにくくなるからだ。


考えすぎだ?そんなもの、わかってる。でも私というものはどうしてもこういう事が苦手なのだ。


「モナちゃん」


「あ、ごめんごめん。そろそろかな?」


私は今、部屋に戻ってきている。家にいて部屋にいないのは下の階のミギィさんだけ。


「うん、いつも寝るの早いよ。スースー聞こえる」


「聞こえるんだ」


聴力のおかしいワンコ降臨。呆れ顔の私の言葉に褒められたと勘違いしてドヤ顔が可愛いテンクウちゃん。


「んでも、まだ揃ってないからもう少し待ってね」


「じゃあその間にさっきすぐに閉じちゃった手紙読もうよ」


スズちゃんの提案に気乗りしない。


「気乗りしないの?」


顔に出てしまったようだ。


「・・・・うん。なんとなく。」


「読みたくないなら読まないほうが良いんじゃない?」


フテゥーロちゃんの思いがけない攻撃に2のダメージ。ぐふぅ。


「・・・・いやぁ、そういうわけには・・・」


「歯切れが悪いね」


「悪くもなるよ。サヨナラの手紙とか、あんまりもらったことないからなあ・・・。」


5歳児の言葉じゃないよね。笑えちゃう。


「でも」


いつも静かなタイモちゃんの口が開いた。


「後悔はしないで欲しい」


タイモちゃんは悲しそうな目で私を見ているようで、過去のタイモちゃん自身をみつめているのだろう。その言葉を噛みしめるように放ったタイモちゃんは、今はこのあたりでは同族のいない唯一の期待(エスポワール)(ムトン)。サヨナラも言えずに別れる悲しさをタイモちゃんは知っている。


少しの間の沈黙はとても長く感じた。


あの後すぐに食事になったから、一度棚に戻された手紙は食後に手渡された。ここにちゃんと2通ある。


ちらっ


チラッチラッ・・・


「よし」


私の発した言葉にみんなが『おっ』と歓声に近い声を上げた。


「お花のほうから読む」


ディオさんからの手紙に逃げた。もし今5歳児じゃなかったらお酒片手に手紙を開きたい気分である。ほろよいみたいな軽いやつか梅酒とか杏子酒みたいな甘いのがいいな。今、ないけど。今、飲めないけど。


誰もとくに私の行動にツッコミは入れなかった。みんないい子である。


可愛い封筒を開けると、中身も可愛らしかった。相手の好きそうなものを送る辺りディオさんの人柄がよくわかる。


「堅苦しい挨拶・・・。」


苦笑してしまう。ついつい記憶に引っ張られて結婚していたディオさんと今のディオさんを重ねてしまう。同じ人間だけれど、全く違う。彼の性格は変わっていない。


誠実、真面目、弟妹思いのお兄さん。


ひとつだけ覚えている“彼と違う部分”があるとしたら、今回のこの手紙は達筆にあえて書いていないということだ。5歳児でも読めそうな字の先生みたいに分かりやすい文字。


覚えている彼はそんな書き方をしたのをみたことがなかった。まあ妻としての仕事の書類しか覚えてないだけだけどね。ゆっくり書いたであろう丁寧な手紙に胸が熱くなるような感じがして、とっても嬉しくなった。


でもこの国語の教科書に載っていそうな分かりやすい手紙を呼んだおかげで、もう1度アンドレからの手紙を開封したくなった。


「モナママ、なんて書いてあった?」


「1か月ぐらいを目安にに戻ってくるって。ディオさん、領主の息子になるんだって。手続きが大変そうだって書いてあった。」


「ほーん?」


聞いてもよくわからない。フテゥーロちゃんは不思議な返事を返した。


「人間ってよくわからない事するね」

「どゆこと?」

「あれだよ、親のいない子供に親を・・・ってやつ」

「そんなのあるの?」

「へー、もともとの親はどうしたのさ」

「死んじゃってたり色々だよ」

「でもその新しい親って親じゃない親なんでしょう?」

「必要?」

「僕らと違って人間って弱いから助け合わないと生きてけないんだよ」

「脆弱」

「ぜいじゃくって言い過ぎじゃない!?あはは」


なんだか私を抜きにして他のみんなだけで人間の養子制度について盛り上がっている。


いいね。楽しそう。


でも人間と動物の“生きる強さ”の差の話は興味深いから話に加わってみたいけれど、今聞いただけでも価値観とかが違うなぁと思ってしまって、まあ、加わることは今回はスルーする。


可愛い封筒を置いてシンプルな封筒を手にした。


「こんばんわぁ」


窓に来客が登場した。ここは2階なのに魔法か跳躍か。キジンさんが到着した。


あー・・・手紙、後回しかな。アンドレごめんね。



すみません、やっぱり少しお休みします。とりあえず1週間後ぐらいを目安にに再開したいなぁとは思っています。


不定期ですみません。


吐けない吐き気とか急に気が高ぶって寝付けないとか、体調おかしいのでどうにかストレスケア頑張りたいです。



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