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第410話

遅くなりました。


今日も今日とて作者は体調不良で、リポビタンが手放せません。リポビタンのアプリポイント爆上がりしちゃうーー、ふへぇ。

「どうもこうも、それ以外のことは今のところわからないにゃ。追って報告待ちにゃ」


そう言うと灰色のネコさんは、あらよっとピョンっとベッドから飛び降りて顔をクシクシ、体をペロペロ。毛づくろいが始まってしまったようだ。


3匹のネコさんは、アメフリとコエキとトカキって名前だった。ぱっと見て、よくあるネコって感じなんだよなぁ3匹とも。体格とかの違いが少ないというか、性格は大分違うような気がしなくもないけれど、まだそんなに関われてないからかどうしても印象的な部分見逃している気がする。


名前ちゃんと覚えてなくてごめんよ。


とかなんとか考えていたらタイモちゃんが廊下に出ていってしまった。そう思ったのも束の間、軽くドアをノックする音とほぼ同時にドアから顔がひょっこり。レフティさんだ。


「モナちゃん、帰ってきたべ。起きとる?ん、起きとるな。下に降りといで。しゃっきりしたら、少し話があるべ。」


そう私に言ったら返事もほとんど待たずに足元に来たタイモちゃんと共に階段を降りていく音が聞こえた。


茶色のネコのアメフリくんがツッタパターと1番先に部屋を出た。はやい。ぶち柄のコエキちゃんはゆっくりと続いて部屋から出ていこうとしている。


その合間にフテゥーロちゃんは私の頭にふよよんと飛んできて着地。スズちゃんはもちろん私の肩。


灰色のネコのトカキくんは我関せずって感じで、まだまだ毛繕いが終わらなそうだ。


私も部屋から出てえっちらおっちらと階段を降りていった。下に着くとミギィさんがお茶を沸かしているようだった。動物用の飲み水置き場にはタイモちゃんがいた。水を新しいのに交換してもらったようで、ホコリもない美味しそうなお水を舐めて飲んでいるようだ。


レフティさんはなぜかテンクウちゃんの顔を両手で包み込むようにしてモチモチモギュモギュしている。え、いいなあ。大人の手の大きさじゃないと出来ないパターンのもっちもちな動きだ。


柴犬とかでよく見かける光景だけど、ゴールデンレトリバー系でも可愛いとか罪かよ。いいなぁ。今の私の手じゃ、まず、テンクウちゃんのほっぺた包み込めないというか、難易度高すぎるよね。5歳児、微妙なサイズすぎる。


突っ立って、両手を広げてついつい見つめていたら頭に乗ってたフテゥーロちゃんと肩に乗ってたスズちゃんが、落ちるように降りてきて、手のひらに、ぽてん、ぴとん、って感じで乗っかった。


手のひらの上から見上げて私を見つめてくる。


「モナママ?お手々お菓子ないよー?」


「フテちゃん、これからディナーだからお菓子だめってスズ知ってる。モナはね、多分レフティさんみたいになりたくて手をみてた!スズわかる!」


おお、さすがスズちゃん!さすスズ!


「モナママ!ムキムキなるの?」


「スズ応援するの!ムキムキ!」


「ムキムキ!」


「ムッキムキ!」


・・・勘違いだった。スズちゃんには、さすがはちょっと早かった。違う。そういうことじゃないんだよ。(真顔)


ムキムキ発言に気持ちがスンッってなってたらいつの間にやら、ミギィさんが目の前にいた。


「ほんれ、食事までは少し早いから、軽くお茶すっけんど、どのお茶がいいべ?」


ミギィさんがお茶っ葉っぽいものを3つほど持って来た。私に決めてほしいみたいだけれど、それぞれがどんなお茶なのか記憶にない。どれがどれでどんな味だっけか。


無反応だったから、私があんまり茶葉をわかっていないのに気づいてくれたのかミギィさんが説明してくれた。


「こっちがいつものここやお店でも出してるやつ、こっちが少しニガめでミルクをたっぷり入れたほうが美味しいやつ、そっちは少しフルーツっぽい匂いが特徴のやつ」


“いつもの”ってことは、薄い紅茶とかに近い麦茶とかみたいに毎日飲める飲みやすい系の茶葉のやつってことか。“ニガめの”は葉っぱがかなり濃い色をしていてミルクティー専用の茶葉ってことなのかな。匂いもコレが1番鼻にくる。“フルーツっぽい”やつはいつものに少しだけフルーツの匂いがついているような感じで最初のいつものとそこまで大差無いような気もする。


ミルク系は、私の勝手なイメージだけどお腹が膨れそうなイメージがあるから、今は食事の前だしやめておこうかな。おやつの時のほうが良いかな。でもいつもと違うのを試してみたいから、うん。


「フルーツっぽいのがいいなー」


「ん。今、いれっから座っとってな。」


「はぁい!」


手のひらにスズちゃんとフテゥーロちゃんがいると椅子に登れないのでテーブルの上にふたりを置いてからと思っていたら、レフティさんが何も言わずにヒョヒョイのヒョイと私を椅子にささっと乗せてしまった。


気遣いの達人だよ、オバちゃんは無敵だよ。


「モナちゃん、さっきな、店にユーグリッドが来たべ」


「あ、そうなの?」


ミギィさんはまだお茶淹れてるけど、レフティさんから話が始まったようだ。2階で毛繕いしてたトカキくんもいつのまにやら1階に降りてきたみたいでネコさん3匹はミギィさんの足元でタイモちゃんと同じく水をご所望のようだ。テンクウちゃんはレフティさんの横から動かない。


「んで、伝言と手紙を預かっとる。」


ほほう?手紙?誰からだろう。ユーグリッドさんからの手紙ってことなのかな?助けたお礼とか?・・・ユーグリッドさんはお礼を手紙で書きそうなイメージないなぁ。何かの間違いでは?あ、それとも、熊のおばあちゃんのデボラさんからとかかな?


「手紙はもうわかっとるかもしれんが、ディオ様とアンドレ様からだべ。それは後で渡す。アタイらは中身見とらんけど、モナちゃんに宛てた個人的なもんだからな、部屋でゆっくり読むと良いべ」


全然わかってなかったデスティニー。配慮がありがてぇ。ごめんよ2人とも。


こっそり懺悔していたらお茶が来た。うん、心が救われるような清らかな香り、さわやかフルーツなティーきたー。


「んで先にな、ユーグリッドの伝言だけんど、『色々助かったありがとな』っていうお礼と、あと、『お前んとこにいたキツネが神官の所にいるから会いに行ってやってくれ、それと、タヌキが今日から増えたっぽいんだけれどそっちも嬢ちゃんの知り合いモンスター関連なら、早めに神官の所に訪ねてあげてくれ』ってな」


うん。


これはあれだな。


もう、「どういうことなのーーー」って叫び疲れさせる魔法でも働いているのかな。空気に溶けてるのかな。


フフフ。草が生えそうだなぁ。わらわらわら。


フルーツの香りがあって良かった。い、癒されるぅぅう。すーはーすーはー・・・・(香り逃避)


テッテレー


▼現実逃避と紅茶のマリアージュをモナは堪能したようだ。▼




次回は5月4日予定です。


毎度短くて申し訳ない!


「お気楽領主」アニメ化決定おめっとーーー!漫画もなろう小説もどっちも追っかけてるので、マジで変なアニメになりませんようにーーーー!!(五体投地)



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